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雨の下北山村にて、サプライズプレゼントあり‐2150‐

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

夜はかなり涼しくなりました。

月見の季節ですが、月を撮るのはiPhoneとはいえ難しいものです。


日曜日は天気がいまひとつと分かっていたのですが、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場へ向かいます。

169号線の明日香村あたりから、近鉄吉野線を走る車両と並走する格好になりました。

大和上市駅あたりまで、抜きつ抜かれつ。

吉野川を渡ったところで、さよならしました。

石積みと鉄骨のトラスが組み合わさったこの橋梁はなかなか美しいのです。またいつか取り上げたいと思います。

下北山村に着くと、やはり雨が降ったり止んだり。

建築写真は、晴れ空が望ましいですが、たまにはしっとりした風景も良いかもしれません。

屋根に遮熱塗料も塗布され、より一体感がでていました。

【ゲンバ日記チャンネル】の最終回分も撮ってきたので、近いうちにUPしたいと思います。

金額を抑えるところは徹底的に抑えているので、玄関土間はモルタルで仕上げています。

現場の苦心の跡が見えています。

モルタルが一番しっくりくるかもしれません。

LDKの掘り炬燵と、キッチンカウンターも完成していました。

カウンターの向こうにあるのがキッチン。

ご主人のDIY工事で仕上げてもらいました。何でもできる方なのです。

キッチン横の扉を開くとパントリーになっています。

かなりの広さがあり、使い勝手も良さそうです。

キッチンカウンターの上には、早々にコーヒーメーカーが届いていました。

ご主人から奥さんへの、サプライズプレゼントでした。

少し前にご主人から相談を受けており、カラーのセレクトだけ手伝わせてもらいました。

デロンギの上位機種で、想像以上に格好よく、空間にもピタリとあっています。

これで煎れたコーヒーは美味しいに違いありません。

私がせかせかと写真や動画を撮っていると、奥さんが「お弁当を作ってきたので、皆でお昼にしませんか?」と。

なんと、エビフライ弁当。私の大好物です。

年に1回しか作って貰えないと聞き、セレクトして下さったのです。

私にとってのサプライズプレゼント。嬉しすぎて感激しました。

なのですが、現場はここにしかないので、まずは撮影を済ませることに。

クーラーに入れて家に持ち帰り、ありがたく頂いたのです。

手作りのタルタルソースはピクルス入り。

梅で味つけされたレンコンも、炒り卵もあわせて、最高に美味しかったです。

元々が趣味のバスフィッシングで知り合ったご夫妻ですが、計画がスタートして3年半が経ちました。

打合せ回数も39回。

なかなかの難工事だったので、私としても感慨深いものもあります。

もう1回【ゲンバ日記チャンネル】を上げたあと、冬前には竣工写真が撮れるでしょうか。

仕事としてはここで一区切りですが、撮影がとても楽しみです。



■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」9月7日(土)、9月8日(日)に内覧会を開催します‐2144‐

患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE4を公開しました。

9月17日(火)の開業に先立ち、以下の日程で内覧会を開催することになりました。

尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック 内覧会(予約不要)

日時:9月7日(土)、9月8日(日) 10:00~14:00
住所:〒661-0953 兵庫県尼崎市東園田町5丁目140-1共栄園田駅前ビル2F
 阪急園田駅北出口から徒歩3分 レンガの建物が目印
tel:06-4960-7830

