義父の古希祝いは「孫と一緒にディズニー行き」となりました。
祝いと言っても、全員分を負担して貰っているので反対です。しかし、こんな機会でもなければ、一生訪れることは無かったかもしれません。
ファーストコンタクトはシンデレラ城。
ミラノのガレリアを思い起こさせるアーケードから、ドラマティックな景色が演出されていました。
妻の妹家族も現地で待ち合わせ、総勢10人でいざ夢の国へ。
見慣れたキャラクターをモチーフにしたアトラクションは、やはり世界最高レベル。
あらゆる方法でゲストを楽しませる。非常にシンプルな空間です。
もてなす側をキャストと呼ぶとは聞き知っていました。人生を舞台に例えるなら誰もがキャストと言えそうです。
エレクトリカルパレードの時間まで、娘も目いっぱい楽しみ、初日を終えました。
2日目はディズニーシーへ。
園内のホテル「ミラコスタ」に泊まるれば、15分前に入園できるようです。
世界一の稼働率を誇ると聞きましたが、園があってこそと考えれば、これも人気アトラクションと言えそうです。
朝一番は「タートルトーク」へ。
ウミガメとゲストがトークするという、至ってシンプルなアトラクション。
勿論ですが、ウミガメが会話するはずはありません。どこかで見ている「ヒト」が話している訳です。
芸能用語で言えば、ただの「客イジリ」ですが、これがなかなか面白い。
毎回のアトラクションで鍛えに鍛えられているのでしょうが。どんな会話も温かい笑いに変えます。その技術は圧巻。
明石家さんまに「あれは凄い」と言わせるのが更に凄い。
この日は、昼からガイドツアーに申し込んでいました。
希望を伝えると、3時間のあいだ園の中を案内してくれます。列に並ばなくて良いので、どんどん希望のアトラクションに参加できるのです。
また、あちこちに居る、ディズニーの隠れキャラを教えてくれます。
下から見上げるとミッキーに見える照明。
魔法のランプから出てくる魔人jジニーがアラベスク模様の中に。
ここにもジニー。
そしてホテルの室内にも。ありとあらゆるところに、何度来ても楽しめる仕掛けが施されています。
案内してくれたキャストに聞くと、会社からは何も教えて貰えないそうです。自分達で探し、キャスト同志で、教え合っていると言っていました。
具体的な応対もマニュアルがある訳ではないと言っていました。働く側も楽しみながら成長していくのです。
今朝も、開園15分前に入れる特典があったのですが、台風接近もあり、予定変更し、午前中に大阪に戻りました。
女性が池に指輪を落とし、一夜にして魔法の力で探し出した話。ゴミを夢のかけらと呼ぶ話。来たことが無くとも、数々の逸話を耳にします。
それを知り、更に期待し、多くのリピーターが訪れる。その理由は何なんだろうと考えていました。
もし、教育で作り出せるのなら、他のテーマパークでも、同じような伝説は生まれるはずです。
綿々と積み重ねられた伝説が、信頼と期待を生みます。それがキャストのやりがいを引き出す。無限のプラスのスパイラルになっているのだと分かりました。
最も違うのはこちらの気持ちなのでしょう。
夢の国は、ゲストの心の中にあったようです。