タグ別アーカイブ: 大阪

ボート入庫完了。仕事も遊びも楽しみ尽くす、都市型古ビルリノベーションだ‐2359‐

ことしのシルバーウィークは5連休。

2日くらいは休んでもバチは当たらないだろうと、池原ダムへ。

ススキがわずかに秋を感じさせてくれますが、まだまだ暑い。

トボトスロープは連休中で賑わっています。

水位が高く、駐車スペースが限られますが、上まで一杯です。

6時過ぎに出船し、まずは一番手堅いポイントへ。

9月中旬から10月中旬までが、池原ダムは一番釣るのが難しいと言われています。

前日も最大で42cmと、非常に厳しいと聞いていたからです。

魚の顔を見れないのは辛いので、まずは中層を泳ぐ魚を1本。

30cmくらいですが。

大物を狙いながらも、確実なポイントではとりあえず確実にという戦略。

どっちつかずとも言いますが。

オセロ式に現れた「国民の休日」。

その22日(祝・火)は、終日快晴で、遙か上空を飛ぶ飛行機からの景色も最高だったでしょう。

歳も歳なので、日焼け対策は厳重に。

かなり怪しいのですが。

日没頃まで頑張りましたが、最大は初めの1本で、大物は仕留められませんでした。

岩盤崩落事故があったのは、2023年の12月。

現在は仮設橋で交互通行ですが、この後には3kmにおよぶトンネルを掘削中です。

丁度、「下北山村の古民家」の工事監理時期と重なり、4時間以上かかって通っていたのも、今は懐かしい思い出です。

バスフィッシングに使う愛艇ですが、普段は陸の上に駐艇しています。

ここに来る度、こうしてボートを降ろしてもらい、帰る前に引き上げて貰います。

しかし今回は、ボートをトレーラーに載せて、大阪に戻ります。

人生2回目の牽引ですが、その為に車に「ヒッチ」というものを取り付けます。

愛車ディスカバリーは、純正「ヒッチ」がオプションであり、取り外しができます。

このあたりが、四輪駆動車専門メーカーの強みでしょう。

無事連結完了。

大阪まで120km。緊張のトレイルスタートです。

湖上でみると小さなボートですが、船体だけでも約6m。

トレーラーまで含めると6.5m程あります。

約5mの車と連結すると約11.5m。

途中で止めれる所もあまり無いので、ノンストップで上町まで戻ってきました。

通常なら2時間半くらいですが、超安全運転で約3時間でした。

アトリエ前に止めると、「本当に入るんだろか?」と。
その長さにひるんでしまいます。

大変なのはここから。

トレーラーを連結すると、バックがとにかく難しいのです。

牽引したことがある人なら分かって貰えると思うのですが、大きくハンドルを切るとジャックナイフのように折れてしまい、収拾がつかなくなります。

それで、慎重にガレージの前まで寄せて、あとは人力で。

四苦八苦していると、偶然信号で止まったバイクのおじさんが、さっと降りて一緒に押してくれました。

日本って、本当にいい国です。最敬礼で「ありがとうございます!」と伝えたのです。

何とか、かんとか、奥のスペースに入庫することができました。

ボートは基本的にトボトスロープに駐艇しますが、ゆっくり手入れしたい時だけ、大阪に持って帰ります。

「上町のアトリエ付き住宅 」はリノベーションだったので、このボートが入る位置に外部との間仕切壁、その前に車が入るようシャッター位置を決めました。

クリアランスはそれぞれ50~80mm。われながら、よく攻めたと思っています。

2024年の2月にはじめてこの古ビルを見学に来てから2年半。

ようやくここまでやってきました。

間もなくお待たせしていました大団円です(誰も待っていない?)。

コンセプトは、仕事も遊びも楽しみ尽くす、都市型古ビルリノベーションです。

最後の照明器具が揃ったら、竣工写真を撮りたいと思います。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

