タグ別アーカイブ: 卓球

かわいい不分律‐1782‐

 金曜日には、大阪でも桜の開花宣言がでました。

 ソメイヨシノの満開はもう少し先のようですが、街のあちこちで花が開き始めました。

 濃いピンクはヒガンザクラの一種でしょうか。
 
 遅咲きの八重桜まで合わせて、1ヵ月くらいは楽しませて貰えそうです。
 

 土手に咲く野草も色鮮やか。

 中でも、淡い紫のハナニラがお気に入りです。

 ニラに似た匂いからついた名のようで、あくまで見た目重視。

 別名には、イエス・キリストの誕生を知らせたという「ベツレヘムの星」を持つという記事もありました。その高貴な名に恥じない美しさなのです。

 翌土曜日は春分の日。太陽が真東から顔をだしました。

 大阪なら東は生駒山です。

 日の出の時刻は6:02となっていましたが、実際は6:30近くでした。

 もしかすると、山の高さは計算に入っていないのかもしれません。

 この道は東西に走っているので、影も道に真っすぐに伸びています。

 暦のない太古の時代でも、大阪平野なら生駒山と正反対に伸びる影を見て「そろそろ暖かくなってくるな」と分かったでしょう。

 最も分かり易い春分、秋分の日を中心に、1年のスケジュールを考えたはずです。

 その日を、煩悩の川を越えた先にある悟りの世界、「彼岸」と例えたことが、どれ程特別な日だったかを想像させてくれるのです。

 春分の日には、娘が卓球の試合に出ていました。

 未経験者の新人戦という位置付けで、優勝を狙えるかもと頑張っていたのですが、この時期なので観戦は不可。

 残念ながら準優勝だったのですが、いきなり優勝よりよかったかもしれません。

 勉強もその位頑張ってくれると嬉しい……というと嫌味になってしまうのですが。

 面白いことを教えて貰いました。

 試合の後は、どんな展開だったか順に聞くのですが、11対0という試合がありませんでした。

 卓球は11点先取ですが、相手を0で終わらせない不分律(unwritten rules)があるそうです。

 実力差がかなりある時に限られる訳ですが、テニスで言うラブゲームは駄目で、何かしらの方法で相手に1点を取らせてあげるのです。

 アメリカのMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)にも多くの不分律(unwritten rules)が存在します。

 大差の時に、3ボールから打ったり盗塁をしてはいけないや、ホームランを打った後にバットを投げる等のオーバージェスチャーもご法度です。

 もしそういった行為をすると、その後主力バッターに対してデッドボールでの報復行為があり、それが暗に認められているのです。

 卓球においてなら、張本君の実力は間違いないと思いますが、点数が入った時などに大きな声を上げるのも、似た行為だと感じていました。

 長男にそう伝えると「勝てば何でもいいやん」と言うので、「勝つことも相手がいるからできることで、自分が優位に立った時にそういう行為をするのは、スポーツマンとして駄目だと思う」と伝えました。

 すると長男は「お父さんが張本君より強いなら分かるけど、そんなん自由やん」と。
 
 その通りですが、だからトップ選手は自分に厳しくなければならないのです。

 多くの子供が見ており、その影響は大きいものがあります。しかし、卓球だけではなく、強いという価値はいつか衰え、無くなります。

 はっきり言えば、世の中に良い影響を与えないなら、プロ選手として存在する価値はないと思っているのです。

 アマチュアとは言え、もしかすると優勝できるかもと言う試合で、娘も真剣だったはずです。

 ある試合の終盤、相手に1点も奪われていないという状況になったとします。

 すると「あっ、失敗した!」のような感じで、わざとネットに掛けたり、オーバーしたりするのです。

 全く知らなかったので、その情景を想像すると笑ってしまいました。

 迷いや苦しみのない悟りの世界を彼岸とするなら、多くの人はたどり着くことの出来ない理想の世界です。

 しかし、卓球におけるかわいい不分律は、彼岸の景色の一端をうかがわせてくれるもののような気がするのです。 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

