カテゴリー別アーカイブ: 04 建築

建築家・守谷昌紀TV 楕円のカウンターが隔てず、導き、繋ぐ、土佐堀川を見下ろすオフィス「seiundo」

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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変わる天王寺、西成。ただ、オールのっぺり反対派‐2057‐

近年、変わり続けてきた天王寺エリア。

2011年には「あべのキューズタウン」が開業。あべの筋を挟んだ東側の「あべのハルカス」は2014年にオープンしています。

そして43号線を挟んだ北側に広がるのが「てんしば」です。

2015年10月1日に有料だったエリアを、芝生広場を中心として無料解放しました。

それまでは、有料ゲートの前で将棋をする年配の方が多くいて、下町風情が醸し出されていました。

それが現在の景色はこうです。

店舗も立ち並び、完全におしゃれスポットです。

青々とした芝生は、実は養生中のもの。

遠く西側に通天閣が見えていますが、散水しての手いれ中でした。

実際の芝生広場はこうでした。十分気持ち良いですが。

天然芝は気持ちよいですが、こういったメンテナンスが大変です。

ただ、こういったお金の使われ方なら、多くの人は納得でしょう。とても良い変化だと思います。

これらのエリアに囲まれるように建つのがアポロビルです。

村野藤吾の設計で、竣工は1972年。

近鉄グループと関係が深かった村野は、天王寺に多くの作品を残しています。

間もなくパネル展がはじまるようです。

この界隈にも多くの名作が残りますが、 アポロビルは私が2歳の時に完成しているので、よく映画を見に行きました。

久し振りに写真を撮ってみると何だか違和感が……

その点については、最後に触れてみたいと思います。

アポロビルの前を走る43号線を西に望むと、大きく道が下っているのが分かるでしょうか。

上町台地西端にあたり、このあたりが天王寺区と西成区の境になります。

西に歩いて行くと雰囲気は一変。

まず単純に物が安くなります。ラーメン600円。

日本広しといえども、1泊1500円の宿はそうないはず。

元はドヤ街ですが、現在は海外からのバックパッカー御用達です。

ただ、インバウンドが盛り返してきたので、それ目当てのホテルも多くあります。

着物を貸してくれるのでしょうか。

それで4000円ならやっぱり安い。

このディープ大阪のど真ん中にある駅が阪堺電鉄の新今宮駅。

駅前にもかかわらず、寝転がってリラックスしている人が時々います。

それは見えていないことにしてスルーしましょう。

あいりん地区のシンボルと言えるあいりん労働福祉センターは建て替えが決まっています。

ここが建て替わればかなり印象が変わると思います。

はじめに紹介したアポロビルですが、これは2015年8月に撮った写真です。

てんしばがオープンする直前のタイミングですが、ガラスのカーテンウォールの横、袖壁に和を連想させる模様がデザインされています。

大阪が誇る巨匠、村野お得意の無国籍感が醸し出されるディティールですが、その部分がノッペリとなっていました。

安全の為にそうしたのでしょうか。何だか残念です。

あいりん労働福祉センターの北側に、星野リゾートの「OMO7大阪」もチラと見えていたのですが、何故かあまり写真を撮る気になりませんでした。

安い、汚い、危ない西成が、大きく変わることを、どこか心が拒んでいるのかもしれません。

勝手なこと言いますが、どこもかしこもおしゃれスポットになってしまうと、それこそ町がのっぺりしてしまう気もするのです。

超ディープ大阪は、なかなかに面白いですが、それなりに危険も起こり得ます。

若干緊張感をもって遊びに行って下さい。

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
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還暦から3年勝負!のち、葛城の古民家で、十割そばと絶品天ぷら‐2056‐

