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姫路駅前をブラモリタニ‐2027‐

昨年の11月から何度も通った兵庫県太子町にある、プールがある「ささき整形外科 デイケアセンター」

先週末に、ようやく引き渡しを終えました。

8月1日(火)のオープンを控え、7月22日(土)、29日(土)に内覧会を開催します。

7月22日(土) 9:00-12:00
7月29日(土) 9:00-12:00

予約不要で、駐車場も完備しています。是非ご参加下さい。

詳しくは当社Webサイトをご覧ください。

現場監理をしている時は、①車で行く、②JR姫路駅で降りてバスに乗り換える、③さらに西にある網干駅まで行ってタクシーに乗ると、主に3つの方法で通っていました。

②のバスに乗っている時、姫路駅前を出発してすぐに不思議な物を見つけました。

ゼネコンの営業担当に聞くと、昭和41年から開催された「姫路大博覧会」の会場までを繋ぐモノレールの橋脚跡だとのこと。

そう言えば、ブラタモリでも紹介されていたような気がします。

JR姫路駅名物、えきそば。

姫路名物、黄そばに続いてブラモリタニしてきました。

駅の北側にでると広いロータリーがあります。

真北にある姫路城を見て、左手には山陽電鉄の姫路駅。

右手に見える緑の看板「USHIO」は、姫路が創業の地であるウシオ電機のものです。

創設者である牛尾治朗さんが先月亡くなった際、新聞でも財界人としての功績がたたえられていました。

世界遺産、姫路城の別名は白鷺城ですが、何度も撮りました。

やはり快晴の背景が、その白さを引き立てます。

ちなみに、JR構内に売り場がある御座候も姫路が本社。

駅前ロータリーを西に向かうと、山陽電鉄とJRに挟まれたこの位置に、モノレールの駅があったようです。

そこから西に少し歩くと……

橋脚跡が見えてきました。

昭和40年代そのままの景色です。

バスで見た橋脚の裏まで歩いてきました。

先述の営業担当の話によると、解体費用がかさむため、少しずつ解体を進めているそうです。

モノレール下にあった、これらの店がもうディープすぎます。

豚骨、鳥ガラ、魚介からスープをつくるので「けんかラーメン」というようです。

是非食べてみたかった!

現場へ向かうため、また駅前に戻りました。

西駅前町という地名は、JRを指すのか、モノレールを指すのか。

もう少し先にあるこの場所は、10階建てのビルの3、4階部を貫通する大将軍駅があったそうです。

いつ解体されたのかは分かりませんが、こちらも一度見てみたかったものです。

建築家の仕事は、旅芸人のようなもの。

2020年にスタートしたこの計画も、竣工写真の撮影で一区切りです。

18回行われた定例会議の中で、現場の人たちに「他に姫路名物って何がありますか?」と聞いてみました。

味噌で食べるおでんも名物だそうです。

どこかのタイミングでこれも是非食べてみたいと思っています。

終わった、終わったと言いながらも、また写真を撮りに行くのだと思います。

この日記を読んでくれている人で、西播磨に住む人が居られるのかは分かりませんが 「ささき整形外科 デイケアセンター」 は、とても良い施設です。

気軽に見に行って頂けると嬉しいです。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

メディア掲載情報

お得感マックスの「貝と魚食堂」と、網干の「べっぴん焼きあなご」‐2004‐

今日、明日は、ゴールデンウィークの中日。

仕事の人と大型連休の人に分かれると思いますが、アトリエmは5月7日まで連休としました。

今日は、朝から「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」の現場に行っていました。

快晴の阪神高速湾岸線は、大阪一気持ちの良い快走ルート。

会社の休みと私の休みには、特に関係性はありません(笑)