快進撃はとまらない‐1769‐

 
 現場での定例打合せは、隔週を基本としています。

 「おいでよhouse」は、第1、第3の水曜日。

 クライアントの予定、監督の予定、そして私の予定を擦り合わせるのは、なかなか大変です。

 それで、曜日と周期のルールを決めて、2ヵ月から3ヵ月位先くらいまでは、スケジュールを決めているのです。   

 工事の序盤、中盤と比べると、終盤は徐々に課題も減ってくるので、自然と雑談も増えてきます。

 昨日も課題の打合せを終え、四方山話をしているとあっという間に3時間が経っていました。

 ご主人に「そろそろ仕事に戻りますね」と声掛けをして貰い気付いた次第で。
 

 私も飛ぶように会社に戻り、お握りだけ買って京阪萱島へ向かいました。

 ひとりの移動は、運転手付きの電車に限ります。

 駅前からの裏道を抜けて「かやしま写真スタジオOhana」へ。
 

 2009年秋の竣工なので、11年目に入りました。 

 レセプションと階段は、この時期が特に暖かいのです。

 2階ものぞいてきました。

  勝手知ったると言うか、苦闘の結果と言うか……

 本当に懐かしい気持ちになるのですが、道路収容に掛かり取り壊すことになったと聞いたのが4年前。

 何とか近所に敷地が見つかり、昨年からOhana第2章が動き出したのです。

 新店舗のコンセプトは「あの森のOhana」。

 まだ競争見積りがスタートしたばかりですが、このタイミングで現場日記もスタートするつもりです。良ければそちらもまたのぞきにきて下さい。
 

 現場説明を終え、予定していた帰りの電車に飛び乗り「ふ~」と一息。

 この数年、一番沢山仕事をして貰っている建築会社の社長に「所長、そんなに慌てなくてもいいんじゃないですか」と言われます。

 もっと早く進めて欲しいと言われるクライアントも実際に居ますし、求めて貰っている間に頑張っておかなければ、悔いを残すことになるような気がするのです。

 マラソンの途中がどれだけ辛くても、終わった後に頑張ることは一切できないという言葉が耳に残っているのです。

 子供達にも、「お父さんは特別な才能を持っている訳ではないけれど、毎日全力で働くことだけは続けてきた」と言ってきました。

 子供だけには、このことは言い続けるつもりです。

 先月中頃だったか、娘が「卓球の個人レッスンを受けたい」と言いだしました。小学校の時に見てくれていたコーチと話しができたそうです。

 先日も、個人戦3位の結果を出してくれたのですが、目標にしている大会がいくつかあると聞いており「分かったよ」とOKしました。

 久し振りに私も見に行ってきました。

 私も温泉卓球レベルなら、経験者以外にはそう負けないので、それなりに自信を持っています。
 
 しかし1年前、ついに本気の勝負で負けてしまいました。いわゆるガチです。

 その頃からも各段にレベルアップしていました。

 

 とても熱心なコーチで、2人はまるで会話をしているよう。

 こういった景色は何とも清々しく、気持ちのよい景色です。

 全力に悔いなし、という言葉を思い出すのです。
  

   
  自分の娘ですから、身体能力はある程度把握しています。本気でやればかなりのところまで行けるとは思っていました。

 が、想像以上でした。

  第4シードから、県の団体戦で優勝してきたのです。本人はオールストレート勝ちとのこと。

 もう快進撃がとまりません。

 この先はもっと大変だ、などと野暮なことは言いません。「成功を恐れるな」で、是非とも一番高いところまで行って欲しいものです。

 「ガチ」の由来は諸説ありますが、プロレスにおける「セメントマッチ」から来たという説も有力です。
 
 「ブック」と呼ばれる脚本があるエンターテイメント色の強い試合ではなく、本気の潰しあいの試合を指すのですが、そこから「ガチンコ」という隠語ができました。

 それがお茶の間に広がり、「ガチ」となったのです。

 できれば、数学のほうも「ガチ」でお願いできると、お父さんは最高に幸せなのですが。

 そこのとこ宜しく、と永ちゃん風に締めておきます。
 

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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【News】
■1月27日 『2021Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

