カテゴリー別アーカイブ: 12 47都道府県制覇

2008-2018「日本発見の旅」‐1446‐

 娘が生れて3ヵ月経った2008年の5月。

 家族で白浜へ出掛けました。

 4人での旅行はこれが初めて。

 2011年のゴールデンウィークに、フェリーで大分、熊本へ。

 その際に「フェリーを使えば、47都道府県を自分の車で走破できるんじゃないか」と思ったのです。

 これが「家族で47都道府県制覇」の初めの動機です。

 結局、青森と秋田、そして沖縄はレンタカーに頼りましたが、この年末年始に宮城を訪れてようやく完結。

 テーマは、家族で隈なく日本を巡りたいという単純なものですが、色々な発見がありました。

 私たちの「日本発見の旅」をまとめてみます。

1 北海道

2015年5月3日 イサム・ノグチの遺作、札幌モエレ沼公園

 札幌-稚内はさすがに遠かった。

2 青森県

2017年5月3日 美しき世界遺産、白神山地

 岩木山は津軽の良心。大人物はよい山のある街に生まれるそう。

3 岩手県

2017年5月4日 標高1,400mの藤七温泉

 泥パックでつり、家族4人で入る風呂はこれで最後。

4 宮城県

2017年12月30日 日本三景に数えられる松島

 杜の都、仙台はその名に恥じないケヤキ並木の美しい街だった。

5 秋田県

2017年5月4日 日本一深い神秘の湖、田沢湖

 秘湯、乳頭温泉はそのネーミングにユーモアあり。

6 山形県

2015年8月15日 芭蕉が立ち寄った立石寺

 閑さや 岩にしみ入る 蝉の声

7 福島県

2015年8月13日 唯一無二のフォルム、さざえ堂

 福島第一原発の困難が、必ず喜びに変わりますよう。

8 茨城県

2015年1月2日 古河市の通過のみ。

 次の機会は、水戸へ黄門さま詣でに。

9 栃木県

2015年1月2日 家康の威光の結晶、日光東照宮

 ブルーノ・タウトは日本で「ほんもの」と「いかもの」をみた。

10 群馬県

2014年12月31日 ♪一度はおいで~♪の草津温泉

 古きものは良きもの。であることが多い。

11 埼玉県

2017年11月5日 長いトロ、だから長瀞

 SLの走る風景は、ノスタルジーを感じさせる。

12 千葉県

2014年10月13日 夢の国、ディズニーランド

 期待は裏切らないし、裏切れない。

13 東京都

2014年10月14日 スカイツリーより、内藤多仲設計の東京タワーが好き。

14 神奈川県

2009年6月7日 箱根の関は芦ノ湖の湖畔に。

 旧東海道の石畳に、出女の足跡を想う。

15 新潟

2014年4月6日 大雪のシャルマン火打スキー場

 米どころ、雪どころ新潟。

16 富山県

2015年7月23日 急峻な山地に急深の海が、黒四ダム、蜃気楼、ホタルイカを生む。

17 石川県

2012年5月2日 千里浜なぎさハイウェイを自分の足で走る。

 能登半島は、松本清張の描く「ゼロの焦点」の世界のままだった。

18 福井県

2014年9月28日 愛しき敦賀の海。 

 私の夏はいつもここに。

19 山梨県

2015年1月3日 富士は日本一の山。

 一富士二鷹三茄子。日本はどこまでも富士。

20 長野県

2016年1月1日 霊峰、御嶽山

 その佇まいに、居住まいをただす。

21 岐阜県

2008年11月4日 白川郷で受け継がれるもの。

 それは茅葺の技術と、互いに助け合う「結」の思想だった。

22 静岡県

2011年6月18日 浜名湖ならやっぱり鰻。

23 愛知県

2016年9月18日 尾張名古屋は城でもつ。

 ひつまぶし、天むす、きしめん、味噌煮込みうどん……名古屋巡りは食で十分もつ。

24 三重県

2013年4月29日 女性のバイタリティを、伊勢の海女にみる。

 時代が時代なら、一生に一度のお伊勢参り。

25 滋賀県

2017年11月4日 マザーレイク琵琶湖

 関西の強さの源でもあり。

26 京都府

2016年5月22日 水面に映える金閣

 600年前の創建時なら、その美しさは海のむこうまで届いたはず。

27 大阪府

2009年7月21日 大阪のシンボルは、内藤多仲設計の通天閣

 インバウンド頼みから脱却し、大大阪を目指せ。

28 兵庫県

2014年8月13日 世界最長の吊り橋、明石大橋

 土木技術の粋が、人の流れを変えた。

29 奈良県

2013年1月14日 世界最大の木造建築、東大寺

 建築時のロープは、女性の髪の毛頼み。

30 和歌山県

2008年8月16日 白浜のシンボル円月島

 日本最古の温泉街は、海、水族館、動物園、食となんでも揃う身近な南国。

31 鳥取県

2013年8月13日  鬼太郎が生まれた境港

 家族連れに楽しい街だった。

32 島根県

2017年8月11日 神々が集う出雲大社

 庁の舎の解体は寂しいの一言。

33 岡山県

2008年7月27日 父の里、琴浦

 島々の 浮かぶは瀬戸の 美しさかな

34 広島県

2011年3月21日 世界遺産、厳島神社

 自然のリズムを知り、自然の脅威を知ったがゆえ、ここに存在するものだった。

35 山口県

2014年8月16日 維新の志士を輩出した松下村塾

 高杉晋作の辞世の句は、人生訓でもある。

 面白き こともなき世を面白く 住みなすものは 心なりけり  

36 徳島県

2008年7月27日 鳴門海峡の渦潮。

 真近でみる迫力は、ラーメンに浮かぶナルトの比にならず。

37 香川県

2008年7月27日 象の頭に似たので象頭山

 象の眼に位置する金刀比羅宮。日本一の石段がある。

38 愛媛県

2014年5月5日 東洋のマチュピチュといわれる別子銅山

 そこで感じたのは「住友」愛。ひいては、戦後の日本人の仕事愛だった。 

39 高知県

2014年5月4日 最後の清流、四万十川

 自然との共生は、ミニマリズムにある。

40 福岡県

2014年8月14日 博多名物の屋台

 味は普通、値段も普通、衛生は……それでも価値のあるものを、文明でなく文化という。

41 佐賀県

2015年9月21日 弥生時代後期の環濠集落、吉野ヶ里

 吉野ヶ里歴史公園センターも設計した、菊竹清訓ゆかりの地。佐賀はやはり、♪ SAGA さが ♪ だった。

42 長崎県

2015年9月21日 明治維新の一場面を演出したグラバー邸

 坂の街、長崎は、金沢、函館と共に、私の思う最も美しい街。

43 熊本県

2011年5月2日 阿蘇の草千里

 雄大な景色は、西日本随一。

44 大分県

2011年5月4日 地獄のある街、別府

 対して温泉には天国の趣きが。

45 宮崎県

2017年7月23日 九州北部豪雨後の高千穂峡

 水がカフェオレでも、船に乗れただけでも有り難い。

46 鹿児島県

2011年8月15日 指宿の砂風呂。

 有名観光地は、朝駆けにかぎる。
 
47 沖縄県

2017年2月12日 ふらりと寄った、浜比嘉島の民家。

 自然に滲み出す街のエッセンスこそが、旅の醍醐味。

 約10年かけて、2008-2018年の日本を巡りました。

 改めて思うのは、この国は「安全で、本当に美しい」ということです。

 先週末に亡くなった、闘将・星野仙一はこう言っていました。

 迷ったら、即行動

 これも私の人生訓とさせて貰っています。

 弘前が生んだ作家・寺山修司は「書を捨てよ、町へ出よう」と言いました。10年後、20年後の日本はまた違った景色になっているでしょう。

 当たり前ですが、今の日本は、今しか見れません。

 これにて、「家族で47都道府県制覇の旅は」の旅は全て終了。

 次からの旅のテーマは<家族で世界遺産>にしようと思います。

 今日は成人の日。10年後、娘が成人するまでには達成したいと思うのです。

<家族で世界遺産(日本)>
  15/21 【】は未訪問
 
1  法隆寺地域の仏教建造物  文化遺産 / 1993
【2】 【姫路城】 文化遺産 / 1993
【3】 【屋久島】 自然遺産 / 1993
4  白神山地 自然遺産 / 1993
5  古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市) 文化遺産 / 1994
6  白川郷・五箇山の合掌造り集落 文化遺産 / 1995
7  原爆ドーム 文化遺産 / 1996
8  厳島神社 文化遺産 / 1996
9  古都奈良の文化財 文化遺産 / 1998
10  日光の社寺 文化遺産 / 1999
11  琉球王国のグスク及び関連遺産群 文化遺産 / 2000
12  紀伊山地の霊場と参詣道 文化遺産 / 2004
【13】 【知床】 自然遺産 / 2005
14  石見銀山遺跡とその文化的景観 文化遺産 / 2007
15  平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 文化遺産 / 2011
【16】 【小笠原諸島】 自然遺産 / 2011
17  富士山-信仰の対象と芸術の源泉 文化遺産 / 2013
18  富岡製糸場と絹産業遺産群 文化遺産 / 2014
19  明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 文化遺産 / 2015
【20】 【ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献】文化遺産 / 2016
【21】 【「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群】 文化遺産 / 2017

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家族で47都道府県制覇<美しくも大変だった山形、杜の都仙台編>‐1445‐