奈良盆地の西端を走る県道が山麓線です。

東に奈良盆地を見下ろしながらの景色が気に入っています。

二上神社前、当麻寺と南に下ります。

南阪奈道路の葛城ICを越えたら、すぐ左手に「十割そば 玉竹」の駐車場が見えてきます。

駐車場脇の竹林には、趣のある石段が。

そこを下ると、立派な古民家が見えてきました。

立派な門屋。

燕さんじょう亭、そば処 玉竹

ちょうど1年前、橿原市の信号で止まった時に偶然見えたそば屋さんが「蕎麦屋 玉竹流」でした。

IT企業を60歳で退職し、3年前に開業したという大将。3年目で立ち退かなければならない場所で開業したそう。

「3年あれば、自分の仕事が認められるか、認められないか見極められると思いました」と。

その時、今年の4月に移転すると聞いていた場所がここなのです。

門屋をくぐって中庭へ。

立派な母屋の前にはすでにお客さんが。

11時開店の前に到着しましたが17人目。何とか1回転目に入れました。

80~90人前のそばが無くなった時点で閉店とあります。

チラと厨房をのぞくと、大将の他に5、6人のスタッフが働いている感じ。間違いなく繁盛しているようです。

女性スタッフの方に、新潟の「燕さんじょう」と関係あるのか聞いてみると、「元は新潟と関係のある薬商だったと聞いています」と、教えてくれました。

前店舗に行った旨も伝えると「あのブログを書いてくれた方ですか!」と。

大神神社の帰りに偶然寄ったことまで覚えてくれており、何とも嬉しい限りです。

雲丹小丼とざるそばのセットに、天ぷら盛り合わせを追加しました。

2700円です。

前回の燻製鮭小丼も美味しかったのですが、今度はこちらを頼もうと決めていました。

以前はなかった天ぷら。

いつか提供しようと、こちらも鍛錬を重ねていたのでしょうか。すばらしく美味しかったです。

えびも美味しかったですが、特にかぼちゃが絶品でした。

そして、何と言っても十割そば。

昨年聞いたときは、長野県小諸産とのことでした。朝霧がでるこの地域のものが甘いと教えてもらったのです。

天ぷらも頼んだので、1合盛りにしましたが、せめて2合にしておけばよかったかなと。

普段から小食の妻でも「1.5合にしておけば良かったかな」と言っていたくらいですから。

そのくらい美味しかったのです。

お客さんが帰る度に、厨房の奥から「ありがとうございました!」と、誰よりも大きな大将の声が聞こえてきます。

還暦からの3年勝負を制した、元IT企業の大将。

大繁盛につき、とてもお話をする時間は無さそうでしたが、応援しています。

香り高い十割そば、絶品天ぷら、濃厚な雲丹、最高のロケーション、趣ある古民家、そして人柄。

これだけ条件が揃うことは、そうない無い気がします。

私がする必要は無いかもしれませんが、絶賛お勧めしておきます。

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

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建築家・守谷昌紀TV プールがある通所リハビリテーション施設「ささき整形外科デイケアセンター」【ルームツアー】

