タグ別アーカイブ: フルリノベーション

旬を逃すな‐2120‐

先週土曜日から、池原ダムに行っていました。

今年は一度もボートを降ろせていないので、まだ池原ダムで釣りをできていませんでした。

この日はまるでゴールデンウィーク並みの混雑です。

試合が開催されるからでした。

熊谷、足立、浜松と、中部、関東ナンバーの車も沢山ありました。

駐艇しているので、その前にボートを降ろして貰い、少しだけ釣りをすることに。

あまり時間もないので、トボトスロープ近くを流していきます。

5分程流していると、いきなりヒット。

かなり良い魚で、グングン引きます。

しっかり時間を掛けて、かなり引きが弱まったところで、動画を撮りたいなと色気を出してしまいました。

デッキの上にあるスマホを拾いあげ、写真から動画に切り替えたりと、モタモタしていると、すぐ目の前でフックオフ(針が外れること)。

痛恨の極みです。

55cmくらいはあったと思います。逃がした魚は大きいですし、誰も確認できませんが。

何度も痛い目にあっているので、良い魚を掛けた時は「遊び無し、遊び無し」と呪文のように呟きながらやりとりします。

久しぶりの釣りだったのと、あまりにすぐ釣れたので、鉄則を忘れていました。

その後はあたりゼロ。チャンスを逃すとこんなものです。

しかし、今回のメインは「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の打合せ。

準備のために山を下りました。

顔を洗おうと休憩所に寄ると、朝市が開催されていました。

フキ。

ニンニク。

この日のスケジュールを考え、今回はやめましたがサニーレタスが特に美味しそうでした。

工事のほうはドンドン進んでおり、かなり見せ場の多い現場になっています。

その日の晩、クライアント夫妻が、ホタルを見に行きませんかと誘ってくれました。

歓び勇んで、三脚2台にカメラとビデオを携えて出掛けたのです。

電灯ひとつない漆黒の闇の中を、ホタルが乱舞する光景は見事なものでした。

何とかカメラに収めようと、あの手この手で撮影するのですが……

クライアントが帰ったあとも、更に粘ってみたのですが結果はこれ。本当に漆黒です。

写真や動画に撮れない程、繊細で美しい景色を見れたことは、この上ない幸せです。

しかし、機会があれば何とかリベンジしてみたいと思います。

釣りにも野菜にもホタルにも「旬」があります。

同じく建築現場にも「旬」があります。

撮りためた、動画、写真を早く整理して、早くゲンバ日記をUPしなくてはと焦る一方です。

と言っていると、今週は「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」「ドッグランのあるタイル床の家」の工事もスタートする予定です。

