タグ別アーカイブ: おいでよhouse

大変⇒大きく変化する‐1979‐

先日、打合せの際にお土産を頂きました。

下北山村産の純度100%の天然ハチミツに、熊野産の完熟トマト。

もう見ているだけで美味しそうです。

熊野でも、砂浜が隆起した土地で育ったものが特別美味しいそうです。

トマトの原産地は南米で、アンデスなどの痩せた土地に育った野菜とも言われています。

それで、水のあげ過ぎ、肥料のあげ過ぎは禁物とも。

水はけが良い土地で、過保護にしない育て方が、トマトの生命力を引き出し、全く違うレベルの味を生むようです。

早速その晩に頂きました。

フルーツトマトほど甘すぎず、酸味もほどほど。

いくらでも食べれますが、私の皿には2つでした。

おそらく、大のトマト好きの娘の皿には4つのっているでしょう。

家庭菜園ならぬ、家庭養蜂。

ハチの巣を遠心分離器にかけただけなので、一切まじりっけなしです。

味の濃さが別次元でした。

大変美味しく頂きました。

先月のことですが、「おいでよ house」のクライアントから、写真が届きました。

「喪中の葉書が間に合わずで失礼しました」というメールに添えられていた写真です。

昨年の干支は寅。

ご夫妻とも寅年生まれで、更に寅が増えましたと。

こちらは、長男君とお手製のウルトラマン。

入試が迫っているので、製作大好きにやきもきさせられると奥さん。

入試も大切ですが、これだけ打ち込めるなら、きっと自分に合った職業が見つかると思います。

首振り部がなんともキュート。

そしてこんなコメントも添えられていました。

昨年は変化の年でとっても大変でした(今も大変ですが笑)
だけど大変とは、大きく変化すること!
字の如く、良い方向に向かって変化していると信じて頑張っています。

人はついつい「自分だけが大変」という気持ちになってしまいます。

多くのクライアントの人生を、すぐ横で見せて貰えるのが私の仕事です。

誰もが大変で、誰もが懸命に生きているということが、スッと心に入ってきました。

大変⇒大きく変化する

とってもいい言葉です。

今年も1ヵ月が過ぎました。大きく変化できるよう2月は2段式ロケットスタートです。

そして、邪気はスペシウム光線でやっつけてしまえばよいのです。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

メディア掲載情報

知れば知るほど恐ろしい……‐1783‐

 
 心斎橋から西へ3ブロックほど歩くと、ロイ・リキテンスタイン作の『OSAKA VICKI!』が見えてきます。

 クリスタ長堀の空調装置が入った建物があまりにも殺風景なので、地下街をプロデュースしたデザイナーが直接リキテンスタインへ依頼したそう。1997年のことです。

  アンディ・ウォーホールやキース・ヘリングと共にポップアートの第一人者だった彼に依頼した理由が「ここはアメリカ村の入り口。アメリカを象徴するものが必要だと思った」と。

 思わず笑ってしまいました。

 最近よく心斎橋界隈を歩きますが、結構古いビルが多いなと感じます。

 オーガニックビルから少し西へ行くと、昆布の老舗小倉屋がありました。

 小倉屋はオーガニックビルのオーナーですが、そのギャップに驚いてしまいました。

 難波神社の境内に入ると、急に空が開けます。

 お宮参りらしいご家族がいました。

 何となくですが、商売をされているのかなと想像します。
 

 紅の花は梅か桜か。

 いずれにしてもミナミで働く人たちにとっては、一服の清涼剤です。

 日曜日の産経新聞に、千葉公慈さんの書いた『知れば恐ろしい日本人の風習』が紹介されていました。

 「神」や「社」の「示(しめすへん)」は、供えた生贄の血が台座から滴るさまを表したそうです。赤や朱は邪気を払う色とされ、血の色をした小豆も珍重されました。いつか先祖供養と結びついたのが「彼岸にぼた餅」。

 腑に落ちたと同時に、知れば恐ろしい「示(しめすへん)」のいわれでした。
 

 先週で20日間のオープンデスクを完走した学生が、その感想を送ってくれました。

 5件の現場が同時進行中なので、荷物持ちに全現場へと連れて行きました。

 「3つの庭を持つコートハウス」は地鎮祭に。

 「The Longing House」は3回くらい連れて行ったはずです。

 背が高いので、何処に居ても直ぐ分かります。

 「おいでよhouse」は、竣工一歩手前まで見ることができたのを、とても喜んでいました。

 「H型プランの平屋」はほぼ全面RC打ち放しで、木造とは違った緊張感を感じたでしょう。

 竣工後に現場日記を公開する予定のフルリノベーション。

 手前味噌ですが、ここまでのリノベーションはそうありません。建築家を目指すなら、刺激的な景色だったはずです。

 彼の感想の中に、以下のような行がありました。

 初めて所長にお会いした際、所長はどこを切っても建築家の血がでてくるとおっしゃっていました。それを聞き私は、ここは戦場である、生半可では何も得れない、と思うと同時に必ず全力で戦おうと決意しました。

 どのような話をしたのか忘れたのですが「学生なので、全力で取り組めれば結果は問わない。ただ、ここは真剣勝負の場なので、ダラダラしていたり、皆の雰囲気に悪影響を与えるようなら辞めて貰うよ」とはいつも伝えます。