六甲の山並みを眺めながらさらに西へ。

あまりに気分よく走っていたら、ハーバーウェイからポートピアアイランドに上陸していました。

Uターンして3号神戸線に戻るの図です。

2時間ほどで、兵庫県太子町の 「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」 の現場に到着。

手前の 「ささき整形外科クリニック 」とは姉妹のような建物なのです。

みっちりと現場を回り、コメント撮り、ドローン撮影を済ませました。

そして、撮影を手伝ってもらった妻と、遅めの昼食に向かいます。

現場から8kmほど南下すると網干の海岸線にでます。

海沿いにある「貝と魚食堂」がお目当ての店です。

カキフライとお造り定食2000円にしました。

小鉢からも3品選べるのですが、なかなか美味しそうです。

鯛の子を迷わずチョイスしました。

インスタグラムには「地元の港では牡蠣、アサリ、赤貝、とり貝など沢山の美味しい貝があります」とあります。

今日の貝はトコブシでしたが、滋味深く素晴らしく美味しかったです。

カキフライはいいかなと思っていたのですが、妻が食べたいと言うのでこの定食にしました。

ところが、今まで食べたカキフライの中で、一番美味しかったです。

全く水気がなく、しっかりした歯ごたえ。かつ味は濃厚。参りました、というくらいの美味しさでした。

そしてアナゴ弁当の特上2150円。

弁当なのは、同じ敷地にある姉妹店「あなごの大孝」からの出前サービスだからです。

名物のあなご丼は一度食べにきました。

その時は、「貝と魚食堂」が閉まっていたのでリベンジにやってきたのです。

甘すぎないタレと焼き海苔が、食欲をそそります。正直、いくらでも食べられるくらい。

こちらも外せないと妻とシェアし、非常に満足です。

迷わず選んだ「鯛の子」と書きましたが、実は「鰆(サワラ)の魚卵と白子」でした。

鯛の子よりもさっぱりして、大変美味しかったです。小鉢がこれだけ美味しいと、お得感がマックスなのです。

大孝の焼きあなごは「 べっぴんあなご 」と呼ばれています。

​「べっぴん」とは、本来「普通の品物とは違う」「特別に良い品物」の意味として使われていた語だそうです。

世間的には連休モードでもあるので、妻に気を使ってちょっと贅沢しました。

私的には生涯一のカキもゴールデンウィークまでだそう。

近くに行く機会があれば、「別品」の焼きあなごと共に絶賛お勧めしておきます。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開
■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載
■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

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日本最速気動車特急列車「スーパーはくと」‐1999‐

月に2、3回はJRに乗って姫路の向こうまで出張です。

昼前に大阪駅を出る新快速は空いており非常に快適。

姫路駅で普通へ乗り継ぐ間に、姫路名物「えきそば」を掻き込みます。

「てんぷらえきそば」420円。

「きつねえきそば大盛」480円。

高菜の入った「とり天えきそば」520円。

最近は「とり天えきそば」が一番気に入っています。

姫路駅から北東に伸びるローカル線が姫新線(きしんせん)です。

播州新宮行きはパンタグラフがありません。よって電車ではないのです。

調べてみると、思った以上に非電化区間が多くあることが分かりました。

ディーゼルエンジンのような内燃機関で動く車両を気動車というそうです。

仕事が終わり、網干駅から大阪へ向かいます。

打合せが遅くなった時に、大阪駅で「スーパーはくと」を何度か見かけました。

エンジン音や、排気ガスのにおいが、電車のそれとは全く違います。

日本最速の気動車特急列車だとわかりました。

昔、信州へバスでスキーに行っていた頃、松本のサービスエリアは多くのバスでごった返していました。

その時と同じにおいがしました。

省エネルギー化が求められる中、いずれは水素エンジン等に置き換わるようですが、気動車を何とも愛しく感じたのです。

化石燃料を使い果たし、温暖化が進む中、内燃機関のにおいが愛しいと言うのですから、私は罪深い生き物です。

初めて「スーパーはくと」を見かけた時、音が全く違ったので、駅員さんに訊ねてしまいました。

「電気で動いているんじゃないんですね?」

「ええ、ディーゼルエンジンで動いているんですよ」

その表情が、やや誇らしげに見えたのは気のせいでしょう。

水素エンジン化はすべきことだと思います。

ただ、あの振動、熱、においと共に日本が成長して来たことは間違いありません。

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■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
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■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
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2月14日「屋根裏部屋」
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姫路の黄そば‐1983‐