アクセスが分かりやすいよう、動画でも紹介しておきます。

阪急園田駅は、北出口と南出口があります。

北出口を出ると、北東方向にレンガの建物が見えます。

奥が阪急園田駅です。

1階にツルハドラッグがオープンしています。

すぐ上に「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」の看板が見えています。

入口横のエスカレーターで2階に上がってすぐのロケーションです。

先週金曜日に、院長の江口さんに開業の思いを語って貰ったのですが、20分以上の動画になりました。

少し長いかもしれませんが、なぜ開業するのか、内視鏡クリニックがどうやって地域の皆さまのお役に立てるのか。

とても分かりやすく説明してくれました。

5年生存率が最も低いと言われる膵臓癌、胆道癌の専門家である江口さんの思いが伝わると思います。

また、本棚を贈書で埋めたい理由も、患者さんでなくても立ち寄って欲しい理由も、説明して貰いました。

ゆっくりして貰いたいので、イスには徹底的にこだわっています。

高校生が受験勉強しに来てくれたら嬉しいという、カーブを描くカウンターにはアームチェア。

ナガノインテリアのDC354-1Wです。

待合い横のイスは、オリバーからセレクトしています。

前処置室のイスは富士ファニチアのSlow。

カーテンでプライバシーが守られ、リクライニングします。

内視鏡内科は、下剤を飲んで貰ったあとの待ち時間があるため、リラックスして貰うためのこだわりなのです。

すぐ前にある手洗いも、格好よく仕上げました。

さらにゆっくり過ごしたい方には、個室付トイレもあります。

こちらのイスは、柏木工からセレクトしています。

張地はいずれも私が選びましたが、それぞれの空間にマッチし、院長が好きな色という2つの要素から決めました。

いずれも相応の額なので、座り心地は抜群です。

後の2つは、医療動線の中にあるので誰でもとはいきませんが、前の2つは、誰にでも座って貰えます。

本当に水を飲むだけでも構わないと院長が言っているので、気軽に遊びに来て下さい(笑)

