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新世界のお礼は快気祝いで‐1947‐

朝ジョギングに出ると、ハナミズキも紅葉が進み、赤い実をつけていました。

朝方は15℃、最高気温は24℃と、本当に過ごしやすい季節になりました。

昨年の12月から 『ESSE-online』 に書き始めたコラムですが、一昨日に10本目が公開されました。

「おいでよ House」をはじめ、4つの実例をあげてテレワーク時代の間取りを解説しています。

「LDK+集中部屋」という切り口で書いてみました。相応の時間を掛けて書いたので、良ければ読んでみて下さい。

実は先週末、SNSで友人の投稿を読み、少し動揺していました。

病が分かった後の心情が、とても正直に綴られた投稿で、動揺と書きましたが、心打たれたと言った方が正確かもしれません。

家族のこと、両親のこと、友人のこと、そして仕事仲間のこと……

その真っすぐな文章に、多くの友人・知人からメッセージが寄せられ、それらも全て読ませて貰いました。

そのメッセージが、誠実な人柄をより鮮明に浮かび上がらせていたのです。

彼と初めて会ったのは大学時代、宮崎県の都城でした。

車の合宿免許を近大の生協で募集しており、その開催地だったのです。

阪大、神大、関学、電気通信大など、色々な大学から男女問わず多くの学生が参加していました。

春先の宮崎は気候がよく、何とも開放的。

寮のような場所で生活するのですが、同じような年代の学生ばかりで、20人程とすぐに仲良くなりました。

大阪に帰ってからも、1、2年は付き合いが続いたでしょうか。

その後は年賀状の遣り取りくらいになりましたが、3年前、約30年振りに彼から連絡を貰いました。

メディアへの露出も見てくれていたそうで、頑張っていれば良いこともあるのだなと思っていたのです。

食品メーカーに勤める彼は食に明るく、お店段取りも全てしてくれました。

「ディープな街が面白いかもね」となり、新世界で会ったのです。

流石にとても美味しいお店でした。

ただ、いつもの通り話すほうに夢中で、写真はこの2枚だけ。

それで日記にも上げていなかったのですが、とても楽しい夜でした。

1年後にはコロナ下の社会となったので、絶好のタイミングだったと思います。

週末は出先だったので、大阪に戻ってから私も励ましのメッセージを書き込みました。

そして最後には「快気祝いは僕にアテンドさせて下さい」と添えました。

仕事にかこつけて、自分から誰かを誘って食事に行くことは殆どありません。

そんな愛想のない私を時々誘ってくれる人達には感謝しかありません。

彼の回復を心から祈ります。

今から、どこで快気祝いをするかを考えているのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

十万馬力だ‐1946‐

10月10日は「体育の日」。だと思っていたら「スポーツの日」でした。

2020年に変わったそうですが、聞いてないよ~と思っているのは私だけでしょうか。

週末は2ヶ月振りに池原ダムへ。

早朝、トボトスロープで準備をしていたら、続々とボートを牽引した車がやってきます。

埼玉ナンバーの車までありました。

試合が開催されるそうで、場内は満員御礼。

凄い熱気です。

そういった試合に出る人は、上手い人ばかり。

そうでない私はマイペースで、景気を楽しみながらボートを走らせます。

空は雲が高く気持ちよいですが、魚のほうはきまぐれです。

たまの釣行なので、サイズはともかく何とか魚の顔はみたいもの。

午前中は大物狙いで押しましたが、最後は痺れをきらして深いところに居る30cmクラスを1本。

天気もめまぐるしく変わります。

雨がぱらついたと思えば晴れてみたり。

あちこちを走り回りながら魚を探すのが、ボートでの釣りの醍醐味です。

今回の最大は42cm。

こちらは3mくらいの浅いところにいました。

秋は経験的にかなり苦労します。

水温22℃は魚にとっても快適で、どこにでも居るとも言えますし、見失えばどこにも居ないとなるのです。

サンデーアングラーとしては納得し、帰路につきました。

雨予報もあって早めに上がったのですが、雨濡れた秋の山道もよいものです。

帰り道、川上村にある柿の葉寿司の「松屋」に寄って帰ります。

この日は連休中日ということもあり、大繁盛だったそうです。

サバが8個しか残っていなかったので、サケを初めて買ってみました。

食わず嫌いは駄目だなと思うくらい、サケも美味しい!

