
土曜日は早起きして、定例打合せに向かいました。

いつものようにトンネルの中で奈良県に突入。

そして南西端までやってきました。

「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場はどんどん進んでいます。
ゲンバ日記の2回目を早くUPしたいのですが、整理、編集とも追い付いておらず……

なかなかに迫力ある現場ですので、もう少しお待ちください。
天気は快晴。
梅雨前の貴重な晴れ間で、出来れば釣りをしたかったのですが、定例打合せが終わり次第、とんぼ返りで大阪に向かいました。
日曜日も、みっちり今週、来週の打合せの準備です。

明けて今日の夕方。
高校3年生の女の子が、「建築士になったきっかけ、仕事内容、仕事のやりがいなど」を聞きたいと取材に訪れました。
授業の一環だと思いますが、2年に1回くらいの割合で、こういったオファーがあります。
仕事に興味があるならと、基本的に全て引き受けていますが、彼女はインタビュー中にメモ程度しか取りませんでした。
取材終わりでそのことを尋ねてみると「後でもう一度整理します」と。
「話の流れを止めず、それができるなら素晴らしいね。僕も普段の仕事でもそうしているよ」と伝えると、喜んでいました。
褒めるというのは、案外難しいことです。
何でもかんでも褒めると、嘘っぽいものになるので、良く見ておかないといけないのです。

今日まで出社していたオープンデスク生も、模型をつくる手間は全く惜しまない学生でした。

特に、「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」の模型では、見せ場となる本棚をバルサ材で製作しました。
バルサ材の方がスチレンボードで作るより難易度が上がるので、一旦はスチレンボードを勧めました。
しかし、「バルサでやってみる」というので、任せてみたのです。

ソファなどは、厚めのスタイロフォームで作ると柔らかい質感が表現できます。
熱線スタイロカッターを引出し中から自分で見つけてきて、頑張って製作してくれたのです。

出来上がった写真がこれです。
UPで撮ると、本棚のゆがみが見えるかもしれませんが、バルサで作るなら上出来だと思います。
縦材と横材の両方に切れ目を入れ、ゆがみを最小限にする工夫までしていたからです。
10日以上頑張って出社していたのですが、朝が苦手なのか、時々約束の出社時刻に間に合わないこともありました。今日も間に合わずだったので、研修を打ち切ることにしました。
オープンデスクの前に面接をするのですが「真面目に一所懸命に取り組んでくれれば仕事の質は問わない」と約束します。一方「真剣味と謙虚さの足りない人は、研修を打ち切ることもあります」とも伝えます。
彼女なりに頑張っていることは伝わってきたので、良い点は積極的に褒めました。
ただ、8時間働くという事と、朝9時20分に出社することは辛そうでした。
それを「真剣味と謙虚さの足りない」とするのかは随分悩みました。
若い時なので、心の傷にならないよう気は使っていますが、約束を曲げてまで研修を続けることは、彼女の今後のためにも良くないだろうと、苦渋の決断でもあったのです。
時代は変わります。労働時間も変わります。ただ、一番変わったのは、経営者、先生などの年長者なのではないかという気がします。
「No」と言える大人が、学生の回りにいないのだと感じるのです。そんな学生が、いきなり真剣勝負の場に放り込まれたら……
尊重することと、なんでも認めることは違います。辛くはあったと思いますが、少しでも仕事人生の足しにして貰えたらと思うのです。
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