入りにくいクリニックを、どうすれば訪れやすくできるのか。そのために考えられたのが、本棚に囲まれた広い待合いです。

空間化したのは私ですが、これらのコンセプトは江口さんが温めてきたものでした。

さらに、なぜ患者さんでなくても来てほしいのか。その理由も、この動画を撮ってよく理解できました。

病気を予防したり、治すのが医師ですが、元気な時から知っておきたいのです。

手伝いに妻を連れていっていたのですが、撮影が終わると2軒隣にある和菓子屋さんでお土産を買ってくれました。

このくず饅頭に加えて、お勧めのよもぎ餅まで。

こちらの和菓子は全て無添加とのことで、すでに江口さんはヘビーユーザーのようです。

さらに、反対の2軒隣にある、魚屋さんが美味しいと教えてくれたので、帰りに寄ってみました。

江口さんお勧めの、穴子のお刺身です。濃厚な味わいで、酒の肴には最高です。

とってもチャーミングで、庶民的な江口院長ですが、会って貰えれば、さらにその元気さが伝わると思います。

気軽に遊びに来て貰えると嬉しいです。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

好きすぎて『深夜特急』‐2143‐

昨日、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode5を公開しました。

竣工が近づいてくると、正直寂しい気持ちもあります。よければご覧ください。

下北山村への現場は車で通いますが、大阪周辺の現場なら、基本電車とバスです。

私の車は結構大きいので、都心部で駐車場を探すのがやや億劫なのです。

バスよりタクシーのほうが早いですが、高いのと、気を遣うので、バスのほうが好みです。

先日、尼崎市役所から阪神バスに乗って、阪急塚口まで移動しました。

このバスは運転席側から乗車、バス中央から降車と、一般的なバスとは逆でした。

地域によって色々違うものです。


塚口駅前に近松門左衛門に関する碑があり、尼崎と関係が深いことを知りました。

思わぬ発見があるのが路線バスの魅力。

また調べてみたいと思います。

バスは目的地までは行かないので、停留所からは徒歩です。

こんな道を見ると、「古い街だから道が曲がっているな」とか。

水路が張り巡らされていたら、「治水のため?灌漑対策?」と考えます。

この水路はおそらく前者だと思います。そんなこんなが楽しいのです。

好きな本についてWebサイトで公開しています。

数多くありますが、1つ挙げるならやはり沢木耕太郎の『深夜特急』です。

私が旅を好きになった原点で、この日記でも何度か触れたことがあります。

もう2100回以上書いているので、初期の頃にしっかり書いていると思っていました。

なのですが、ざっと探しても軽く引用している記事があるだけでした。

今や人気MCとなった有吉弘行が猿岩石だった頃、ユーラシア大陸をヒッチハイクで横断するという人気番組がありました。

そのモチーフが、この『深夜特急』だと言われています。

デリーからロンドンまで、路線バスを乗り継いで旅したら面白いだろうなと、作者・沢木耕太郎が26歳の時に思い立った旅を描いた小説です。

実際は、香港でストップオーバーできるエアチケケットを入手したことから、香港からスタートすることになります。

香港の熱気に、もう出だしから一気に引き込まれました。

尼崎から塚口まで乗っただけで発見があるのですから、デリーからロンドンまで路線バスで行けば面白いに決まっています。

<さて、これからどうしよう……> 
そう思った瞬間、ふっと体が軽くなったような気がした。
今日一日、予定は一切なかった。

旅が始まる冒頭の場面です。

せねばならないことが無いのが旅です。

やがてこの旅にも終わりがくる。その終わりがどのようなものになるのか。果たして、ロンドンで《ワレ到着セリ》と電報を打てば終わるものなのだろうか。

ルポライターとして軌道に乗りはじめていた26歳の沢木は、「面白そうだから」と全てを投げ出してこの旅にでました。

ロンドンの中央郵便局で、知人に到着の電報を打つことを、旅の終わりとしていたのですが、1年におよぶ旅になりました。

沢木に大きく影響を受けた私ですが、旅だけに1年を当てられるチャンスがありました。

鬱で1年間アトリエmを休業した2001年です。全ての仕事を何とか終わらせ、海外に出ると決めていたのです。

しかし、そういった時期は思いきりが悪く、また911のテロが起こったこともあり、東南アジアを数か月掛けて回るだけになってしまいました。

そのあたりは1000回目に書いていますが、私にとっては大きな経験でした。

旅の本質は「自由」ですが、それは「期限付きの自由」です。

無限のお金があれば、期限は外せますが、それは「旅」というより「旅行」という感じがします。