 2017年の大晦日は、散々な夜になりました。

 私が高熱にうなされる横で、子供たちが「笑ってはいけないアメリカンポリス」で大爆笑という地獄絵図。

 節々が痛み、頭がガンガンする横で、我が子とはいえ6時間も馬鹿笑いを聞かされるというこの屈辱感……

 普段あまりテレビを観せておらず、約束していたので仕方ありません。

【1月1日(月)】

 元旦の朝、鳴子温泉郷をあとに。

 山形盆地を 東北中央自動車道で南下します。

 昼一番に蔵王温泉に到着しました。

 頭痛が残るので、ゲレンデへ向かう子供たちを見送ると、娘が「部屋でしっかり仕事しといてや」と。

 父親としての修行はまだまだ続くのです。

 蔵王センタープラザというホテルに泊まったのですが、なかなか味わいのあるホテルです。

 外部は杉板型枠の打ち放し。

 モダニズムを念頭においた建物です。

 設計者を探してみましたが、見つけられませんでした。

 内部もコンクリート打ち放しにペンキ仕上げ。

 化粧でない型枠の荒々しさが、内部壁に質感を与えています。

 トイレ部の間仕切り壁も、コンクリートブロックにペンキ仕上げ。

 しかし、スチールの建具は結露で穴があいており。

 若干いがんでいるようで、強引に開けると、閉めるのにかなり苦労しました。

 310号室は気を付けて下さい。

【1月2日(火)】

 翌日の午前中まで静養し、昼からゲレンデへ出ました。

 ずっと雪続きでしたが、1時間ほど晴れ間がのぞいたタイミングがありました。

 蔵王温泉スキー場の広さがよく分かります。

 山頂にある地蔵尊は、遭難者が続出したために江戸時代に建立されたもの。

 以後、遭難者が減ったことから災難除けにまいる人が増え、山自体を地蔵山と呼ぶようになったそうです。

 今年の災難除けにお賽銭も奮発したのですが、賽銭箱がスキー板付きなのはちょっと笑ってしまいました。

 蔵王と言えば樹氷です。

 日本海側からの強い風雪で、樹の原型はなく、大きな石の塊のようにみえます。

  中身はトドマツだそうですが、それらが連続する景色を見るため、多くのインバウンド客も訪れていました。

 その樹氷原に間を滑る林間コースを何本か滑りました。

 今回は時間が足らずで、子供たちにスキーを教えることができませんでしたが、―9℃のパウダースノーを楽しんできたのです。

 旅のスタート時から娘がセキをしていました。

 部屋の乾燥もあってかだんだんひどくなっていき、この日の深夜は発作がありました。

 絶え間なくセキがでて、何度ももどしてしまったのです。

 あまりにも辛そうなので、救急病院に向かいました。

 深夜の2時半、山形市の救急病院に到着。

 吸入をしてもらいようやく落ち着いた様子。

 ホテルに戻ったのは明け方4時頃でしたが、それでも寝てくれてほっとしたのです。

【1月3日(水)】

 かなりの雪の中、蔵王温泉を発ちます。

 山形自動車道までの道中は、九十九折りになった山道が続きます。

 ここでかなりヒヤッとした場面があったのですが、いろいろと思うことがあり、後日に書いてみたいと思います。

 お昼前に仙台駅前に到着。

 ここでも、定禅寺通りに続くケヤキ並木が街の景観をかたちづくっていました。

 多くの人出が、東北最大の都市、仙台を体感させてくれます。

 しかし、これらのケヤキは戦後に植樹されたもの。

 「阿Q正伝」で知られる魯迅の下宿後があるのが、元武家屋敷のあったエリア。

 現在は裁判所などの官庁が集まりますが、明治以降の都市計画でよくあるケースです。

 石垣の中央は明治期に積まれたもので、左右の荒っぽい石垣はそれ以前のもの。

 中央は武家屋敷の門があった場所なのです。

 徳川家に俸禄を半減された伊達家は、武家屋敷に柿、りんご、イチジクなど、実のなる木々の植樹を奨励します。

 杜の都の源は、苦肉の策だったのです。

 全てブラタモリの受け売りですが。

 正午過ぎに仙台港に到着。

 この旅も、20時間の航海で終わり。

 午後3時半ころ、福島第1原発沖を通過しました。

 望遠レンズでのぞいてみました。

 コンクリートで固められ、多くのクレーンが見えます。

 太陽は毎日沈み、また翌朝顔をだしてくれます。

 どんな困難が起ころうとも、人は幸せを目指し生きるしかありません。

 その過程こそが私たちの人生なのです。

【1月4日(木)】

 午前7時頃、伊勢湾に入りました。

 白波の立つ中、多くの漁船が一斉に出船してきました。初仕事でしょうか。

 当社も明日から仕事。飛翔の1年にしたいと思うのです。

<目指せ、家族で47都道府県制覇>
47/47 全都道府県制覇

北海道

青森 岩手 宮城 秋田  山形 福島

茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川

新潟県 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知

三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山

鳥取 島根 岡山 広島 山口

徳島 香川 愛媛 高知

福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島

沖縄

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ギャラクシーブックスから11月27日出版
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家族で47都道府県制覇<最後の宮城、岩手編>‐1444‐

