土曜日は、日本でオーロラが観測されたというニュースがありました。
自然の話と言えば、温暖化、記録的豪雨など、聞き難いものが多い中、何とも夢のあるニュースでした。
強力な太陽フレアが連続して発生したのが要因で、北海道から能登半島までの日本海側で観れたとありました。
被災された北陸の皆さんにとって、一服の清涼剤になったと思いますし、改めて自然の奥深さを感じたのです。

同じ土曜日に、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」のゲンバ日記をスタートしました。
初回は計画の説明の前に、私の下北山村愛がほとばしる内容になってしまいましたが、よければのぞいてみて下さい。

下北山村はニホンカモシカから熊まででるところですから、猿、鹿は普通に会います。
前回七色ダムへ行った際も、水面近くまで降りてきて、新芽なのか花弁的なものなのか、ムシャムシャ食べていました。

ドローンで撮影する時は、国交省に飛行許可を申請すると共に、ダムの管理者、電源開発の方にも許可申請を提出しています。
5月5日も、ゲンバ日記用に池原ダムで撮影していました。

この日は天気がよく、ドローンが飛んで良い空域、150m近くまで高度を上げました。

あたりにはトンビも多く生息しています。
風を受け、空中でくるりとターンする様子は気持ちよさそうですが、上空から人間の食事を狙っていることもあります。
以前、長男が食べていたバナナを上空から狙われ、音もなくかっさらわれました。
あの鋭い爪でバナナを捕まえた瞬間、バサリと羽が私の顔に当たりました。
子供に怪我がなかったのが何よりでしたが、皆さん是非ご注意下さい。
実は、これ程近くに飛んできたのには訳があります。
トンビはドローンを自分の制空権を犯す侵入者とみなします。いつもなら、この辺りで暮らす住人がすぐに威嚇してくるのです。
しかし、この日は近くに居なかったようで、順調に撮影していたのですが、ある瞬間音もなく現れ、こちらに滑空してきました。
それで急いで高度を落としたのです。

すでに何機かのドローンが撃墜されているそうで、あやうく新機を破壊されるところでした。
下北山村の自然に対する愛情は、ひとかたならぬものがあるのですが、常に片思い。何とも切ないものです。
「バカの壁」の著者、養老孟司は、戦後日本は「都市化」したと考えると理解しやすくなると言いました。
車が走り難いからアスファルトを敷き、雨が降ると買い物がし辛いと屋根を架けました。
ジャングルで石に躓いても誰も怒りませんが、ニューヨークで歩道に穴がありそこで怪我をしたら、市を訴えるのです。
コントロールできないものをどんどん排除し、文明は発展してきました。しかしその弊害として「何事も人のせいにする人が増えた」そうです。
この話、稀代の論客が鋭く現代人を考察しており、身につまされる思いがします。
魚が釣れないのは、誰のせいでもなく自分の知識と技術の至らなさ。
熊やトンビに駆逐されない範囲で、「言い訳」という錆を削り落としたいと思うのです。
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