カテゴリー別アーカイブ: 09 家族・私

サングラス

 中学生の頃、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーの写真を教科書で見ました。

 飛行機のタラップを降りる姿は、コーンパイプにサングラス。白黒写真でしたが、子供ながら「カッコイイ」と思いました。特にサングラス。大人になったら絶対あれだな、と思っていたのです。

 大学生になり、それがパイロット用に開発された、レイバンのティアドロップと知りました。車を運転する時に愛用していましたが、そのフォルムに、何というか潔い美しさを感じたのです。似合っていたかは全く別問題ですが……

 それが壊れたのが、25歳の頃。その頃、サングラスはレンズの小さい、フォルムの鋭いものが流行っていました。私は、2代目をそのタイプに変えたのです。

 それはそれで気に入っていました。しかし数年後。あのファションにうるさい中田英寿が帰国した映像を見かけました。首には、床に擦る程長いマフラーを巻き、足元はサンダル。サングラスはレンズの大きなティアドロップ。レイバンかどうかは知りません。

 何となく時流に流された自分が……。流行の問題でなく、本心からそれが良いと思っていなかったのです。

 先週の日曜日。レイバンのコックピット(RB3362)を買いました。マッカーサー愛用のティアドロップとは少し違いますが、凄く気に入っています。
 
 物を選ぶ時、一生に一緒に居られるかを基準にするようにしました。今はサングラスを掛ける時、ちょっと気分がいいのです。

眼科にて

 先週末、世は3連休。好天もあってか、ラジオからは渋滞情報が流れていました。そういえば、最近あまり聞かなかった気がします。

 春分の日に、マンションから実家の近くに引越しました。古い家付きの土地だったので、少しの間その家で暮らす事になります。一日掛りで引越しを済ますと、花粉症に加えて、埃っぽかったのもあってか、妙に目が痒かったのです。

 翌朝起きると、随分掻いてしまったようで、右目がかなり腫れていました。打合せに行くのもはばかられるので、眼科に行きました。すると「まずは視力を測ります」と。

 一気に気合が入りました。

 つまらない自慢ですみません。小さい頃から、視力は両目とも1.5を切った事がないのです。腫れでちょっと見難かったこともあり、ここで落す訳には行かないと。まずはその右目から。

 上の段から順にあのCマークをにらみながら。左、右、上……。下から2段目まで来て、3ヶ所答えると「次は左目です」と。

 もしかして、ついに1.5陥落……?と思い「一番下の段ってナンなんですか」と聞きました。

 「2.0もチャレンジされます?」

 「ハイ。お願いします。上、んーっ左、右」

 「よく見えていますねエ。2.0です。次は左です」

 同じように下から2段目までクリアして、一番下の段を4ヶ所ほど答えるといくつか間違った雰囲気。

 「それでもよく見えていますねエ。1.5です」

 右は2.0に上がりました。

 どうやら、1.5までしか検査しない事もあるようです。それともう一つ。「何となくこっちかな」くらいでも答えていたのですが、正確に測るにはそれで良いそうです。診断は結膜炎で2種類の目薬を貰いました。

 妻にどうやって自慢しようか考えていました。妻は両眼1.5。この歳にして上回ったのです。

 折角貰ったものなので、大事に持って行きたいと思っているのです。

歯磨きは貯金

 ある知人の話しです。小さい頃から、祖母にこう言われて育ったそうです。

 「歯磨きは貯金やと思ってしいや」

 歳の功ではありませんが、これは納得です。

 再石灰化で、少し戻る事はあるようですが、元に戻す事は出来ないのが虫歯。

 もっと早くから、意識していればと悔やんでみても後の祭りです。私の歯は、半分以上に治療跡と銀のフタが……。

 このフタを歯医者さんはクラウンと呼びます。日本語なら王冠。全く誇れない王冠で、笑い話にもなりません。

 そこで考えました。子供が喜んで歯磨き出来る方法を。

 本当に貯金することにしたのです。

 1回歯磨きが上手に出来れば10円を貯金箱に。

 お金で子供を釣るのはダメ親です。私はテスト満点を取ったら100円貰っていた口でしたが……

 しかしです。歯磨きは、10円以上の価値があると言えると思います。屁理屈かもしれませんが、今のところ効果は覿面です。朝晩すれば一日20円。掛ける365日で7300円。

