タグ別アーカイブ: 打ち放し

建築家・守谷昌紀TV コンクリート打ち放し「H型プランの平屋」

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

■ 『ESSE-online』にコラム連載

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

光と言葉‐1764‐

  
 12月は師が走り回るから師走。

 1月は近しい人達が集まり、仲睦(なかむつ)まじいから睦月(むつき)というのが有力な説だそうです。全く知りませんでした。

 クライアントの皆さんも、今年は親族の集まりなどは控えたという方が大半でした。来年こそは睦まじい本当の睦月となることを願います。

 今日は晴れた割には温かい朝でした。

 冬至から1ヵ月程経ち、日の光も少し強さが増してきました。

 土曜日はクライアントとの定例打合せが2件あったので、先に現場回り。

 残念ながら日が差しておらず、脱型後初めて訪れた「打放し H型プランの平屋」の美しさがもうひとつ伝わらずで……

 などと思っていると、雨も降り始めました。

 ずぶ濡れになる前に数枚撮影し、建物内に入ったのです。

 木造や鉄骨造と違い、鉄筋コンクリート造は強度がでるまでに時間が掛かります。

 それで、このようなポストの森となるのですが、これはこれで現場らしい雰囲気があります。

 まだ水分を多く含んでいるコンクリートは黒っぽく、まるで御影石のような美しさと光沢があります。

 「地球の歩き方」よろしく、もし「現場の歩き方」を出版するのなら、この構造体なら、どのタイミングで現場へ行けば、こんな景色を見れますと、かなり正確に予想することができます。

 そうこうしていると、南の開口から日が差してきました。 

 現場は、まだ窓の無い粗削りな空間だからこそ、ハッとするくらい美しい瞬間があるのです。

 急いで足場を登り、再度撮影。

 少し日が差すだけで、随分と印象がかわるものです。

 午後に移動した「The Longing House」も、南から日を受け、平屋部のフォルムがはっきりしてきました。

  25畳程あるLDKはトップライトを備えています。

 最後の最後まで、採用と不採用を揺れていましたが、施工できるギリギリのタイミングで、採用が決定しました。

 クライアントは「やっぱり採用して良かった」と。

  

 昨日、中学生の娘が卓球の大会で3位になったとメールがありました。

 この状況なので観戦は不可。よって詳細は娘から聞くしかありません。小躍りするように会社を出たのです。

 お祝いの為、久し振りにシャンパンを買って。(勿論、私が飲むため)


  近代建築の巨匠、ル・コルビュジエはこんな言葉で建築を語りました。

 建築は光のもとで繰り広げられる、巧みで正確で壮麗なボリュームの戯れである。

 旧約聖書の冒頭には「光あれ」とあるそうです。また、新約聖書の冒頭には「初めに言葉ありき」とあるそうです。

 光と言葉。

 健全で、幸せな暮らしに最も必要なものはこの2つかもしれません。

 建築設計とは哲学すること。探求の旅には勿論終わりはありません。

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

適切に自慢を‐1461‐

 寒かった2月が終わりました。

 昨晩の強い雨風と雷で、目が覚めた人も多かったと思います。

 3月は、強烈な春一番からスタートです。

 保育園の終わったあと、公園で遊んでいる子供達も増えてきました。

 猫は屋根の上を駆けていきます。

 この1週間で、すっかり春めいてきました。

 ♪ 春はお別れの季節です~ ♪

 にメロディーがついたなら、40歳半ば以上が確定です。

 新大学生、新社会人と、新しい生活をスタートする人も多いはず。

 そんな人達かは聞いていませんが、私が設計した「R Grey」の空き部屋が、ようやく残り1部屋になりました。

 「永住したい打ち放しのマンション」をテーマに計画がスタート。土地は父のもので、建物は弟がオーナーです。

 近隣マンションには空き部屋も多くあるらしく、両親も「入ってくれるのだろうか」と心配していました。

 竣工は昨年の8月末でしたが、工事中に2部屋が決まったこともあり、すぐに満室になると私は確信していました。

 その後、見学はあるものの中々入居が決まらないようで、仲介会社のwebサイトを通してようやく5部屋が決まりました。

 まだ1部屋残っていますが、多少ほっとしたのです。

 アポイントなしの営業は、全てお断りしていますが、面識のある建築関係会社の方が来られた時のこと。

 「設計士さんも、施工側も、自分の都合ばかり言って、クライアントの方を向いていない。

 設計士さんは、自分の作品と思っているので、自分がしたいことをするし、施工側も施工側で、利益のことしか考えていない」

 という会話がありました。

 こんな話を、本当によく聞きます。ということは、何度も話しているので、順にお答えしました。

① 設計だけをしている訳ではないし、そもそも「設計士」という言葉はない。私は「建築家」でいたいと思うが、「建築士」という資格にも興味を持っていない。

② 理由は、「建築士」とは、ペテン師と同じように技術を売る仕事で、芸術家のように心に響く仕事をするのが「建築家」だと教えて貰ったから。

③ 自分の仕事は「作品」だと思っている。ただし、その定義が眺めて楽しむ骨董品の類を指すのなら作品でなくてよい。実際の暮らしが始まってからの写真しか撮らないのは、それが理由。