月に2、3回は、「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」の現場監理に現地へ向かいます。

車で行く場合と電車で行く場合がありますが、どちらも片道2時間ちょっと掛かります。

電車で行った場合は、JR姫路駅で乗り換え。

阪神百貨店のフードパークにも出店している「えきそば」。

在来線下り店のほうが大きいですが、上り線にある売店横でも食べれます。


和風だしに中華麺を入れる姫路名物です。

まねき食品のWebサイトには、戦後の混乱期、昭和24年から「えきそば」は販売していたそうです。

統制品ゆえ手に入り難かった小麦粉を使わない麺を、試行錯誤のうえ作り上げたとありました。

てんぷらえきそば420円です。

小麦粉にかんすいを加えた中華麺ですが、濃いめの和風だしにあっていました。

先月の大雪の際、JRが乱れていたので姫路でバスに乗り換えました。

駅の北側には姫路城を望む大通りがあります。

その大通りに直行する形で、商店街の入口が見えたので行ってみました。

人出もあり、混み過ぎずでいい感じです。

「立ち喰いうどん・そば」の暖簾をみつけたので入ってみました。

「かき揚げそば」を頼むと、「普通のそばと、黄そば、どっちにしましょう!」と。

「えきそば」だけでなく、中華麺が一般的にも浸透しているようです。

「えきそとそば」まで食べれるとは、なかなか面白い食文化です。

雰囲気でいえば、沖縄のソーキそばに近いでしょうか。

沖縄を訪れたのは2017年の2月。

丁度6年前ですが、沖縄はそれまで日本で唯一、訪れたことの無い都道府県でした。

また行きたいなあと思い出します。

「えきそば」は阪神百貨店のフードパークで食べれますが、「姫路の黄そば」は現地でしか食べれません。

そこがB級グルメのいいところだと思うのです。

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■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
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6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
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姫路の路線バスでみた、本当のプロの技術‐1975‐

年末から、月に2回ほど兵庫県の揖保郡太子町に通っています。

「ささき整形外科クリニック」の右隣で「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」の工事が始まりました。

昨日、「ゲンバ日記」に、初回をUPしました。

プールのある、通所リハビリテーション施設の計画です。

こちらも是非ご覧ください。

太子町に限らずだと思いますが、西播地域はやはり車社会です。

大阪から、車でなら山陽自動車道を使って2時間弱です。

電車なら、大阪駅から山陽本線の網干駅まで1時間15分程。

網干駅からはタクシーで10分弱です。

先週も現場での定例会議がありましたが、電車で行くことに。

かなり早めにつき、姫路駅から路線バスで行ってみることにしました。

姫路駅の北側にあるバスターミナルから、現場のすぐ近くまで行けるようなのです。

駅からまっすぐ北に延びる目抜き通り。

その先には姫路城。

この景色を一度見ておきたいのもありました。

多くの路線が発着しており、巨大バスターミナルになっていました。

姫路の駅前をゆっくりと出発しました。

すると「目がみえないので、降車ボタンを押してもらっていいですか?」という声が。

振り向くと、白い杖こそ持っておられませんでしたが、目が良くないようです。

すぐに押して差し上げると、次の停留所で降りていかれました。

降車のブザーが鳴り、大きな病院前に停車しました。

ドアが開きましたが、いっこうに誰も降りる気配がありません。

振り返ってみると、かなり高齢のおじいさんが、本当にゆっくり、ゆっくりと、摺り足で移動されていました。

地域の人にとって、バスが本当に大切な「足」だということを、痛烈に感じたのです。

バスは姫路の市街地を抜け、郊外を走ります。

喉かな景色が、目に優しかったのです。

このバスの運転手さん、本当に運転が丁寧で、発車時、停車時において一切不快感がありません。

本当に上手だなあと感心していたのです。

しかし少し考えてみると、そうしなければお年寄りにとっては、命に係わる問題になるのかもしれないのかもと、思い至ったのです。

日々の真剣勝負の中で、鍛えに鍛えあげられてきたのかもしれません。

これまでに乗ったどのバスより、どのタクシーよりスムーズだったので、降車時に「運転が本当に丁寧で、とても快適でした」と伝えました。

同じような年齢の男性でしたが、マスク越しなので目しか見えませんが、満面の笑みで「ありがとうございます」と。

運賃は530円でした。

時刻表では30分で着くことになっていましたが、45分掛かっていました。

しかし、それは本当に小さな問題だなと思いながら定例会議に向かったのです。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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JR山陽本線の車窓より‐1960‐