 1回10円の歯磨き貯金、どんなものですか。

実家のそばに

 日曜日は、長男の4歳の誕生日でした。明日は娘のひな祭り。実質的には初節句です。

 毎度のことですが、弟家族も集まって、実家でお祝いをしてもらいました。

 私の両親からすると、現在孫は4人。

 4歳男(ウチ)、3歳男(弟家)、1歳男(弟家)、1歳女(ウチ)という並びです。

 子供の遊び相手は専ら父の担当です。飽きずに1日中でも見てくれます。

 上の2人は、ウルトラマンだ、シンケンジャーだと言い出して、段々凶暴になっていきました。

 ただの猫かわいがりから、徐々に父の怒声も飛び交うように。

 今年の夏には更にもう一人加わって5人に……。賑やかで有難いことです。

 親になっても知らないことばかり。

 雛人形は妻側の祖父母が用意するものだそうです。これがなかなかに立派で、私達の住むマンションには入りません。

 それで、こちらも妻の実家に置いて貰っているという。

 実は3月末に、私の実家近くへ引越すことになりました。歩いて30秒ほど。こんなことではダメなのですが、更に依存度は高まりそうです。

 ただ来年のお雛さんは何とか家に飾れそうです。この件も追々UPして行きます。 

暮れの元気なご挨拶

 2008年最後の月曜日。ゲツモク日記も今日で最後です。一年を振り返ってみます。

1月 『商店建築3月号増刊 clinic&office』で「つるみ歯科クリニック」が紹介

2月 『モダンリビング NO.177』で「加美の家」が紹介

 フジテレビ『スーパーニュース』で「境内の中の家」

 長女誕生 

3月 東京での計画スタート 

4月 突然プレゼント届く 

5月 GWは白浜 

6月 人とことばについて考える 

7月 帰郷 

8月 イターリアより 

9月 現場日記スタート 

10月 平野の歴史を考える 

11月 白川郷へ 

12月 USJへ 

 仕事では多くのオファーを頂き、素晴らしい一年になりました。残念だったのは、前半続いたメディアでの紹介が、後半に無かったこと。来年に生かしたいと思います。

 仕事以外では、やはり長女の誕生。その時あった様々な事が、懐かしく思えるのは今が幸せだからかもしれません。

 今年もゲツモクの週2回。1年52週で104回。プラス2回で106回。夜の11時台の時もありましたが、何とかUP出来きました。これも訪れてくれる方が居るから続けられたのです。改めて御礼申し上げます。本当に有難うございました。

 皆様にとって、来年も素晴らしい一年となりますよう、心からお祈りしております。

                        2008年12月29日  守谷昌紀 

髪の毛に

 髪の毛に……と書き出せば「白いものが」が常套句でしょうか。これは、少なからず気にしている人だけかもしれません。

 髭には7年程前から白いものが混じっていまし。しかし、ついに側頭部に一本、白髪を発見してしまいました。ショックということはありませんが、全くショックが無いと言うと嘘になります。

 男も意外と髪の毛は気になるものです。私はいわゆるネコ毛で、細く柔らかいタイプ。整髪料を付けると、地肌が透け気味になります。はっきり言うと、学生時代から友人には「絶対はげる!」と言われていたのです。