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

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17年前の恥ずかしい自分‐2050‐

先週の土曜日、大阪府建築士会のイベント ■HOUSE DEVICE-建築士会の建築家と家をつくろう ■ に参加してきました。

秋晴れに恵まれた大阪市立住まい情報センター。

5階の研修室は4階の図書館からもアクセスできます。

ちなみにこの図書館、建築雑誌がかなり充実しています。

建築家12人が集まってのイベントでした。

建築家自身による主催で、画期的な試みと言えます。

以前、建築家紹介会社に登録していた時は、こういったイベントに良く参加していました。

香川や島根へも行ったことがあり、とても楽しかったことを思い出します。

残念ながら、午前中に訪れた方は居らずで、昼食時に付近を少し歩いてみました。

大阪一賑やかな天神橋筋商店街はこの人出です。

久し振りに訪れましたが、変わっている店もありました。

折角ならちょっと足を運んでくれればと思いますが、客引きをするようなイベントでもなく……

結局昼からの来場もなく、残念な結果に終わりました。

しかし、同業者と会う機会は本当に少ないので、情報交換をさせて貰うだけでも価値があります。

比較的お若い方にご挨拶すると「随分前にお会いしたことがあるんです」と。

聞くと、17年前にアトリエmのオープンデスクに参加したことがあるとのことでした。

思い出せないので「20日間完走されましたか」と聞くと、「3日で辞めたんです」と。

理由は、弁当を持って来ないことを私が怒ったのが要因だったそうです。

当時は学生は手弁当が基本だと思っていたのと、何より35、6歳と言えば最も血の気の多かった頃で……

「それくらいで怒って酷い所長やね。本当に済みませんでした」とお詫びしました。

オープンデスク卒業生で、工務店をしている人は居ますが、設計事務所を経営している人は初めてで、更にかなり大きな仕事もされていました。

「怒られてトラウマになっていませんか?」と聞くと「それは無いです」とのことでした。

17年前の自分を思い出させてもらいました。火が出る位恥ずかしい自分ですが。

正しいと思っても(このケースは間違っていますが)、そう簡単に怒らないようにしようと肝に銘じたのです。

今回のイベントはこのような結果でしたが、またトライするとのこと。

その時も参加してみたいと思っています。

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10月7日(土)天六でイベントに参加します。新しい物語がはじまる、かも‐2047‐

来週の土曜日、10:00から天六にある大阪市立住まい情報センターでのイベントに参加します。

大阪府建築士会住宅を設計する仲間達が主催するイベントですが、フライヤーに名前のある中澤博史さんが現在のリーダー。

歴代のリーダーもそうでしたが、いつも積極的に動いて下さり、本当にお世話になりっぱなしなのです。

前回、住まい情報センターに行ったのは、2017年11月のセミナーだったと思います。

参加者はこのくらいで、正直「少なめだなあ」と思っていました。

しかし今は、誰でも自由に参加できる場が、どれほど有難いものかを知りました。

例え一人でも相談に見えたら、しっかりご案内させて頂きます。

リーダーの中澤さんは、近大建築学科の先輩でもあるのですが、このフライヤー、アトリエmバージョンも制作してくれました。

作品は3つの庭を持つガレージハウス」です。

そしてこちらは、近大の更に先輩である、大西憲司さんの作品です。

その他、6人分のフライヤーまで制作して下さいました。

中々できることではありません。

折角の機会なので、当社の作品集もリニューアルしました。

WORKSⅠは新築住宅。

8枚綴じなので、表紙以外に7作品の掲載です。

大分作品ができたので、3冊体制にしたのですが、それでもどれを載せるか悩みます。

「H型プランの平屋」など、比較的新しい作品を中心に構成しました。

WORKSⅡはリノベーションです。

表紙は、外観メインのものと、内観メインのものを織り交ぜて構成します。

各作品ページは、写真だけでなく、コンセプト、図面、データも載せています。

一目で楽しんで貰うには、どうすれば良いかをずっと模索しているのです。

「ときめく紺色の家」は、特に楽しいページに仕上がっているのではと。

WORKSⅢは住宅以外です。

クリニック、オフィス、保育園と、本当に色々な仕事をオファー頂きました。

「Ohana」に至っては、2度も設計させてもらいました。

道路収容があってのことですが。

全21作品の中で、一番古いのは2012年2月完成の「あちこちでお茶できる家」です。

2冊体制の時は、選から漏れていたのですが、今回復活してもらいました。

10年以上前の仕事ですが、作品集に載せれていないことが気になっていました。

「見ていて楽しい」と言えば、この作品を置いておくことはできません。

家づくりは、「物語と余白」が大切です。

愛情を注ぎたくなる物語と、感情を移入できる余白が必要なのです。

寺山修司の演劇論を読んで確信しましたが、この家は物語が満載なのです。

1日だけのイベントですが、もしかすると新しい物語が始まるかもしれません。

是非遊びに来て下さい。

その物語は、私以外の誰かとであっても、全力で応援します。

先輩方の献身性を見てそう思いますし、そんな歳になったのかなとも思うのです。

■■■プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」8月1日オープン

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10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