■10月1日『建築人 10月号』に「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■

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建築家・守谷昌紀TV
アトリエmのゲンバ日記

足裏リスペクト‐2358‐

大阪城公園は、いつ行っても多くのランナーが集まっています。

ひとりで黙々と走っている人、仲間で集まって走っている人と様々です。

チームで練習している人達は概ね楽しそう。

マラソンのコースにもなっているので、ランナーが集まるのは当然ですが、やはり信号が無いのが一番のメリットです。

池井戸潤の『陸王』を読んだのは2019年でした。

以下はその時に要約したあらすじです。

小説も最高に面白かったのですが、私の要約では「足袋」について少ししか触れていません。

これをドラマで観ると、いやがうえでも「足袋」をベースにしたランニングシューズに目がいきます。
ビジュアルの影響はかくも大きいのだと感じました。

このランニングシューズにはランニング足袋、きねや無敵というモデルがあることも分かりました。

店頭で販売されているのかなと思い、ショップを回ってみました。

ただ、足袋タイプのものは全く見つけることができませんでした。

一般的なランニングシューズは1万円くらいからのよう。

きねや無敵は、Webサイトで見ると6600円なので比較的安価です。

足袋は、和装の際の靴下のような物なので、そう考えると結構な金額なのかもしれません。

和装自体がかなり減っているので、足袋をみる機会はかなり減りました。

と思っていたら、時間調整をしている様子のトラックのフロントガラス越しに……

足袋です。

足袋の需要は、間違いなく減る傾向にあると思いますが、建築現場では未だに必需品です。

特に、高所で働く鳶で足袋を履いていないことのほうが稀。

繊細な足裏感覚が必要な仕事には不可欠なのです。

きねや無敵のWebサイトにはこうありました。

薄底のソールで、人本来の走り方に戻し、少しでもランナー人生を延ばして欲しい、というのがメインコンセプトのようです。

それが叶えられるのか、叶えられないのかは、私には分かりませんが、「素足感覚に近づけることによって、地面の表情も楽しんでほしい」というメッセージにはとても共感できます。

ここでは地面となっていますが、建築においては床となります。

リノベーションの相談があった時、建物に入った時に一番情報をくれるのは足裏です。

床下に土間がなく、地面がむき出しの家の床は、踏み感がかなり柔らかく、少し歩いただけで分かります。

また、床の構成を決める際、「ユニットバスの床と、本格的なホテルのしっかりした床を想像頂けますか?」と聞くと、ほぼ誰もが、浮き床とモルタルが床下に詰まった湿式の床の違いを理解してくれます。

浴室は裸足で入るので、誰もが足裏でその硬さを感じ取っているのです。

坂村真民の「尊いのは足の裏である」という詞があります。

頭でなく、手でなく、一生汚い所と接し、黙々と努めを果たしてゆく足の裏こそが尊いというのです。

その足裏を保護し、最大限に能力を発揮させる足袋。
最も足の裏をリスペクトしている物こそが足袋かもしれません。

靴下では薄すぎる、靴では厚すぎる。

きねや無敵だけでなく、もっと足袋の技術が活用される道はないのかなと考えていました。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

