11月も後半に入り、熊野街道沿いの山々も色付いてきました。
10月の釣行時以来の池原ダムへ。
今週は試合があるようで、トボトスロープも満員御礼です。
ずらりと車が並ぶ中、浜松ナンバーの車がありました。
声を掛けてみると「5時間掛かるので年に4、5回ですが、池原が大好きなんです」と。
ボートを牽引しての運転は大変だと思いますが、その魅力があることも良く分かります。
この時期は、景色が特に素晴らしいのです。
今年はコロナの影響もあって、隣接するキャンプ場は賑わっています。
この閉塞感の中、出来るだけ密にならず、リフレッシュしたいという思いは皆同じです。
しかし感染者数は再び増加傾向のよう。
「絶対貰わない」は簡単ではありませんが、「絶対うつさない」はかなりの確率で出来るようです。
ひとりひとりの心掛けで、今後の未来は大きく変わるはず。
前回の釣行で少し成長したかなと思っていた、すぐにきました。
水温も高かったので、浅いところから狙っていきました。
読み通りと言いたいところですが、まずまずのサイズはこの1本だけ。
その他のサイズは選べませんでしたが、秋は厳しいのである程度納得です。
思うようにならないから、自然の中で遊ぶのは楽しいのですし。
前回お隣さんに教えて貰ったみかんを買いにきました。
169号線のカーブにあるので「カーブの店」。
熊野でとれる南紀みかんはあまり関西には出回らないそうです。
大きさこそ小さめですが、房の皮は薄く上品な甘さ。
みかん好きの娘もかなり喜んでいたので、お土産にはお勧めです。
大自然に触れたくてやってくるのですが、動物も色々居ます。
こちらは切り株に止まるトンビで、ちょっと格好いい。
猪も湖畔まで下りてきました。
その他には、鹿と猿も見かけました。
ボートで走っていると、水面から少し顔を出した動物が。
猪かな……と思っていたら真っ黒な熊!
対岸から200m以上を泳いで来たようで、その呼吸音があたりに響きます。
ぶつかりそうになったので、大きくUターンしました。
波が立っていて、エンジン音がうるさいのはそのためです。
25年池原に通っていますが、熊を見るのは2回目です。
エレキモーターに切り替えて撮ったのですが、正直かなり怖かったです。
早い早いと聞いていましたが、泳ぐのも駆け上がるのもここまで早いとは。
2回目と書きましたが、もう1回も今年の前半でした。
その時は、ガサッと音がしたのでカメラを出したのですが間に合わず。
今年はドングリが不作だとよく聞きます。
これだけ豊かに見える大台ヶ原山系も不作なのでしょうか。
私は特に動物愛護派という訳ではありませんが、野生の生き物に会えるのは楽しみにしています。
しかしボートからという特殊な状況とは言え、数メートルで熊を見て、その素早い動きや、荒い呼吸音を聞いて、改めて「獣」だと分かりました。
とても人が太刀打ちできるものではないと実感したのです。
普段から会わないように心掛けていますが、いざという時の為に、唐辛子スプレーを携帯しています。
携帯用のこのサイズなら、噴射距離はたった2m。
本当のそんな状況になったら、使えるか分かりませんが、何か打てる手があるだけでも気持ちが違うと思っているのです。
遊ぶために仕事をしている訳ではありませんが、コロナ下の世界でも、好きな景色を見に行け、食べたいものを食べることができます。
行きの車で何気なくラジオを付けると、書道家・武田双雲さんが話しをされていました。
「感謝力をもっともっと高めていきたい」
感謝を常とする人の回りには、何故かそういった人が集まってきて、より感謝できる状況が出来て行く。そんなお話しでした。
どんな事においても、熱意や向上心は常に持ち続けてきたつもりです。
しかし、この感謝力という力。今までの私に足りていなかったものだと良く分かります。
仕事があることに感謝。行きたい所があることに感謝。みかんに、猪に、熊に、感謝、感謝、感謝しなければなりません。
熊と遭遇したのは、トボトスロープからそう遠くはありません。ここまで近くで熊が暮らしていたとは。
そうか、だから熊野なんだと至極納得。やっぱり熊に感謝なのです。
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■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記