土曜、日曜と、新潟のシャルマン火打スキー場へ行っていました。
健常者と、チェアスキーの選手が、同じコースで試合をするのが「icetee cup」です。
この団体は、大学時代の友人、先輩達が設立しました。
学生時代から続けるアルペンスキーも、この試合に出るだけになりました。
何とか、入賞するところを子供に見せたいという気持ちもあり。
今回は0.4秒届かずの、7位がベストリザルト。
甘くはありませんが、かなわないとも思えず……年1回ですが、来年もフルアタックでいきます。
1日目は晴れましたが、2日目は大雪。
チェアスキーの人達は、特に寒そうでした。
子供にも、ちょっと厳しかったかもしれません。
長男も、残念ながら旗門不通過。
宿舎が一緒だったので、チェアスキーの人達に色々聞いてみました。
「やっぱり、パラリンピックに出るというのが目標ですか」
「この方、リルハンメルのメダリストなんですよ」
失礼しました。
「日本旅館だと、段差が大変ですか」
「そうですね。でも5cmくらいなら何とでもしますよ。ただ、車椅子が通らないと一番困りますね。50cmあればいいんですが」
私が建築設計をしている事を伝え、聞いたのですが、様々な意見を聞かせてくれました。皆さん一様に明るいのですが、はやり困難も多いのです。
これまでも、パラリンピックの価値を、文字としては理解していました。しかし、それらを目標としている選手と一緒に食事をし、風呂に入り、人として理解できました。
夢や目標があるから、みな頑張れるのです。
3年前の震災直後、ビートたけしが語っています。
常々オイラは考えてるんだけど、こういう大変な時に一番大事なのは「想像力」じゃないかって思う。今回の震災の死者は1万人、もしかしたら2万人を超えてしまうかもしれない。テレビや新聞でも、見出しになるのは死者と行方不明者の数ばっかりだ。だけど、この震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、被害者のことをまったく理解できないんだよ。
じゃあ、8万人以上が死んだ中国の四川大地震と比べたらマシだったのか、そんな風に数字でしか考えられなくなっちまう。それは死者への冒涜だよ。
人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。そうじゃなくて、そこには「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ。
本来「悲しみ」っていうのはすごく個人的なものだからね。被災地のインタビューを見たって、みんな最初に口をついて出てくるのは「妻が」「子供が」だろ。
一個人にとっては、他人が何万人も死ぬことよりも、自分の子供や身内が一人死ぬことのほうがずっと辛いし、深い傷になる。残酷な言い方をすれば、自分の大事な人が生きていれば、10万人死んでも100万人死んでもいいと思ってしまうのが人間なんだよ。
そう考えれば、震災被害の本当の「重み」がわかると思う。2万通りの死に、それぞれ身を引き裂かれる思いを感じている人たちがいて、その悲しみに今も耐えてるんだから。
「想像力」を、生死を例に語っています。
書かれている通り、「人の気持ちになる」というのは決して容易いことではありません。しかし、どれだけ踏み込めるかが、人生の、仕事の成否を分ける気がするのです。
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