 父方の祖父、父とも、50歳中盤から徐々にキテいました。なので、一応覚悟はしていますが、今のところその兆しはありません。

 ノルウェイの画家ムンクは、女性の髪の毛を欲望の象徴として描いています。「マドンナ」と「吸血鬼」が最も好きなのですが、非常に艶かしく、髪の毛の美しい絵です。

 タレントの松本人志は髪型を丸坊主にした理由を「邪魔やからいらんでしょ」と言っていまいた。

 私も昔に比べると随分短くしました。一度してしまうと、以外に要らないかもと思ったりします。

 ただ、もしキテしまったら。スパッと丸坊主にするつもりです。ブルース・ウィリスのように。その時「触れない」だけは避けて欲しいのです。

振り替え休日は雨

 今日は勤労感謝の日の振り替え休日。

 天気が良ければ、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行くつもりでしたが、生憎の雨模様。

 ぐずる子供を説得する為、クリスマスプレゼントを探すということで、堺市の北花田阪急へ。 9:30amには到着。皆同じようで、朝から結構な人出でした。

 親としては、出来れば図鑑とかブロックなどが嬉しいのですが、そうは行かないようです。

 今までならこちらの勧めるものから選んでいましたが、徐々に希望がはっきりしてきました。今回はどうも仮面ライダーのベルトになりそうなのです。

 納得はしていませんが、クリスマスプレゼントくらいは、本当に欲しいものでないと意味が無い気がするので、そうしようかなと思っています。

 その後は子供広場で。

 折角一日子供と遊べる日だったので、ちょっともったいない気もしますが、天気のことは仕方ありません。

 同じ敷地にあるイオンで夕食を買って帰りました。今晩は、エビフライにして貰いました。勤労感謝の日なので。

七五三

昨日は、七五三のお祝いに神社へ行きました。

allaboutによると、昔は乳幼児が生きること自体が大変だったので、7歳までは神様からの預かり物と考えました。

よく良く元気に育てってくれた、という気持ちが根底にあるようです。

縁起が良い奇数に祝い、3歳は男女両方、5歳は男の子、7歳は女の子です。

3歳は「髪置(かみおき)のお祝い」。昔は、3歳までは男女共に髪の毛を伸ばさず、そり続けていたそうです。頭髪から病気が入ってくるという考えからでした。3歳は髪を伸ばす区切りだったのです。

5歳は「袴着(はかまぎ)のお祝い」。男の子が初めて袴を着るお祝いです。11月15日なのは、徳川5代将軍徳川綱吉の息子、徳松君の袴着のお祝いをこの日に行ったことからと伝えられています。

7歳は「帯解(おびとき)のお祝い」。女の子はそれまで紐で着ていた着物を、この時から帯を締めるように変える為です。

昔は「数え年」でお祝いしていましたが、現在は実年齢でお祝いする場合もあります。

今回は長男と甥っ子が3歳の「髪置(かみおき)のお祝い」でした。

段々言うことを聞かないざかりになって来ました。徐々にお祖父ちゃんの怒鳴り声も増えてきます。

これだけ医療が進歩したので、当たり前にも感じますが、小さな子供が元気に成長している事だけでも、本当に幸せなことです。

下の娘が7歳になる頃には、私は45歳。

子供の成長に負けないくらいの7年をおくり、何より元気でないといけないな、などと思うのでした。

イターリアより

今日から日曜までは、当事務所も夏休み。

ずっと良かった天気がここに来て崩れそうなのが若干の心配でしょうか。

今、妻の友人がイタリアから帰省しています。先月は奈良まで遊びに行っていました。先週、ご主人も来日し、我が家に遊びに来てくれました。

イタリアはミラノから、ようこそ大阪へ。

子供たちはもう一ヶ月以上日本に滞在しています。

日本語はお父さんよりも上手。日常会話には困りません。

昨年は奥さんと子供だけでの帰国でした。その時も遊びに来てくれました

我が家の長男と末っ子次女は同い年。今年は譲り合う光景も見え、仲良く遊べました。

こちらのご主人、ホスピタリティーに溢れた人で、イタリアから持ってきたパスタで料理を振舞ってくれました。

3年前の来日でもご馳走になったのですが、プロ顔負けの腕で素晴らしく美味しいのです。

日本が世界にほこる文化、畳に寝転んで記念撮影。

イタリア、6歳、5歳、3歳。日本、3歳、6ヶ月。

5人の家族は奈良へと帰って行きました。2週間後にはミラノへ。

毎年の帰省は大変なので、2年に一度になるかもしれないとのこと。

「残念」と言うと、来てくれたいいのにと。それもそうです。待ってるだけでは能が無いので是非行来きたいと思います。

前にもそんな約束をしたはずなので、ここ2年の間には何とか……

花嫁の父は

 日曜日は、京都に行っていました。母方の従姉妹が結婚したのです。

 朱塗りの大鳥居で有名な平安神宮で挙式しました。

 それを終えると、主役の二人は人力車で登場です。

 披露宴会場は平安神宮のすぐ南。疎水のほとりにある、静かなレストランでした。

 京都市動物園の辻向かいで、疎水越しに中が覗けます。時折キリンの姿が。子供達はすぐに退屈してしまうので、こんなことが有り難いのです。

 式の最後には、花嫁から両親へのメッセージ。

 花嫁の父は、私にとっては叔父です。小さい頃は本当に良く遊んで貰いました。

 心優しい人で、つい私も目頭が熱くなりました。

 従姉妹は勿論泣いています。叔父もやはり……泣いていないのです。

 娘を送り出す父は、ただ辛く寂しいものだと思っていました。しかし現実はそれだけでは無いのかもしれません。もう少し思い出してみると、号泣していた人など居なかったような気がします。

 花嫁の父。哀愁を秘めた、なんとも奥ゆかしい言葉です。