カテゴリー別アーカイブ: 07 食

泉南アナゴパワー‐1928‐

日曜日は、朝から現場調査へでていました。

その足で、阪神高速湾岸線を南下します。

関空が見えてきたら目的地はすぐそこです。

関空対岸の田尻漁港までやってきました。

海沿いのロケーションが、小旅行気分を盛り上げてくれるのです。

「田尻日曜朝市」はほぼ毎週開催されているようでした。

倉庫的な店舗が軒を連ねています。

ガシラやメバルに大阪産の札がついています。

マダイにシイラに泉南名物のアナゴまで。

これだけ地の魚があればここまで来た甲斐があります。

屋台的空間は、歩いていて楽しいのです。

アナゴは天ぷらも売っていたのでそちらにしました。

漁港となっていますが、ヨットやプレジャーボートも多く停泊していました。

このくらいの距離に船を持てれば最高だろうな……少し先の夢ですが。

帰りに海をのぞこうと、海岸線にでてみました。

高速道路下には釣り堀があります。

この暑い時期、ここなら人も魚も快適でしょう。

岸和田を越えたあたりから、海水も随分透明度が上がっている感じでした。

1日休むのが難しい時は、食材の買い出しに限ります。

支払いもするので、妻の機嫌が悪くなることもないですし。

特に朝市は最高なのです。

日経新聞の裏表紙は「私の履歴書」ですが、今月は俳優の山崎努さんです。

子どもの頃は冷蔵庫がなかったという行があったと思います。

また、産経新聞は「話の肖像画」ですが、先月は「すしざんまい」の創業者、木村清さんの話でした。

子どもの頃、母が食べずに持ち帰った折り詰めに、マグロが2切れ入っていました。

母子4人で分けあったそのマグロが美味しかったことが、創業の原点といいます。

こんなに新鮮で、美味しい魚を食べてきたのだから、山崎努さんより有名で、木村さんより稼いでいてもよいはずですが、全くそうではありません。

まだまだだなあという気持ちと同時に、小さな幸せも感じます。

もしウナギが食べられなくなったとしても、大阪泉南にはアナゴがあります。

酷暑の夏も、夏季休暇まで泉南アナゴパワーでラストスパートです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
『 建築家・守谷昌紀TV』

風になりたい‐1924‐

昨日の午前中、富田林まで車で出掛けました。

ずっとアトリエに詰めていたので、夏の日差しは目が痛いほど。

市内から30分ほど走ると、景色が全く変わります。

野菜の直売所を探してみると「旬鮮広場」が見つかり、やってきたのです。

車から出ると、何だか見覚えのある顔……経営者の勉強会でご一緒していた方とばったり出くわしました。

先週も来られていたとのことで「果物が安いんですよ」と。

お互い驚きましたが、一緒に店内に入ったのです。

店内には甘い香りが充満しています。

桃の時期です。

色々な産地の、色々な種類が並んでいますが、かなり安い。(妻が言うには)

スイカ。

パプリカ。

ジャガイモは「きょうまで土のなかにいましたよ」とコメント付き。

こういったポップは重要。購買意欲が一気に増幅するものです。

カット果物、1個売りもあり、少人数でも大丈夫そうです。

こういった買い物は、罪悪感が伴わないので大好きです。誰も同じだと思いますが。

先の方も「空芯菜をニンニクで炒めて、昼から一杯やりますわ」と帰っていかれました。

店の前に、馬の牧場が見えています。

牧草をはむ姿は何だか涼しげで、日本離れした風景です。

モンゴルでは、馬は風の生まれ変わりとされてきたそうです。

遊牧民にとって、馬は交通手段であり、武器でもあります。

馬乳酒は食料でもあり、必要不可欠なパートナーだったばずです。

私にとっての馬は、車だったり、仕事だったりでしょうか。

天国じゃなくても 楽園じゃなくても

あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい

THE BOOMの「風になりたい」の詞です。

先週末、大暑も過ぎました。

風のように、爽やかに涼し気に、この夏を乗り切りたいと思います。

あくまでイメージですが。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
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2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
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冷やし中華、はじめてもらいました‐1921‐