 新年、明けましておめでとうございます。

 2018年の元旦は、宮城県鳴子温泉郷で迎えました。

 小雪舞い散るなか、初日の出を見ることができました。

 しかし、どうやらインフルエンザにかかってしまったようで……

 昨日の夕方から寒気がしだし熱も39度に。長期休暇にダウンするパターンです。

【12月28日(木)】

 7:00pmに名古屋港を出港しました。

 名古屋と、仙台、苫小牧を結ぶのが太平洋フェリーです。

【12月29日(金)】

 およそ20時間の船旅。

 4:40pmに杜の都、仙台に到着しました。

 最後となった宮城県に入り、ようやく家族で47都道府県を制覇しました。

 この日は夕食だけなので、奮発して仙台牛の焼肉へ。

 「仙台で一番厚い牛タン」がこの店の売り。

 分厚い牛タンで美味しいのはタン元だそう。

 舌の付け根にあたる部分で、どの部位でも厚ければよい訳ではないそうです。

【12月30日(土)】

 仙台は河岸段丘に、伊達政宗が築いた都市。

 町の外れまで歩くと、それがよくわかります。かなり標高が高いのです。

 「杜の都」の代名詞となっている定禅寺通り。樹齢70年になるケヤキが4列に植わっています。

 通りに面して建つのは「せんだいメディアテーク」。伊東豊雄の代表作です。

 束上になった細い柱が床を貫き、縦方向の動線であったり、光を取り入れるという機能を持たせています。

 残念ながら年末休みで、中に入ることはできませんでした。

 仙台市街を離れ、東にある松島へ。天橋立、宮島とともに日本三景のひとつとされます。

 松島四大観のひとつ、扇谷を訪ねましたが皆の反応はいまひとつ。

 これではちょっとということで、裏松島まで移動することにしました。

 石巻方向に更に東へ30分。

 途中、津波被害があったエリアという標識などもありました。

 震災から7年。2011年当時には何もできなかったことに悔いが残っていました。

 熊本地震では初めて行動を起こすことができましたが、自分の職能で社会の役に立ちたいと思うのです。

 東松島市にあるここからの景色を「壮観」というそう。

 まさに壮観。日本三景に恥じぬものでした。

 これで皆納得です。

 石巻で昼食をとり、岩手県の内陸部、平泉を目指します。

 中尊寺は私も初めてでした。

 予想通りというか、残念ながら撮影禁止。

 アプローチから望遠レンズで撮りました。

 それが許されるのかは別にして、これほどまでに撮影制限をする理由は何なのだろうかと思います。

 写真とは、感激を保存し、共有できるものだと思っています。

 しかし、奥州藤原氏の美の結晶。金色堂には幽玄の世界があったのです。

 この日は、平泉近くの一関で一泊。

【12月31日(日)】

 翌朝は、岩手を離れ国道4号線を南下。

 東北の背骨にあたる山岳地帯を目指すのですが、途中群れになって飛ぶ白い鳥を何度か見かけました。

 越冬に飛来している白鳥のようです。

 こんなところに、東北ならではの豊かな自然を感じます。

 山形の鳴子温泉に到着。

 コケシで知られます。

 この日の宿は、鳴子温泉郷にある中山平温泉でした。

 このころから悪寒がしだしたのです。

 昨年の夏休み、今回の旅とほぼ同じルートを回り「47都道府県制覇」は完結するつもりでした。

 しかし、お盆休みを使わなければ、現行プロジェクトをスケジュール内におさめるのが無理と分かり全てキャンセル。

 半年遅れになりました。

 たかが家族旅行。されど家族旅行です。それでも、テーマが旅に出る理由を与えてくれるのだと思っています。

 熱もだいぶ下がってきました。

 今日は今から蔵王へ移動します。

<目指せ、家族で47都道府県制覇>
47/47 全都道府県制覇

北海道

青森 岩手 宮城 秋田  山形 福島

茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川

新潟県 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知

三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山

鳥取 島根 岡山 広島 山口

徳島 香川 愛媛 高知

福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島

沖縄

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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はやきこと風のごとく‐1429‐