このあたりには柿の葉寿司のお店が色々ありますが「松屋」のものが一番塩味がしっかりしていて私は好きです。

最近、近所の保育園からは、ずっと「鉄腕アトム」のに歌が聞こえていました。

運動会の練習だと思いますが、無事開催されたのでしょうか。

しかしこの時代の音楽はなぜこれほどに耳に残るのでしょうか。

『鉄腕アトム』 作詞:谷川俊太郎

こころやさし ラララ 科学の子  十万馬力だ 鉄腕アトム


リフレッシュを終えた昨日を区切りに、年末へ向けてラストスパートです。

私にも十万馬力が宿りますように。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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建築家・守谷昌紀TV コンクリート打ち放し「H型プランの平屋」

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
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比べる必要のない世界を彼岸という‐1942‐

昨日の大阪は、空気が澄んだ気持ちのよい晴れ。

土手上の快走ルートで現場へ向かいます。

日曜日は普段より車は少な目。

地鎮祭に参列してきました。

コロナ下、物価高とさまざまなハードルはありますが、それでも世の中がそろそろと動き出した気がします。

土曜日も良い天気で、ジョギングついでに大念仏寺を参ってきました。

本堂は大阪府下最大の木造建築物で、大屋根は銅板瓦で葺かれています。

その迫力は圧倒的。

境内の樹々の中には、色付きだしているものも。

台風前とは全く違う気温で、秋の足音を実感したのです。

太陽が真東から上がるのが彼岸の中日。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年は本当にギリギリでした。


彼岸という言葉には、大きく分けると2つの意味があります。

「煩悩を脱した悟りの境地」と、「彼岸の中日の前後3日間」です。

比べる必要のない世界を彼岸という

お寺の掲示板にあったこの言葉は、前者を指しています。

羨ましがったり、見下そうとしたり。本当に人は煩悩の塊です。

無くすことなどできませんが、少しでも少なくしたいとは思うのです。

この時期、手帳のカレンダーに「彼岸花」とメモをしています。

訪れたい場所があるのですが、今年もかなわなさそう。

それでも道端に咲く彼岸花が、秋を目で教えてくれるのです。

彼岸と此岸(しがん)を隔てるのが三途の川。

真田の旗印、六文銭は三途の川の渡り賃。それをも恐れぬという意味です。

世の中は動き出したと書きましたが、円安も含め、難題が山積しているのは間違いありません。

流石に命は捧げませんが、気持ちだけは日本一の兵となって、この局面を打開していくだけです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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全身全霊匍匐前進‐1941‐

