タグ別アーカイブ: 下北山村の古民家

2024年 暮れは元気にご挨拶‐2178‐

今年も残すところ2日になりました。

私の2024年を振り返っておこうと思います。

1月 2024年は何が出来る?‐2074‐

元旦の夕方に起こった、能登半島地震。

街角に設置されるようになった、多くのカメラがその生々しさをダイレクトに伝えます。

改めて、地震大国・日本を認識せざるを得ません。

2012年に家族で巡った、能登半島の美しい自然を思い出します。

北陸の海の幸は特に美味しいのです。

年始から、2024年は何ができる?というお題をいきなりもらうことになりました。


2月 梅田ダンジョン①<大阪駅前ビル編>‐2083‐

インバウンド旅行者の間でも「梅田ダンジョン」が話題になっているそう。

慣れ親しんだ梅田を、3回シリーズで紹介してみました。

梅田ダンジョン②<1.2km東西横断脱出編>‐2085‐

梅田ダンジョン③最終回<阪急三番街と阪急サン広場編>‐2091‐

長男が帰省するさい、東京からヒッチハイクで帰ってきたのには笑わされました。

青春ヒッチハイク‐2088‐

3月 奈良ホテルでセミナー‐2093‐

奈良大宮ロータリークラブの例会で講演をする機会をもらいました。

会場が辰野金吾の名作、奈良ホテルだということが特別に嬉しかったのです。

4月 4時間の山道はワクワク時間だった‐2106‐

長らく通っている池原ダムの近くで、古民家フルリノベーションの依頼を頂きました。

掘り炬燵のある平屋「下北山村の古民家〈リノベーション〉」です。

昨年末、通勤路とも言える169号線で崩落事故があって通行止めに。

現場は動いているので、十津川村を通る168号線で大きくう回して現地へ向かいます。

山道4時間はなかなか大変でしたが、それはそれで新鮮でした。

日本の粋。169号線ようやく開通‐2126‐

夏にはようやく仮設橋が開通。

「道」の大切さを、身をもって経験しました。

5月 第3ラウンドは上町で勝負‐2111‐

天王寺で創業し、平野に移転して20数年が過ぎました。

2年程前から、駐車場があり、スタッフも通いやすい場所を探していました。

大阪城のすぐ南、中央区の上町に小さな古ビルを見つけたのが今年の春。

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」のスタートです。

年内引越しを目指していましたが、少し遅れそうです。

6月 背景に人生をかける‐2122‐

久し振りに足を運んだ展覧会は、「新・山本二三(にぞう)展」。

「天空の城ラピュタ」をはじめ、ジブリの背景画を多く担当したのが 山本二三です 。

「火垂るの墓」「ルパン三世」等も担当しているのですが、「じゃりン子チエ」もそうだったと知り、驚き、納得しました。

「じゃりン子チエ」の背景については、この日記でも何度か取り上げました。

時代を写し込む精度が凄いと、いつも思っていたからです。

7月 3つの現場を回って、恥を忍んでひとり撮影‐2130‐

掘り炬燵のある平屋「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場へは、遠方なのでひとりで行くことが殆んどです。

【現場日記チャンネル】の撮影も、当然ひとりで行わなければなりません。

アイフォンを使ってリモート操作するのですが、これを沢山の職人がいる現場でするのが恥ずかしく……

何とかEpisode6まで頑張りました。

8月 始まりの地、南紀白浜‐2141‐

長男が帰省したタイミングで、家族で南紀白浜へ。

南紀白浜は「家族で47都道府県制覇」の旅の始まりの地だったので、感慨深いものがあります。

もうひとつの目的は、家族写真の撮影。

ワンチャン、家族写真は南紀田辺へ‐2140‐

減る一方の年賀状ですが、4人で集まれる限り写真付きで送りたいと思っています。

9月 一粒万倍日に開業「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」ずっと元気を応援する‐2149‐

昨年の秋にオファーを頂き、9月17日の一粒万倍日に開業した、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」

5社程のコンペから選んでもらったのですが、コンセプトを聞いた時から、「この計画は絶対に成功する」と思いました。

「患者さんでなくても立ち寄ってほしい」のは、元気な時のお姿を見たいから。

江口さんのこの考えを、形にしていく仕事はとてもやり甲斐があり、とても楽しかったのです。

10月 理容師≒医師‐2157‐

アトリエ付き住居の移転を控え、迷っているのが、どこで髪を切ってもらうかです。

中学生の頃から通っているDさんの店に通い続けるんだろうな、というのが今の結論です。

少し調べてみると、昔のヨーロッパでは、刃物の扱いに長けている理容師は、外科医も兼ねていたそう。

私にとっては、話をゆっくり聞いてもらう、精神科医のようなものでもありますが。

11月 その男、万里の長城レベル‐2168‐

2024年も、MLBで圧倒的な成績を残した大谷翔平選手。

今年1年は、右肘の手術で投手は封印。

その中で、指名打者では初めてのMVPに満票で選ばれました。

しかも2年連続で3回目の受賞です。

宇宙から肉眼で見える唯一の人工物と言われるのは万里の長城ですが、それに匹敵する、この惑星一の野球選手です。

12月 このクリニックを、必ず大繁盛クリニックにする‐2172‐

9月の開業を取り上げた 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 ですが、院長の江口さんから打ち上げのお誘いを受けました。

