タグ別アーカイブ: 屋上

初期三作品の魂百まで‐2184‐

「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」【CG movie】をUPしました。

よければご覧ください。

年明けから、寒い日が続いていました。

快晴の放射冷却は、寒くはありますがシャキッとします。

しかし今日は、久しぶりに温かい1日でした。

朝見ると、近所にあった大きな建物がほぼ無くなっています。

昨年から工事をしていましたが、今日あたりは仕事もはかどったでしょう。

しかし大変な仕事であるのは間違いありません。

「上町のアトリエ」近くにも解体現場。

解体あれば新築ありで、すぐ裏に建つのはタワーマンションでしょうか。

1995年、25歳の時にはじめてオファーを貰った仕事はかなり大きな規模の住宅でした。

鉄筋コンクリート造と木造の昆構造を採用しています。

2件目の仕事は、「白馬の山小屋」リノベーション計画。

建築コスト的にも、設計料的にも、相当に厳しい条件でした。

しかし、挑戦させてもらえたから今があるのは間違いありません。

そして3件目の仕事は「Spoon cafe」

阪急門戸厄神駅前で長らく続く、比較的大きな店舗を全面リニューアルしました。

「白馬の山小屋」 ほどではないものの、こちらも厳しい条件でした。

炭火で焼くハンバーグ。

そしてアートワークと、様々な挑戦をしたつもりです。

かなり長い年月をこのままで使って貰いましたが、再びリニューアルしたようでこの空間は残っていません。

それでも、本当に良い経験をさせて貰ったと感謝しています。

創業して今年で29年目に入りますが、これら初期の3作品での経験はかなり生きています。

「H型プランの平屋」等、鉄筋コンクリート造の建物もかなり経験させて貰いました。

「Spoon cafe」 の経験は、テナントでのクリニック計画等に、大きく役立っています。

リノベーションは、『大改造!!劇的ビフォーアフター』で担当した「住之江の元長屋」をはじめ、『住人十色』で放映された「回遊できる家」など、多くの作品がメディアで取り上げられました。

それも、これも、「白馬の山小屋」の計画と比べれば、何とでもなると腹をくくれていたからだと思います。

そう考えると「三つ子の魂百まで」ではありませんが、初期3作品の濃密な経験が、その後の仕事人生に大きく役立っていると分かります。

「初期三作品の魂百まで」です。

日本では、人口は減少の一途をたどり、空き家は増える一方。

おのずとリノベーションが増えていくことになります。

1月17日で、阪神淡路大震災から30年が経ったとニュースで取り上げられていました。

30年をひと世代とすると、再びリノベーションが注目されるようになると考えれば、面白いめぐりあわせだと思うのです。

その意味でも、 「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」で、都市型住宅のひとつの答えを示さなければと思っています。

2月12日(水)から、新アトリエで業務を開始するとアナウンスしました。

もう待った無しなので、腹をくくってやるしかないのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

ほんとの外食に‐1690‐

 緊急事態宣言は全都道府県を対象としたまま、5月末まで延長されると発表されました。

 朝の新聞に、感染拡大がゆるやかな地域では公園や図書館は開放可能とあり、娘が喜んでいました。

 しかし実際には、東京や大阪は「特定警戒都道府県」となり、この限りではないようです。本好きの娘はがっかりしているでしょう。

 それでも、大阪では新規感染者が10人台という数字を見ると幾分ほっとします。1ヵ月間の我慢の結果が確実に表れているのです。

 状況によっては、14日に部分解除もありえるともありました。

 どこの家庭もそうだと思いますが、春休み、ゴールデンウィークとどこにも行けないので、実家の屋上で再び焼肉です。

 これがほんとの外食。

 いついかなる場合でも、30分あれば野外で食事ができる準備はしてあります。

 子供達はそこまでの野外好きではないのですが、火のおこしかたくらいは教えておきたいところです。

 将来、友達同士でBBQでもするときは、何も食べなくていいから、火をおこし、準備し、焼いてあげなさいと伝えてあります。

 子供大好きのタン塩も、炭火でやけばさらにレベルアップ。

 長男は炎がでるような霜降りよりも赤身好き。なので、高い肉を買って帰ってもそれ程喜びません。

 むしろ歯ごたえのある赤身の方が好きで、意外に味が分かっているのかもしれません。

 サツマイモは2人とも大好き。

 魚介もこれまではあんまりでしたが、イカは2人とも食べるようになりました。

 子供は日々成長していくものです。

 月に何万円も食べるのですから、そうあってもらわないと困るのですが。

 私も焼きながら食べますが、基本ホストのつもりです。

 ゲストが喜んでくれればそれが一番。

 ただこの外食は、便利過ぎて限りなく内食に近い外食ですが。

 小さい時から親に連れられて海へ行き、船をだし、獲物をとって、そこでさばいて食べていました。

 学生になり、友達や後輩を連れていくと、びっくりするくらい喜んでくれるのです。

 ただ、10人も20人もの体育会の食べ盛り君たちを連れていくので、失敗は許されません。

 前日は何度も何度もシミュレーションし、準備します。

 当日は早朝から船を降ろし、沖へでます。獲物を確保したら、11時までには浜に戻っておきたいところ。

 そこからマッハで食事の準備をします。食べ盛り君達にはひとまず焼肉を食べておいてもらい、少し落ち着いてきたら、魚や貝をさばき始めます。

 刺身、唐揚げ、浜鍋など料理と言う程の物ではありませんが、そこは食材と景色がカバーしてくれるのです。

 日が暮れるまで目一杯遊び、家に帰った時はもうクタクタで、泥のように眠ります。

 しかし、全てがイメージ通りにいった時、何とも言えない充実感があるのです。

 「誰かが心から喜んでくれた」という経験をさせて貰ったのは、とても大きかったかもしれません。

 誰と、何処で、何を食べるかで、味も気分も全く違ったものになります。

 「空腹は最高のソース (Hunger is the best sauce.)」

 という諺がありますが、

 「野外は最高のレストラン(The outdoors is the best restaurant.)」

 も加えて貰えればと。英語が合っているかは分かりませんが。

 なぜこれだけ野外が好きなのか、自分でも分かりません。何せ屋内を創るのが私の仕事ですから。

 もし14日に解除され、ほんとの外食に出掛けられたらどれだけ嬉しいことでしょう。

 ひとまずもう2週間、頑張れ日本、なのです。

A photograph is wonderful.

2010年8月 福井/敦賀

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記