粉骨砕身、身も骨も粉になるまで働く覚悟です。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

メディア掲載情報

トンビに撃墜されない範囲で、‐2112‐

土曜日は、日本でオーロラが観測されたというニュースがありました。

自然の話と言えば、温暖化、記録的豪雨など、聞き難いものが多い中、何とも夢のあるニュースでした。

強力な太陽フレアが連続して発生したのが要因で、北海道から能登半島までの日本海側で観れたとありました。

被災された北陸の皆さんにとって、一服の清涼剤になったと思いますし、改めて自然の奥深さを感じたのです。

同じ土曜日に、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」のゲンバ日記をスタートしました。

初回は計画の説明の前に、私の下北山村愛がほとばしる内容になってしまいましたが、よければのぞいてみて下さい。

下北山村はニホンカモシカから熊まででるところですから、猿、鹿は普通に会います。

前回七色ダムへ行った際も、水面近くまで降りてきて、新芽なのか花弁的なものなのか、ムシャムシャ食べていました。

ドローンで撮影する時は、国交省に飛行許可を申請すると共に、ダムの管理者、電源開発の方にも許可申請を提出しています。

5月5日も、ゲンバ日記用に池原ダムで撮影していました。

この日は天気がよく、ドローンが飛んで良い空域、150m近くまで高度を上げました。

あたりにはトンビも多く生息しています。

風を受け、空中でくるりとターンする様子は気持ちよさそうですが、上空から人間の食事を狙っていることもあります。

以前、長男が食べていたバナナを上空から狙われ、音もなくかっさらわれました。

あの鋭い爪でバナナを捕まえた瞬間、バサリと羽が私の顔に当たりました。

子供に怪我がなかったのが何よりでしたが、皆さん是非ご注意下さい。

実は、これ程近くに飛んできたのには訳があります。

トンビはドローンを自分の制空権を犯す侵入者とみなします。いつもなら、この辺りで暮らす住人がすぐに威嚇してくるのです。

しかし、この日は近くに居なかったようで、順調に撮影していたのですが、ある瞬間音もなく現れ、こちらに滑空してきました。

それで急いで高度を落としたのです。

すでに何機かのドローンが撃墜されているそうで、あやうく新機を破壊されるところでした。

下北山村の自然に対する愛情は、ひとかたならぬものがあるのですが、常に片思い。何とも切ないものです。

「バカの壁」の著者、養老孟司は、戦後日本は「都市化」したと考えると理解しやすくなると言いました。

車が走り難いからアスファルトを敷き、雨が降ると買い物がし辛いと屋根を架けました。

ジャングルで石に躓いても誰も怒りませんが、ニューヨークで歩道に穴がありそこで怪我をしたら、市を訴えるのです。

コントロールできないものをどんどん排除し、文明は発展してきました。しかしその弊害として「何事も人のせいにする人が増えた」そうです。

この話、稀代の論客が鋭く現代人を考察しており、身につまされる思いがします。

魚が釣れないのは、誰のせいでもなく自分の知識と技術の至らなさ。

熊やトンビに駆逐されない範囲で、「言い訳」という錆を削り落としたいと思うのです。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

メディア掲載情報


池原→七色→池原‐2110‐

ゴールデンウィーク後半。

前回は、仕事だけでお預けだった池原ダムへ。

う回路を回って3時間15分かけてやってきました。

ボートを駐艇しているトボトスロープへ。

ボートの昇降ができない水位まで下がっており、降ろすことができませんでした。

1年に1回あるかないかの為に、牽引の許可は取っています。

しかし、ボートを繋ぐと全長が12m程になり、運転はかなり神経を使います。

特に、バックでボートを湖に入れるときは、慣れていないので難易度マックスなのです。

しかし、ここまでやってきてそうも言っておられず、南にある七色ダムへ。

スロープ60は、若いときはかなりお世話になりました。

何とか湖に浮かべるところまで済ませひと段落です。

「下北山村の古民家リノベーション計画」もかなり進んでおり、現場に寄って撮影をしてきました。

この日は、早めにバンガローに戻ってワーケーションです。

翌日は早朝から湖上にでました。

池原ダムと同じ熊野川水系にありますが、七色ダムは景色が随分違います。

水位変化が少なく、景色が優しいのです。

名物、発電所跡.