「大阪梅田」は阪急電車の起点となる駅です。

観光客に分かりやすくという配慮で、2019年に「梅田」⇒「大阪梅田」と駅名が変更されました。

中学・高校と、阪急京都線で「高槻市」まで通学していたので、やはり「梅田」のほうがしっくりきます。

好きすぎて、ここでも「阪急梅田駅の歴史」「続・阪急梅田駅の歴史」と2度に渡って語らせてもらいました。

今でも、阪急マルーン色の外観と、ゴールデンオリーブのフカフカしたシートが、私鉄の中では一番のお気に入りです。

ただ、入学してすぐの頃は、地下鉄「南森町」で乗り換え、「淡路」経由で通学していました。

阪急千里線は「柴島」の手前で淀川を渡ります。

柴島浄水場の北側に、京都線の「崇禅寺」が見えています。

「淡路」で京都線と千里線が交差するのですが、2028年度には高架によって立体交差が完成するそうです。

長い間工事をしているなと思っていたのですが、2008年に工事が始まっていました。

20年に及ぶ大工事です。

駅周辺では、その姿がかなり見てとれるようになりました。

運行を続けながらの工事で、余計に時間が掛かるでしょう。

小さな会社を経営する私からすれば、20年先のことなど、全く想像もつきませんが。

ある朝のジョギング中。街路樹の下で、モゾモゾと何か動いているのが見えました。

https://www.instagram.com/p/CizeK6dvnra/

風で飛ばされたのでしょうか、小さな青虫でした。

目が見えるのか、見えないのかも分かりませんが、全身を使って必死で前進しています。

徒手空拳で仕事を始めた私としては、その姿が全く他人事とは思えなかったのです。

20年に及ぶ工事も、勿論のこと日々の積み重ねです。

何の本だったか忘れましたが、こんなことが書いてありました。

必ず迷路を脱出する方法はある。片側の壁に沿って、出口が見つけるまで進み続けることだ。

なかなか先が見通し難い時もありますが、いくらハンドルを切っても車が動いていなければ位置は変わりません。

青虫君を見習って、全身で匍匐前進あるのみです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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建築家・守谷昌紀TV 大きなロフトがある、軒が深いから「おいでよ House」

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
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魔法の間取りと、魔法のない敷地‐1940‐

昨日、 『ESSE-online』 でコラムが公開されました。

できれば月に1本は書いて欲しいと言われているのですが、前回から3ヵ月も開いてしまいました。

6月から9月にかけては、自分でも良く覚えていなくらい、あっという間に時間が過ぎてしまったのです。

今回は「冷蔵庫の位置次第でLDKがすっきり。調理もしやすくなる魔法の間取り4選」

タイトルは付けて貰うので、多少気恥ずかしい感もあります。


ただ実際に、冷蔵庫の配置がLDKに与える影響はかなりのものがあります。

図面も添えて解説しているので、良ければ読んで下さい。

昨日から台風14号が猛威を振るっていますが、九州では浸水の被害がでています。

大阪近辺は、真夜中あたりに最接近するようです。被害が少なければよいのですが。

普段は平地が暮らしやすいですが、こういった時には標高が高い方が水害には強いことになります。

大阪で言えば、天満橋、谷町四丁目あたりが上町台地の先端になります。

谷町四丁目から東の法円坂へ向かって歩いて行くと、さらに標高が上がります。

このあたりは海抜20m以上。

大阪歴史博物館のあたりです。

北東には大阪城とOBPが見えています。

中央大通りを挟んだ反対側。

南側には難波宮跡も見えます。

法円坂から谷町四丁目駅を見下ろすと、高低差が分かりやすいでしょうか。

最も標高が高く、安全な位置に宮殿が建てられていたのです。

土地を探しをしている人がいたとしても、この周辺の土地を買うのは大変ですが、国土地理院が公開している地図はとても参考になります。

中でも、この「活断層図」は土地の生立ちも分かるのです。

画像中央にある赤い半島が上町台地で、先端に大阪城があります。

濃いめの赤は「約十万~数万年前に離水した台地面」であることが示されています。

設計の依頼があった時、この地図を参考にすると、地盤改良の要不要がある程度想像できるのです。

先日「発掘調査」となった敷地も、淡い赤色上の敷地で、「約数万~数千年前に離水した台地面」だということが分かっていました。

それで、地盤改良が不要だったうえに、土器まで出土したのですが。

これまでに設計させて貰った土地も、 「活断層図」 で調べると納得できることばかり。

「なぜここに段差があるんだろう」と思っていた場所が、断層によるものだったことが分かったりもしました。

もしかすると、土地の調査をしている時が、一番ワクワクしている時かもしれません。

また、「年代別の写真」をみることもできます。街が発展していく様子が分かりやすく、面白いのでお勧めです。

間取りは工夫によって、無限の可能性があります。

しかし、土地に関しては全て受け入れるしかありません。

「温故知新」は孔子が説いた教えですが、土地に関しては古ければ古い程よいのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
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現場から土器出土‐1939‐

