タグ別アーカイブ: 屋台

北野天満宮で思う、承認と許容‐1970‐

新年あけましておめでとうございます。

これまで、子どもが受験の年は1月3日に北野天満宮へ参っていました。

しかし今年は長男にとって勝負の年。元旦の5時頃、大阪から京都へ向かいました。

道路も駐車場も殆ど混んでおらず、6時過ぎには到着。

参道の屋台もまだまばらな感じです。

合格祈願の祈祷受付は7時半からだったので、1番席でご祈祷を受けることができました。

早く行ったから合格する訳でもありませんし、御祈祷を受けたから合格する訳でもありません。

それでも、東京、千葉などからの参列差者もおられました。最後に親ができることは神頼みくらいです。

長男は慣れない正座で、足に全く感覚が無いと言っていました。

北野天満宮で初日の出も拝むことができました。

絵馬に願いを込め。

縁起の良さそうなところに奉納。

後は本人が頑張るだけです。


帰る頃には参道も賑わっています。

もう一度境内をのぞくと、長い列ができていす。

やはり活気あってこそ北野天満宮です。

撫で牛も撫で、この日のミッションはこれで完了。

元旦に車で京都に来たのは初めてで、もっと混んでいると想像していました。

東寺あたりも車の流れはスムーズです。

念のため、akippaで駐車場を取っておいたのですが、8時頃までなら境内の駐車場に入れそうな感じでした。

午後になるとそうもいかないのだと思いますが。

大阪に戻った足で実家に行き、両親、弟家族と食事会でした。

お節料理とズワイガニ。

姪っ子はカニが大好きで、物凄い量を食べていました。

あれだけ喜んでくれたら、作り甲斐もあるというものです。

昼間から食べて飲んで。

子どもは腹ごなしに秘密の特訓場で卓球を。

従弟同士仲がよいのは何よりです。

そのまま夜まで居て、夕食はステーキでした。


赤ワインと一緒に楽しませてもらいました。

今年は兎年。

何とも可愛い感じの絵馬ですが、雄々しく脱兎のように駆け抜けたいと思います。

初詣での間、2023年のテーマを考えていました。「承認と許容」としました。

読んで字の如くですが、認め、受け入れることから全てをスタートしたいと思っています。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