穏やかな水面の上を疾走します。

今回は、ボートのシステムを色々やり替えたので、テストの意味合いもありました。

しかし上手く機能せず、釣りはせずに再びトボトスロープにボートを戻しました。

折角戻ったので、全国のトボトスロープファンにお届けします。

上空115mからの空撮です。

今朝、大阪に戻ったのですが、ゴールデンウィーク最終日は生憎のお天気になりました。

それでも、紀の川を通ると、多くの鯉のぼりが風に泳いでいました。

子供が小さい時、長期休暇は本当に全国を走り回っていたことを思い出しました。休暇の過ごし方も、歳と共に変化していくものです。

明日からはフルスロットルで疾走します。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

メディア掲載情報

4時間の山道はワクワク時間だった‐2106‐

金曜日の仕事が終わり、急いで大阪を発ったのが20時半頃。

南阪奈道を五條ICで降りて、十津川から新宮へ抜ける168号線を南下します。

そのまま熊野市まで行って311号線に乗り換え、169号線で瀞峡の横を抜けるように北上すると下北山村です。

下北山村の池原ダムに到着したのは24時頃。3時間半ほど掛かりました。

仮眠して、翌朝トボトスロープから湖上にでるのが私の休日ですが、今回釣りはお預け。仕事にやってきたのです。

最後に来たのが昨年11月だったので約半年振り。

知り合いと何人かに会い、いそいそと準備をする姿を横目に、所要を済ませて現場へ向かいます。

この計画の相談を受けたのは、コロナが明けた3年前の春でした。

本当に様々な課題を乗り越えて、ようやくここまでやってきたのです。

先日クライアントから、着工時の写真を送って貰いましたが、この日は建築会社の社長も交えた3者での定例会議1回目でした。

重機が搬入されていました。

会議は13時からなので、現場の様子をカメラ、ビデオで撮影します。

半日撮影の時間を取れることは稀で、ある意味贅沢ともいえます。

重機がもち込まれ、電気屋さんは配線を外しているところでした。

天気は最高で、早速ドローンで周辺を、そして内部も撮影します。

リノベーションは出来上がっていく過程がダイナミックで一番面白いのです。

『 建築家・守谷昌紀TV』にUPするつもりなので、よければご覧下さい。

15時過ぎまで打ち合せして、そのまま大阪に戻ります。

帰りは距離的にショートカットできる425号線で十津川まで抜けることにしました。

一度通ったことがあるので、快走ルートではないがどうしようもない酷道(ひどい道路という意味)ではないことは把握していました。

それでも、アップダウンはかなりあります。

頂上付近、1車線の白谷トンネルを抜けると一気に視界が開けました。

快晴なら気持ちよさそうなところです。

気温も低く、まだ桜が咲いているところもあります。

ガードレールが老朽化していたり、それなりの大きさの石が転がっていたりもします。

この付近はやや広いですが、狭いところも結構ありました。

時間は少し早くなりますが、私的には大回りの311号線、瀞峡経由かなと思っていました。

30年前に池原ダムに通い始めたころは、169号線も工事中のところばかりで、川の西側から対岸の仮道路へ誘導されたり、1車線のところもあったりで、4時間近く掛かっていたと思います。

2003年に伯母谷ループ橋が完成してから、一番厳しい峠越えがなくなり、2時間時代にはいりました。

時間が掛かることが嬉しいとまではいえませんが、ゆっくり考え事をする時間を、3時間半貰ったと考えれば、それはそれで価値があります。

何より、若い頃は4時間の山道運転を大変と思わず、むしろワクワクしながら通っていたことを思い出していました。

色々な経験をし、喜びが目減りすることを「知恵の悲しみ」といいます。

そういった部分も勿論ありますが、心はできるだけフレッシュでいたいものです。

どのくらいの頻度で通えるかは分かりませんが、折角なので、仕事と釣りを織り交ぜて書いていければと思っています。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

メディア掲載情報

脱レベル4、各プロジェクト一斉始動‐2105‐

久しぶりに朝のジョギングにでると、小さなお子さんの手を引くお父さんを見かけました。

新小学1年生を学校まで送り届けるところでしょうか。

ついこの間まで空き地だと思っていたこの場所。気が付けば、新築ビルがほぼ完成していました。

正月あたりから、ろくに走れていなかったのだと思います。気が付けば新年度も2週間が過ぎました。

外務省は、海外の危険レベルをWebサイトで公開しています。

レベル1 十分注意してください。
レベル2 不要不急の渡航は止めてください。
レベル3 渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
レベル4 退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