④ クライアントの幸せを実現するのが仕事だが、それは自分達の幸せとほぼ一致する。働くことは一方通行ではないので、何が幸せと思うかは、互いに明確にしたい。

⑤ 厳しく現場監理はさせて貰うが、クライアントにとってのヒーローになって欲しい。施工者には、それを実現できる技術があるはずだし、必要。

⑥ それらが、とびきり高くてもよければ苦労しないのだが、その仕事を適正な金額で実現するために常に競争見積となる。

 順番や例は、折々に変えますが、概ねこのような流れです。

 恥ずかしながら、自慢のような、偉そうな話をする必要がある場面なのです。

 「R Grey」の長所も、何度かここで書きました。

 満室になるという保証はありませんし、実際まだ1部屋空きがあります。

 しかし、何とか実現できるギリギリのラインまで金額調整をした、弟と私達が身をもってそのコストパフォーマンスを分かっているつもりです。

 そんなことは、借りる側には分からないじゃないかと言われるかもしれませんが、お金を払う時、人は厳しい目で選んでくれます。

 大きな金額であればあるほど尚更で、そう考えると建築はとても恵まれているのです。

 自分達の存在意義、価値を伝える為には、ただ謙遜していればよい訳ではありません。

 「私など、ろくなものではありませんので」と私が言って、仕事を依頼してくれるクライアントは居ないはずです。

 かといって、自慢ばかりしている人が好きな人など、たったの1人もいないのですが。

 状況に合わせ、適切な自慢を。これはかなり難しい、永遠のお題です。

 「R Grey」は、この規模では考えられないくらい頑丈な建物です。適切に自慢しておきますので、よければどうぞ最後の1部屋を。
 

打ち放しのマンション「R Grey」入居募集始めます‐1389‐

 これまで「平野西アパートメントハウス」と呼んできた、打ち放しのマンション。

 正式名称が決定しました。

 「R Grey」

 意味は昨日現場日記にUPしました。

 募集はすでに賃貸住宅サービスのサイト上で始まっていますが、9月からの入居募集を始めます。

 オーナーである弟は、近隣の相場より少し高めに設定されている家賃を、説明できる資料が欲しいと言われたそうです。

 それでパースを描くことになりました。

 バルコニーの手摺壁は、グレイの木になる予定。

 建物としての頑丈さ、機能、美しさと、一般的な1LDKのマンションとは、違う次元に高めているつもりです。

 しかし、仲介会社がいっていることも分かるので、長所をまとめてみました。

1. 安全

 構造はコンクリート壁式構造。最も頑丈な構造体の1つで、阪神・淡路大震災で一棟も倒壊していないといわれます。

 また、工事の過程も「現場日記」で報告でしてきました。当然ですが、手抜き工事などありえません。

2. 静か

 マンションで多いのが上下階の音の問題です。コンクリート床の厚み18cmで防音床組み。防音対策には細心の注意を払っています。

3. 心地よい

 南向きのバルコニーと大きな開口があり、反対の北側洋室にも窓があります。

 天井高さ2.6mの空間を、南北に風が通り抜けます。3層6住戸なので全てが角部屋。

 また、バルコニーと庇が夏の光を遮断し、冬の光は遮ぎらないよう設計しました。

 平野西公園まで徒歩1分。比較的大きな公園です。

4. 便利

 地下鉄平野駅から4分となっていますが、3分で着きます。

 大阪市内でもかなり減った銭湯が真向かいにあり、駅前にはコンビニが4件、ドラッグストアもあります。

 飲食店は、王将、お好み焼き、居酒屋など。銀行、スーパーは駅前のマンション側に。

 徒歩30秒にある「チャッピー」のたこ焼きはかなりいけます。

 こだわりがあり、違いを求めるシングル、もしくは若いカップルの幸せな暮らしをイメージして設計しました。

 工事費の内情を知っている私からすれば、この質のマンションがこの家賃になることはないと思います。

 一番の理由は、現場日記の第1回目に書きました。土地代がこの計画にはほぼ入っていないのです。

 しかし評価は常に他者が下すもの。

 今できることは、6人または6組の人たちに支持してもらえるよう、誠心誠意物創りをすることだけです。

 9月を楽しみにしているのです。

プラン

平野西公園

銭湯

駅前のコンビニ

王将

銀行とスーパー

チャッピーのたこ焼き