『深夜特急』は理想の旅ですが、もう私がそんな旅をできる機会はないでしょう。しかし、叶わぬ旅があるのもまた、それもよいかなと思っています。

これまで『深夜特急』について書いていなかった理由も、自分なりに分かりました。要は好きすぎて、書きたいことがありすぎて、日記形式には合っていないのです。

それだけ好きなこの本、特に若い人には熱烈推薦します。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

20歳と54歳、54歳と80歳‐2142‐

金曜日に、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】Episode3を公開しました。

室内の撮影は、どうしても暗くなってしまい、正直苦戦しています。

それでも、クリニックはとても良いものになると思うので、よければご覧ください。

先週は、火曜日と金曜日に現場へ行っていました。

そして今日も朝から県条例の検査でした。

県の職員の方もまずは仕事ですが、検査後、クリニックのコンセプトをお話しすると、興味を持って聞いて下さいました。

弱冠の手直しが出ましたが、そこをクリアすればいよいよ内覧会です。

第2、第4土曜日は、会社の休みを利用しての「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場打合せ。

その回数も残すところ2回となりました。

169号線は、近鉄吉野線が並走している区間が結構あります。

釣りへ行くときは深夜に走ることが多いので、昼間の景色は新鮮です。

このお地蔵さんもずっと気になっていました。

ちょっと見えにくいのですが、ニットの帽子をかぶっているのです。

冬、雪が降っている時に見ると、ちょっと心が温かくなります。

それで勝手に「ニット地蔵」と呼んでいるのですが。

現場のほうは、またゲンバ日記チャンネルでお伝えするとして、急に雷雨が降り出しました。

打合せ終わりで早々に大阪へ向かいます。

この仮設橋は、降雨量規制がかかっているので、沢山降ると大阪に帰れなくなってしまうからです。

15時過ぎに下北山村を出て、18時頃にあべのハルカスに到着しました。

57階のマリオット都ホテルで義父の傘寿のお祝いだったのです。

会は17時半からだったので、若干の遅刻です。

南と西を望む席で、暮れていく大阪湾側の景色が素晴らしかったのです。

真南には、あべの筋と阪神高速松原線が見えています。

長男は帰省中につき、大した服を持って帰ってきていないので、ドレスコードに引っかかるんじゃないか、みたいな話にもなっていました。

義妹家族と会うのも10年前のディズニー行き以来のようで、先方の娘さん達も中学1年、小学5年と随分大きくなっていました。

基本的に高いところが大の苦手ですが、頑張って足下に見える阿倍野歩道橋も撮ってみました。

よく知られる通り「abeno」の「a」です。

ただ、これに近いアングルで見れる人は案外限られているかもしれません。

その奥に「WAO!」と見えているのは、長男が小学校の時に通っていた塾です。塾終わりに車で迎えにきて、そのまま池原ダムへ向かったこともありました。

その塾のおかげで中学に合格、そして現在は第一目標にしていた大学の2回生です。

間もなく20歳になりますが、就職先はかなり迷っているようですが。しかしそこは自分で切り開いていくしかありません。

傘寿といえば80歳。80年生きるというのはどんな感覚なのだろうと考えます。

しかし、私と長男の年齢差より、私と義父の年齢差のほうが、ずっと小さいことに気づきます。

そう考えると、今とあまり変わらないんだろうなと思っていました。

というよりも、私は80歳まで住宅ローンがあるので、全く変わらず働くしかないのですが。

「可哀想に」とは思わないで下さい。たったあと26年です。

生涯現役が私の目標でもあるのです。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」オープン■■

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

ガイド、仕事、白浜、勝負の1週間始まる‐2138‐

土曜日も早朝の熊野街道を南下します。

2週間に1回の「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場確認です。

塗装工事が始まっていました。

景色は素晴らしいですが、暑いのには変わりありません。

26歳(27歳になったそう)で活きの良い大工が居ると以前書いたのですが、棟梁の息子さんでした。

見た目が全く似ていなかったので、衝撃的でした(笑)