 一昨日、11月7日発売の『ESSE』という女性誌に、「松虫の長屋」の写真が掲載されました。

 『快適で「楽しい!」家づくり』というテーマで3ページにわたり、8軒の家が紹介されています。

 写真が1枚だったのは残念ですが、選んでもらった嬉しさもあります。

 表紙は仲間由紀恵さん。もしよければ手に取ってみて下さい。

 先週末の埼玉行きですが、連休の渋滞予測もあり、夜遅めに大阪に戻るイメージでした。

 11月5日(日)ライン下りを終え、10時半頃に長瀞を出発。

 秩父から甲府へ抜ける国道140号線は通行量の多い道路。早めの出発で、昼過ぎの甲府着を目指します。

 峠では間もなく紅葉のピークといった感じでした。

 甲府まで約2時間半。

 駅前の駐車場に車を停めて、徒歩でウロウロします。

 駅北の広場では、山梨ラーメングランプリなるイベントが開催中。

 全国から味自慢のラーメン店が集まり、1杯800円で投票が行われるそうです。

 凄い行列で、うちの子供達は屋台のたこ焼きと肉まんを食べていましたが。

 駅前に建つ山梨文化会館は 丹下健三の設計。1966年の完成です。

 何本かみえる筒状の部分には、縦動線が収まっているのでしょう。コンクリートの強さ、自由な造形を活かした建物です。

 その隣に建つのは山梨県立図書館。

 高さはかなり抑えられ、時代の気分を感じさせます。

 明るく、開かれた図書館で、多くの市民が利用していました。

 駐車場が1時間無料となっており、このあたりの配慮には好感がもてます。

 2階は、受験生が多く勉強しているようでした。

 入試まであと2、3ヵ月。ピリピリとした空気感が伝わってきますが、ここで勉強できる甲府っ子は幸せにみえます。

 駅の南にある武田信玄像。

 甲府城跡も駅南にあります。

 これは豊臣が築いた城で、信玄がここで采配を振るったわけではありません。

 しかし、天守閣跡から甲府盆地を見渡せば、その美しさは他に類のないものです。

 盆地の向こうには富士山も見えます。

 戦国最強とうたわれた武田軍は、三方ヶ原の戦いで、織田、徳川連合軍を打ち破りました。

 歴史に「たられば」はありませんが、信玄がもし早世していなければ、という話はよく聞きます。

 ここ甲府が日本の首都になっていた可能性も十分にあった訳です。

 今回は11月4日(土)は青→草津、黄緑→諏訪、5日(日)はオレンジ→長瀞、赤→甲府、黄→大阪と1100kmの旅。

 大阪に戻ったのは深夜12時でした。

 土曜日は、草津で大きな虹が見えました。

 ぶつぶつ言いながらも子供が着いてきてくれるうちに、少しでも沢山の景色を見せておきたいと思います。

 年末は、夏休みにキャンセルした47都道府県最後の宮城への旅の予定です。

 冬の東北ですが、一番好きなフェリーの旅で完結したいと思っています。

 風林火山は言わずとしれた武田家の旗印。

 今度は何とか出掛けられるよう、疾(はや)きこと風のごとく正しい判断を積み重ねるのみです。

現実はいつもひとつ<埼玉長瀞編>‐1428‐

 今週末はセミナーの講師をします。

■11月12日(日) 2:00pm~4:00pm セミナー開催
「リフォーム・リノベーションの極意」■

天六・住まいの情報センター5F

 リノベーションに興味のある方は、是非遊びにきてください。

 11月5日(日)は朝6時に諏訪湖畔のホテルを発ちました。

 前日の夜、仕事終わりで諏訪まで移動してきました。

 家族で47都道府県制覇が当面の旅のテーマですが、埼玉県は通過しただけの県となっていました。

 夏に「ブラタモリ」で長瀞(ながとろ)が紹介されており、機会があれば行ってみようとなっていたのです。

 諏訪湖から中山道を北東に向かい佐久へ抜けます。

 途中、「御柱祭」の「木落し」の会場という案内板が見えました。

 これは死傷者がでてもおかしくない急斜面です。

 浅間山をみながら、軽井沢あたりの高原地帯をさらに東へ向かいます。

 2時間程で埼玉県に入りました。

 長瀞ラインくだりの発着所に着いたのは9時過ぎ。

 早朝に発ったかいあって2番船に乗れました。

 20人ほどが木の船に乗りますが、船頭は前後に2人。

 動力はなく、竿だけで操船します。

 10月の台風で増水しており、営業を開始したのが金曜日だそうです。

 それもあってか思った以上に流れが速い。

 亀の子岩を過ぎたあたりから、更に流れが加速します。

 船底に岩がゴンゴンとあたり、結構な衝撃があります。

 船べりを越えて、水もかなり入ってきます。

 正直、結構怖いのです。

 10分程下ると流れが緩やかになり、左岸に「秩父赤壁」が見えてきました。

 ブラタモリでは、この断層が長い直線の緩やかな川を生んだと紹介されていました。

 長い瀞(流れの緩やかな場所)エリアにつけば終点です。

 右岸に続く岩畳がみえています。

 下船後、こちらも歩いてみました。

 石畳は「片理」と「節理」が生んだ景観で、この奇岩の景色が続きます。

 子供達は断崖絶壁の上からの景色を楽しんでいました。

 家族で高所が苦手なのは私だけです。

 中学1年の長男が、多くの観光客が訪れると聞いて「なんで川下りだけで、それだけの人がやってくるんだろう」と言っていました。

 しかし、実際に川を下ると納得していました。

 何より天気が良かったのが一番ですが、娯楽の少なかった時代なら、川下りとこの景観は最高のエンターテイメントだったでしょう。

 これで、子供達も埼玉へ行った実感を持ってくれるでしょうか。

 最後にあまり気分のよい話しではありませんが、少し書いてみます。

 行きの名神高速でのことです。

 遅い時間に出ていたとはいえ、連休中で交通量は多め。

 養老ICの少し手前あたりで、渋滞はしないまでも車の密集度が増してきました。

 全体的にスローダウンしたそんな時、私の車のすぐ左に、突然車が現れました。

 私は2車線道路の追い越し車線を走っていました。走行車線にも普通に車が走っています。

 センターラインをまたぐかたちで、その隙間に割り込んできたのです。バイクではなく車が、です。