建築の設計監理が私の仕事ですが、建ったあとも結構クライアントとやりとりがあります。

「おいでよ House」は春に取材があったこともありますが、時々写真を送って下さるのです。

こちらはユリの花。

缶詰で図面を描いている私にとっては一服の清涼剤です。

6月に 『ESSE-online』「子ども部屋の機能を分散したら、片づけラクな戸建てができた」という記事で紹介されました。

奥さんが「学校でママ友にESSEオンラインに載ってたやん!びっくりしたわ!」と声を掛けられたそうです。

https://youtube.com/watch?v=2thz9lgdv6E%3Frel%3D0

また、他の友人には「めっちゃ喋ってるやん!」とも言われたそう。

撮影にご協力頂き、本当にありがたいことです。

まだザワザワした感じもありますが、折角なので、楽しく元気に行きたいと思います。

大阪も暑い日が続きますが、あらためて食事って大事だなと思いました。

昼食は弁当を作って貰いことが多いですが、妻がアトリエのキッチンで冷やし中華を作ってくれました。

混ぜるだけとも言えますが、これが美味しかった!

久し振りに食べましたが、夏の昼食における最強のメニューであることは間違いありません。

トマトの赤に、野菜の緑、そして麺の黄色。

彩りも完璧です。

「これ美味しいわぁ!なんで珍しく冷やし中華なん?」

「子供が夏休みで家にいるから、買ってたんだけど、そろそろ賞味期限が切れそうで」

ああ、そういう事かと。

しかしそれでも構いません。次のおさがりを楽しみに頑張れるのです。

結婚してから冷やし中華は、はじめてのような気もします。

食事ってほんとに大事だなという話でした。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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ワーク・ハード・ライフ・ハード‐1907‐