夕方、池原ダムのトボトスロープでボートを降ろして貰います。

お盆休みに入ったからか、相当な数の車が止まっています。

中には青森ナンバーも。

ここが「バスフィッシングの聖地」ということを実感するのです。

そして常連さんも。

夕方30分だけプラクティス(下調べ)しました。

すぐに良いサイズを見つけ、一発でしとめました。

56cm、2kg。納得のサイズ。

プラクティスしていたのは、後輩のY親子がやってくるからです。

長男君が、かなりバス釣りにはまっているそうで、声掛けは寸前でも構わないから可能なら釣りに行きたいと。

一度断っていたのですが、それだけ好きならと、現地で待ち合わせすることにしました。

いつものバンガローに一緒に泊まって、日曜の朝から勝負のガイドが始まります。

前回は一昨年の同時期でした。

50cmがらみの魚を釣らせるつもりだったのですが、なかなか上手くいかず……

正直、2人の写真を撮る余裕がないくらい、広い池原ダムを走り回りました。

1年魚の小バスを釣らせるのが精一杯。

夏休みのハイシーズンで、土曜日しか宿が取れておらず、夕方帰るつもりでした。

しかし、運よくキャンセルがでてもう一泊できることになりました。

いつもの尾根上のバンガローでなく、ダムサイト下にあるコテージです。

何回か泊まったことがありますが、ひとりには少し贅沢な大きさ。

なのですが、Y親子がもう一泊して再チャレンジしたいと、連泊することになりました。

プレッシャーは掛かりますが、9時までと決めて5時半から再び湖上へ。

5カ所ほどに絞って、粘り強く攻めてもらいました。

何とか30cm弱を数本追加。

イメージとは程遠かったですが、2人が「楽しかった」と言ってくれたのが、せめてもの救いです。

やはり人に釣らせるには、更なるスキルが必要なようです。

昼前に池原ダムを発ち、帰りに柿の葉寿司を買って帰ります。

いつもの「松屋」がお休みだったので、この日は「大滝茶屋」へ。

こちらも人気のお店です。

吉野川は沢山の人で賑わっていました。

下北山村から戻ってすぐに仕事です。

明日も現場なのでその準備を済ませ、今、日記を書き終わりました。

ここまで、家族には何もしていないので、今週末の白浜行きは何とか実現させなければなりません。

私にとっては勝負の一週間が始まります。

ガイドも勝負、仕事も勝負、旅行も勝負。勝負が大好きなのだと思います。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」オープン■■

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適材適所を積み重ね‐2135‐

大阪も40℃に迫る暑さです。

一日図面を描いているか、現場で大汗かいているか、私の仕事は極端です。

なので、少々暑くても朝に少し運動をして、汗をかく方が体調は良いものです。

盛夏には、サルスベリの花が良く似合います。

平野は戦国時代から環濠都市として栄えた街で、今でも古い民家が残ります。

こちらのお宅には、駒寄があります。

馬などから家を守るためのものですが、なぐり(名栗)加工が味わいを醸し出しています。

こちらのお宅も、駒寄を備えています。

その内側にある、軒を支えている柱は大きく曲がっています。

自然の形を活かし、見事な景色をつくりだしています。

これこそが適材適所です。

こちらは、何かしらの記念樹のようで、松がうえられています。

樹木としては見事なものですが、この景色には不要だとおもいます。

クライアントは、大きなこだわりと期待をもって依頼してくれています。

外壁の色の選択は繊細に、入念に行います。

「そこまでこだわりは……」というクライアントでも、そんなことはないことが大半です。

色々なサンプルを持っていくと、かなり悩みはじめる方も。

その時に、その計画の物語りというか、幹になっている考え方から外れないよう舵を切るのが建築家の仕事だと思っています。

建築家・前川國男は言いました。

一本の鋲を用いるにも 一握のセメントを用いるにも 国家を 社会を 農村を思わねばならない。

好きならそれでいい、というところから、もう2歩くらい踏み込んで全てを作り上げたいと思います。

そこにあるべきものだけで構成された建築は、きっと全く違う景色を生み出してくれるはずなのです。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

