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魔法の単位‐1629‐

 今日、10月10日が体育の日だったのは、1964年の東京オリンピック開幕を記念したものでした。

 来年の東京オリンピック時は、開会に合わせて7月24日に「スポーツの日」として1年限りで引っ越すそうです。

 当時より気温が上がっており、祝日まで制定したのに、この気持ちのよい秋を外す理由は何だったのでしょうか……

 女心と秋の空の言葉通り、雲も空の色もめまぐるしく変化していきます。

 秋らしいウロコ雲。

 かと思えば夏空のような快晴に。

 いずれにしても気持ちの良い季節。やはりスポーツの秋、読書の秋です。

 「現場」私の第二の仕事場ですが、実に様々な道具を見ます。

 ここにもヘラ、万力、レンチ、さしがね等々。

 手入れをされたカンナは、手を触れてはいけないという雰囲気があります。

 多くの人が関わる現場で、共通言語となるのはやはり数字です。

 棟梁のMさんは、ミリ単位のスケールを使っています。

 少し年上の大工、Aさんはミリの上に「尺寸」が入ったものを使っています。

 303mm=30.3cmが1尺。その1/10が1寸で3.03mm。

 1坪は6尺平方(約1.82m平方)で約畳2枚分。の概念は、随分前に一度書いたことがあるので、良ければ読んでみて下さい。

 尺寸は最少単位が約3mmとなるので、ミリより3倍大雑把という言い方もできますし、全ての思考を1/3に出来るとも言えます。

 日本の建築は3尺グリッドで作ると建材の端材が少なくなり、コストパフォーマンスが上がります。

 よって、私も3の倍数をどこかで意識しています。

 厳密に言えば、法律によって尺寸で明記することは禁じられていますが、現場では非常に有効に使われています。

 全てを1/3にする魔法の単位と言ってもよいくらい、価値があるものだと思います。


 2016年にフィンランドへ行って以来、海外へ出れていないので、4日間だけ香港へ行ってきます。

 コンセントのアダプターを買いに行くと「この時期に香港ですか!」と言われてしまいました。

 半年前にチケットを取っていたので、まさかこんなことになると思いませんでした。迷いはしましたが、出来るだけ危険を避けて行ってこようと思います。

 4日も休もうと思えば、ギリギリまで働いて深夜から準備を始めるのはいつものこと。

 長さの単位は、「尺寸」なのか「ヤード」なのか「メートル」なのか。いずれにしても、知らない街へ行く高揚感はいつも変わりません。

 娘から「マスクと黒い服は駄目やで」と言われました。新聞をよく読んでいるので、私より情勢に詳しいかもしれません。

 月曜に戻ってから、またUPしていきたいと思います。

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【News】
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『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
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