https://youtube.com/watch?v=4_MkYvKl1l0%3Frel%3D0

竣工してから8ヵ月撮影に行けていなかった「3つの庭を持つコートハウス」

昨日、現場日記チャンネルの最終回をUPしました。良ければご覧ください。

まもなくWebサイトも公開できると思いますが、ここまでくればひと区切りです。

先週土曜日は2軒の点検がありました。

1軒は竣工写真の撮影も兼ねていたのですが、天気が悪く、延期にさせてもらいました。

四代住み継ぐ「薪ストーブのある入母屋の家〈リノベーション〉」は9ヵ月点検。

コロナの影響もあって、伸び伸びになっていたのです。

庭にある砂場は、子ども用のゴルフカップが埋まっています。

外観にも薪ストーブの煙突が写っていますが、こちらはその薪置場。

メジャーリーグ風ロッカーも楽しいこちらの住宅。

竣工写真は梅雨明けまでおあずけになりました。

その足で、今度は阪急電車で点検に向かいます。

梅田も活気が戻ってきた感じ。

「The Longing House」の1年点検も、ほとんど楽しく四方山話をしていただけでした。

感想も書いて下さるとのことで、お願いして会社に戻ったのです。


「薪ストーブのある入母屋の家」のお子さんが、私と監督に手紙を準備してくれていました。

「ここで封を開いていい?」ときくと、恥ずかしそうに首を振りました。

それがまた可愛いのです。


先週「あの森のOhana」へ撮影に行った際、帰り際に石井さんからお土産をもらっていました。

白浜のナギサビールです。

家に帰ってから、ナギサビールを飲みながら手紙を読ませてもらいました。

とても可愛い字で感謝を綴ってくれましたが、内容は秘密にしておきます。

仕事をさせてもらい、お土産までもらい、お子さんに感謝までしてもらえるなんて、こんな幸せなことはありません。

ただ、ふと考えます。

それに値するような仕事はできているのだろうか。こんな幸せがいつまでも続くのだろうか、と。

ある経営者が「ワーク・ハード・ライフ・ハード」がモットーだと書いていました。

濃い飴色のようなナギサビールは、苦みがとても美味しかったのです。

苦みこそが人生を豊かにするスパイスなら、それは日々のハードワークで味わい尽くしておきたい。

心からそう思うのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

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働き蜂と女王蜂‐1903‐

今日、明日と雨が続くようです。

奄美地方が梅雨入りしたというニュースもありました。

来週は2件の撮影を控えているので、梅雨入りは何とか例年通りでお願いしたいところです。

花は見る以外に、食べる恩恵もあります。

打合せに見えたご夫妻から、地元でとれたという蜂蜜を頂きました。

自然豊かな山村での計画で、また経過もUPしていきたいと思います。

国産蜂蜜というだけでも高価なものですが、「ただ遠心分離機にかけただけの純粋な蜂蜜」とのこと。何も混ざっていない蜂蜜は、やはり味がとても濃い。

長男が特に喜んで、朝食が「シリアル」⇒「蜂蜜トースト」に変更となりました。

ご夫妻の住む地域では、以前なら皆さん庭に巣箱を置いていたそうです。

家庭菜園ならぬ家庭養蜂です。

そもそも蜂蜜って何?と思い少し調べてみました。

蜂蜜は、集団生活をする仲間の保存食として、また子どもの食料として作られているそうです。

働き蜂が体内に蓄えた花蜜を、巣の貯蓄担当に口移しで渡します。

更に巣内でも何度か移動しながら保管するうちに、蜜蜂の持つ酵素とあいまって、あの粘度となるようです。

花蜜の水分約80%に対して、蜂蜜は約20%なのも長く保存がきく理由。

クマバチは単体で巣をつくるので、蜂蜜は作っているかもしれませんが、人が拝借できるほどのものは無いという記述もありました。

ちなみに、ローヤルゼリーは女王蜂だけが食べられるもので、おかげで体の大きさも倍になります。

寿命に至っては、働き蜂が30日に対して3~5年とありました。

働き蜂は全てメスで、さらに若い蜂からのみ作られるものだそう。蜂の社会にもれっきとした格差があり、何だか悲哀を感じてしまいます。

蜂蜜は当然ながら人間のために作っているものではありません。

働き蜂があの小さい体で、巣の為にせっせと集めてきたものを拝借するのはやや気が引けます。

しかし、種の保存のために花蜜から作られるものが、味、栄養価とも優れているのは納得です。

私が女王蜂ということはないので、間違いなく働き蜂でしょう。

では、我が家の女王蜂はだれ?意外と子供??