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大腸、すい臓異常なし。そのまま絶品焼肉へ‐2356‐

阪急園田にやってきたのは、ほぼ2年振り。

駅の北口を出て徒歩3分。

工事中には何度も通った「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」にやってきました。

2024年の9月17日の一粒万倍日に開業したので間もなく2周年です。

蔵書は院長の江口さんとご縁のある方からの寄贈です。

現在、大阪中之島美術館で展示されているフェルメール「真珠の耳飾りの少女」の作品集が増えていました。

今回は私自身が検査を受けるための来院です。

胃カメラ、大腸カメラの経験はありますが、超音波内視鏡は初めて。

前日の夜から当日の昼までに、規定の下剤も全て服用し、準備万端です。

喉の麻酔がちょっと苦かったですが、「前処置スペース」にあるリクライニングチェアの座り心地は非常によく、リラックスして待っていました。

内視鏡室に移動し、超音波内視鏡によるすい臓、胆道の検査、その後大腸カメラによる検査を行います。

検査自体は、それぞれ15分ずつの30分程。

鎮静剤が徐々に効いてくるので、気が付いた時には全て検査は終了していました。

検査自体の苦痛は全くありませんでした。

検査後、鎮静剤が醒めるまで1時間ほどリカバリーエリアで横になって過ごします。

妻も同じ検査を受けたので、その結果を説明してもらいました。

大腸の検査は10年前くらいに一度しました。

最近大腸がんのことをよく聞くので「大腸はとっても綺麗ですよ」と聞くと、まずは一安心。

すい臓がん、胆道がんは初期症状が殆どなく、発見が難しい病気です。

発見が難しい理由は、すい臓と胆道は胃の後ろにあり、検査する方法がかなり限られているのです。

超音波内視鏡は、内視鏡にエコー(超音波)がついており、胃のすぐ後ろにあるすい臓や胆道を胃から画像で診察することができるのです。

院長の江口さんは、これらの医療に長く携わってきた専門家。
夫婦とも問題無しとのことで、さらに安心しました。

ただ「保証期間は2~3年という感じでしょうか」と。

超音波内視鏡と大腸カメラを合わせて1万4千円くらいなので、やはり定期的に受けるべきだと感じました。

至って健康と分かり、そのまま会食へ。

今回は、クリニックのすぐ近くの「焼肉まる喜」さんを予約してくれていました。

まず、ナムル、キムチとセンマイを頼みます。

「花乃牛」とブランドの札がついています。

「大和牝牛」。

こちらは「鳥取いなば万葉牛」。

母の祖父の血統までついていました。

どれもが最高級の黒毛和牛の雌牛で、美味しい以外想像ができません。

ただ、一番驚いたのは焼き方の概念にまで踏み込んでいることです。

この遠赤外線無煙ロースターは、細いパイプに高温の熱湯が流れており、適温で肉を焼き上げていきます。

煙も出ず、焼いた際には起こり得る過剰な焦げは全くできません。

香ばしさを楽しむのではなく、本当の牛肉の旨味を極限まで引き出すことを今もずっと考えていると、店長は言っていました。

極上の焼き肉を頂いた締めは冷麺。

美味しいお肉のフルコースとワインまで飲んで4人で5万2千円程。

もう楽しすぎる夜でした。

ただ、前日の21時から絶食していたからか、かなり酔ってしまい……

店長も一緒に入って貰いましたが、私は完全に酔っぱらいの顔。
お恥ずかしい限りです。

計画時から、絶対に大繁盛クリニックになると信じていましたが、2年が経ちそれが現実となっています。

美味しい料理を食べながら、そんな話しが聞けるのは至福の時間。

その上、健康の後押しをして貰ったので気分的には最高です。

超音波内視鏡は非常に高価なもので、民間のクリニックで備えているところはそう多くないと思います。

オーバーホールではありませんが、一日食事を抜いて、体内の全てを出し切って、検査をして貰うのはとても気分が良いことだと分かりました。

今回の体験をもとに、また江口さんに話を聞き『 建築家・守谷昌紀TV』で配信したいと思います。
ここでお知らせするので、良ければご覧ください。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

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「覚える」がめでたい‐2355‐

昨日は警報も出る大雨でした。

今朝はすっきり晴れ、爽やかな風が頬に心地よい朝。

最高の一日のスタートです。

大阪城は、お掘越しに天守閣がしっかり見えるところは案外限られています。

ほぼ唯一と言ってよいのが東側。

水面、石垣、緑、青空が最高の背景です。

天守閣の写真を撮っていると、足下にニョキニョキと生える白い物体が……

キノコでした。

傘が開ききっていないもの。

そして全開のもの。

大人、少年、赤ん坊と各世代揃ったキノコ一家でした。

昨日の大雨で、一気に顔を出したようです。

その大雨の昨日。

アトリエ内から一歩も外に出ずの模型作りの一日でした。

春に入社したスタッフが全体をリードし、オープンデスクに参加中の学生が、家具類を制作していきます。

25歳、21歳と共に若いですが、予定通りに進んでいます。

オープンデスク生の彼女は2日目ですが、しっかり行動できているので、まずは一安心です。

2ヶ月程前だったか、アルバイト希望の大学生が面接にきました。
アルバイトの応募要項には、実務試験がある旨を記載しています。

設計事務所でのオープンデスク経験も無いというので「いきなりアルバイトで採用する確率は高くないと思うよ」と伝えると「募集と書いてあるけど、募集していないということですか」と問われました。

