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白い奇岩、どんずるぼう‐2100‐

日本最古の官道と言われる竹内街道。

国道166号線と重なっている区間も多いのですが、道幅が狭いところが結構あります。

打合せに出たついでに、少し車で走ってみると急に視界が開けました。

橋の名前は「月読橋(つきよみばし)」。

何ともロマンティックな名前です。

166号線と並行して走るのが「南河内フルーツロード」。

グーグルマップにもある通り、以前の名称は「南河内グリーンロード」でした。

昨年変わったようですが、新しいネーミングの通り、このあたりはブドウの栽培がとても盛んなのです。

「南河内フルーツロード」を南下し、途中で県道香芝太子線に乗り換えます。

東の香芝方向に進むと県境あたりが穴虫峠です。

そこを越えるとすぐにあるのが「屯鶴峯(どんづるぼう)」。

専用の駐車場もありました。

標高70mなのでそこまで高い訳ではありませんが、少し自然歩道を上ります。

北東に広く白い凝灰岩が露出しており、奈良県の天然記念物にも指定。

2000万年前、二上山から噴出した火山灰、火山砂が堆積しました。

それらが隆起し、風化水蝕によって生まれた、奇勝、奇岩なのです。

鶴が屯(たむろ)しているように見えることから、屯鶴峯(どんづるぼう)と名付けられました。

仕事中なので革靴で訪れたのですが、せめてスニーカーを積んでくるべきでした。

入口に「ダイヤモンドトレイル」の起点を示す標識もありました。

そう言えば、クライアントからここでトレーニングをしていると聞いたことを思い出しました。

通称ダイトレと呼ばれ、全長45kmある関西一の自然歩道です。金剛・葛城山系の稜線を縦走するルートは、大阪・奈良・和歌山にまたがっています。

屯鶴峯はその北起点となっているのです。

その方は、家の土地を探す際、 ダイトレ の存在は大きかったとも仰っていました。その位、健康への意識が高い方なのです。

標識に「西地下壕」とあります。

帰って調べてみると、近くに戦時中陸軍が掘った地下壕があるようです。

こんどはせめてスニーカーであたりを探索してみたいと思います。

年末年始と、ただただ時間に追われているうちに、新年度が始まりました。

近年に珍しく、桜も入学式までもってくれそうな雰囲気です。

今年度は、時間に追われるのでなく、追い越す勢いでしっかり働きたいと思います。

それにはまずは健康が一番。ダイトレを走って(歩いて?)みようかなと思ったり、思わなかったり……

いずれにしても、気持ち上がる春がやってきました。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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スタディケイションと森の哲学者‐1795‐

 前回、ワーケーションについて書いてみました。

 宿泊先で仕事をするのこともそうですが、実は池原ダム近くでリノベーション計画の相談を貰っていました。

 4日(火)に初めて建物を見に行って来ましたが、これがなかなか面白い、かつ歯ごたえのある建物で……

 こちらは、また回を改めて書いてみたいと思います。 

 その調査終わりで、橿原神宮駅あたりまで家族を迎えに戻りました。

 一般的な流れとは逆ということもあり、新緑の中、熊野街道は爽快ドライブウェイです。

 行って戻ると、すでに夕方。すぐに食事の準備です。

 ここでの食事は、全てお父さんプレゼンツ。なので遊びという感覚はありません。家族を楽しませる真剣勝負です。

 焼肉に失敗はありませんが、みんな大好き豚バラファイヤーはコストパフォーマンスが最大値。

 むしろ気を使うのは鍋で炊くご飯です。

 今回は正直75点くらい。そこは雰囲気と空腹が、15点くらいサポートしてくれるので、3合がほぼなくなりました。

 皆満足した感じで、早めに就寝したのです。

 翌日は雨になると分かっていたので、「無理して釣りに行かなくていいよ」と言っていました。

 なのですが、年に1、2回しか来ないこともあってか、2人とも早起きしてきました。

 6:30頃から湖上にでました。 

 まずは娘が、3回目くらいのバイトで35cmを。

 30分後に長男も33cmを。

 2時間程でミッションはコンプリートです。

 大人の立場でワーケーションを書きましたが、子供達にとっての長期休暇は、常にスタディケイションです。

 ウグイスの鳴き声を聞きながら勉強するのも良いものでしょう。 

 中途半端に帰っても、ということになり、ここで晩御飯まで食べて帰ることになりました。  

 ヒタヒタカレーで家族とのスタディケイションは終了。19:00頃、バンガローを後にしたのです。

 バンガローに到着する直前、急斜面に何か見えたので車を止めました。

 ニホンカモシカです。

 『もののけ姫』のシシ神はニホンカモシカがモデルになっているのだと思います。

 池原ダム、七色ダムに通うようになって30年近くなりますが、ニホンカモシカ
を見たのは3回目です。

 驚いて逃げたりはせず、じっとこっちを見ているので動画もゆっくり取れました。

 全く動かないので、子供達は「ほんとに生きてる?」と言っていましたが、それが天然記念物になるまで個体が減った理由なのでしょう。

 Wikipediaには、紀伊山地の個体は784頭と推定されているとありました。

 また、「森の哲学者」という記載もありました。言い得て妙です。 

 何を歌っているのが分かっていませんが、夕食後に振り付きで一曲を披露してくれました。

 親として、こんなことをしてあげた、こんなことをしてあげたと言いたくなりますが、まずは仲が良いのが一番です。

 もっと言えば、全ては幸せのために、です。

 その方法には、絶対解がないので哲学者という仕事があるのです。

 一旦大阪に帰ってきたのですが、今日ワーケーションに池原へ戻り湖畔の哲学者になろうと思います。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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【News】
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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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