 高速道路でやや車線が広いとはいえ、僅かでもハンドルをきれば、確実に接触する距離でした。

 その先も、そうやって車の間をすり抜けながら前に進んでいくのです。

 あまりに滅茶苦茶な運転で、一瞬なにが起こったのか分かりませんでしたが、状況が分かると、怒りが爆発しそうになりました。

 しかし、こんな愚か者に怒りを爆発させても意味はないと思い、急いで警察に通報したのです。

 自分達の居る位置、車のタイプくらいは記憶していましたが、それ以上のことは伝えられず、捕まったのかどうかは分かりません。

 そのあと娘が「コナンだったら、絶対ナンバーを覚えてるで」と。

 子供達の普段の楽しみは「名探偵コナン」のDVD。沈着冷静な小学生探偵、江戸川コナンのことです。

 本当にその通りです。

 危険運転が問題視されるなかです。出来る限り冷静になって、ナンバーを先に確認するべきでした。それが唯一社会に役立てる方法だったと思います。

 怒り、不安など、ネガティブな感情を抑え込むには、前向きな行動をとるしかありません。

 何を感じようと、現実はいつもひとつ。

 改善策の手を打ち続けるしかないのです。

<目指せ、家族で47都道府県制覇>
46/47 【】はまだ

北海道

青森 岩手 【宮城】 秋田  山形 福島

茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川

新潟県 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知

三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山

鳥取 島根 岡山 広島 山口

徳島 香川 愛媛 高知

福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島

沖縄

みんな寝ている松江、まずは自分が頑張れ<行ってはいるが島根編>‐1404‐

 今日、8月14日(月)は杜の都・仙台に。

 居るはずでした。

 あるプロジェクトのスケジュールがよめず、夏季休暇の予定は全てキャンセル。
 
 47都道府県を制覇するつもりだったのですが、目標は持ち越しです。

 それもあって、今朝は早起きして全米プロゴルフ選手権を観ました。

 松山英樹25歳。最終日の後半を単独首位で折り返しました。

 観ているだけでも力がはいります。しかし、最終的には3打差の5位でホールアウト。

 メジャータイトルへは僅かに届きませんでした。

 1日位はどこかへ連れていこうと、11日の山の日は島根へ行ってきました。

 通過はしているが、子供の記憶に残っていない県の1つでした。

 宝塚トンネルの渋滞を避けるため、朝の4時半に出発しましたが、この時間でギリギリ。

 米子道からみる大山は「伯耆富士(ほうきふじ)」にふさわしいたたずまい。

 この日は雨予報で、晴れは早朝まででしたが。

 400km弱走って10時頃に石見銀山(いわみぎんざん)に到着。

 2007年に世界遺産に登録された文化遺産で、江戸情緒を残す街並みも一緒に指定されています。

 車の立ち入りが制限されているので、自転車を借りました。

 豊島に行ったときは娘の身長がたらずで、電動自転車が借りられませんでした。

 へそを曲げてしまい大変だったのですが、今回は雪辱戦です。 身長130cmくらいが分岐点になるよう。

 石見銀山は16世紀半ばから17世紀前半の最盛期には、世界中で産出される銀の3分の1を産出しました。

 日本における銀のかなりの割合を占めたのですが、大変質が高く石見銀山の所在する佐摩村(さまむら)にちなんでソーマ銀と呼ばれました。

 龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)は中に入ることができます。

 こちらは精錬所跡。

 世界遺産に子供は大概興味がないもの。

 花より団子です。

 緑の中、茶店の縁側で一服しました。

 このあたりは、淡路瓦、三州瓦とならぶ瓦の産地です。

 石州瓦は赤茶色が特徴で、同じ色の屋根が続く街並みはとても美しいのです。

 石州は石見の石から来ているのかもしれません。

 昼食は名物、出雲(割子)蕎麦になりました。

 石見銀山から出雲大社まで、東に50kmほど移動します。

 雨が本降りになってきました。

 前回来たのが2013年の11月。

 式年遷宮の年で大しめ縄も新調したてでした。

 中でも「菊竹の狂気‐1011‐」として拝殿西にある「庁の舎(ちょうのや)」を取り上げました。

 子供にも、この建物は見せたいと思っていたのですが……ない。

 保存運動をしていたことは知っていましたが、解体が終わっていたとは全く知りませんでした。

 通りがかりの神官に聞いてみると「この状態になったのは今年の3月頃だったでしょうか」と。

 残念。

 この件については回を改めて書こうと思います。

 なにかすっきりしないまま、更に東へ50km移動。

 松江は、宍道湖の東に広がる城下町です。

 水都といわれるだけあり、水のある景色が美しい街でした。

 宍道湖湖畔に建つ島根県立美術館。

 当の菊竹清訓の設計です。

 松江は雨、曇りが多いことでも知られますが、それを逆手にとって、市はこんなアピールをしています。

 松江に降る雨は、縁雫(えにしずく)といって、あなたのもとへ素敵なご縁を運ぶ雨なのです

 縁雫に打たれながら堀川めぐりの船に、と思っていたのですが、私以外の3人は本気睡眠モードで、全く起きる気配なし。

 ここまでやってきて、1人で街をめぐることになりました。

 まあ、朝の4時起きだったので仕方がありませんが。

 子供とは、夜10時までに妻の実家へ送る約束をしていたので、夕食は車の中で済ませることになってしまいました。

 残念ながらコンビニおにぎり。

 「宍道湖七珍」は、鱸(すずき)、モロゲエビ、うなぎ、アマサギ、白魚、鯉、しじみと7種の魚介類のこと。頭文字をとって「スモウアシコシ」というそう。せめて鱸だけでも食したかった……