能力があればすぐに採用するが、能力がなければ採用しないという旨を伝えると、不服そうな感じで帰っていきました。

姿勢などを見ていると、アルバイト昇格はほぼ無いだろうなと感じていました。

実務試験をする意味が互いに無いと思いそう伝えたのですが、何とも難しい時代に入った気がします。

模型作りの上手い下手は、本人の適正とこれまでの経験がものを言いますが、未来において大切なのはその姿勢です。

皆が退社したあと、模型をチェックし、それを元にプランを再考。一日の仕上げの時間です。

色々なタイプがいてこそ社会ですが、会社という船は、せめて同じ方向を向いていないと船が全く動いていないということもあり得るのです。

「学び」と対になっているのは「教える」ではなく「謙虚」だと考えています。
これは誰かに聞いたのではなく、実務の現場で私が感じてきたこと。

AI革命で経験に敬意を払いにくい時代なのだと思いますが、先の面接のような場面が増えた気がします。

楽天イーグルス等の監督を務めた野村克也元監督はこう言っていました。

「覚えめでたい」とは、目上の人から信頼され、可愛がられるという意味です。
この場合の「覚え」は、信用、評判、寵愛を指します。

「覚える」がそのまま信用、評判、寵愛と変化していったと考えれば至極納得です。

「覚える」がめでたい。

日本語って使っているだけで頭が良くなりそうな言語だと思っているのです。

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大阪粉もんの王道「きじ」‐2354‐

土曜日は健康診断のために淀屋橋へ。

前日の20時頃にかけうどんを食べて、12時間の絶食です。

12時間のうち、半分以上が睡眠にもかかわらず、なぜこれほど辛いのか……

健診が終わった後、梅田まで歩きました。

梅田新道の交差点に「曽根崎と御堂筋」という看板にこうありました。

JRのガード下にある、新梅田食堂街までやってきました。

176号線に面する大阪屋は昔から庶民の味方。

朝食350円は、その面目躍如です。

新梅田食堂街は中学生の頃から利用していますが、実は「きじ」は一度も訪れたことがありませんでした。

評判は良く聞きますが、行列しか見たことが無く、「空いていたら」と思ううちに40数年が経ってしまいました。

しかし、この日は10時頃に梅田に居たので、少し並んででもと思い立ったのです。

11時45分開店とあったので、11時頃に行けば大丈夫だろうと思ってました。

買物をして、少し遅れて11時15分くらいに到着すると、前から25人目。

ぎりぎり2巡目で、入店できたのは12時35分頃。
1時間20分待ちでした。

待っている間に、豚玉980円と焼きそば(大)1200円をオーダー。

着席すると、すぐに出てきました。

豚玉は直径20cmくらい。

甘みプラス辛みの効いたソースは間違いのないお味です。

焼きそばは太麺のコシが強く、讃岐焼きそば(そんな物はない?)といった感じ。

こちらも抜群でした。

お好み焼きには大葉が入っているのが意外でした。

流石に老舗の名店です。

帰るころでも50人近くは並んでいたでしょうか。

「きじ」はお好み焼き店として今年で57年目。
その人気は筋金入りでした。

店舗内は昭和の雰囲気が充満しています。

フワっとした生地は柔らかすぎず、硬すぎず。
豚肉は香ばしく、ピリ辛ソースも絶品。

焼そばに至っては、讃岐焼きそばレベルの腰があり、ナンバーワンレベル。

間違いなく、大阪粉もんの王道を行く店でした。

従業員の方は、この人手不足とインバンド対応もあってか、ほぼ外国人の方。
応対も丁寧で、接客も含めて非常に満足したのです。

ただ、昭和50年代から新梅田食堂街に通っていた身としては、店長さんが焼いている時に来てみたかったというのはあります。

時代の移り変わりが、どれだけ早いかも痛感しました。

年1回の健康診断の日は、最も絶食が辛い日であり、最も昼食が美味しい日。

来年は何を食べようか、1年掛けて考えます。

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進化⇔退化、言葉という魔法‐2353‐

暑かった8月が終わり、新学期がスタートしました。

今日から月曜日までは雨マークが続きます。

天気図には、常に複数の台風があるような気さえしてきます。

近所にカトリック玉造教会があるからか、周辺にはミッションスクールが2つあります。

教会のすぐ南にあるのはプロテスタント系の大阪女学院。

何故かその前の歩道がとびきり広いのです。

この広い道を北に上がり、更に教会を行き過ぎると、細川越中守忠興(ただおき)の屋敷内にあったとされる越中井があります。

妻の細川ガラシャは信仰を守り、この屋敷で非業の死を遂げたことから、この地に教会が建てられました。

教会には細川ガラシャの像もあります。

教会のすぐ東には、カトリック系の城星学園小学校もあり、この広い歩道を、多くの学生が毎日行き来します。

夏休み明けの通学。

思い出すだけで気が重くなりそうですが、楽しそうにしている子供の方が多いようにも見えます。

と、思っていたら「そのパス、天才的!」という掛け声が聞こえてきました。

通学前に、朝から公園でサッカーをする子供達でした。
制服を見ると、地元の小学生のよう。

その元気さはノンリミットです。

「疲れた」とか「しんどい」とか言い出すのは幾つくらいなのでしょうか。

人は1歳前後から何となく言葉を使い始めますが、「ママ」「マンマ」の次が「ツカレタ」ということは無いはずです。

それが、小学生、中学生になると「だるい」とか「うざい」まで使い始めるのです。

「言葉は自分の脳が聞いているから、間違ってもネガティブな言葉は使ってはいけません。それは、天に向かって唾をはくようなものです」と、京セラ創業者の稲盛和夫さんは言っていました。

