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そこそこ⇒物凄く‐1872‐

18日(火)、高校1年生の女の子が来社しました。

興味のあることを実際に調査し、発表するそうです。質問に答える形式で、1時間ほど話しをしたでしょうか。

仕事に対する考え方や、建築が出来上がる過程を説明すると、とても興味をもっているのが伝わってきます。

若い人からのインタビューは、出来る限り引き受けるようにしています。

熱心にメモを取っていましたが、タブレットなのは時代を感じました。

と思っていたら、建築士会の役をしている方から、「若い建築士の方たちに、先輩として何か役に立つ講演をできないか考えているのですが」と電話がありました。
講演は色々しましたが、同業者に話したことはありません。

「僕の話しを聞きに。プロの方が集まって下さいますかね」と訊ねると、「守谷さん、そこそこ活躍しておられるので」と。

「そこそこ」が「物凄く」になるよう、頑張らなければと身が引き締まる思いです。

初めて講演をしたのは、2011年の7月。

ある専門家紹介サイトの主催で、参加者は8名でした。

主催者側との相談で「タイトルはできるだけキャッチーなものがよい」となりました。

はじめてだったこともあって従ったのですが、やはり心から話したいという内容でなければ、伝わることはないと思います。

「そこそこ」できるつもりが、初回は敗北感だけが残りました。

その後、15回以上講師を務めましたが、参加者が最も多かったのは、2012年9月の中国新聞主催の広島でのセミナーです。

『ビフォーアフター』放映の2ヶ月後で、中国新聞で告知されていたこともあり、100人以上は居られたでしょうか。

流石にテレビ、新聞の力は大きいものです。

この頃になると、思ったイメージの7割くらいは表現できるようになった気がします。

講演料、アゴアシ代もタレント並で、ここまでの条件はその後一度もありません。

一番最近では、天六の住まいの情報センターで。

2017年の11月でした。

この日の参加者は7名。

多くはありませんが、イメージの8割くらいは表現できたかなと思っています。

コロナ下の社会になり、この日以来講演はしていません。

夢を語ることで成立する講演もあると思いますが、プロに講師を頼むなら「役立つ」ということが大前提となります。

裏付けがなければ説得力もありません。ということは、自分の人生を振り返るしかないのです。

これが、講演をしたり、物を書くことの最大の長所だと思います。

若い建築士が知りたいことは、おそらく「どうすれば仕事のオファーが貰えるか」だと思います。

もし、先の講演が実現したなら、私の知っていることは全て話します。

よほど特別な能力を持っていれば別ですが「私だけの秘密」などありません。それでも全てオープンにしてこそ、その先に進める気がするからです。

でなければ、「そこそこ」から「物凄く」には行けない気がするので。

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」

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■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載
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