メディア掲載情報

香港・マカオの旅② <マカオ、100万ドルの夜景編>‐1631‐

月曜日は、香港に到着した10月11日(金)の夕方までをUPしました。

翌12日(土)は早起きして、まずは朝食。

「粥」と言う文字がみえたので入ってみました。

香港と言えばお粥。

麺と違ってこちらは外れなしでした。ピータン入りで30香港ドルくらい。

 ホテルのあるモンコックエリアはデモ運動が激しいようで、アンダーパスの壁にもそれらしき張り紙だらけでした。

 結局このあたりで、警察との衝突と遭遇することになるのですが、それは後程に。

 バスにのって香港理工大学のへ向かいました。

 2016年に亡くなった「アンビルド・アーキテクトの女王」と言われたザハ・ハディドの建物を見るためです。

 ここにも「反抗」の文字が。大学はそういった運動の拠点と常になる訳です。

 建物は正直凄かったのです。

 後でもう一度触れようと思っていますが、高級車のこだわりを細部にまで織り込んでいるとでも言えばよいのか。

 これはそう簡単に実現しないだろうと、納得しました。

 そのまま香港島のフェリーターミナルへ移動。

 香港は天気が悪い予報だったのと、土曜日はデモが激しいと思い、急遽マカオに行くことにしました。

 チケットは150香港ドルくらいなので2千円ちょっと。

 1時間くらいで到着します。

 マカオも同じ中国のはずですが、入国という扱いになるようです。

 市街地は比較的近く、何となくでバスに乗りましたが概ねイメージ通りの場所に着きました。

 マカオの由来となったと言われるマッコミュウ。

 このあたりは中国文化が色濃くでています。

 昼になったので食堂に入りました。

 何が特産か分からないのでひとまず「マカオのビールを」と言うと、そのままマカオビールでした。

 気温は30度を超えていたと思うので、どんなビールでも美味しいのですが、やはり地元の物に限ります。

 とても飲みやすいビールでした。

 マカオの市街地は広い範囲が世界遺産に指定されています。

 ポルトガルの統治時代の雰囲気が残るセナド広場。

 下町は香港とよく似た雰囲気です。

 マカオは観光地としてかなり人が増えているよう。

 カジノで有名ですが、私はあまり興味がないので街を見てまわります。

 結局、ヨーロッパの強国はアジアにおいての覇権を争うことになります。

 あまりダイレクトには書きにくいですが、その際にキリスト教の布教を活用しているのは間違いありません。

 信仰の自由は、誰にも認められているので良い悪いはありません。

 しかしそういった事実を踏まえ見ると、街歩きはより面白いと思っています。

 セナド広場のど真ん中、南欧の雰囲気が最も残るメインストリートに「中国建国70周年!」のような飾り付けが、派手派手しくなされていました。

 住民の気持ちはいかばかりかと思いますし、その不満が香港で今まさに噴き出しているのです。

 マカオの旧市街地はとても面白かったのですが、現代建築は目を見張るものがありました。

 カジノの街に相応しくなのか、ほぼすべて金ピカ。

 それも徹底的にです。

 帰りのバスから辛うじて撮ったこの建物。

 写真では伝わり切らないと思いますが、もう絶句する金ピカ具合だったのです。

 夕方になるので、香港に戻ったのですが、もう少し時間をとってみて見たい街でした。

 フェリーターミナルからトラムに乗って、「大館(2018年)」という施設をのぞいてきました。

 旧警察本部や監獄をリノベーションした施設で、2001年にプリツカー賞を受賞したヘルツォーク&ド・ムーロンの設計です。

 東京・青山のプラダの設計者と言えば分かりやすいでしょうか。

 こちらもまた後日に。

 そこまで天気が悪くなかったので、ピークトラムにのって香港を見下ろせる展望台を再訪します。

 やや霞が掛かっていましたが、なんとか100万ドルの夜景を収めることができました。

 ここでもペイの中国銀行ビルは目をひくのです。

 駆け足で、この日イメージしていたところを回り、最後は廟街にやってきました。

 深夜特急の作者、沢木耕太郎が香港に長居することになった要因となったのがこの場所です。

 どんな街でもそうですが、市場やマーケットは人を惹きつけるものがあります。

 一人旅なので、ならなおさらなのかもしれません。

 また、食事は屋台に限ります。

 何となく頼んだおそらく豚肉料理と、青島ビール(チンタオビール)。

 見た目とは裏腹に、酢のタレも含めてとっても美味しかったのです。

 街の屋台でその土地のビールを飲んでいる時、なんだか全てが報われるように気持ちになるのは私だけでしょうか。

 廟街ではつらつと働く女性です。

 ある映画監督が、ITをさして「虚業」と表現したことに対して、それらで成功した有名実業家は強く非難しました。

 その通りだと思います。

 ただ、夜の屋台でけなげに働く姿をとても美しいものに感じます。

 そういった場面を見る機会が、どんどん減っていることは私も危惧するのです。

 この夏、長男が海外へ出る際に「スマホは持っていかない」という約束を破りました。

 それで、帰国時に私はかなり怒りました。

 不便、不安、分からない。

 こんな価値ある体験をできるのは海外だけです。

 今回もスマホは持って行きましたが、ローミングも切り、ポケットWi-Fiの契約もしませんでした。

 バックパッカー卒業宣言を2016年の旅の際にしましたが、心はいつもバックパッカーです。

 それは、お金がなくてそうしてきたというのもありますが、それがどれだけの刺激や、充実を与えてくれるかを知っているからでもあります。

 とはいえ、ホテルに帰ると無料Wi-Fiがあり、メールチェックも、写真を上げることも可能ではあったのですが。

 金ピカマカオと100万ドルの夜景編、楽しんで頂けたでしょうか。

 明日からは、2、3話になると思いますが、旅の後編を続けてUPして行きたいと思います。

■■■『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載

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【News】
『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

マーズ アタック‐1506‐

 街にでると、サルスベリやキョウチクトウが目につきます。

 共に濃い桃色ですが、夏に咲く花をつける種はある程度限られます。

 夏の種はやはり派手好きなのでしょう。

 明け方にとったサルスベリの後ろに月が見えていました。

 これは上弦だったか、下弦の月だったか……

 理科は好きでしたが、星関係はあまり覚えられずでした。

 新聞に火星が大接近しているという記事がありました。

 これだけ近付くのは15年振りだそうです。

 夜に南の空を見上げると、鈍く赤い光がひときわ目を引きますが、写真ではなかなか伝わらない迫力でした。

 夏休みに入り、中2になった長男は羽を伸ばしています。一方、小5の娘はどこにも連れて行ってやれずで。

 一緒に会社に居ると、階上に住んでいる従姉妹たちが「近所のお祭りに行こう」と声をかけてくれました。

 少し小遣いを渡し「ちょっと写真も撮ってきて」と頼んだのです。

 地域が主催しているようで、的屋の店はないようです。

 小一時間遊んで帰ってきました。

 戦利品はいつもの通り。

 筆箱は、夜店としては最上レベルでしょう。

 的屋でないからというと、本職に怒られそうです。

 せめてもの罪滅ぼしに、夕食はイタリアン(チェーン店ですが)にでも行こうかと言っていました。

 子供にとってはこちらのほうが魅力的なはず。

 それでも、小3の従姉妹と半分ずつにしたというので、わきまえたものです。

 古代の人は、ひときわ赤い星を見て「火星(Mars)」と名付けました。

 ギリシア神話では軍神アレス、ローマ神話では農業の神マルスに由来するそうです。

 狩猟採集時代には、来年も収穫できるよう適度に自然と付き合っていたはずです。

 しかし、農耕が始まり、余剰分を蓄えることが出来るようになると、それらを狙った盗難、争いが増えていきます。また、富や流通という概念も生まれました。

 そう考えると、農業の神と軍神がかなり近い存在だと言えるかもしれません。

 今日8月6日は、広島に世界で初めて原爆が投下された日です。

 農耕が戦争を生んだというのは短絡過ぎる論理ですが、過分な豊かを目指すと争いが起こるという事実もあります。

 天災でさえこれだけ大変なのに、人同士で争うなど愚の骨頂でしかありません。

 もし火星人が攻めてきたなら、北も南も、東も西も、手に手をとって戦うしかないのですから。

 平和の下で精一杯働けることを、せめて8月15日までは感謝したいと思います。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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