その稲盛さんや松下幸之助さんが、強く影響を受けたのが、思想家の中村天風さんです。
その著書『運命を拓く』にはこんな行があります。

笑ってしまうような方法ですが、効果は十分だと歴史が証明しているのです。

人は言葉という道具を手にし、生まれた後にも劇的に成長できるようになりました。

生物学的なDNAの進化に対して、生まれた後の進化を「文化的進化」と呼びますが、天風哲学においては、ネガティブな言葉によって、退化もすると言っているのです。

映画、ハリーポッターの最終回で、アルバス・ダンブルドアはこう言いました。

自分で自分に魔法をかけるなら、進化の魔法にしたいものです。

わかっちゃいるけど……

こんな都心部でも、夜には虫の音が聞こえてきました。

もう少し涼しくなったら、屋上で月見酒でもと、夜長を心待ちにしています。


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「ナヌッバ」と「ナムバ」‐2352‐

御堂筋と千日前通の交差点が「難波」。

北を見ると、右手に大丸心斎橋店、左手に大阪Wが見えています。

真東を見るとなんばヒップス。

壁面には「namba HIPS」の看板も見えています。

完成は2007年で高松伸の設計。

千日前通を渡り、南に下った西側にはホテルロイヤルクラシック大阪。

2020年の完成で、設計は隈研吾。

この地にあった、村野藤吾設計の大阪新歌舞伎座のデザインを踏襲しています。

そして御堂筋は、南大阪からの玄関口、南海なんば駅であり大阪高島屋でもある南海ビルディングに突き当たり、西へクランクして南下していきます。

大阪の目抜き通りだけあって、建築も多種彩々です。

周辺にある、大阪メトロ「なんば」駅のローマ字表記は「Namba」です。

私達が小学校の時に習った時は「Nanba」が正解だったはず。

こちらは、天神橋筋と大川が交差する「天神橋」。

大阪メトロと運営母体が近しい大阪シティバスの停留所は「Tenjimbashi」表記。

「n」と「m」が混在しています。

しかし、道路標識は「Tenjinbashi」と「n」表記。

こうなってくると???という感じです。

日本語の発音をアルファベットで表現するのがローマ字ですが、私達が小学校の時に習った「訓令式(くんれいしき)」と「ヘボン式」という表記方法があります。

「訓令式」は規則に乗っ取ったもので、「ヘボン式」は英語の発音に近い表記方法。
アメリカ人宣教師、ヘボンさんが考案しました。

パスポートを「ヘボン式」で表記するのは、このためです。


「ヘボン式」では、「p」「b」「m」のようにしっかり唇を閉じる音(両唇音)の前の「ん」は「m」で表現します。

英語を習った時「n」の発音は「エンヌッ」といった感じで、唇は離したままでした。

確かに「馬場町」を唇を離したまま発音するのは難しい。

日本語では同じ「ん」で、違いを気にしていませんが、英語的な観点からみると、両唇音の前の「ん」は「m」で表現する方が、音としては正確なのでしょう。

それで「本通」は「hondori」、「馬場町」は「Bambacho」といった表現が混在することになりました。

昨年末、国としても広く浸透している「ヘボン式」を基本とする方針を決定しましたが、先の「天神橋」のように、道路標識は、訓令式が残っていることも多いようです。

難波も、道路標識は「n」でした。

この話、電車で通学している時から気になっていました。

それが、少し前に偶然付けたテレビ番組、『チコちゃんに叱られる』で解説していて、ようやくすっきりしました。

中国における漢字の数は、よく使われるもので3千5百文字、歴史的には10億とも言われているようです。

しかし、日本人が使う漢字、ひらがな、カタカナの組み合わせは無限とも言えます。
日本語の表現の多彩さが、日本人の感性を維持するのに、大きく役立っていると思っています。

しかし、音の滑らかさに関しては、英語が群を抜いていると思います。

母語において英語のシェアは世界一ではないにもかかわらず、世界規模のヒットをする楽曲はほぼ英語です。

意味を深く知らなくても、好きな楽曲が沢山あるのは、その説明にもなると思います。

今回は「エンヌッ」と「エンム」の違いに執着して書いてみました。

インバウンドが日本の経済を支えるなら「ナヌッバ」「テンジヌッバシ」でなく「ナムバ」「テンジムバシ」のほうがちょっとだけいいかなと思います。

道頓堀橋の南にある、はり重の隣にある松竹座は解体が決まってしまいました。

道頓堀通と心斎橋筋の交差点。

東側にミャクミャク様が鎮座していました。

撮影をするインバウンド客も沢山居ます。

表記も「ヘボン式」が基本となりました。

大阪のため、日本のためにどんどんお越しください。

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女性は、なぜスイーツとデパ地下が好きなのか‐2351‐

患者さんにもスタッフにも優しい増築「ささき整形外科クリニック リハビリ棟」の動画を【Works Video 】<Public>にUPしました。

「ささき整形外科デイケアセンター」の隣での計画での、なかなかハードルの高かった増築計画です。よければご覧ください。

前回まで、4回シリーズで台湾の旅を書きました。

久し振りに大阪の話です。

お盆を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きます。

とは言え、暦通りに日の出は徐々に遅くなってきました。

いつもは無い、「地蔵尊」の提灯が飾り付けられたテントが出ています。

小さな祠ですが、いつも清潔に保たれています。

地域の人が、大切にしていることが視覚で伝わってくるのです。

近所にケーキ屋さんがオープンしました。

近頃は、パティスリーと呼ぶそうで、店名は「パティスリー マジョルネ」。妻が見つけてきました。

前回、夕方にのぞいた時はすでに売り切れ。大人気のようです。

11時オープンで、10分くらい遅れて着くと、家族連れが1組待っています。店舗が狭いので3組制限をしているようです。

焼き菓子もありますが、やはりケーキです。

妻が誕生日だったので、美味しそうなショートケーキを2個買ってくるのがミッションでした。

ゼリー系が良いとのことで、桃のタルトか?