右端あたり、僅かにですが二上山の頂きが見えています。

石器時代、矢じり使われたサヌカイトが採れた聖なる山です。

周辺には古来から多くの人が暮らしていました。

前回、発掘調査が決まったと書きました。

土器が出土しました。 

行政の担当者から、遺構の調査と資料の保存が終わったと連絡があり、朝から寄って来ました。

前回の倍以上の面積が掘り下げられ、遺構にはマークがされています。

丁度、影が掛かっている中央の穴が、木製の柱が発見された場所です。

これらを詳細に記録するのです。

もう少し広いエリアを発掘調査し、柱跡に規則性が見いだされれば住居跡と認定されるそうですが、この範囲では確定できなかったとのことでした。

私の想像ですが、中央の穴と右下の穴が1.8mくらいなので、この延長線上に柱があるのではないかと思います。

古代の柱穴のピッチも1.8m~2mが多いのだそう。

古代のグリッドも、現在と変わらず一間(1.8m)とは、面白いものです。

古墳時代末期の後期、5世紀末あたりのものと推測されるので、約1500年前のものです。

その1500年の間に、4層ほどの地層が見えます。

それらは、家を建てたり壊したり、また有機物が土になったもの。

その断面に斜めに通る2本のラインが見えるでしょうか。

右のラインは、近世に掘られて井戸の痕跡だそうです。

掘削したラインの中、行政の担当者が示しているあたりに、木製の井戸が組まれていたとのことでした。

重機も矢板も無い時代、大きく堀り、その中央に木製で井戸を組み、周辺を埋め戻したことが分かります。

出土した土器や瓦です。

左は、高杯の破片で、右下は小型丸底土器。

古墳時代前期の末期、5世紀末あたりのものだそうです。

実際の生活に使われたというよりは祭祀用で、厚みはとても薄いものでした。

「触ってもいいですか?」と聞くと「勿論かまいません」と。

1500年前、ここに暮らした人たちは、これらを使い、何に祈りを捧げたのでしょうか。

家族の幸せや安全、また、世の太平もあわせて祈ったのかもしれません。

折角発掘調査するなら、何か出れば面白いのにと思っていました。

現場での専門家の解説付きでとてもラッキー。幸先のよいスタートです。

1500年前と変わらぬグリッドで、ご家族の幸せを実現するため、月末から本格的に工事がスタートします。

間もなく開始するので、ゲンバ日記のほうも是非ご覧ください。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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人生初、発掘調査決定!‐1938‐

ラジオから「今日は猛暑日になるかもしれません」というDJの声が聞こえてきました。

9月も中旬というのに暑い日が続きます。

解体が終わった現場へ、朝一番に寄ってきました。

監督と行政の埋蔵文化財の担当者が、試掘の打合せをしています。

担当者が少し地表を探しただけで、古い瓦や水がめの破片などがあっというまに集まりました。

縄目模様の焼き物の破片を見せてくれました。

「かなり古いものなのは間違いありません。これはでるかもしれませんね」と。

埋蔵文化財包蔵地域で建築をする際は、試掘を求められるケースが多々あります。

今回は、浅い基礎の部分を1ヵ所と、深い基礎の部分を1ヵ所に決まりました。

浅い方の試掘は、このような黒い小石混じりの土で、私が見ていても遺跡の手掛かりになるようなものは見当たりませんでした。

しかし深い方は1mを越えたあたりで、明らかに硬い地盤に当たったのが分かりました。

黒っぽい土から、赤っぽい土に変わっています。

沢山の礫が混じっており、ユンボで掘るのも苦労するくらい硬そうです。

担当者と協力業者の動きが明らかに変わりました。

出ました。

木の柱か、杭のようです。

1m付近からの段丘礫層という硬い地盤に、木製の何かが打ち込まれ、そのまわりを人為的に掘った跡が見えます。

段丘礫層は、人の暮らしが始まる前のものなので、そこに手が加えられていると「遺構」という扱いになるのです。

行政の担当者の方が「発掘調査ですね」と。

素早くマークし、そのまま試掘から発掘調査に移行しました。

これまで何度も試掘は経験しましたが、実際に発掘調査になったのは初めてです。

出なければすんなり工事に入れるので、出ないことを祈りますが、怖い物見たさもあります。

住宅でない場合は、発掘調査費用を建主が負担しなければならないので、本当に祈るような気持なのです。

しかし今回は住宅につき、公費で賄われるのでその点は気楽だったのですが。

川沿いから急にせり上がった台地の上にある敷地で、地盤調査の結果も良好。改良工事は不要という判定になりました。

川の中央にある石で、亀の一家が甲羅干しをしていました。

まさか1万年生きているはずはありませんが、周辺は古墳も多く、地盤が良好で、水がすぐ近くにあり、人も亀も住みやすいところなのです。

人生初の発掘調査ですが、続報はまたここでお知らせしたいと思います。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
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12月6日「キッチン・パントリー」