 アトリエmのwebサイトに「WORDS」というページを作っています。

 響いた言葉を、年1回程度UPするのですが、一番はじめの言葉は次の通りです。

 血が男に流れているかぎり不可能ということはない
 - D・バグリィ- 作家

 男であれ、女であれ、学生であれ、人として誰もが平等です。そのことは声高に叫ばれますが、仕事人として誰もが平等ではないことが、語られる機会はほぼ無いような気がします。

 ある程度の敬意を持って参加してくれる学生になら、そこは伝えてあげたいと思うし、伝えるのが私の役割だとも思っているのです。

 理由はありません。私が男で、建築家の血が流れているからなのだと思います。

 古代の間違った思想ですが、邪気を払うには生贄の血が必要と考えられました。間違ってはいますが、その思想が全く理解できなくもありません。

 成長や成功に労苦が伴わないことはまずないからです。

 ただそれなら、動物の命ではなく、自分の労苦によって全ては叶えられるべき。知れば知るほど、恐ろしい風習があったものです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

快進撃はとまらない‐1769‐

 
 現場での定例打合せは、隔週を基本としています。

 「おいでよhouse」は、第1、第3の水曜日。

 クライアントの予定、監督の予定、そして私の予定を擦り合わせるのは、なかなか大変です。

 それで、曜日と周期のルールを決めて、2ヵ月から3ヵ月位先くらいまでは、スケジュールを決めているのです。   

 工事の序盤、中盤と比べると、終盤は徐々に課題も減ってくるので、自然と雑談も増えてきます。

 昨日も課題の打合せを終え、四方山話をしているとあっという間に3時間が経っていました。

 ご主人に「そろそろ仕事に戻りますね」と声掛けをして貰い気付いた次第で。
 

 私も飛ぶように会社に戻り、お握りだけ買って京阪萱島へ向かいました。

 ひとりの移動は、運転手付きの電車に限ります。

 駅前からの裏道を抜けて「かやしま写真スタジオOhana」へ。
 

 2009年秋の竣工なので、11年目に入りました。 

 レセプションと階段は、この時期が特に暖かいのです。

 2階ものぞいてきました。

  勝手知ったると言うか、苦闘の結果と言うか……

 本当に懐かしい気持ちになるのですが、道路収容に掛かり取り壊すことになったと聞いたのが4年前。

 何とか近所に敷地が見つかり、昨年からOhana第2章が動き出したのです。

 新店舗のコンセプトは「あの森のOhana」。

 まだ競争見積りがスタートしたばかりですが、このタイミングで現場日記もスタートするつもりです。良ければそちらもまたのぞきにきて下さい。
 

 現場説明を終え、予定していた帰りの電車に飛び乗り「ふ~」と一息。

 この数年、一番沢山仕事をして貰っている建築会社の社長に「所長、そんなに慌てなくてもいいんじゃないですか」と言われます。

 もっと早く進めて欲しいと言われるクライアントも実際に居ますし、求めて貰っている間に頑張っておかなければ、悔いを残すことになるような気がするのです。

 マラソンの途中がどれだけ辛くても、終わった後に頑張ることは一切できないという言葉が耳に残っているのです。

 子供達にも、「お父さんは特別な才能を持っている訳ではないけれど、毎日全力で働くことだけは続けてきた」と言ってきました。

 子供だけには、このことは言い続けるつもりです。

 先月中頃だったか、娘が「卓球の個人レッスンを受けたい」と言いだしました。小学校の時に見てくれていたコーチと話しができたそうです。

 先日も、個人戦3位の結果を出してくれたのですが、目標にしている大会がいくつかあると聞いており「分かったよ」とOKしました。

 久し振りに私も見に行ってきました。

 私も温泉卓球レベルなら、経験者以外にはそう負けないので、それなりに自信を持っています。
 
 しかし1年前、ついに本気の勝負で負けてしまいました。いわゆるガチです。

 その頃からも各段にレベルアップしていました。

 

 とても熱心なコーチで、2人はまるで会話をしているよう。

 こういった景色は何とも清々しく、気持ちのよい景色です。

 全力に悔いなし、という言葉を思い出すのです。
  

   
  自分の娘ですから、身体能力はある程度把握しています。本気でやればかなりのところまで行けるとは思っていました。

 が、想像以上でした。

  第4シードから、県の団体戦で優勝してきたのです。本人はオールストレート勝ちとのこと。

 もう快進撃がとまりません。

 この先はもっと大変だ、などと野暮なことは言いません。「成功を恐れるな」で、是非とも一番高いところまで行って欲しいものです。

 「ガチ」の由来は諸説ありますが、プロレスにおける「セメントマッチ」から来たという説も有力です。
 
 「ブック」と呼ばれる脚本があるエンターテイメント色の強い試合ではなく、本気の潰しあいの試合を指すのですが、そこから「ガチンコ」という隠語ができました。

 それがお茶の間に広がり、「ガチ」となったのです。

 できれば、数学のほうも「ガチ」でお願いできると、お父さんは最高に幸せなのですが。

 そこのとこ宜しく、と永ちゃん風に締めておきます。
 

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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【News】
■1月27日 『2021Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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