ゼリー⇒ジュレが正確のようです。

妻には、左端の「バニラのシブースト、白ワインのジュレ、クランボワーズのジュレ、桃のコンポート」。

私は右端の「サクサクのメレンゲにピスタチオクリームソースとフランボワーズのジャムサンド」にしました。

夕方には、普段は行かないデパ地下へ。

もう誕生日なので大盤振る舞いです。

「柔らかイカと野菜のマリネ マスタード風味」と「島豆腐の塩麹漬けとひじきのサラダ」を購入。

どちらも確実に美味しかったです。

スイーツはいうに及ばず。

妻は、普段の買い物では、1円でも安いスーパーを探して買い物をするのに、百貨店に行ったら「デバ地下寄っていく?」と大体言います。

食事量は極めて少ないのに、高級感のあるスイーツは大好き。

全員では無いとしても、そんな女性が多いのは間違いないようです。

何か理由があるのかなと思い、少し調べてみました。

甘いものが好きなのは「ホルモンバランス、味覚が敏感、筋肉量の違い……」。

デパ地下が好きなのは「高級感、非日常感、活気……」。

なるほど。何となく理解できます。

狩りをして、獲物を持ち帰ることが最大のミッションだった男性と比べて、身近な場所で木の実を採ったり、村の中の調和保つことが大切だった女性の方が、身近なところに幸福を求める傾向は強いかもしれません。

大風呂敷を広げましたが、生物学者でもない私が、答えを出すことは不可能です。

ただ、スモールサンプルではありますが「長いネーミング」が好きなことは分かりました。

日々の家事の労苦を、長いネーミングが癒してくれるなら、どれだけ長くても大歓迎。
その中に、幸せの物語りを見出すのかもしれません。

そういえば宮崎駿が「ヒットする映画のタイトルには『の』が入っている」と言っていました。

「『もののけ姫』は2つも『の』が入っているから、大ヒットする」とも。

デパ地下お惣菜には、それぞれ1つの『の』が。

妻のために買ったスイーツには、なんと4つの『の』が。

さすが宮崎駿です。エンターテイメントの本質だけでなく、女性の本質まで見抜いていたとは。

タイトルの答えは『の』が一杯だから、でした。

お後はよろしかったでしょうか……

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台湾の旅① <高雄はリアル建築博覧会編>‐2347‐

8月8日(土)の午前中に関空を発ちました。

2時間45分程で台湾の高雄国際空港に到着。

久し振りの海外は、4日間の台湾です。

入国してすぐ始めたのが、スマホのeSIMの設定です。

前回の海外旅行は、2019年の香港行きでしたが、その旅も含めて、海外ではスマホを頼らずに旅してきました。
苦労は多いですが、沢木耕太郎の「深夜特急」世代の私としては、旅はそういうものだと思っています。

しかし、4日で2500円くらいで使えると知り、一度試してみることに。

到着してすぐ、説明書通りに何度操作しても繋がらず……

空港のフリーWiFiに接続して、eSIM発行会社とラインでやり取りすること1時間、何とかつながりました。

全く便利になったのか、不便になったのか分かりませんが、3泊4日、台湾の旅のスタートです。

空港を出てすぐ、台湾メトロ(MRT)の駅があります。

そこに向う途中、交差点に止まるバイクの数に驚きます。

近代化された香港といった感じ。

MRTの駅はどこも美しく、かなりの本数が走っています。

EasyCardというICカードを100元で購入し、現金でチャージしていくのですが、これが旅行者にとっては、とても便利でした。

車窓からの景色にいきなり圧倒されます。

まるで万博のパビリオンのようにデザインされた、スケールで言えば何十倍もある建築が、いたるところに建っています。

高雄展覽館はフィリップ・コックスと劉培森共同設計で、2013年の完成。

造形、スケール感とも群を抜いています。

斜め向かいには、高雄85ビル。

1996年の完成で、台北101も設計した台湾人建築家、李祖原の作品です。

現在でも、台湾で2番目に高いビルなのです。

本当に、万博会場にいるような感覚です。

空港で予定より時間を使ってしまったので、遅い昼食は「港園牛肉麵」へ。

かなり混んでいましたが、少し待って「牛肉湯麺」150元にありつけました。

日本円に換算する時は約5倍なので750円くらい。

大きめの牛肉が載った、もっちりした麺は、薄味だけどとても美味しい!

