秋分の日も過ぎ、ようやく日差しも和らいできました。
計画名の「H型プランの平屋」は、敷地が大きくなければ成立しません。
建物の解体が終わり、庭木もほぼなくなりました。
こうして見るとやはり広い。
建物解体が終わった後でも、庭木・庭石がかなり残っていました。
これらを撤去するのがなかなかの仕事で、相応の時間が掛かっていたのです。
何よりこの大楠木。
台風の大型化、近隣への落ち葉のこともあり、ほぼ枝を落とすことになりました。
もう一段回枝を切るのですが、それでもここまできました。
母屋にしても、大楠木にしても、代々引き継いできたもので、ご家族にとっては苦渋の決断だったはずです。
感謝と敬意のをもって、神主さんにお祓いをして貰ってからそれぞれの工事に入ったのです。
計画がスタートしてここまで3年。
ようやく地鎮祭を終え、いよいよ建物工事に入ります。
愛情とは、ともに過ごす時間とも言います。
愛情や情熱を込めていない建物はひとつたりともありませんが、3年ともなると……
並々ならぬ愛情が詰まった建物とも言って、全く問題ないと思うのです。
文責:守谷 昌紀
■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
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