 次回は七珍に必ずありつきたいと思います。

 「人を感動させるもの」を芸術の定義とするなら、トッププロの試合はまさにアートです。そして観るものに力を与えます。

 これは建築も同じはず。

 そこを目指して、日々を頑張るしかありません。

 現在の結果は、昨日までの全行動の結果です。

 未来を信じて、また今日を頑張るしかありません。松山頑張れ。でも、まずは自分が頑張れです。

 
<目指せ、家族で47都道府県制覇>
46/47 【】はまだ

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弾丸フェリー<行ってなかった宮崎編>‐1398‐

 「家族で47都道府県制覇」が、家族旅行のテーマです。

 最後に宮城県を残すのみとなり、娘の誕生日以降、全県を訪れたかチェックしていると、宮崎を漏らしていたようなのです。

 急遽、船中2泊のいわゆる「弾丸フェリー」で行ってきました。

 土曜日の7:55pmに南港を出港。

 娘も小学4年になりましたが、2段ベッドを今でも十分喜んでいます。

 日曜日の7:45amに別府に到着。

 滞在時間が12時間なので、すぐに東九州自動車道を南下。宮崎へ向かいます。

 ようやく正真正銘46都道府県をまわりました。

 今回の目的地は高千穂峡。別府から車で2時間半ほど。

 このあたり、本当に渓谷が深いことに驚きます。

 この天翔大橋は、コンクリートのアーチ橋としては 日本一長い橋だそうです。

 阿蘇山の4度の噴火によってできた高千穂峡は深さが平均80m。

 7kmほどこのような景色が続きます。

 30分程待って、子供2人を手漕ぎボートに乗せました。

 7月上旬に九州北部を襲った豪雨の影響もあり、残念ながら水は濁り気味。

 それでも、日本の滝百選に選ばれた「真名井の滝」はなかなかの景色でした。

 この日も暑かったので、清水に冷えたラムネを。

 ラムネはやはりビンに限ります。

 溢れてしまう、この非効率さがよいのです。

 宮崎といえはチキン南蛮だそう。

 娘はオムライスに大満足していました。

 旅先で感じのよいカフェが見つかり、食事が美味しければいうことなしです。

 その後、大分まで戻り子供たちは体験型水族館「うみたまご」へ。

 私はカフェで所用を。

 夕方6:45pmに別府にわかれを告げ、今朝6:35amに南港に戻ってきました。

 「47都道府県制覇」を考えはじめたのが2011年5月の九州行きでした。

 普段一緒に食事をする機会もあまりないので、フェリーの旅がいいだろうと思ったのです。

 航路をみていると、九州は制覇できそう。

 東日本への航路も結構あり、全県制覇も可能だと分かりました。

 今年の盆休みに杜の都・仙台へフェリーで行き、完結する予定です。

 しかし、現在進めているプロジェクトの大きな山が8月中旬にきそうなのです。

 フェリーも宿も勿論予約をとっていますが、余談を許さない状況になってきました。

 普段、曜日は関係なく働きますが、盆、正月、ゴールデンウィークで、コツコツとつみあげてきました。

 この夏で完結できるかは、8月上旬までの頑張りに掛かってきました。

 宮崎県といえば、東国原元知事がこういいました。

 「どげんかせんといかん」

 何とかできるか。暑い夏になりそうです。

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違うことを恐れるな‐1377‐ 

 はじめに告知です。

【Events】
■■■5月14日(日) 1:00pm~3:30pm 丸善<京都本店>にて
「無料相談会」に参加■■■

 予約不要ですので、気軽にお越しください。

 ゴールデンウィークの旅ですが、 <青森・秋田編><岩手・再び秋田編>とも長くなってしまいました。

 建築と街をまとめて終わりにしたいと思います。

【5月2日(火)】弘前

 青森空港から弘前に向かう県道。

 ポプラが真っすぐ伸びる風景は、北海道をおもわせるものがあります。

 リンゴの木はクネクネと人が踊っているようにも。

 土地土地で、全く景色が変わるものです。

 弘前公園には、前川國男の作品が多くあります。

 前川は、昨年世界遺産に登録されたル・コルビュジエに師事しました。

 日本における、近代建築の第一人者です。

 1976年完成の弘前市立博物館。

 翌年に完成した熊本県立美術館と同じく、赤茶のレンガのみで外観が形成されています。

 このあたりに、前川の潔さを感じるのです。

【5月3日(水)】 大舘(おおだて)

 曲げわっぱで知られる大館。

 秋田の内陸部に位置しますが、秋田杉を使った世界最大級の木造ドームがあります。

 大館樹海ドームは1999年の完成。

 設計者は国立競技場のコンペを、隈研吾と最後まで争った伊東豊雄です。

 餅網を曲げたような構造体が圧巻でした。

 後ろに見える山には、大舘なので「大」の字が。

 これでトリプル「大」とのこと。

【5月4日(木)】盛岡

 盛岡は北上盆地の北部に位置します。

 盛岡市のwebサイトには「望郷の岩手山」とありました。標高2038mの大変美しい山です。

 中心部の商店街で見かけた「北日本銀行大通支店」。

 六本木 久志さんという建築家の作品でした。

 総ガラスブロックは、どうしてもレンゾ・ピアノをイメージしますが、盛岡の透明感とは一致しています。

【5月5日(金)】秋田・大仙(だいせん)