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今なら分かるこの味‐1902‐

私のゴールデンウィークは、2日目にして最終日。

5月5日、子どもの日は、池原ダムを見下ろすバンガローで遅めの起床でした。

釣り人は朝が早いと書きましたが、娘と妻は釣り人の家族なので、特に早い訳ではないのです。

朝食は父特製のサンドウィッチ。

ゆっくりとした朝の時間は贅沢なものです。

娘は連日試合に行っていました。

宿題ができていないのでチェックアウトまで勉強すると。

まさか「やめなさい」とは言えないので、昼前まで更にのんびりしました。

それほど釣りに行きたい感じもないのですが、湖上からの景色は楽しんで欲しいところです。

娘もインスタグラムを始めたそうで「なかなか撮れない写真が撮れるから」と。

2時間限定で出船しました。

前日、簡単に釣れる場所は見つけておいたので、妻は早々に1本釣り上げました。

しかし娘が若干苦戦中。

「別に釣れなくてもいい」と言われていても、何とか魚の顔くらいは見て欲しいもの。

2つめのポイントでミッション完了です。

船上カップラーメンで、全ての任務が完了しました。

撮影スポットは、一応抑えてもらいました。

帰り道の熊野街道には、植林されているエリアが結構あります。

「ウッドショックっていっても、ここに沢山あるじゃない」と妻。

確かになと思いますが、林業に就く若者はやはり少ないのが現実。

しかし解決する方法は意外と身近にありそうです。

吉野杉の中心地と言える川上村ですが、柿の葉寿司の名店「松屋」もあります。

娘も妻も大好きなので寄ってきました。

妻が先に入ると、あわててでてきて「○○さんいてはる!」と。

大学時代の同級生がこちらの御子息と結婚されたのですが、偶然お手伝いにきていたとか。

店頭でばったりお会いしたのです。

お願いして貰い、少し柿の葉寿司づくりの現場も見せてもらいました。

更に、とれたてのワラビまで貰ってしまいました。

「三杯酢でたべると美味しいよ」とのことでした。

家に帰ってから、どちらも頂きました。

この柿の葉寿司、テレビ番組で「ご当地魚めしグランプリ」でチャンピオンに選ばれたほどの逸品です。

サバのしっかりした塩味が素晴らしく、間違いなくお勧めです。

ただこのワラビ、すこし苦みがあってお酒のアテに最高でした。

もう30年も前のこと、初めて岐阜の山深い宿で山菜を食べた時、その美味しさに感激しました。

子どもの時は、見向きもしなかっただろう味が、大人になると滋味として感じられるのはなぜなのでしょう。

苦い経験をすると苦みを美味として感じるのか、単に舌が鈍くなっていくからか……

できれば前者であって欲しいものですが。

食べてばかりのゴールデンウィークでしたが、食はやはり活力の源です。

次に、美味しいご当地めしを食べに行けるのは、お盆休みでしょうか。

その日を楽しみに、今日から早速フル稼働です。

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勝者の言葉を聞きたい理由‐1880‐


今朝は快晴でしたが、本当に寒い朝でした。

常緑樹は風にそよぐ姿こそ楽しめませんが、鮮やかな緑は目にありがたいもの。

落葉樹は葉が残っていても、緑とはいきません。

アボカド、アボガト、アボガド。

スペルは avocado で、正確にはアボカドのようです。

スーパーでこんな陳列されたら、つい手がでてしまいます。

赤と緑は補色の関係ですが、それを踏まえてのレイアウトでしょうか。

夕食に、薄切りのバケットとアボカドがあれば、それだけで幸せなのです。

先日は娘の誕生日で、イチゴのケーキでお祝いしました。

この春からは中学3年生です。

ついこの間、保育園でリレーを走っていたと思ったら、本当にあっという間です。

美味しそうな色、そして実際に温かなロウソクの炎と、この小さな空間には全てが詰まっているのかもしれません。

この間オープンデスクに参加した学生は、「ちょっとイメージと違う」と初日で辞めていきました。

そのことでも書こうかなと思っていたのですが、女子スケート1000mで高木美帆さん金メダル獲得のニュースが飛び込んできました。

そんなネガティブな話題に触れている場合ではありません。

中短距離から団体追い抜きまで5種目に出場。金メダル1つに、銀メダル3つ。北京オリンピックは彼女のものだったと言ってもよさそうです。

年始に引退した体操の内村航平選手もそうでしたが、専門化、分業化が進む世の中でオールラウンダーとしての活躍には、感じ入るものがあります。

引退の理由は「世界一の練習が積めなくなった」でした。その言葉が、全てを物語っています。

生まれた時から世界記録保持者が居れば別ですが、人の立ち位置は基本弱者です。その弱者が成長するためには、自分で成功のイメージを作っていくしかありません。

