月に一度ここにこれたなら、少々のことは頑張れます。
奈良県下北山村の池原ダムに行ってきました。
水温が高めで、ぐっと気温が下がると、湖面に霧が発生します。
これを「けあらし」と呼ぶのだと教えて貰いました。
幻想的な雰囲気で大好きなのですが、気化する際には水面の熱を奪って水温を下げるとも。
秋のこの時期、一年の中でも最も魚の居場所を絞りにくい時期でもあるのです。
朝日が差してきました。
ひんやりとした湖面をボートで走る時、気分はもう最高なのです。
備後川筋の最上流まで上がってきました。
30分程流すも不発。
少し下ってきたところで1本目がきました。
40cmくらいのコンディションの良い魚です。
流れ込みとゴロゴロと岩が続く8m付近に居ました。
朝の気温は10℃を下回っていましたが、水温は19℃以上あります。
前日、魚はかなり深いとも聞いていました。
しかし、元気な魚はそこまで深くに落ちていないと仮定し、プランを立てていました。
この時点では、大きく外れていないような気もします。
その後も同じ釣り方で、8~11m付近で35cmから45cmくらいまでを3本追加しました。
日が高くなり、気温も20℃くらいまで上昇。
オーバーでが暑いくらいになってきました。
そのタイミングで、浅いところをウロウロしている魚が居ないかなと……
岬から張り出した岩盤のテーブル、水深2mくらいの所。
遠目にですが、そこそこの魚が岸側を向いているように見えます。
極めて小さなワームを、その奥にキャスト。一発でバイトしてきました。
細いラインだったので、少しづつ沖まで引きずり出し、ゆっくり時間を掛けて取り込みました。
50cmにやや足りないものの、納得の1匹でした。
午前中は会心のゲームでした。
かなり納得して湖上で昼食、そして昼寝。
樹々もそろそろ色付き始めています。
熊が川を泳いで渡ることもあるので、それだけは注意が必要ですが、私にとって世界で一番幸せな時間なのです。
のんびりと湖面を眺めていると、ガイド中のお隣さんが寄ってきてくれました。
駐艇している場所が隣どうしなのですが、この方、とっても釣りが上手いのです。
ガイドというのは、お代を頂いてお客さんに釣らせるのが仕事です。
自分が上手いのは勿論ですが、それを分かりやすく伝え、結果を残して貰わなければなりません。
それもあってか、身振り手振りが大きく、かつ話も面白い。下手な漫談家より面白いと思うくらいですから。
魚が補食する際の原理原則があるということ。魚も同じ生き物だということ。これらの幹は外してはいけないということ。
朝、ガイドのお客さんを待っている間に、色々な話をしてくれたのですが、いきなり生きました。
ここ池原ダムには、バスフィッシングのエキスパートが多くやって来ます。
ある釣り道具メーカーの人は、ほぼ毎回50cm以上の魚を釣ってきます。
スロープで会った際には、「どうでしたか?」と聞くのですが、詳細まで釣り方を話してくれます。
メーカーの方なので、釣り業界が盛り上げれば良いという気持ちもあるでしょうが、とても参考になるのです。
今回はその人に教えて貰った通り、カバースキャッドというルアーを、8m~18mまでゆっくり沈める釣り方で、40cmから50cmを4本釣りました。
最後の1匹だけ、ばらすのを覚悟で撮影してみました。
これらの魚が、今まで私が攻略できなかった種類の魚であることは自分が一番良く分かるのです。
ルアーフィッシングは学び、考え、結果が出た時、確実に成長できたと実感できる場面があります。
今回、新しい引出しがひとつ増えました。
こう教えて貰ったこともあります。
教え上手100人に、聞き上手1人。
どんな世界にも、上には上が居るもの。謙虚、学び、成長の人生でありたいと思うのです。
■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました