
雲の高度が上がり始め、ようやく秋の気配が漂い始めました。

雲は建物と一緒に見たほうが美しい、というのが私の持論です。
先日、「名探偵コナン」のテレビアニメ2時間スペシャルを観ましたが、作中に出てくる大阪府警察本部庁舎はやはり格好良い。
ご近所さんとなったこともあり、警視庁より断然大阪府警派です。
さすが黒川紀章の設計だけはあります。

ファサードは円筒型に切り抜かれた南東角ですが、らしさがよく出ているのは北側です。

南東角以外の3隅にあるライトタワー。
円錐だったり、角柱だったりしますが、色々な作品で使われてきた、黒川らしいディティールなのです。

大阪府警のワンブロック北にあるのが大阪府庁。

ヤマボウシが赤い実をつけていました。

前に信号には「府庁南」とあります。

しかしエントランス上は「大阪府廳」と旧字体です。
この『廳』という文字は、難しい漢字だなと思っていました。
現在の『庁』は「广 + 丁」で味気ないですが、『廳』は「广 + 聽(聴のつくりなどからなる文字)」だと知りました。
「聽」は、耳をそばだて受け止めることを意味するとあります。
この夏、大阪維新の会は、「大阪都構想」としては現行の24区を4区の特別区とする案を、3度目の住民投票にかけると発表しました。
札幌市は10区、横浜市は18区、名古屋市は16区、福岡市は7区。
横浜市の人口は約375万人と、大阪市の281万人より多いですが、他の市はいずれも大阪市を下回ります。
4区となれば行政コストは下がるのでしょうが、市民の暮らしにプラスがあることは全く想像できません。
何より、2回「それは必要ありません」と民意は示したはずですが……
単に文句を言うだけでは意味がありませんが、この文字に込められた意味を、深く見直す必要があると思います。
アクティブさ、分かりやすさでは、申し分ない現知事ですが、大阪府廳の長である以上、市民の話は耳をそばだてて聴き、真っすぐに受け止めて欲しいと願うのです。
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