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龍田古道沿いにある、風が心地よい、峠のブドウ屋さん‐1936‐

買物と気分転換を兼ねて大和川沿いの道を東へ向かいます。

前日の雨で、空が澄んでいます。

一方、大和川は濁っていますが。

石川との合流地点を過ぎると、川幅が一気に狭くなってきました。

左岸沿いの道を更に東へ行くと、道幅まで狭くなってきました。

なかなかの急こう配を登ってくると、急に大きな集落が現れます。

柏原市雁多尾畑は「かりんどおばた」と読むそう。

後ほどですが、古来このあたりは製鉄で栄えていたと分かりました。

西には大阪平野を望みます。

東には奈良盆地を一望できる、まさに峠の頂点に位置します。

そんな所にあるブドウ屋さん、マルキ農園を目指してやってきました。

日本最古の官道とも言われる「龍田古道」沿いにありますが、難波宮と平城京を結ぶ、重要な街道だったのです。

駐車場の上にもブドウが成っており、日よけになっていました。

マルキ農園は心地よい良い、風が吹き抜ける場所にあるのです。

龍田大社の風神が降臨された地のすぐ下とのことでそれも納得。

ツクツクボウシの鳴き声を聞きながら、奈良盆地を一望できるロケーションはもう最高でした。

製鉄で栄えた旨は、お店の方に教えてもらいました。


品揃えのピークはお盆あたりだそう。

ピオーネとベリーAを買って帰りました。

今回は、もうひとつ目的がありました。

亀の瀬地すべり資料館です。

確か以前は平日予約のみ見学可能でしたが、日祝は予約無しでも見学が可能になっていました。

明日香村の亀石伝説も、実はこちらの亀石から……

かなり面白かったので、こちらは次回にUPしたいと思います。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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紫を食べると‐1734‐

 土曜日は「H型プランの平屋」の定例打合せでした。

 現場が4件進行中で、比較的外に出る機会が多くなります。

 紫の小さな花が枝垂れていました。

 名前は分からないのですが、クマバチが盛んに蜜を吸っています。

 紫、緑、黒、黄色が目に鮮やか。

 元裏庭には、ネコ除けが吊り下げられていました。

 こちらは黒、灰色、茶。

 効果のほどは不明ですが、何ともコミカルな印象です。

 ハチが蜜なら人はブドウと、直売所を探して柏原にやってきました。

 先日、千早赤阪村の直売所で売っていることは分かったのですが、柏原はブドウの産地で知られます。

 西名阪を走っていると、日当たりの良い丘陵地に広がるブドウ畑が良く見えるのです。

 ブドウ狩りは催しているのですが、酷暑の影響もあってか直売所は閉まってしまった所が多いとのこと。

 しかし○京農園はまだ直売もありました。

 すぐに若い女性が応対してくれました。

 ブドウは品種で旬が変わるようで、今はベリーAとピオーネだそう。

 ブドウ大好きな娘のためにあるだけ買おうと思い「どのくらい持ちますか」と訊ねました。

 この水分補給アダプター(勝手に名付けました)を装着すると、「2週間は十分持ちますよ」と。

 安心して大人買いしたのです。

 私が一眼レフで撮っていたからか「どこかに載せてくれるんですか?」とも。

 「宣伝しておきますよ」と言うと「ブドウ畑も是非見て行って下さい!ヤギもいるんです」と言ってくれました。

 こちらのお姉さん、とても愛想がよく、サービス精神も旺盛。品があるのが尚良いのです。

 聞いた通り、番犬ならぬ番ヤギがいました。

 堂々たる角は迫力満点ですが、それとは反対でとても穏やかで人なつこい。

 ブドウ畑の中に入ったのは初めてかもしれません。

 ブドウの木は背が低く、腰をかがめて歩かなければなりません。

 中では2組のお客さんがグランドシートを敷き、おしゃべりしながら木陰でブドウを食べていました。

 もっと暑い時期の行楽にはもってこいかもしれません。

 思いのほかブドウの粒には様々な色があり、景色としても美しいのです。

 先のお姉さんに聞くと、本来は同じ色に発色するほうが良いそう。

 それで、そういった物から店頭には並ぶとのことでした。

 聖徳太子の定めた「冠位十二階」では、紫が最高位だったように、紫には高貴なイメージがあります。

 誰の言葉か忘れましたが、こんな言葉を聞いたことがあります。

 品性とは目の前にあるものをすぐに取りに行かないこと

 こんな場面が分かりやすいかもしれません。

 野外で食事を作っている時に、雨が降ってきたとします。思った通りに準備が進まず、昼の1時半を過ぎてしまいました。

 ようやくでき上がった料理へ、我先と手をだすのでなく、まずは皆に行き渡り、全体が落ち着いてから自らの分を皿にとる。

 品というのは、生物としての本能をどうコントロールするかがポイントのようです。

 クマバチもフランス貴族の衣服をまとっているように見えなくもありません。

 紫を食べるとどうも品がよくなるようです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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