これになぞらえて、社内では仕事の緊急事態度をレベル1~レベル4で表現しています。

自分の中に基準があり、レベル2になると20時より早く帰ることがなくなります。

レベル3になると朝のジョギング時間と休日も仕事にあてます。

レベル4になると、24時前に帰ることが無くなります。

外務省にはありませんが、レベル5になると朝方まで……といった感じです。

丁度今日から、フルリノベーションの現場がスタートです。

クライアントから写真が届きました。

距離が遠いのと、道路事情も極めて厳しく、現場監理の回数が限られるかもしれません。

それで、クライアントご夫妻に無理を言って写真をお願いしたのです。

こんなものまで出てきたそうで、今週末には現地へ確認に行ってきます。

またゲンバ日記で紹介したいと思います。

こちらは、昨年秋にスタートしているクリニックの開業計画です。

プレゼンテーション時のCGなので、プランは変わりましたがコンセプトは変えていません。

5社コンペの中で選んで貰ったのですが、参加者の中にはクリニック専門の会社もありました。

ドクターがスタッフに相談すると、これでは動線が……という意見も多かったそうです。その中で、コンセプトを重視して私の案を選んでくれたのです。

なので、絶対にその期待に応えなくてはなりません。

現在は、実施図面が完成し、競争見積りがスタートしています。

最後は、金額調整の最終局面を迎えている住宅の模型です。

金額が決着すればいよいよ工事開始というところまでやってきました。

どのプロジェクトも簡単に進んだことはありませんが、中盤の山場を迎えています。

クリニックの実施図面がUPした段階で、緊急事態度をレベル4からレベル2に引き下げ、ようやくジョギングに出られるようになりました。

しかし、来週にはプレゼンテーション、サブプレゼンテーションを控えている計画もあります。明日からまたレベル4に引き上げるかもしれません。

大変だ、大変だと言っているのは格好悪いのですが、大変を楽しむアイテムが緊急事態度なのです。

相変わらずスタッフは妻だけですが、現在オープンデスクに女の子がひとり参加中。

現有戦力で勝ち続けるのが名将なので、プレーイングマネージャーでもあった野村監督にあやかってみます。

不器用に徹すれば最後には勝つ。

本当に信じているので、徹しきりたいと思います。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

メディア掲載情報

4年に及ぶ物語、ここに完結‐1954‐

昨日の日曜日は、絶好の撮影日和。

近鉄石切駅あたりから見た空は、全く雲の無い快晴でした。

四代住み継ぐ「薪ストーブのある入母屋の家〈リノベーション〉」の撮影だったのです。


予定日の天候が悪かったり、コロナの感染拡大と重なったりと、2度の延期を経て実現しました。

常緑ヤマボウシが紅葉し、明るい庭のタイルと青空に映えています。

軒が深いので、玄関扉は無垢のナラ材で製作しました。

素材の選択にはかなりこだわっています。

室内の壁は全て漆喰塗りで、床は無垢のナラ材です。

そこに薪ストーブとステンレスのキッチンが、キリッとアクセントになっています。

司令塔のような位置にあるのがこのキッチンです。

中庭を望む配置としましたが、ここからの景色が一番よいとのこと。

奥さんに「普段使うキッチンや、お風呂にこだわってとても良かった」と言ってもらいました。

洗面脱衣にある、メジャーリーグのロッカーをイメージしたクローゼットです。

その横に洗面。

そして浴室が続きます。

鋳物ホーローのバスタブと大判タイルが優雅な空間を演出してくれるのです。

芝生の手入れは意外に簡単ではありません。

それで、ある程度面積を抑えましょうとなりました。

それも功を奏したのか、青々と根付いています。

その奥にあるのは砂場。

お子さんが大きくなれば、家庭菜園としても使えるよう考えました。

屋根裏に続く通路は橋のような空間です。

トップライトからの光が、建物中央の一番暗い場所を照らしてくれるのです。

屋根裏空間も、子供さんが小さい間は遊び場に最適なはずです。

昼の部の撮影を終えたのが13時頃で、17時前に再訪しました。

夕景の撮影がスタートです。

スロープにはアッパーライトも備え、視認性を高めています。

夜は照明を暗めにすると、山小屋のような趣になるそうです。

薪ストーブに火が入る季節は、なお雰囲気があるでしょう。

こちらの計画は、2018年の10月にスタートしました。

総打合せ回数45回、現場打合せは22回。

紆余曲折あり、ここに来るまでに4年の歳月が経過しました。