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食べて食べる、私の夢‐2134‐

先週土曜日に、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE1を公開しました。

ビルテナントの中での撮影は初めてで、まだあまり慣れていません。

少しずつ精度を上げていきたいと思いますので、暖かい目で見守って頂ければと。

ただ、 9月17日(火) の開業と、9月8日(日)に内覧会をすることも決定しているので、あまりのんびりもしていられません。

土曜日は、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場へ。

防水シートまで貼りあがっていました。

内部は断熱材を入れる工事に入っています。

少し年上の棟梁が、「構造材に斜めに線が入っているのは、大ヨキで削った跡」と教えてくれました。

ヨキとは小振りな斧のような道具ですが、100年前は全ての材を手で加工していた訳です。

やはりこれらを天井裏に隠さない選択をして良かったと思います。

定宿のバンガローに一泊し、早朝に少しだけ釣りをして帰路につきます。

途中、「松屋」の柿の葉寿司を購入。

スピードには十分注意して、暑い暑い大阪まで戻ってきました。

アトリエで週末の打合せ内容をまとめ、週明けの準備をして、早めに家に帰りました。

何と言っても私の誕生日ですから。

松屋の柿の葉寿司は、10個1300円。

塩気が良く効いてこの時期は最高です。

メインはこちら。

いつの間にか、誕生日にしか作って貰えなくなった、大好物のエビフライです。

その理由は、兎に角下ごしらえに時間が掛かるからだそうです。

それで、せめて揚げるところだけでもと、撮ってみました。

大量のタルタルソースも、山盛りのエビフライも、家族3人で全て平らげました。

その後はトマトとモッツァレラチーズのオリーブオイル掛け。

生ハムのバケットと、全て私の好きな物ばかりでワインを少々。

最後のケーキまで充分堪能させて貰いました。

娘が、濃紅のバラをプレゼントしてくれたので、打合せスペースに活けています。

もう50台中盤に入ったので、いくつを大台と言うのかよく分かりませんが、60台が目の前に見えてきました。

大学2年生の長男と高校2年生の娘が居るので、60歳までは全力で働くことが確定です。

父は全力で働くので、夢を持てる就職先、ワクワクできる大学へ行って貰えれば嬉しいものです。

何より80歳までローンがあるので、正直60歳など序の口です。

いずれにしても、健康でなければどうにもなりません。少し体重を落としてから、血液検査が10年振りにオールAに戻りました。

よく体重を落とせと言われましたが、これ程効果があるとは驚いています。

現在、現場が3つ、設計中が5つと、毎日フル稼働です。明日も、定例打合せ、動画の撮り、そして夜にはリモートミーティングがあります。

毎日元気に働けているのは、全く好き嫌いが無く、何でも美味しく食べられているからだと思います。

反対に言えば、それしか楽しみが無いとも言えますが。

54歳になった私の夢は、「何とか年に2回エビフライを食べたい」です。

来年の七夕には、短冊に書こうかしらと思っています。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■■9月8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■

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巨岩、絶景あり。遊びが混在する仕事‐2131‐

先週末は現場を回り、最後は「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場でした。

日曜日も宿泊し、海の日の月曜日は朝から池原ダムへ出撃です。

イベントが開催されており、トボトスロープも人で溢れています。

昨年の秋から、久しぶりにしっかり釣りができる時間が取れました。

もともと、この大自然が好きで通い始めました。

この景色の中で釣れたら、という場所がいくつかあります。

備後筋上流の、巨大岩壁前です。

紀伊半島には、巨大な岩石が多く埋まっていると言われています。

こちらの岸壁もひとつの岩のように見えます。20階建てのビルくらいの高さはあるでしょうか。

往々にして、釣りたい場所と釣れる場所は違うもの。

それでも絶景には変わりませんが。

今度は釣れそうな場所まで移動します。

坂本筋の上流部までやってきました。

岸際に魚が見えたので、その先にルアーをキャスト。

細いラインだったので、慎重にやりとりしました。

50cm弱、1.3kg。

超大物ではありませんが、それでも久しぶりに良いサイズで、何度もドラグをジリジリと鳴らすファイトをしてくれました。

その後、40cm前後を数本釣って10時頃にトボトスロープまで戻りました。

土曜、日曜と違ってこの日は晴れて、景色も最高だったのです。

「下北山村の古民家〈リノベーション〉」 仕事の相談を受けた時、うまく行けば、仕事のついでに釣りができるかなと思っていました。

しかし、やはりなかなかそうは行かず……

それでも、この仕事を引き受けて良かったと思っています。

私と同年代の棟梁を中心とした大工チームの3人、電気工事担当の2人、そして建築会社の社長と、しっかり連携が取れています。

現場の雰囲気がとても良いのです。

これまで担当したリノベーションの中でも、かなりの難工事ですが、的確に、確実に前に進めてくれます。

この仕事に関わらせて貰って分かるのは、大自然に囲まれていることが、全て長所とはならないことです。

鹿や猿の被害、湿気には、かなり住民は悩まされています。

それらを全て解決し、見事にゴールを迎えられるよう、ベストを尽くすだけですが。

これまで、遊びと仕事はきっちり分けてきました。

尊敬する、京セラ創業者の稲盛和夫さんは、単位時間あたりの採算を明確にしなさいと言われています。

その1時間に、どれだけの売り上げを上げたかを正確に把握するには、どれだけの時間を費やしたか記録しておかなければなりません。

今回は、遊びと仕事が混在しているので、これがかなり難しいのです。

ただ、たまにはそんな仕事があって良いのかなと思っているのです。

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3つの現場を回って、恥を忍んでひとり撮影‐2130‐

阪急園田駅前に、広場のような空間が最近できました。

この日はキッチンカーが数台集まり、店を出していました。

横にはスイカを売る店も。

特に冷えている訳でもないのに、涼しげに見えるから不思議です。

実は、患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」は後に見えている、レンガ色のビルの2階で開院します。

