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梅田墓地と高井田横穴群‐1737‐

 大阪梅田は電車時代が来るまで、のどかな田園風景が広がっていたようです。

 諸説あるとは言え、沼地を埋め立てて田んぼにしたので「埋田(うめだ)」というのですから、かなり辺鄙なところだったでしょう。

 しかし現在の大阪の顔。

 1874年(明治7年)に初代大阪駅ができて全てが変わり始めたのです。

 近年においては、阪急グループが牽引してきた部分も大きいと思います。

 阪急系列の建物は、概ね竹中工務店の設計施工ですが、HEP FIVEも同じで1998年の完成です。

 真っ赤な観覧車が一体となり、ランドマークとなっています。

 昨年秋には、ヨドバシカメラ北側にリンクスウメダが開業。

 西隣のグランフロントは2013年の開業です。

 以前、建築関係のショールームは本町が主でしたが、ここに多くのメーカーが移転してきました。

 グランフロントのタワーAは38階建てですが、ここにも住宅機器メーカーのショールームが入っています。

 コロナ下の世の中になり、打合せも控えていたのですが久し振りにやってきました。

 このショールームは眺めが良く、楽しみにしていたことがありました。

 今年の8月、大坂七墓のひとつ「梅田墓地」発掘調査の発表がありました。

1,500体を超える埋葬人骨が見つかったことなどが、大阪市のwebサイトに詳しく載っています。

 写真をいくつか拝借してみます。

 「うめきた」2期区域の南東端がそのエリアで、タワーAから良く見えるのです。

 明治時代の地図と重ねると、梅田墓地の北東角に掛かっているのが良く分かります。

 大阪市のサイトにはよりアップの写真もあります。

 小さな穴が無数にあり、多くの人骨が埋葬されていました。

 江戸時代の終わりから明治20年代まで営まれたこの墓地に、埋葬されているのは大坂城下町周辺に居住してい庶民だとありました。

 平均が30代と若く、さらに病変が認められる個体が多いことから流行病で亡くなったのではと考えられているようです。

 大阪市は調査は公開しないと発表していました。

 しかし梅田で江戸を感じることなど滅多にないと思い、何とかこの目で見ておきたいと思っていたのです。

 ショールームでいつもアテンドをお願いする女性に、到着早々に「梅田墓地は?」と訊ねました。

 すると「私も興味津々で見ていたのですが、数日前にあの建物が建ってしまいました」と。

 落胆する私に「でも、調査が始まったらすぐにシートを掛けてしまったんですよ」とも。

 すでに建物が建っているので、もう一生見ることは叶いません。

 「大阪市は一体何をするんだ!」と、二人でちょっと真面目に憤っていたのです。

こちらは、先日訪れた柏原市の高井田横穴群です。

 大和川が大阪平野に流れ込んできてすぐの丘陵地中腹。

 小高い丘には無数の横穴古墳が残っているのですが、現在は公園として整備されているのです。

 柵はあるものの、実際にのぞけるところが殆ど。

 こちらは公開横穴とありました。

 壁画が残っているのですが、ガラス越しに見ることができるのです。しかもライトアップまで。

 6世紀~7世紀に描かれたもので、同じような服装をした人物が複数描かれています。

 1300年前の飛鳥時代と言えば、聖徳太子が生きた頃。

 ここに埋葬されて人が描かれていると考えられており、これらはいわば遺影。

 心ときめくと言うと不遜かもしれませんが、その時代の生をひしひしと感じるのです。

 すこし見辛いので、解説の写真も載せておきます。

 右上には船に乗った人物が槍のようなものを掲げ、左右の小さな人物は、イカリとオールを手にしています。

 相応の身分に居た人達なのでしょう。

 未来は現在の”影”でしかないが、過去は現在を知る宝庫でもある。私は人の過去にふれてみたくなる。

 はるかに刺激的で魅惑的である”過去”という事件。

 -山本隆司- エディター

 ターザン山本こと山本隆司さんは、週刊プロレスの伝説的編集長です。

 私が読者だった頃、彼のロマンティックな言葉を見るのが大好きでした。

 もし大阪都になったなら、各区長さんには過去だけは大切にして欲しいと思います。

 あの孔子もそう言っているのですから、これはもう絶対です。

 でなければ、柏原市に引っ越します。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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賢者の選択‐1171‐ 