 秋田市は東北の日本海側最大の都市。

 あきたこまちと細麺の稲庭うどんが有名です。

 秋田市街の中心にある秋田県立美術館。

 2012年の完成で、安藤忠雄の設計です。

 正面からは分かりませんが、背面は三角がモチーフとなっています。

 三角形の平面をもつエントランスホールにかかる階段は、それ自体がアートと言える美しさでした。

 ラウンジは水平窓が連なり、直下の水盤が浮遊感をかもしだします。

 ソファに腰掛けると、目線の先には千秋公園の濃い緑が。

 これまで見た安藤建築の中で、最も美しい窓だと感じます。

 堀の向こうに見える旧の県立美術館。

 現在は閉館となっているようですが、非常に面白い造形でした。

 最後は、秋田市と角館市の中間にある大仙市。

 酒どころの大仙市で300年以上続く奥田酒造は、銘酒「千代緑」で知られます。

 造り酒屋の店舗兼住居は1957年完成で、白井晟一の設計。

 大仙市のwebサイトにも紹介されていました。

 通りのある西は閉じ、北に開いているのが分かります。

 西側正面は縦板張りで、格子も縦。

 しかし完成して60年が経ち、老朽化が進んでいるところも見てとれます。

 時間に淘汰されない、また丈夫で長持ちする建築を創り上げることが、そう簡単でないことがよくわかります。

 命はいつか尽き、形あるものは必ず壊れます。しかし街は少しづつ変化をしながら、生き続けるのです。

 盛岡の駅前で、ガソリンスタンドに入りました。

 25歳くらいの女性店員に声をかけると「なまってますねえ~。どちらからですか?」と。

 生まれてこのかた、「なまっている」と言われたことがないので、その店員さんに「そんなになまってますか」と聞いてみました。

 「そうですねえ。私も盛岡郊外の実家に帰ったときは、方言がでるのですが、盛岡で働いているときは、いつも標準語なんです。それとくらべると……」

 新聞のコラムで、「書を捨てよ、街へでよう」と言った、劇作家の寺山修二は弘前出身だと知りました。

 ふるさとの 訛りなくせし友といて モカ珈琲は かくまでにがし 

 彼は47歳で世を去りますが、一生を津軽弁で通したそうです。

 地域の言葉は、教育で身につけたものではありません。

 街と同じく、脈々と受け継がれてきた、まさに生きた文化です。それらの違いをこの目で見たくて旅をするのだとも言えるのです。

 「違うことを恐れるな。簡単に同化するな」

 寺山修二はそう言っている気がするのです。

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最後の難関、北東北<岩手・再び秋田編>‐1376‐ 

 前回は、5月2日、3日の青森・秋田編を書きました。

 今回は、岩手そして秋田に戻ります。

【5月4日(木)】

 朝7時に秋田の大舘(おおだて)を発ち、盛岡へ向かいます。

 大舘から東の小阪へ抜け、鹿角(かづの)まで南下する際は東北道にのりました。

 出羽山地と奥羽山脈に挟まれる広大な盆地は、なかなかみることのできない雄大さがあります。

 鹿角八幡平ICで東北道を降り、国道341号線でさらに南下。

 そして八幡平アスピーテラインで奥羽山脈を東へ抜けます。

 標高1600mからの景色は、遠く青森の岩木山を望むことができます。

 両脇にのこる雪壁も3mくらいはあるでしょうか。

 このあたりには東北屈指の名湯が連なります。

 中でも最も高地にあるという、藤七温泉によってきました。

 山頂付近の谷間にあり、秘湯の名にふさわしい雰囲気があります。

 ぶくぶくと源泉が湧き上がってくる泥湯。

 泥パック遊びもあり、子供たちもようやく温泉を楽しむようになりました。

 家族4人で入る混浴の露天風呂は、年齢的にはそろそろ最後でしょう。

 アスピーテラインを抜け、岩手県に入ります。

 青森に岩木山があるように、盛岡には岩手山があります。

 盛岡市内にはいると、中心部の商店街は歩行者天国になっていました。

 盛岡ということで、この日はちょっと奮発して焼肉。

 前沢牛が美味しくないないはずはありません。

 名物の冷麺も含めて、盛岡の夜を堪能したのです。

【5月5日(金)】

この日も早朝に盛岡をでて、秋田へ向かいます。

 46号線を西に向かうのですが、いくつか寄り道を。

 まず乳頭温泉に寄ってきました。

 なぜ乳頭温泉と呼ぶのかなと思っていましたが、まったくの直喩。

 乳頭山の麓にあるから乳頭温泉でした。

 最も有名な鶴の湯は朝10時からだったので、黒湯温泉へ。

 湯治場の趣きを色濃くのこし、茅葺きの自炊棟もあります。

 ここにも混浴露天風呂があったので、家族4人で入ってきました。

 もう、混浴に思い残すことはありません。

 ラムネと温泉卵があれば、子供たちは大満足してくれるのです。