計画がスタートした時には2歳前だったお子さんが来年は小学生。本当に時が経つのは早いものです。

ただ、ご家族の成長をつぶさに見せて頂いたことで、多くのことを設計に織り込むことが出来たと思っています。

4年に及ぶ物語はここに完結しました。

その時間が、空間の密度に現れていると思うのは私だけなのか、そうではないのか……

それはまた世の中が判断してくれるはずです。

仕事に終わりはあるようで、やはり無いものだと思うのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

歯ごたえ十分、魅力十分、古民家リノベーション計画‐1797‐

 池原の古民家リノベーション計画。

 ゴールデンウィーク中だったので、気持ち的にもゆっくり見ることができました。

 接道は東側。

 こちらから見ると、中庭があることは全く分かりません。

 右手には廃屋が見えていますが、こちらは取り壊して貰えるようです。

 元の持ち主も時々使っていたそうで、空気がよどんでいる感じはありませんでした。

 家というものは、2ヵ月くらい空気が動かないと、痛むスピードが加速するものです。 

 建物の背面、西側裏手に伸びる道路があり、廃屋側から登ってみます。

 北から見返しているので、左が東棟、右が西棟です。

 更に登ると、配置がよく分かります。

 北側はなだらかな石積みで、こちらからもアプローチできました。

 建物をぐるりと回って、南側に出てきました。

 入口は道路寄りの東棟に。

 元はカマドがあったのでしょう。

 土間レベルにキッチンが据えられていました。

 そこから北を覗くと、6畳と4畳半の2間が続きます。

 東に隣合うように、また6畳間が2つ。

 東棟はいわゆる田の字プランです。

 キッチンのある土間の隣には板の間。

 現在は絨毯が敷かれていますが、もとは作業場だったのかなと思います。

 東、北へと廊下が巡っているのです。

 クライアントに聞くと、この地域ではオーソドックスな間取りだそうです。

 ただ、オーソドックスでないのはここからです。

 土間キッチンの横に、廊下が見えています。

 この蛇行した廊下で、西棟と繋がれていたようですが、現在は浴室、トイレにのみアプローチできます。

 形状としては繋がっているのですが、現在行き来はできないのです。

  それで、一旦中庭にでてから西棟に入ってみます。

 西棟には2部屋。

  手前は納屋だったよう。

 築50年程と聞いていたのですが、もう少し古い建物のような気もします。

 何となくですが、昭和一桁あたりといった感じでしょうか。

 西棟、北端の部屋が最も環境は良いでしょう。

 中庭に向かって、コーナーフィックスのように開かれています。

 ただ、こちらの棟は近年は使われていなかったようです。

 この薄いスリガラスはおそらく2mm。

 ほぼ外部といってよいくらい、光も空気感も透過します。

 奈良県下北山村は、日本でも有数の降雨量を誇る大台ケ原や尾鷲とも隣合い、非常に雨が多い地域です。

 軒が深いのが印象的でしたが、妻面をトタンで覆っているのも同じ理由だと思います。

 物置的な使い方をしている箇所もありました。
 

 お隣りの廃屋はラピュタ状態です。

 古い建物をつぶさに見て回ると、地域に根差した建て方や、工夫がみてとれたり、当時の暮らしが想像できて非常に面白いもの。

 紀伊半島の南部に位置し、温暖な気候は大変過ごしやすいのですが、お隣りを見ると、多雨多湿の環境は侮れません。

 大阪から車で2時間半。いつも仕事をしている建築会社の監督に相談すると、「大和高田に住む大工を行かせても1時間半ですものね。泊まりになるでしょうね」と。

 やはり難しいという感じ。

 新宮でも仕事をしていると聞いた建築会社に相談すると、「一度行ってみましたが、新宮からでも1時間半ですね。次の春頃からなら」と、微妙な感じ。

 27歳の時、「白馬の山小屋」のオファーを貰いました。

 こちらもフルリノベーション計画だったのですが、長野県に知っている建築会社など勿論なく、村役場に「どこか良い建築会社を紹介して貰えませんか?」電話しました。

 今考えると、役場がそんな質問に答えられるはずもありませんが、「一覧表があるので送ってあげますよ」と、faxしてくれたのです。

 それで何とか完成し、当時のクライアントの子供さんが現在も愛情を掛けてくれています。

 課題が多ければ多いほど、完成した時の物語りは深みが増すものです。

 歯ごたえ十分、魅力十分。

 初心に戻って、この古民家を別次元のレベルに生まれ変わらせてみたいと思います。 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