青春ど真ん中‐1596‐

 昨日は奈良へ行っていました。

 若干雨がぱらつく時もありましたが、初夏の心地よさを十分に堪能できました。

 緑、寺社仏閣、そして近代建築を楽しめるのが奈良です。

 しかし主役はやはり鹿でしょうか。

 天敵の少ない日本では、駆除の話がよく出ますが、鹿と最も上手く共生しているのが奈良でしょう。

 近鉄奈良駅から少し北に行ったところにある奈良女子大学。

 いつか見に行こうと思いながら、初めて訪れました。

 1908年(明治41年)に完成した旧本館は重要文化財に指定されています。

 モスグリーンの色合いも優しく、この地に馴染んでいます。

 100年もこの地に建っているので、当たり前と言えば当たり前ですが。

 構内に紛れ込んだのか、普段から住んでいるのか、小鹿と子供さんがあそんでいました。

 2階は大空間の講堂があるようで、公開時に再訪して見たいものです。

 守衛室も同じく重要文化財で、十字架型のプランが愛らしい建物でした。

 奈良女子大学から更に北へ10分程歩くと、ならでんアリーナがあります。

 奈良に行っていたのは、ここで長男の試合があったからです。

 外観はややくたびれていますが、内部は熱気で溢れかえっています。

 近頃流行のネイミング・ライツですが、奈良市は関西電力ではないのでしょうか。

 ちょと気になるところです。

 中学から始めた卓球ですが、本当に好きなようです。

同級生に強い選手が沢山おり、先週は皆で自主的に朝練をしていたようです。

 1回戦は不戦勝で、2回戦からでてきました。

 初戦は落ち着かないものですが、まあ何とか危なげなく勝利。

 しかし3回戦の相手は体も大きく、かなりの強敵でした。

 試合前に少し談笑していたので、後で聞くと知合いだったそうです。

 フォアのドライブを決められ、かなり押し込まれていました。

 卓球にはベンチコーチというシステムがあります。

 プロなら勿論監督などが入るのでしょうが、選手も多いので同級生や先輩が入ります。

 1セット取り返された後、チームメイトがにこやかな顔でアドバイスをしてくれていました。とても強い選手なのです。

 その後、落ち着きをとりもどし、耐えに耐え、デュースもありましたが勝利を納めました。

 目標は6回戦まで進むことと聞いていたのですが、4回戦も勝ち上がり、あと1勝まで勝上ってきました。

 しかしこの辺りからは、実力のある選手ばかりになってきます。

 シード選手を撃破することはできずで、目標の1歩手前で、この日は試合を終えることになりました。

 試合の空き時間に周辺を歩いていると、スタジアムがありました。

 中学生か高校生か、サッカーの試合をしており、ゴールに迫ると父兄から大きな歓声が上がります。

 どこの親も一緒だもんなと、少しの間観戦していたのです。

 長男は瞬発力があるタイプで、走る、ジャンプする等の能力は高い方でした。

 それで、小さい頃はサッカークラブに入れてみたり、左打ちなので、一緒に野球の練習をしたりもしました。

 サッカーはあまり向いていないようでしたが、野球のほうは、逆方向に強い打球を打てる俊足の左バッターです。

 このタイプはかなり重宝されるので、かなり勧めましたし、テニスも向いているんじゃないかとアドバイスもしたのですが、入学してすぐに、自分で卓球をすると決めて来たのです。