ようやく、全ての情報を公開可能となりました。どんどんゲンバ日記でもUPしていきたいと思います。

実は、現場はここまで進んでいます。

先週の金曜日も打合せでした。

院長の江口さんからも、顔出しOKがでました。

クリニックと共に、その人柄も合わせてお伝えできればと思っています。とにかく明るく、元気な人なのです。

この日もみっちり打合せすると、20時頃になっていました。

前回打合せは24時前で、終電がなくなってしまったので、可愛いものですが。

土曜も早起きして、まずは「ドッグランのあるタイル床の家」へ。

こちらも、雨の間を狙って、基礎が打ち上がりました。

仕上がりを確認して回ります。

そのまま「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の打合せへ。

2時間半掛けて到着。

現場は午前の休憩時間でした。

外壁の下地工事が終わり、サッシも取り付いています。

現場を一通り確認してから、打ち合わせまでの間に、現場の写真、動画を撮影して回ります。

土曜日の早目に来ると、これらの撮影がしっかりできるのです。

棟梁に、「2日前に、【ゲンバ日記チャンネル】にUPさせてもらいました」というと、「見たよ」と。

知り合いにもラインで送ってくれたそうで、とても嬉しいことです。

クライアントのご夫妻と昼から打ち合わせ。

その後もさらに撮影して、定宿のバンガローに宿泊しました。

翌、日曜日は比較的天気が良い予報だったので、コメント撮りをしに再び現場へ。

ビデオカメラをスマホでリモート操作できなければ、ひとり撮影は無理です。

撮って貰うのに比べると、かなり時間は掛かりますが、そこは日曜日なので少しゆとりを持てるのです。

電気屋さんも、日曜出勤で頑張ってくれていました。

ひとり撮影の欠点は、恥ずかしいこと。急にカメラに向かって話し出すので異様と言えば異様な光景です。

しかし、こんなに面白い現場を撮らないと悔いが残るので、恥を忍んで頑張ってきました。

日曜も定宿にて連泊です。

海の日の今日は、朝から湖上にでました。

頑張っていれば良いこともあるものです。

久しぶりに良い魚が釣れました。

長くなってしまったので続きは次回に。

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仏陀の面影が宿る花‐2129‐

昨日、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode3を公開しました。

今回は、熟練大工の技を見ることができます。

よろしければ是非ご覧ください。

長年走っているジョギングコースで、ハイビスカスを見かけました。

何度も通っているのに、先日初めて気づいたのです。

ハイビスカスは、やはり沖縄を連想させます。

家族で47都道府県制覇の旅で日本全国を家族でめぐりましたが、沖縄は最後から5番目。

2017年の2月に訪れました。

私が訪れたことが無かったのは沖縄だけ。

その美しさに感激したのです。

花ことばがあるように、花には何かを連想させる力があります。

ハイビスカスを見つけたすぐそばに田んぼがあり、脇の水槽で蓮根も育てているようです。

右下に蓮のつぼみが見えるでしょうか。

先の写真の数日前、初めて蓮の花が開いているところを見ました。

蓮は初夏から夏にかけてのこの時期、午前中の数時間しか花が咲かないそうです。

3、4日すると散っていくとありました。

なかなか見ることできなかったのだと納得したのです。

仏陀が蓮の葉の上に乗っている理由は色々あるようです。

直感的にですが、私も確かにその面影を感じました。

泥の中でも蓮根を作る蓮。

古びた水槽であっても、気高い雰囲気は全く侵されることはありません。

日々起こることは清い事ばかりではないですが、ハスの花のように気品を失わないよう居たいと思うのです。

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