タグ別アーカイブ: えきそば

原曲『赤とんぼ』から醸し出される郷愁‐2205‐

JR大阪駅から姫路駅までは新快速で1時間です。

乗り換えまで時間があったので、久し振りに姫路の「えきそば」です。

店内が空になったタイミングでメニューを撮っておきました。

今回は、ごぼう磯部揚げえきそば530円。

黄そば+和風出汁を、たまに無性に食べたくなるのはなぜでしょう。

間もなく開幕する万博では、「究極のえきそば」が3850円だそうです。

流石に私は食べないと思いますが。

姫路には世界遺産の姫路城があるので、インバウンド客も多いのです。

ただ、日帰りが殆どで姫路に泊まってくれないと地元の人が言っていました。

「他では何が美味しいですか?」と聞くと、「生姜醤油で食べるおでんは、なかなかいけますよ」と。

私もまだ未体験ですが、インバウンド客の皆さんも、宿泊のうえ是非お試しください。

姫路駅はハブ駅で、新幹線をはじめ多くの路線と繋がっています。

今回は、岡山県の新見駅とを結ぶ姫新線(きしんせん)に乗り換えます。

PiTaPaでタッチすると、アラーム音が鳴りだし少し慌てました。

播磨新宮駅までは交通系ICカードが使えるのですが、事前にチャージが必要でした。

ディーゼル列車の単線のようです。

2両ある車内は、出発前にはほぼ満席となりました。

最近は、廃線のニュースを良く見ますが、こちらは採算が取れているんだろうかと気になります。

姫路から離れると、所々にため池がある、東播らしい風景が広がります。

はじめて来たのに懐かしく感じるのはなぜでしょうか。

途中の本竜野駅には童謡『赤とんぼ』の歌碑がありました。

『赤とんぼ』はたつの市出身の詩人・三木露風が作詞をし、山田耕筰が作曲をした、誰もが知る童謡です。

1921年(大正10年)、 三木露風 が33歳の発表ですが、幼少期を過ごした、たつの市へ風景を思い浮かべながら作ったそうです。

少し調べてみると、 同志社女子大学のサイトで興味深いコラムを見つけました。

発表当時は、題名も歌詞の内容も少し違っていたそうです。

・発表時

赤蜻蛉

    一 夕焼、小焼の、山の空、負はれて見たのは、まぼろしか。

    二 山の畑の、桑の実を、小籠に摘んだは、いつの日か。

    三 十五で、ねえやは嫁に行き、お里のたよりも絶えはてた。

    四 夕やけ、こやけの、赤とんぼ、とまつてゐるよ、竿の先。

・現在

赤とんぼ

    一 夕焼、小焼の、あかとんぼ、負はれて見たのは、いつの日か。

    二 山の畑の、桑の実を、小籠に、つんだは、まぼろしか。

    三 十五で、姐やは嫁にゆき、お里の、たよりも、たえはてた。

    四 夕やけ、小やけの、赤とんぼ。とまつてゐるよ、竿の先。

題名がひらがなになっている他、一番の「山の空」が「あかとんぼ」に変わっていたり、一番と二番の最後の詞が入れ替わっていました。

負はれて見たのは、まぼろしか。

童謡の出だしとしては、表現が少しきつい気がしますが、元の詞の方がより郷愁を感じさせる気がします。

三木露風が詠んだ100年前の詞に、日本の原風景を感じることを不思議だとも思いますし、当然のようにも感じます。

何より原曲から醸し出される郷愁に感じ入ってしまいました。

いくつかの単語が入れ替わるだけで、これほど印象が変わるのが日本語です。

本当に奥深いものだと思うのです。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

日本最速気動車特急列車「スーパーはくと」‐1999‐

月に2、3回はJRに乗って姫路の向こうまで出張です。

昼前に大阪駅を出る新快速は空いており非常に快適。

姫路駅で普通へ乗り継ぐ間に、姫路名物「えきそば」を掻き込みます。

「てんぷらえきそば」420円。

「きつねえきそば大盛」480円。

高菜の入った「とり天えきそば」520円。

最近は「とり天えきそば」が一番気に入っています。

姫路駅から北東に伸びるローカル線が姫新線(きしんせん)です。

播州新宮行きはパンタグラフがありません。よって電車ではないのです。

調べてみると、思った以上に非電化区間が多くあることが分かりました。

ディーゼルエンジンのような内燃機関で動く車両を気動車というそうです。

仕事が終わり、網干駅から大阪へ向かいます。

打合せが遅くなった時に、大阪駅で「スーパーはくと」を何度か見かけました。

エンジン音や、排気ガスのにおいが、電車のそれとは全く違います。

日本最速の気動車特急列車だとわかりました。

昔、信州へバスでスキーに行っていた頃、松本のサービスエリアは多くのバスでごった返していました。

その時と同じにおいがしました。

省エネルギー化が求められる中、いずれは水素エンジン等に置き換わるようですが、気動車を何とも愛しく感じたのです。