 同級生は更に上まで行った選手が4人居り、本人は悔しかったでしょうが、よく頑張ったと思います。

 勉強もクラブも優秀であるに越したことはありませんが、全力で打ち込めるものを見つけてくれたことが一番の収穫です。

 本気で打ち込み、負ける。

 この経験をしていないと、「やればできる」という言い訳ばかりの人生になってしまうからです。

 また、成長を目指すよい仲間に恵まれたことが、彼を目標1歩手前まで成長させてくれたのだと思います。

 青春ど真ん中の時間を、謳歌してほしいと思うのです。

 長男が負けた頃、丁度時間となり、清々しい気持ちで次の目的地に向かいました。

 おまけですが、鹿センベイを買ったなら、すぐに鹿にあげないと追い回されることになります。

 彼女のように。

 見た目は可愛い動物ですが、勿論獣ですので、怖がって手に持っていると、普通に噛んできますので。

 まあ、それも思い出と言う場合は何の問題もないのですが。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

算数得意女子‐1577‐

 長居公園は、平日にも関わらず花見客で一杯でした。

 誰もが散りゆく桜を惜しみます。

 桜の旬はほんの一瞬です。

 「北摂のリノベーション」周辺の田んぼも、いつの間にか耕運機が入ったようです。

 こちらは内部解体が終わり、床版の補強が始まりました。

 ようやく口ばしができ上がってきた「住吉区歯科医師会館」

 週初めには現場内覧会を催しました。

 トップライトも形になってきましたが、建設委員会の9割の方が参加下さいました。

 診察の合い間をぬってのことで、嬉しい限り。完成は5月中旬の予定です。

 南大阪の脳神経外科「Uクリニック」も工事スタート。

 建ぺい率80%は、敷地ほぼいっぱい。

 職人技のみせどころなのです。

 事務所内は活気に満ちています。きわめて少人数ですが(笑)

 仕事が終わった頃、めずらしく娘から電話がありました。

 「塾のクラスで1番になった」と。

 春期講習の課題テストとかで、苦手だった算数での一位がよほどうれしかったようです。

 一番上のクラスではありませんが、それでもコツコツ頑張った成果です。

 兄妹とも熱中している卓球ですが、先日、娘と真剣勝負をしました。

 1セット目は11対5で娘の圧勝。

 久し振りとはいえ、そう簡単に子供に負ける訳にはいきません。

 ちなみに私の腕前ですが、温泉卓球レベルなら2番以下になったことはありません。

 リーチの短い娘の弱点をついて、カットしたボールをネット際に落とし続けました。

 勝つためには手段選ばずです。8対8といい勝負でしたが、最後を連取されて私の2連敗。

 生来の負けず嫌いで心底悔しかったのですが、塾の合い間をぬっての週2スクール通いは嘘をつきません。

 随分成長していました。

 頑張り続けるエネルギーの中で大きなウェイトを占めるのが「結果」と「承認」でしょうか。

 1位が結果で、それを誰かが認めてくれることが承認です。この2つがかみ合うと、成長のスパイラルに入って行きます。

 しかし、一番初めの動機は本人から発するしかないので、「好きこそものの上手なれ」だし「得意は好きの近くにある」なのだと思います。

 私、長男、娘とも、残念ながら算数を不得手にしていました。

 建築は理系に分類されていますし、苦手という言葉は嫌いですが、私などは明らかに点数が悪かったので仕方ありません。

 我が家で初めて算数得意女子となり、積年の恨みを晴らしてくれるのか。

 眼鏡も買ったことだし、ここはひと頑張りして貰うしかありません。

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【News】
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