奥さんの念願が叶いました‐1758‐

 クリスマスイブの夜、アトリエで仕事をしていると、クライアントからとびきり嬉しいメールが届きました。

 添付画像はこのクリスマスツリー。

 webサイトにUPする前に「ときめく紺色の家」の下書きを送っていました。

 どこまで写真やデータを公開させて貰って良いか相談する為ですが、その返信が以下のものでした。

 守谷さん

 お世話になります。

 奥さんと拝見しました。

 すべて満足していますので、すべてお任せ致します。

 そして、奥さんよりの伝言です。

 添付写真のように、「階段下から見るツリー等々奥さんの念願が叶いました」と。

 また、最近めっきり冬らしくなりましたが、当初懸念していた結露はサッシに少し付着するくらいで全く問題ありません。

その僅かな結露もサッシの外に流れる構造になっているようですし。

 ビフォーと同じくガスファンヒーターを使用していながらです。

 2階が暖かいのです。昼間の暖かさを保温しているようです。床暖房をなしにして良かったと思います。

 後は、将来的に東隣と南東の家が建て替えになるまで朝陽を楽しみたいと思います。

 撮影の候補日を2つ貰っていたのですが、予報が非常に微妙で、寸前まで迷いに迷っていました。

 決行することにしたのですが、実際に青空が出たタイミングは極わずか。

 写真家の冨田さんが、その中で良い仕事をしてくれました。

 午後は雨がパラつくも、夜景も何とかコンプリート。

 全てに恵まれた、秋の一日だったのです。

 メインカットはこのアングルかなと思っています。

 幸せが香り立つようです。

 レコード、バイク、マラソンとご主人は本当に多趣味な方です。

 メールにあった朝日は、この窓から見えるもの。

 以前は寝室があった場所なので、物理的には見えたはずです。

 しかし日々の暮らしの中で、朝食は1階のLDKに降りなければならないので、朝日が見れるタイミングは、かなり限られていたと想像します。

 建築設計だけではありませんが、この「時間軸」というものは、思いの他、様々なことに影響を与えていると感じるのです。

 朝日や夕日は、自然が毎日私達に与えてくれる素晴らしいプレゼント。

 私も一度、ここから見てみたいものです。

 南の建物が隣接している場合は、ハイサイドが良く効いてきます。

 この瓦屋根が見える景色はすこぶる好評です。

 加えて夏の日差しはそこまで入りません。

 ダイニングチェアをくるりと回せば、パウダースペース

 娘さんと2人で仲良く使っているとのことでした。

 撮影日当日、その娘さんの動きが素晴らしく、どれだけ助けられたことか。

 以前なら、スタッフに指示するだけだったのが、人手不足で妻まで連れていくような状況で……

 感謝の気持ちが表しきれない程だったのです。

 また、東西に御陵があるので、風の抜け道を作ってあげると本当に気持ちの良い風が吹き抜けます。

 キーワードのファンキーは奥様から出たもの。

 エントランスはかなり体現出来たかなと。

 サンワカンパニーのレノスというタイルでした。

 そのエントランスから見て右手のピンクは娘さんの部屋。

 ブルーはトイレです。

 大きくはないのですが、その先にある寝室がなかなか面白いのです。

 奥さんが、服と小物をコーディネイトできるよう、ガラスの棚をしつらえました。

 色々なバリエーションを考えることで、長く洋服も着れるとのこと。納得したのです。

 これがビフォーのほぼ同じアングルです。

 外観はこんな感じ。

 1階のLDKはやはり暗く、左の食器棚裏がカビているのも、改善すべき点でした。

 2階中央の洋室は、完全に物置になってしましたが、この上部にハイサイドを穿ち、瓦屋根の見える景色に変えたのです。

 2階の東端にあった「寝室からの景色は好きなんです」と聞き、私の中でプランはすぐに決まりました。

 更に、2階では階段のある中央部が暗かったので、北向きに思いきって大開口を取りました。

 クリスマスツリーは丁度このグリーンの位置に置いてあるものです。

 階段から見上げたクリスマスツリーのある風景。

 こちらもクラアントが送ってくれた画像ですが、ご主人から「奥さんの念願が叶いました」と聞くと、私も幸せな気持ちで一杯になるのです。

 私のクライアントで「どうにもこうにも仲が悪くて」と言う夫妻は勿論居ません。

 しかしその中でも飛び切り仲のよい、ポジティブなご夫妻でした。

 創り手がどれだけあがいても、幸せの景色は、溢れる愛情がなければ絶対に実現しないものです。

 私にとっても、最高のクリスマスプレゼントになりました。

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記