 セブンドリーマーズの社長、阪根が「賢者の選択 Leaders」という番組に出演していました。

 何度か書きましたが、彼とは中学校からの付き合いです。

 一昨日、webサイトにも放送回がUPされました。

 セブンドリーマーズ社は現時点で、カーボンゴルフシャフト部門、ヘルスケア部門などを持ちます。

 当事務所はカーボンゴルフシャフト部門の、直営3店舗をデザインしました。

01

 2014年2月オープンの「芝公園ラボ」。

 番組内でもフィッティングの様子が紹介されていました。

00

 そして、2015年4月2日にグランドオープンした「梅田ラボ」。ようやく竣工写真が上がってきました。

 「梅田ラボ」は、過去2店舗の黒を基調としたデザインとは趣を異にし、より広い層に足を運んだ貰うという目的がありました。

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 店舗面積は過去最大で、試打エリアも2打席になりました。

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 1人1人のスイングデータを取り、完全オリジナルのゴルフシャフトをつくるのはどの店舗も同じです。

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 ラウンジエリアには、ル・コルビュジエ、イサム・ノグチの名作が並んでいます。

 黒いダイヤモンドをモチーフにしたディスプレイと共に、この店舗の位置づけを表しているのです。

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 番組では、彼の半生とセブンドリーマズ創設までの道のりを、非常に分りやすく、面白く語っていました。

 コミュニケーション能力の高さは昔からですが、更に貫禄がついたな、というのが素直な感想です。

 母体となっているCFRPのトップ企業、スーパーレジン工業の高い技術力があるとは言え、やはりリーダーの選択が会社の行く末を決めるのです。

 売り上げ3500億が目標という数字を聞くと、多くの社員を率いるその重責が伝わってきます。

17 - コピー

 つい先程まで、建築家・槙文彦の講演を聞いていました。

 現在86歳。

 東大の丹下健三研究室出身で、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞をはじめ、全てのものを手に入れたと言ってよい、生きるレジェンドです。

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 9・11テロの跡地に建つ、4つのスカイスクレパーの1つが4WTC(4ワールドトレードセンター)。

 これも2013年の彼の作品です。

 しかし語られた言葉は穏やかなものでした。

 「街に、ささやかな核をつくるのが建築家の役割」

 「ニーチェは、孤独は最高のホームと言った。百貨店のトイレ前のソファーでなく、街にも独りを楽しめるような空間が必要です」

 目の前にいるのは、86歳の老人です。しかし、まぎれもない、世界最高峰の建築家。

 役割が、人を無限に成長させるのでしょう。

 若い女性は弱くとも、母となれば強いのです。いや、強くならざるえないのです。

 規模は違えど、私もリーダーであり建築家。常に世界一の頂を目指し、登り続けるだけです。 

梅田のこれから、これからの買い物

 先週の木曜日は10月25日。現場の帰りに梅田を通りました。

 長らく工事中だった阪急のコンコースが、ようやく開かれていたのです。

 少しのぞくと、阪急百貨店も結構賑わっている感じです。

 広角カメラを持っていたので、写真を数枚撮りました。

 このコンコースは、初代、阪急梅田駅のホームだったところです。

 映画「ブラック・レイン」では、松田優作がバイクで登場しました。

 梅田の発展と共に、変遷を遂げて来た場所なのです。

 今回の工事に入った時に、その歴史をまとめてみました。興味のある方は2005年10月31日の記事を。この風景が、梅田の、大阪の顔となりえるのか。また7年経ってから、何か書いてみたいと思います。
 
 翌日、新聞を読んでいると、百貨店のリニューアルオープン初日だったと知りました。

 記事には、朝早くから多くの人が列を作り、かなりの混雑だったとあります。しかし、私が通った夕方は、そこまでの特別感はありませんでした。

 JR大阪駅界隈は、百貨店のオープンが相次ぎ、人出は増えましたが、実際の消費は目で見てとれる程、冷え込んでいると感じます。

 人口が減り、高齢化社会が進み、安い労働力を求め企業が海外移転を進める中、以前のような消費型社会に戻る可能性はないはずです。では、日本はどこへ向かうのか。

 作家、曽野綾子が新聞に以下のような発言をしていました。

 自立の気構えが全ての基本。自分達にかかる費用は払い続ける。シルバー割引を使わない。健康保険も使わない。

 ここまで出来る人が、何パーセント居るかは別にして、その考え方には惹かれるところがあります。彼女の考えは、高齢者をイメージしての事だと思いますが、これまでの「買う」に対しての警鐘とも言えます。

 相応の対価を、納得して払う。得をするから、今買わないと損をするから、ではない。

 そんな事だと感じるのです。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

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