金の卵‐1560‐

 今日は昼前から会社で打合せでした。

 初期相談の方が見えたのですが、家族の幸せを願い、「家」と言うものを大切に考えている人と話しをしていると、あっと言う間に時間が過ぎます。

 気が付くと6時間程が経っていました。

 大概は「よく、そんなに話すことがあるね」と言われますが、こと建築においては、いくらでも聞きたいことがあるのです。

 長男が中学で卓球を始めるのと同時に、小学5年生の娘も卓球スクールに通い始めました。

 1年半続けたことになりますが、コーチから「いい試合があるので、出場してみない?」と言われたそうです。

 学年は関係なし。ただ、入賞経験がある人はエントリーできないらしく、初試合には丁度よいとのこと。

 その試合が今日でした。

 打合せが終わり、結果がどうだったかなと妻にメールすると、「まだ残ってる。ベスト4まで来た!」と返ってきました。

 それを見て、とるものもとりあえず、長居公園の試合会場へと向かったのです。

 到着すると、準決勝の第2セットの終盤でした。

 2セット先取で勝ち抜けですが、マッチポイントまでもう少しという状況です。

 強烈なバックスマッシュを決め、あれよあれよという間に、決勝進出を決めたのです。

 聞くと、午前中に組み分けの試合があり、3位グループというカテゴリーだそうで、上位クラスがまだ2つもあります。

 入賞経験者がでていないこともありますが、それでも決勝です。

 妻はもう上気して喜んでいました。

 決勝が始まりました。

 相手選手の女の子が小柄だったので、横で観戦していたお母さんにお聞きすると小学3年生とのこと。

 しかし強豪チームの名前が入っており、準決勝をみていると、スマッシュ、バックが正確で実力的には彼女のほうが上という感じ。

 しかし娘が2学年上ということもあり、力強さでは上。

 カットが切れており、また相手のミスもあり第1セットを先取したのです。

 もう1セットとれば初試合初優勝。

 ですが、徐々に押し込まれだし、2セットを連取されたのです。

 それでも、準優勝となりました。

 試合が終わると私は会社に戻ったのですが、賞状とメダルを貰った写真が妻から届きました。

 娘は運動神経は良いので、私は絶対上手くなると思っていました。それでも上出来過ぎる結果です。

 書状には「金の卵カップ」とありました。

 入賞経験者がでれないのでそういう名前なのだと思いますが、良いネーミングです。

 このような試合でなければ娘が初試合でこのような結果を出すことはなかったでしょう。

 おそらく、今後の人生において大きな励みとなるはずです。

 子供は皆、金の卵です。その金の卵に、どれだけ輝かせてやれる場を提供できるかが、親、大人、社会の役割なのでしょう。

 実は、塾のクラスも上がったばかりで、娘からのリクエストで寿司を予約していました。

 しかし勝ち上がったことで、直前で予約はキャンセル。申し訳ないことをしました。

 日々の仕事、生活の中での賞状は、おそらく「褒める」ということです。

 乱発せず、ここぞという場面で、的確にその賞状を届けたいと思うのです。

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■4月1日「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

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大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