先週木曜日の歓喜から、昨日の落胆。

やはり国の威信を掛けてのワールドカップですから、そう簡単にはいかないようです。

12月2日(金)のスペイン戦は朝の4時。起きて応援するべきか、録画で我慢するべきか……

何とも悩ましいところです。

新しい現場がスタートするのですが、その打合せに向かいます。

JR大阪駅まわりも、晩秋のよそおい。

姫路行きの新快速は13:00発。

山陽本線は神戸を越えると、明石あたりまで海沿いを走ります。

淡路島を望む景色は、もう完全に旅行気分です。

長らく海釣りにも行っていないなあ、などと思いながら。

1690円では安いくらいの景色でした。

姫路まで1時間でした。

阪神のフードコートにも出店している「えきそば」。

ホーム中央にありましたが、播州赤穂行きの乗り換え時間は1分。

また時間がある時の楽しみにとっておきます。

姫路から10分程で網干に到着しました。

電車で来たのは初めてなので、少しだけ駅のまわりを歩いてみました。

水路が多く、その水がとても澄んでいます。

祖父母が住んでいた、香川のまんのう町を思い出します。

このクリニックの関連施設を、右隣に設計させてもらいました。

クライアント、建築会社との顔合わせのためにやってきたのです。

コロナの影響をまともに受けて、計画は1年延期に。

スタートして2年半が過ぎましたが、ようやく工事がスタートします。

溜まりに溜まった鬱憤は、仕事で晴らしたいと思います。

また、ゲンバ日記にもUPするので、良ければ覗いてみて下さい。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

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9月18日「冷蔵庫の位置」
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4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
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■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

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JAPAN PRIDE‐1682‐

 先日、播磨へ敷地を見に行く機会がありました。

 道程を調べると車で2時間弱ほどでした。

 早めに着いたので世界遺産・姫路城へ寄ってきました。

 前回訪れたのは、2013年の3月。

 大改修の真っ只中で、JIA(日本建築家協会)の例会でその現場を見せて貰ったのです。

 かなり楽しみにしていたのですが撮影はNG。一気にテンションが下がってしまいました。

 姫路城は、姫路駅から真っすぐ北に伸びる、大手前通りの先にあります。

 お濠に掛かる桜門橋を渡り、大手門から城内へ。

 ここでも天守閣は閉鎖中とアナウンスされていました。

 満開の桜の先には、白鷺城の名通り真っ白な天守閣が現れます。

 これだけ白く見えるのは、瓦を固定する漆喰が多く見えているからです。

 漆喰は真っ白ですが、軒の掛かった日本建築なら、壁面の汚れはそれ程でもありません。

 しかし屋根面となると話は別です。

 7年前、工事責任者の方は「どうすればこの白さをキープできるのか、数えきれない程のサンプルを作りました」と言っていました。

 工事を進めながら、現地で様々な調合を試み、それを雨風にさらし実験したのです。

 写真となると、2009年の1月まで更に遡ります。

 Ohanaのクライアントと姫路の写真館を見学に行った時の写真ですが、白さの違いがはっきり分かります。

 白さを維持する為に、多くのエネルギーと技術の粋が結集されていたのです。

 三の丸広場も立ち入りは禁止されていました。

 まさに満開でしたが、人類の道徳感、節度が問われるこの時期です。勿論仕方ありません。

 動物園は開いており、知らなかった若者達のグループが「動物園でも行く~」と言っていました。

 ソーシャルディスタンスという言葉を耳にするようになりましたが、1.8m程の距離確保でお願いします。

 公衆衛生という言葉も、この機会に初めて意識した言葉ですが、人類は何度も感染症の脅威にさらされてきました。

 それらの経験上、6フィート=304.8mm×6=1.8mの距離をとる方が良いということを学んだ訳です。

 古来からある日本の尺貫法で言っても、6尺=303.03mm×6=1.8m。

 フィート(feet)はフット(foot)から来たと言われ、尺は1歩の半分が基準になっていると言われます。

 出所が全く違うのに同じような長さなのが面白いところです。基準ありきと言うよりは、使いやすい数字を探したのではないかと想像しているのです。

 お濠の上で咲く桜。

 何故か2017年のゴールデンウィークに行った、弘前城の桜を思い出しました。

 家族で47都道府県を制覇するぞと、 躍起になっていた頃です。

 隈なく日本を巡ってみて思ったのは、「この国は本当に美しい」ということです。

 明日にも緊急事態宣言が発令されるようです。

 自由に、どこへでも出掛けられる時期が少しでも早くやってくるよう、今こそJAPAN PRIDEを見せる時です。

 変わった格好をしなくても、大きな音でバイクを走らせなくても、全日本国民が、全人類が主役になれるのです。

 私たちは危機に耐え、落ち着いて行動し、被害を最小限に食い止めたんだと孫に、後世に、伝えられる機会を貰いました。

 日本人なら出来るはずです。

 来年のこの時期、晴れ晴れとした気持ちで桜を愛でられるよう、本気の戦いが始まります。

■■■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】

■2月3日 『Houzzの特集記事』「阿倍野の長屋」が取り上げられました
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました
■4月1日発売『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記