電報といえば結婚式での祝電くらいになりました。
サクラサク
この意味が分かるのはどの世代まででしょう。昭和31年に早稲田大学が始めた合否通知電報が始まりと、あるサイトで紹介されていました。
センター試験と同じタイミングで中学入試もスタート。娘が無事、第一志望に合格してくれました。
私達の頃とは違い、かなりの校数を受けることが可能になり、同校でランクアップにも挑戦できます。
昨日も午前と午後で別の学校を受験。合格した場合のオペレーションが妻ひとりでは無理と分かり、午後の部は私が付き添うことになりました。
多くの学校で合否発表が始まるなか、続々と友人の合格が伝わってきます。未発表の娘はかなり緊張した面持ちで第二志望の試験会場へ入って行きました。
試験開始と同時にweb発表がありました。
本人は不安の中で受験中。出来るだけ早く伝えてあげたいと、早めに出口付近で待っていたのです。
顔が見えると、すぐに大きく○のサインを出すと、塾で一緒に勉強してきた仲間のもとへ報告に行きました。
もしかすると涙がでるかなと思っていましたが、只々歓喜の時間だったのです。
塾で待機してくれていた先生にもすぐ報告。
兎に角幸せな夜になりました。
日曜午後は私が付き添うと決まると「お父さん、これ持ってきて」と手渡されました。
受験終わりの電車でも読みたいくらいの本好きです。
娘はもともと真面目なほうだと思いますが、塾に行き始めた頃の成績は、真ん中くらいだったはずです。
あんな学校へ行って、こんな学生生活を送りたいという目標が出来たのが、昨年の夏あたりだったでしょうか。
その頃から成績がぐんぐん上がり始めました。
塾の先生が「これだけ順調な成長曲線は見たことがない」と言ってくれたのです。
3年前の長男は、合格点と同点で合格という引きの強さを見せてくれましたが、私、長男、娘には共通の弱点がありました。
算数です。
建築は理系に分類されますが、私は200点満点のセンター試験で最終年でも100点そこそこ。筋金入りです。
長男もそこがポイントでしたが、何とか算数の失点を最小に抑え、得意の国語、理科でカバーしました。
この傾向は娘もほぼ同じで、算数以外は夏以降の伸びもあり、かなりの点数を取っていました。
しかし、その算数も時々良い点を取ってくるようになったので「大分自信ができてきた?」と聞くと、「ん~、勘が当たれば」と。
「えっ、勘で書いてるの?」と聞くと、以下のような裏技を持っていると教えてくれました。
算数には図形問題があります。それが手に負えない問題だった時、わかる範囲で図形に情報を書き込みます。そして、消しゴム等を使ってかなり正確に測り、答えを導くそうなのです。
これが結構当たるそうで「塾のみんなには『神の目』って呼ばれてて結構有名やで」と得意気です。
『ゴッド・アイ』とも言われるそうで、この話を聞いた時は思わず笑ってしまいました。
自慢できる方法では全くありませんが、その工夫と執着心や良し、なのです。
塾の先生がくれた絵馬ですが、素晴らしいメッセージでした。
その先生から、激励会で「受験できるのは、お父さんお母さんのお陰。感謝の手紙を書かこう」と提案があったそうで、前日にそれを貰いました。
内容はここでは触れませんが、よく友達と居残り勉強をしたりと、先生、仲間にも恵まれました。
しかし、最も可能性が高いと思っていた4教科受験より、算数、国語のみの回でランクアップ。受験とは一筋縄ではいかないものです。
また、簡単に「得意、不得意」などと言うべきではないと、改めて知らされたのです。
帰宅してからのご褒美は「笑ってはいけない青春ハイスクール」。
家族皆で「テレビ断ち」をしていた反動で、一気に4時間くらい観ていました。
体調のこともふまえて、一週間前からは「お刺身断ち」も。娘はお刺身が大好物なのです。
ようやく私も「お刺身」にありつけます。
サクラサク
何とも美しく、儚い響き。
実際の春はまだですが、娘の名前には、春という字を入れました。
人生の春を掴んで欲しいし、一生春であって欲しいと願います。
実はランクアップした回の算数がかなりの高得点で、これが良い結果を牽引してくれました。
もしかすると『ゴッド・アイ』加点があったのか……
中学受験を控えるお子さんが居られる方は、教えてあげて下さい。勿論奥の手なので、受験の少し前で。
結果は大事ですが、一番大切なことでは無い気がします。
努力と創意工夫が習慣、習い性になることが、最も大切なことだと思うのです。
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