成功した人の話しを見聞きする。あるいは、数少ない成功体験を記憶から引っ張り出してきて、その時の状況、雰囲気、時間軸などを思い出して、それに寄せていく。

それがイメージをつくるということだと思います。

勝者の言葉を聞きたいのも、それが理由なのかもしれません。

今週末から企画提案が続きます。「世界一の練習」=「世界一の準備」と置き換えることができます。

世界一はちょっとおこがましいので、大阪一の準備をしてのぞみたいと思います。

終わった後は、アボカドとワインでお祝いするところまでイメージを作っておきます。

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過去と現代の交差点‐1869‐

なかなか子供とスケジュールが合わないのですが、休日の夕食くらいは一緒にとりたいものです。

外食なら「お寿司行きたい~」となるのですが、またまた微妙な状況。

それなら手巻き寿司でとなり、堺の大起水産までネタを仕入れに行ってきました。

中央綜合卸売市場とつながっているのは、遊んでいたスペースを大起水産が借りているのでしょうか。

大起水産と言えば、関西に多くの回転寿司店を出店している会社です。

店内は、白浜のとれとれ市場を小さくしたような雰囲気。

朝一番からマグロの解体ショーも始まりました。

雰囲気としては、昨年の6月に買い出しに行った泉佐野漁港青空市場のほうが好みですが、近いことは魅力です。

兄妹とも好きそうなネタを仕入れ、市場の裏側へでました。

Googleマップ で道程を確認していると、北側の細い道が竹内街道と分かりました。

少し歩いてみたいと思ったのも、ここに来た理由です。


裏に出ると、この敷地が池の上に建っているのがよく分かります。

おそらくあたりは湿地帯で、これだけ大きな土地が残っていたのだと思います。

臭いというか、懐かしいというか、ドブの臭いも。

周辺にも説明の看板があちこちにでていました。

少し歩くと大泉緑地の南にでてきました。

子供が小さい頃はよく来ていたので、雰囲気がある道だなと思っていたのです。

Googleマップは、こういった旧道も表示されているのが嬉しいところ。

思わず大阪港まで辿ってしまいました。

丁度公園の南西角あたりで大阪中央環状線(通称:中環)と交差し、旧市街地へと入っていきます。

大起水産の看板左が竹内街道です。

ロマンティックに言えば、過去と現代の交差点です。その言葉に負けないくらい良い交差点でした。

先の看板にあった我堂金岡線を越えると、昔からの集落らしい雰囲気に変わります。

旧道は、先の見えないこのうねりが良いのです。

竹内街道は、シルクロードの終着点である難波と飛鳥の都を結ぶ日本最古の官道です。

時代が時代なら、ここは銀座4丁目のようなもの。趣きのある建物も残っていました。

もう少し行くと、金岡神社が見えてきました。

神社の本殿は南向きがほとんどですが、こちらの神社は西を向いています。

四天王寺も西向きだったと思いますが、大阪港からの参拝客に配慮したのかもしれません。これはあくまで私の想像ですが。

大阪、堺を移動していると、晴れ着を着た新成人を沢山見かけました。

こちらの境内では、娘さんを熱心に撮るお父さんカメラマン。友達同士で盛り上がるのもよいですが、何だかとても良い構図でした。

娘の成人式まではまだ6年あるので、あまり考えないようにします。

今日の仕事はここまでにして、家に帰って妻の手伝いをします。

誰もほめてくれないので「何と立派な大人」と自分で褒めておきたいと思います。

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善にみる‐1856‐

昨日、「あの森のOhana」【ゲンバ日記チャンネル】をUPしました。

https://youtube.com/watch?v=lv437tWZcNg%3Frel%3D0

Episode4は-窓-についてです。是非ご覧ください。

UPした後、日曜日の夕方ですが車で出発しました。

南阪奈道は日本最古の官道、竹内街道とほぼ同じルートを通っています。

奈良盆地を、大和高田バイパスで横断。169号線にのりかえて南下します。

六田駅辺りでは近鉄吉野線と並走しながら東進。

大和上市駅あたりから、徐々に南に進路をかえます。

2時間半かけてやってきた忘年会。

池原ダムの常連さんと、2年振りに集まったのです。

今年の料理はかなり豪華。

ズワイガニ。

フグ。

最後は甲羅酒。

2年分の楽しさでした。

今朝起きると、車に霜がおりていました。

湖面に立つ「けあらし」横目に、釣りをせず帰ってきました。

月曜日ですから。

午前中に東熊野街道を北上することもあまりないので、景色がとても新鮮。

東斜面が日を受け、ところどころに残る紅葉が鮮やかです。