ファーストコンタクトがこれなら、台湾への期待値は上がる一方です。

南部の街、高雄は海運で発展してきた街で、台湾の大阪のようなところです。

物価も安く、関西人にはより親しみ深い感じがします。

海沿いに建つ、高雄ポップミュージックセンターはスペインのマヌエル・A・モンテセリン・ラホスと台湾の翁祖模の共同設計です。

写真では伝わりにくいですが、もの凄い規模の建築でした。

到着して早々、建築的にはお腹一杯の感じですが、一旦チェックインして、瑞豐夜市に繰り出します。

宮古島より更に緯度が低いので、蒸せるような熱気ですが、ミニ遊園地があったりして、ローカル色の強い夜市でした。

MRTの高雄駅はオランダのメカノーの設計で、2024年の完成です。

地上に旧駅舎が残っていたようですが、それは見ずじまいでした。

高雄駅からすぐの三鳳宮。

赤い提灯で知られるお寺です。

この写真を撮りたいがためにここまで足を運びました。

ホテル近くの美麗島駅までMRTで戻ってきました。

この駅のステンドグラスがド派手。

イタリアのステンドグラスアーティスト、ナルシサス・クアグリアータの作品です。

地上部分は高松伸の設計で、2008年の開業です。

昼と夜の表情が全く違いますが、日本人建築家の仕事も多く見ることができました。

最後は、ホテル近くの六合国際観光夜市。

夜市のはしごです。

屋台を回って夕食を済ませました。

夕方に空港を出て、ここまで何カ所回ったのか。

Googleマップの威力を思い知ると共に、疲れすぎて、ベッドに横たわると一瞬で夢の中でした。

3回シリーズになるか、4回シリーズになるか分かりませんが、もう少し私の台湾旅に付きあって貰えると嬉しいのです。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

■10月1日『建築人 10月号』に「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■

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警察24時、現行犯逮捕!‐2345‐

早朝、上町を中心にジョギングにでる時、東西南北と色々な選択肢があります。

自然を感じたい時は、北の大阪城、大川あたりを目指すのですが、繁華街めぐりも結構楽しいのです。

南西のミナミは朝方でも酔客が結構残っています。

また、道頓堀周辺は香ばしい感じのお兄さんもまだ活動中で、ちょっと怖い時もあるのです。

その点、北西のキタはミナミより年齢層がやや高い感じでしょうか。

東からアプローチすると、新御堂筋を越えたあたりからが本格的な歓楽街。

子猫が、朝食を物色中。

人は「大衆タン塩 690」が気になりますが。

新御堂筋の少し東あたりで、パトカーが赤色灯を点滅させ、その前に軽自動車が止まっていました。

交通違反かなと横を通り過ぎると、警官の声がはっきりきこえました。

「〇時〇〇分、現行犯逮捕!」

びっくりして目をやると、中年の女性に手錠を掛けたのです。
横には同じような年齢の男性もいます。

『実録、警察24時』の世界です。

ニュースで手錠が写らなくなってどのくらい経つでしょうか。

手錠を写さなくなったのは、1980年代に話題になった「ロス疑惑」のようです。

被疑者が逮捕された際に手錠を掛けられた姿が報道されました。
それが人権侵害だとした訴訟を起こしたのです。

手錠は銀色だと思っていたら、実物は艶消しの黒でした。
突然起こった予想外のことで、ドキドキしてしまいました。

繁華街コースから戻ってくると、連行されていく最中で、軽自動車はその場に置かれたまま。

そもそも、現行犯逮捕されるというのは、どんな罪だったのか……

飲酒運転は現行犯逮捕?
だとしても、現行犯逮捕=手錠?
逃亡の恐れあり?

何とも言えない、クエスチョンマークだらけの朝でした。

そのまま帰路につくと、南森町あたりで変死体を発見……

勿論嘘ですが。

ちょっと声を掛けると、酔いつぶれているだけのようでした。

安全な国、日本なのか。無防備すぎる国、日本なのか。
どちらでもあるのでしょう。

手錠姿をほぼ見なくなって30年。

確かに手を拘束される姿は、完全なる犯罪者のものでした。
全く無縁の世界だとは思いますが。

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