18日(火)、高校1年生の女の子が来社しました。
興味のあることを実際に調査し、発表するそうです。質問に答える形式で、1時間ほど話しをしたでしょうか。
仕事に対する考え方や、建築が出来上がる過程を説明すると、とても興味をもっているのが伝わってきます。
若い人からのインタビューは、出来る限り引き受けるようにしています。
熱心にメモを取っていましたが、タブレットなのは時代を感じました。
と思っていたら、建築士会の役をしている方から、「若い建築士の方たちに、先輩として何か役に立つ講演をできないか考えているのですが」と電話がありました。
講演は色々しましたが、同業者に話したことはありません。
「僕の話しを聞きに。プロの方が集まって下さいますかね」と訊ねると、「守谷さん、そこそこ活躍しておられるので」と。
「そこそこ」が「物凄く」になるよう、頑張らなければと身が引き締まる思いです。
初めて講演をしたのは、2011年の7月。
ある専門家紹介サイトの主催で、参加者は8名でした。
主催者側との相談で「タイトルはできるだけキャッチーなものがよい」となりました。
はじめてだったこともあって従ったのですが、やはり心から話したいという内容でなければ、伝わることはないと思います。
「そこそこ」できるつもりが、初回は敗北感だけが残りました。
その後、15回以上講師を務めましたが、参加者が最も多かったのは、2012年9月の中国新聞主催の広島でのセミナーです。
『ビフォーアフター』放映の2ヶ月後で、中国新聞で告知されていたこともあり、100人以上は居られたでしょうか。
流石にテレビ、新聞の力は大きいものです。
この頃になると、思ったイメージの7割くらいは表現できるようになった気がします。
講演料、アゴアシ代もタレント並で、ここまでの条件はその後一度もありません。
一番最近では、天六の住まいの情報センターで。
2017年の11月でした。
この日の参加者は7名。
多くはありませんが、イメージの8割くらいは表現できたかなと思っています。
コロナ下の社会になり、この日以来講演はしていません。
夢を語ることで成立する講演もあると思いますが、プロに講師を頼むなら「役立つ」ということが大前提となります。
裏付けがなければ説得力もありません。ということは、自分の人生を振り返るしかないのです。
これが、講演をしたり、物を書くことの最大の長所だと思います。
若い建築士が知りたいことは、おそらく「どうすれば仕事のオファーが貰えるか」だと思います。
もし、先の講演が実現したなら、私の知っていることは全て話します。
よほど特別な能力を持っていれば別ですが「私だけの秘密」などありません。それでも全てオープンにしてこそ、その先に進める気がするからです。
でなければ、「そこそこ」から「物凄く」には行けない気がするので。
■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」
■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
◆メディア掲載情報