 乳頭温泉を下って、田沢湖のたつこ像へ。

 村娘の辰子が永遠の美しさを願い、お告げ通り夜に泉の水を飲み、大きな龍に姿を変えました。

 今なお美貌を誇る辰子がいるという伝説から、「美」にご利益があるそうです。

 水深423.4m。日本一深い湖でもありますが、神秘的な景色です。

 さらに南下。東北の小京都といわれる角館(かくのだて)にも寄ってきました。

 桜が終わったとはいえ、沢山の観光客が訪れていました。

 そして最後は、秋田市内へ。

 中心部にある千秋公園は久保田城跡の掘が残り、美しい街でした。

 当初は桜が満開と聞いていましたが、それは叶いませんでした。

 それでも約1ヵ月遅れの春を楽しむことができました。

 東北における春の息吹は、長い冬の分だけ力強いものがあります。

 眼下に大阪城を望んだら、この旅も終わりです。

 4日間で青森、弘前、白神産地、大舘、八幡平、盛岡、乳頭温泉、角館、秋田をめぐる旅のルートを描いてみました。

 このルートは妻が考えました。そしていつも言われます。

 「あなたはどこに行きたいというだけで、あとは全部私じゃない」と。

 その通りで、返す言葉もありません。

 しかし、「行きたい」がなければ旅にでることはありません。

 もしこの日記を読んで、旅にでたいと思って貰えたらこれ程嬉しいことはないのです。

 47都道府県制覇の旅は、私なりの日本レポートだとようやくわかりました。

 最後に残ったのは宮城は夏休みに訪れようと思います。

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最後の難関、北東北<青森・秋田編>‐1375‐ 

 娘が生まれて9年。

 家族で47都道府県制覇も、残すところ青森、秋田、岩手、宮城のみとなりました。

 このゴールデンウィークは最後の難関、北東北にやってきました。

【5月2日(火)】

 8:45am伊丹発の便で、青森へ向かいます。

 飛行機が小さいとは聞いていましたがプロペラ機でした。

 飛行機が苦手な私としては、緊張感が5割増しです。

 大川を見下ろし、いざ青森へ。

 青森空港は11℃。やや肌寒く感じますが、何より景色が一変します。

 本州ながら、北海道の景色に近いものがあるでしょうか。

 まず向かったのは弘前城。

 桜祭りが目当てでしたが、残念ながら「散り始め」でした。

 ところどころに、満開の桜もあるのはあるのですが。

 弘前城は改修工事中で天守閣が動かされていました。

 天守閣を曳家で動かしてしまうのが、凄いといえば凄い。

 子供にとっては、お祭りはどこであってもお祭りです。

 弘前にいると、どこからでも見える岩木山。標高1625m、青森県の最高峰です。

 津軽富士の名前通り、とても美しい円錐型をしています。

 こういった景色は、地域の人にとって、心のランドマークになっているのではと想像するのです。

 弘前から、日本海側の国道101号線を南下します。

 この日の宿は、不老ふ死温泉

 日本海に臨む、海辺の一軒宿です。

 海岸沿いから夕日を望む景色は、絶景の露天風呂でした。

【5月3日(水)】

 朝からさらに101号線を南下し、世界遺産の白神山地を目指します。

 白神山地は、青森と秋田の県境あたりに広がります。

 手つかずのブナの原生林が評価され登録に至りました。

 正確に言うと、登録地域の外になりますが、十二湖は気軽に散策が楽しめます。

 中でも青池は噂にたがわぬ美しさでした。

 紺碧とでもいえばよいのか、今まで見たことのない深く鮮やかな青でした。

 見たことのない景色が、まだまだこの日本には沢山あることに感激させられます。

 この日の宿は、大館市のはずれにある温泉宿。

 向かいには、配線を利用したレールバイクというアトラクションがありました。

 線路を走る自転車です。

 これが思いのほか気持ち良かったのです。

 山間部にはちょうど満開の桜も多くありました。

 大阪と比べると、季節を1ヵ月さかのぼったことになります。

 夕食は、大館市内の割烹で秋田名物のきりたんぽ鍋。

 ハタハタ鮨。

 ホヤと、土地の食べ物を十分堪能しました。

 北東北を回り、人の穏やかさ、温かさを感じます。

 このお店も、とても暖かい雰囲気でしたが、ゴールデンウィークで店内は満員。

 明らかにテンパっている感じで、料理がでてくるまでに1時間以上かかりました。

 東北の人は穏やかで温かいからよい。大阪の人はせっかちだから駄目とはならないのが面白いところです。

 人にも、地域にもそれぞれの良さがあるものです。

 北東北の旅。今日は朝から盛岡を目指します。

 続きはまた月曜日に。

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