「内科系」のクリニックは、スタート時が本当に厳しいのです。

なので、スタートダッシュにつながるなら、何でもしようと思っていました。

そのひとつが、院長自らの言葉で、開業への思いを語ってもらうことです。

また、膵臓がん・胆道がんを発見するエキスパートなので、内視鏡、超音波内視鏡のできることも、分かりやすく説明してもらいました。

食事会の席で現状を尋ねると、聞いたことがない程、順調なすべり出しでした。

当日は朝方まで仕事をしていたので、失礼のないよう会話できていたか怪しいのですが、そんなことが吹っ飛ぶくらい、今年で一番嬉しい、美味しい時間となったのです。

年始の問いは、「何ができる?」でした。

結局のところ、私にできるのは懸命に働くことだけです。

そう考えると、より働きやすくなる、 アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」が一番のご褒美かもしれません。

クライアントの駐車場を心配しなくても良いことも、都心部に出る時間が短くなるのもとても嬉しいことです。

そして、クライアントに心から喜んでもらえたら、仕事人冥利につきるのです。

本年も、「ゲツモク日記」「ゲンバ日記」、また『建築家・守谷昌紀TV』にお付き合い頂きありがとうございました。

2025年が、皆さんにとって素晴らしい1年となることを確信しています。


■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

「No」と言える大人‐2116‐

土曜日は早起きして、定例打合せに向かいました。

いつものようにトンネルの中で奈良県に突入。

そして南西端までやってきました。

「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場はどんどん進んでいます。


ゲンバ日記の2回目を早くUPしたいのですが、整理、編集とも追い付いておらず……

なかなかに迫力ある現場ですので、もう少しお待ちください。

天気は快晴。

梅雨前の貴重な晴れ間で、出来れば釣りをしたかったのですが、定例打合せが終わり次第、とんぼ返りで大阪に向かいました。

日曜日も、みっちり今週、来週の打合せの準備です。

明けて今日の夕方。

高校3年生の女の子が、「建築士になったきっかけ、仕事内容、仕事のやりがいなど」を聞きたいと取材に訪れました。

授業の一環だと思いますが、2年に1回くらいの割合で、こういったオファーがあります。

仕事に興味があるならと、基本的に全て引き受けていますが、彼女はインタビュー中にメモ程度しか取りませんでした。

取材終わりでそのことを尋ねてみると「後でもう一度整理します」と。

「話の流れを止めず、それができるなら素晴らしいね。僕も普段の仕事でもそうしているよ」と伝えると、喜んでいました。

褒めるというのは、案外難しいことです。

何でもかんでも褒めると、嘘っぽいものになるので、良く見ておかないといけないのです。

今日まで出社していたオープンデスク生も、模型をつくる手間は全く惜しまない学生でした。

特に、「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」の模型では、見せ場となる本棚をバルサ材で製作しました。

バルサ材の方がスチレンボードで作るより難易度が上がるので、一旦はスチレンボードを勧めました。

しかし、「バルサでやってみる」というので、任せてみたのです。

ソファなどは、厚めのスタイロフォームで作ると柔らかい質感が表現できます。

熱線スタイロカッターを引出し中から自分で見つけてきて、頑張って製作してくれたのです。

出来上がった写真がこれです。

UPで撮ると、本棚のゆがみが見えるかもしれませんが、バルサで作るなら上出来だと思います。

縦材と横材の両方に切れ目を入れ、ゆがみを最小限にする工夫までしていたからです。

10日以上頑張って出社していたのですが、朝が苦手なのか、時々約束の出社時刻に間に合わないこともありました。今日も間に合わずだったので、研修を打ち切ることにしました。

オープンデスクの前に面接をするのですが「真面目に一所懸命に取り組んでくれれば仕事の質は問わない」と約束します。一方「真剣味と謙虚さの足りない人は、研修を打ち切ることもあります」とも伝えます。

彼女なりに頑張っていることは伝わってきたので、良い点は積極的に褒めました。

ただ、8時間働くという事と、朝9時20分に出社することは辛そうでした。

それを「真剣味と謙虚さの足りない」とするのかは随分悩みました。

若い時なので、心の傷にならないよう気は使っていますが、約束を曲げてまで研修を続けることは、彼女の今後のためにも良くないだろうと、苦渋の決断でもあったのです。

時代は変わります。労働時間も変わります。ただ、一番変わったのは、経営者、先生などの年長者なのではないかという気がします。

「No」と言える大人が、学生の回りにいないのだと感じるのです。そんな学生が、いきなり真剣勝負の場に放り込まれたら……

尊重することと、なんでも認めることは違います。辛くはあったと思いますが、少しでも仕事人生の足しにして貰えたらと思うのです。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

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