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室津漁港→絶対に混まない抜け道→小市民‐2044‐

世は三連休の最終日です。

中日の昨日、ささき整形外科デイケアセンターへ撮影に行っていました。

計画のスタートから3年半を経て、8月1日にオープン。

それだけに愛着があるというのもありますが、リハビリテーション器具が沢山あり、その動画を撮るのに何度も通っているという感じです。

ようやく今回で目途がつきました。

大阪から2時間半ほど掛かりますが、太子町あたりは空気も水も違います。

気温も1、2度違う気がしますし、この景色が楽しみのひとつでもあるのです。

さらにこの地域、格別にガソリンが安い。

いつも満タンにして帰るのですが。

撮影終わりで、西に15kmほど移動。

室津漁港に寄ってきました。

写真家にとても景色が良い港があると聞いていたのです。

1300年前、行基が開いた摂播五泊の一つで、 「この泊 風を防ぐこと 室の如し」残されていることから「室の泊」と呼ばれました。

三方が山に囲まれた天然の良港で、 瀬戸内海の重要な港として栄えます。

港内の海面も穏やかで、漁船がびっしりと係留されています。

江戸時代には、参勤交代の本陣などが軒を連ねたことから「室津千軒」と言われましたが、遊女発祥地として伝説や悲話も残っているそうです。

こちらもまた調べてみたい気がします。

地域柄、やはりカキが名産なので、この時期はひっそりとしたものです。

カキの時期なら色々と買い物もできそうな施設が結構ありました。

国道沿いにあったお土産屋さんなら……と寄ってみましたが、営業時間を過ぎていました。

冬から春にかけてまた出直しです。

交通情報を調べると、三連休だけあって阪神高速神戸線は13kmの渋滞と出ていました。

抜け道マニアの私としては、こういった状況はギアが1段上がります。

2015年の1月にUPした「絶対に混まない抜け道」を発動します。

西に落ちる平家に、源氏は一の谷の戦いで大勝利をおさめます。

その勝利のきっかけとなったのが源義経の鵯越(ひよどりごえ)の逆落としです。

誰もが下れないと思った急峻な崖が続くのですが、そこを東西に横切るのが現在の土木技術なのです。

三宮の北で一般道にでて、そのまま南下。

税関前で左折するとハーバーウェイの乗り口があります。

阪神高速湾線に乗り継ぐ料金所は若干並びましたが、そこはこの景色に免じて「絶対に混まない」ということで……

絶対に混まないのですが、山麓バイパスに乗ると一旦阪神高速を降りることになるので、ハーバーウェイと合わせてプラス千円強掛かります。

新神戸トンネルが阪神高速扱いになったので、金額を抑えたいときは、7号北神戸線→32号新神戸トンネル→生田川から3号神戸線、摩耶で流出→住吉浜から5号湾岸線、というルートが安くて早いです。

例えば明石西-駒川なら、1640円が2900円になります。

価値があると思った時には発動するのですが、阪神高速も乗り継ぎの考え方をもっと柔軟にしてくれたらとは思います。

渋滞を解消した上で、皆が喜んでくれるので、それこそがWin-Win。是非検討して貰いたいものです。

2時間ちょっとで大阪まで帰ってきました。

慢性的な人手不足により、この日の撮影も妻に手伝ってもらいました。

娘が外食してくるとのことで、私たちも近所の焼き鳥屋で遅めの夕食。

娘は焼肉だったそうですが。

大変にリーズナブルな焼き鳥と生中で、これだけ幸せな気分になれるのですから、根っからの小市民なのでしょう。

こんな時、嘉門達夫の名曲?「♪ああ~小市民~」のフレーズが流れてきます。

日本を支えているが、小市民だということだけは間違いありません。

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10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」