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もう、すべらせない!!亀の瀬地すべり見学会‐1937‐

前回、風の吹き抜ける峠のブドウ屋さんのことを書きました。

買ったブドウは、子供たちが一瞬で平らげてしまいましたが。

大和川へ向かって山を下っていくと、ちょっと不思議な景色になります。

後ほど、亀の瀬地すべり資料室で、地すべり対策のために大量の排土をしたエリアだと分かりました。

亀の瀬は、手前にある亀岩があるので亀の瀬と呼ばれます。

古来から繰り返し起った地すべりによって、大和川に大きく張り出しているのが分かります。

亀の瀬地すべり資料室 ではすぐに見学の受付をしてくれました。

DVDも見れますが、資料の展示も見応えがあります。

一番下にある硬い地層の上に粘土層があり、ここがすべり面となります。

その深さが70mもあるところがこの地域の特徴で、被害を大きくしてきたようです。

万葉集に「畏(かしこ)の坂」として登場するほど、地すべりで恐れられてきたのですが、交通の要所であることは現代も同じ。

亀の瀬が地すべりを起こすと奈良盆地は浸水します。

また、その土砂ダムが決壊すると大阪平野に甚大な被害を与えることから、国が直轄してこれらの対策をしてきました。

滑る土塊を取りさり、集水井戸を掘り、最下の排水路に流すのです。

ガイドの方が、まず1号トンネルという排水路を案内してくれます。

内部はかなり涼しく、20℃くらいでしょうか。

上が溶岩層で水を通します。

硬い地層の上に乗っており、地層の境目から多くの水が湧きだしてくるのです。

排水路に対して直角に掘られた井戸がありました。

その井戸に対して、また排水トンネルに対して、放射状に集水ボーリングと言われる管が四方に伸びています。

地中の中から、くまなく水を集めてくるのです。

その量は、1日で25mプール2杯分が大和川に排出されているそうです。

とても澄んだ水で、それこそプールにでも使えないのかなと思っていました。

少し大和川側へ下ったところにもトンネルがあり、こちらもガイドの方が案内してくれます。

1号トンネルより下に位置する新たな排水路を掘り進めると、旧大阪鉄道亀瀬隧道が見つかりました。

明治25年に完成したのですが、昭和6年の地すべりで大部分が崩壊しました。

それで大和川の対岸に鉄道が移設されたのです。

しかし平成20年、地すべり対策工事中に、隧道の一部が良好な状態で残っているのが発見されました。

イギリス積みと呼ばれる方法で積まれたレンガのトンネルは、天井には煤がのこります。

レンガの厚みは50cm程でしょうか。

裏には硬そうな岩盤が見えます。明治25年にはどんな機械があったのでしょう。

当時の金物も見つかっていますが、その精度を見ると難工事だったことは間違いないと思います。

そうしてみると、極めて美しい文化遺産であり、貴重な建造物です。

ひとしきり感激して外にでてきました。

この鉄橋は、JR大和路線の第四大和川橋梁ですが、鉄道ファンの間では有名なものだそうです。

普通は川に対して直角に鉄橋を掛けるものですが、橋を支える下のトラスが斜めになっているのが見えるでしょうか?

昭和6年の地すべりによって、対岸への移設を余儀なくされますが、その大工事をわずか半年で完成させています。

工期短縮のため、このトラスはどこからかそのまま移設されたそうです。

明日香村にある亀石が動くと奈良盆地が泥沼になってしまうという伝説は、ここから来たのではとのことでした。

確かに、この亀岩が動く程の地すべりが起きたなら、大変なことになるでしょう。

ずっと気になっていた「亀の瀬地すべり見学会」。

あまりにも興味深かったので、長男にも「是非行ってみたら」と言うと、「受験生にはきつい名前やね」と。

なるほど。

「もう、すべらせない!!」を掲げているので、思い切って行くのもアリだとも思いますが。

これら大人の社会見学は全て無料。

絶賛し、お勧めします。

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6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
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2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
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