相手がいなければ、勝利も敗北もない‐1536‐

 日曜日は雨予報だったのが一転して快晴に。

 長男が卓球の試合で、奈良の橿原公苑まで行ってきました。

 橿原神宮は大和三山のひとつ、畝傍山の麓にあります。

 こちらは同じく橿原市にある耳成山。

 大和三山は、耳成山を北の頂点として、南西の畝傍山、南東の天香久山と正三角形のような配置で並んでいます。

 橿原神宮のすぐそばにあるジェイテクトアリーナは立派な建物でした。

 誰の作品かまではたどり着けませんでしたが、よくデザインされています。

 外壁とも屋根ともいえるファサードは、プレキャストコンクリートでしょうか。

 洗出しの表情になっており、オリジナリティを感じるのです。

 観客席は生徒、その保護者で一杯。

 アリーナには所狭しと卓球台が並びます。

 プロリーグが開幕し、男女とも世界のトップレベルで戦う選手の存在が、このスポーツを盛り上げるのでしょう。

 会場からは熱気が溢れています。

 長男は中学に入って卓球を始めたのですが、試合を観に来たのは初めて。

 「観てるほうが緊張するわ!」と言い出したら大阪のオッチャン、オバチャンの仲間入り。

 なので言いません。ですが、多少緊張するのは事実です。

 つい最近、ラケットのラバーを変えたばかりで、「まだ慣れてないから自信がない」と言っていました。

 「裏ソフト」とか「ツブ高」とかいう言葉で表現されるのですが、攻撃型、守備型、カットマンなど、それぞれの特徴で組み合わせるそうです。

 試合が始まりました。

 サーブで何ポイントか取っていたので、これは武器になりそうです。親の目ですが、かなり回転がかかっている感じ。

 サーブは2本ずつ交代。11点とれば勝ちで、3セット取れば勝利です。

 出だしはバタバタしたものの、3セット連取で勝利を納めてくれました。

 卓球はセット毎に、ベンチコーチからアドバイスを貰えます。

 彼のチームメイトにトップレベルの選手が居り、アドバイスを貰うと、勝率がぐっと上がるそうです。

 この日も、2セット目からは危なげない試合展開でした。

 後で彼に聞いてみたのですが、相手選手の弱点が見えたのでそれをアドバイスしたとのこと。

 トップに居るだけあって、流石にその観察眼は確かです。

 昼から用事があったので、1試合だけのつもりでしたが、彼の試合まで残って観てみました。

 無用にスマッシュで勝負するのでなく、粘り強く的確に台の奥深い、打ちにくいところへ返していきます。

 これは安定して強いだろうなと、納得したのです。

 先日、入社試験に参加していた学生から、「辞退させて頂きます」とメールが送られてきました。

 3日目が終わったあと、続けるかどうかを尋ねるからと言っていたのですが、1日目が終了し、2日目が始まる前でした。

 「目が泳ぐ」という表現がありますが、これは自分のことを最優先している状態です。

 何かに興味があれば、そちらを見ますから。

 よく見る。そして相手のことを知ろうとする。

 これは仕事でもスポーツでも全く同じです。相手をやっつけることと、興味を持つことはそう違わないかもしれません。

 スポーツに打ち込み、勝つ。これは最高の成功体験です。

 しかし上を目指すなら、全身全霊をかけて練習に打ち込んでも負けます。そして、上には上が居ると知るのです。

 自分が選んだスポーツなので、あまり口出しするつもりはありません。

 しかし、長男に「試合が終わったあとの礼や握手は、もうちょっと丁寧にした方がいいな」とアドバイスしました。

 勝利の喜びも、敗北の悔しさも、相手がいなければ味わうことはありません。これは、スポーツというくくりを外しても全く同じです。

 あまりにも、自分にしか興味のない人が増えていると感じるのは私の思い過ごしでしょうか。

 チームメイトの彼は、帰ろうとする選手を追いかけて行き、握手をしていました。

 そんな小さなことの積み重ねが、人生を好転させるのだと思っているのです。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
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■4月1日「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

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『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
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『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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子供は小さな大人じゃない‐1385‐ 

 いよいよ近畿地方も梅雨入りしました。

 田植えが始まったなと思っていたら、あっという間の梅雨入り。

 いっとき、娘が小学校で飼っているカエルを連れて帰ってきました。

 彼らも喜びの声を上げているでしょう。

 春から長男が中学校に通っていますが、クラブに属することが必須だそうです。

 「テニスなんかいいんじゃないの」と勧めてみましたが、卓球部に入ることになったようです。

 それもあって娘も卓球を習いたいと言い出し、スクールに通う事になりました。

 いとこも交えて、時々実家の仕事場にある、お手製卓球台で練習をしているのです。

 作業台の上に父が板を敷いたもので、少し小ぶりですが練習にはなるはずです。

 さらに、壁打ちキットまで作って貰っていました。

 月曜までドイツで開催されていた卓球の世界選手権ですが、日本選手のメダルラッシュに沸きました。

 そのテレビ中継を、子供達は歓声をあげながら観戦していたのです。

 日本のエース水谷を下し、トーナメントを勝ち上がった張本智和選手はまだ13歳。史上最年少のベスト8だそうです。

 また、あの羽生善治三冠をも下し、連勝を続ける藤井聡太四段は14歳。

 こんなウルトラ中学生を同時期にみることなど滅多にないでしょう。誰もが無限の可能性を感じ、応援したくなるものです。

 一方「子役大成せず」とならないよう、メディアも含め、まわりが気を付けてあげなければとも感じます。

 友人の医師が、小児科がある理由について「子供は小さな大人じゃないからね」と言っていました。

 それを痛感するのが子育てです。

 自分がこれまでの人生で感じたこと、心が動いた話を、私なりに子供に伝えてきました。

 それによって、子供がどんどん成長するんじゃないかと楽しみにしていたのですが、伝わっていると感じるのは全体の20%くらいでしょうか。

 先日、あるクライアントが子育てのことで、少し意見を聞かせてもらいたいと足を運んでくれました。

 「守谷さんならうまく伝えているんじゃないかと思って」と言って貰ったのは光栄ですが、実は2割バッターで……

 正直、子供のセンサーと大人のセンサーの違いがこれ程大きいとは思ってもいませんでした。

 しかし、ある種納得もします。

 聞きかじった立派なことを1、2回話したとしても、そんなものは馬耳東風。

 どうしても言いたいから、繰り返し話していること以外は心に残らないのでしょう。

 子供は小さな大人じゃないんだなとつくづく思うのです。