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ハイソでレトロ、帝塚山‐2042‐

万代池は住吉区の北部にあります。

いわゆる高級住宅街、帝塚山エリアに突然現れる感じです。

最寄り駅は阪堺電車の「帝塚山三丁目」ですが、少し西には南海電車の「帝塚山」もあります。

この駅のきっぷ売り場前は直で道路。

高級住宅街でありながら、レトロな感じがまた良いのです。

駅の西側には帝塚山古墳も見えています。

ところどころに見える緑も魅力のひとつでしょう。

駅前には「住吉区観光案内板」がありました。

切妻屋根に風見鶏をのせた大正モダン建築。

そして白壁の蔵が美しい屋敷町。

いずれも一般住宅のようですが、それが観光案内板に出ています。

地元愛がとても強いのだと想像するのです。

「帝塚山三丁目」の一駅北は「姫松」です。

南港通りと交差する位置にありますが、その東にあるのがポアール

1969年から続く洋菓子の名店です。

何と言っても特徴的なのがこの窓。

こちらは右「目」です。

何度となく前は通っていますが、入るのは初めて。

最近ではあまり見ない、しっかりと作りこまれたインテリアです。

中2階にはカフェスペースもありました。

左「目」の半分上から阪堺電車が見えるのです。

フィナンシェと乾き菓子のセット、2千円を買って帰りました。

お土産など滅多に買って帰らないので、妻、娘はとても喜んでいました。間違いのないクオリティです。

エントランス横のサインも、金と石を組み合わせて表現されていました。

金うまく取り込んでおり、グスタフ・クリムトの絵を思わせるようなきらびやかさです。

クリムトが起こした芸術運動、ウィーン分離派を明確に意識しているのかもしれません。

最近のインテリアと一線を画している感があるのは、素材にもこだわり、コンセプトがしっかりしているからでしょう。はっきり言えば、掛けるところには掛けている、という感じ。

それが、ハイソでレトロな帝塚山にピタリと合っているのだと思います。

手塚山を歩くと、いつも思うのは「大阪にもこれだけ沢山の豪邸があるんだな」ということ。建築中の豪邸も数軒ありました。

リノベーションや狭小住宅も得意ですが、豪邸も全く問題ありません。

ご検討の方は是非ご相談くださいませ。

■■■プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」8月1日オープン

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9月18日「冷蔵庫の位置」

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建築家・守谷昌紀TV 室内の縁に人が集う 「平野西の家」

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汚れも、傷みも、必要であればこそ‐2034‐

会社的にはお盆休みですが、各計画を進めるためにフル稼働しています。

とは言え、9時に出社しなくても構わないので、朝のジョギングはちょっと遠出するのが楽しみ。

普段はあまり行かない、平野区南部にある瓜破エリア。郵便局がいい感じでした。

瓜破天神社の境内には、盆踊りの櫓が。

目でお盆休みを満喫します。

更に南の大和川まで下りました。

奈良盆地を横切り、大阪市南端を流れる大和川。

水質は日本一汚いとも言われますが、人の暮らしに密接に関わっている証とも言えます。

二上山、生駒山地を背景に、朝日を逆光に見れば、まるで清流のそれですが。

古くから栄えた平野郷は、平野区の北部に位置します。

平野郷の中心あたりに建つ大念佛寺。

何やらもの凄い足場が組まれているのを見つけました。

正面に回ると、銀色の足場が光って、ガラスで覆われているようにさえ見えます。

本堂は大阪府下最大の木造建築物で、大屋根は銅板瓦で葺かれています。

平安時代後期に開かれた名刹ですが、明治時代の火災の後再建されたのが現在の本堂です。

こちらは昨年秋の写真。

Webサイトを見に行くと、傷んだ本堂を改修するには寄付だけでは賄いきれず、クラウドファンディングを行っているとありました。

目標額が1千万円となっていますが、すでにクラウドファンディングのサイトには見当たりませんでした。

ということは達成したのでしょう。

でなければ、これほどの足場が組まれることはないか、と納得しました。

この改修工事、足場を含めてどのくらいのお金が掛かるのでしょうか。

数千万というレベルではない気がしますが、それだけの寄付が集まったということです。

多くの人と関わり、存在し続けてきたからこそ建物は傷みます。それは、大和川の汚れとも似ています。

汚れも、傷みも、必要であればこそなのです。

故人の魂を迎えるこの時期。

暑いながらも、穏やかに過ごしたいものです。

■■■プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」8月1日オープン ■■■

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