吉野杉に代表される常緑樹がそれを一層引き立てます。

この時間に、奈良側から二上山をみることもかなり稀。

ふたこぶラクダの背中のようですが、そこだけが赤く見えます。

折角ならと麓を通ってみました。

やはり二上山だけがひときわ落葉樹が多いようです。

竹内街道の終点、奈良の都からみると雄岳と雌岳の間に日が沈むさまから、古代より神聖な山とされてきました。

もしかすると意図して植えられたものかもしれません。

同じ場所でも、時刻、天気、みる方向が変われば、全く違う景色になります。

これは人への応対でも同じです。「善意」という光を当てながら見れば、全く違った景色になることがあるでしょう。

「善にみる」

フェアに見る、正しく見ることを心掛けてきました。しかし、この視点が足りていなかったかなと最近思うのです。

日本では他国からすると考えられないくらい、コロナの新規感染者が激減しています。

「第6波は必ずくる」という識者もいます。来るのかもしれませんし、警鐘や備えは大切だと思います。

しかし今は来ていないのだから、善に見ても良いと思うのです。

少し早いですが、2022年のテーマにしたいと思います。

■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

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■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
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人は酒をつくった‐1841‐

先週土曜日は、何とか撮影を終えたと書きました。

日中は、はぼ快晴。

ぎりぎりの夕立ちをかわし。

何とか撮影完了。

丸一日拘束してしまったクライアントにお礼を言って、近くの駅に向かったのです。

その途中、「立ち呑み」の看板が見えました。

緊急事態宣言が解除され、段階的にではありますが、酒類の提供が開始されました。

ちらとのぞいてみると、数人のお客さんが楽し気に飲んでいるようです。

私も「ちょっと一杯」とはしておれず、そのまま電車に乗ったのです。

梅田での乗り継ぎ時、「立ち食いそば」はどうなってるんだろうとのぞいてみました。

どうやら通常営業のようです。


人も少ないし、こちらの「ちょっと一杯」なら良いだろうと、久し振りに外食しました。

ここは通学路だったので、中学生の頃から来ています。

早くて安いので、移動の途中にはもってこいなのです。

更に、その奥にある洋食店にもよくきました。

予備校生の頃によく来たのですが、当時はAランチが550円くらいだったと思います。

現在は750円になっていました。

どうせなら、こっちでも良かったかなと思いながら、懐かしの「新梅田食堂街」を抜けました。

阪急百貨店前のコンコースもそこそこの人出。

くるりと90度回って東へ抜ければ、沢山の飲食店が軒を連ねます。

大学時代の友人が、北新地のはずれでショットバーをしているのですが、もう3年近く行っていないはずです。

この状況で気にはなっていたのですが、共通の友人が電話で話したと教えてくれました。

ひとりで切り盛りしている店ですから、時間短縮協力金がでているので全く問題ないそう。

もっと言えば、そちらの方が確実かもしれません。

しかし彼は「気持ちが病んでしまう」と言っていたそうです。

世間派話では、「働かずにいいよなあ」というものもあります。しかし、当の本人はそうは思っていないのです。

しかし、その鬱憤もようやく晴らせそう。徐々にではあると思いますが。

私も、タイミングをみて久し振りに訪れてみたいと思っています。

子供達に最も理解されないのがお酒です。「飲まなくても良いものを、なぜ飲むの」と。

『レ・ミゼラブル』で知られるフランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーは言いました。

神は水をつくった。人は酒をつくった。

また古代ギリシアの劇作家、アイキュロスはこう言いました。

青銅は形を写すもの。酒は心を写すもの。

そこまでの酒飲みだとは思いませんが、週半分ちょっとの晩酌は楽しみのひとつ。

格好をつけて言うなら、本を読みながら心を落ち着け、自分の心に向かい合うための時間です。

ただ、船を漕いでいる姿を見られてると滑稽でしかないようですが。

そばではないほうの「ちょっと一杯」はいつ頃解禁するべきか。

状況によりますが、年末くらいなら許されそうかなと想像しています。大阪が大阪らしさを取り戻すために。

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■■■ 『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記