化石燃料を使い果たし、温暖化が進む中、内燃機関のにおいが愛しいと言うのですから、私は罪深い生き物です。

初めて「スーパーはくと」を見かけた時、音が全く違ったので、駅員さんに訊ねてしまいました。

「電気で動いているんじゃないんですね?」

「ええ、ディーゼルエンジンで動いているんですよ」

その表情が、やや誇らしげに見えたのは気のせいでしょう。

水素エンジン化はすべきことだと思います。

ただ、あの振動、熱、においと共に日本が成長して来たことは間違いありません。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開
■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載
■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

メディア掲載情報

姫路の黄そば‐1983‐

月に2、3回は、「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」の現場監理に現地へ向かいます。

車で行く場合と電車で行く場合がありますが、どちらも片道2時間ちょっと掛かります。

電車で行った場合は、JR姫路駅で乗り換え。

阪神百貨店のフードパークにも出店している「えきそば」。

在来線下り店のほうが大きいですが、上り線にある売店横でも食べれます。


和風だしに中華麺を入れる姫路名物です。

まねき食品のWebサイトには、戦後の混乱期、昭和24年から「えきそば」は販売していたそうです。

統制品ゆえ手に入り難かった小麦粉を使わない麺を、試行錯誤のうえ作り上げたとありました。

てんぷらえきそば420円です。

小麦粉にかんすいを加えた中華麺ですが、濃いめの和風だしにあっていました。

先月の大雪の際、JRが乱れていたので姫路でバスに乗り換えました。

駅の北側には姫路城を望む大通りがあります。

その大通りに直行する形で、商店街の入口が見えたので行ってみました。

人出もあり、混み過ぎずでいい感じです。

「立ち喰いうどん・そば」の暖簾をみつけたので入ってみました。

「かき揚げそば」を頼むと、「普通のそばと、黄そば、どっちにしましょう!」と。

「えきそば」だけでなく、中華麺が一般的にも浸透しているようです。

「えきそとそば」まで食べれるとは、なかなか面白い食文化です。

雰囲気でいえば、沖縄のソーキそばに近いでしょうか。

沖縄を訪れたのは2017年の2月。

丁度6年前ですが、沖縄はそれまで日本で唯一、訪れたことの無い都道府県でした。

また行きたいなあと思い出します。

「えきそば」は阪神百貨店のフードパークで食べれますが、「姫路の黄そば」は現地でしか食べれません。

そこがB級グルメのいいところだと思うのです。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

メディア掲載情報

JR山陽本線の車窓より‐1960‐

先週木曜日の歓喜から、昨日の落胆。

やはり国の威信を掛けてのワールドカップですから、そう簡単にはいかないようです。

12月2日(金)のスペイン戦は朝の4時。起きて応援するべきか、録画で我慢するべきか……

何とも悩ましいところです。

新しい現場がスタートするのですが、その打合せに向かいます。

JR大阪駅まわりも、晩秋のよそおい。

姫路行きの新快速は13:00発。

山陽本線は神戸を越えると、明石あたりまで海沿いを走ります。

淡路島を望む景色は、もう完全に旅行気分です。

長らく海釣りにも行っていないなあ、などと思いながら。

1690円では安いくらいの景色でした。

姫路まで1時間でした。

阪神のフードコートにも出店している「えきそば」。

ホーム中央にありましたが、播州赤穂行きの乗り換え時間は1分。

また時間がある時の楽しみにとっておきます。

姫路から10分程で網干に到着しました。

電車で来たのは初めてなので、少しだけ駅のまわりを歩いてみました。

水路が多く、その水がとても澄んでいます。

祖父母が住んでいた、香川のまんのう町を思い出します。

このクリニックの関連施設を、右隣に設計させてもらいました。

クライアント、建築会社との顔合わせのためにやってきたのです。

コロナの影響をまともに受けて、計画は1年延期に。

スタートして2年半が過ぎましたが、ようやく工事がスタートします。

溜まりに溜まった鬱憤は、仕事で晴らしたいと思います。

また、ゲンバ日記にもUPするので、良ければ覗いてみて下さい。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

メディア掲載情報