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「No」と言える大人‐2116‐

土曜日は早起きして、定例打合せに向かいました。

いつものようにトンネルの中で奈良県に突入。

そして南西端までやってきました。

「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場はどんどん進んでいます。


ゲンバ日記の2回目を早くUPしたいのですが、整理、編集とも追い付いておらず……

なかなかに迫力ある現場ですので、もう少しお待ちください。

天気は快晴。

梅雨前の貴重な晴れ間で、出来れば釣りをしたかったのですが、定例打合せが終わり次第、とんぼ返りで大阪に向かいました。

日曜日も、みっちり今週、来週の打合せの準備です。

明けて今日の夕方。

高校3年生の女の子が、「建築士になったきっかけ、仕事内容、仕事のやりがいなど」を聞きたいと取材に訪れました。

授業の一環だと思いますが、2年に1回くらいの割合で、こういったオファーがあります。

仕事に興味があるならと、基本的に全て引き受けていますが、彼女はインタビュー中にメモ程度しか取りませんでした。

取材終わりでそのことを尋ねてみると「後でもう一度整理します」と。

「話の流れを止めず、それができるなら素晴らしいね。僕も普段の仕事でもそうしているよ」と伝えると、喜んでいました。

褒めるというのは、案外難しいことです。

何でもかんでも褒めると、嘘っぽいものになるので、良く見ておかないといけないのです。

今日まで出社していたオープンデスク生も、模型をつくる手間は全く惜しまない学生でした。

特に、「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」の模型では、見せ場となる本棚をバルサ材で製作しました。

バルサ材の方がスチレンボードで作るより難易度が上がるので、一旦はスチレンボードを勧めました。

しかし、「バルサでやってみる」というので、任せてみたのです。

ソファなどは、厚めのスタイロフォームで作ると柔らかい質感が表現できます。

熱線スタイロカッターを引出し中から自分で見つけてきて、頑張って製作してくれたのです。

出来上がった写真がこれです。

UPで撮ると、本棚のゆがみが見えるかもしれませんが、バルサで作るなら上出来だと思います。

縦材と横材の両方に切れ目を入れ、ゆがみを最小限にする工夫までしていたからです。

10日以上頑張って出社していたのですが、朝が苦手なのか、時々約束の出社時刻に間に合わないこともありました。今日も間に合わずだったので、研修を打ち切ることにしました。

オープンデスクの前に面接をするのですが「真面目に一所懸命に取り組んでくれれば仕事の質は問わない」と約束します。一方「真剣味と謙虚さの足りない人は、研修を打ち切ることもあります」とも伝えます。

彼女なりに頑張っていることは伝わってきたので、良い点は積極的に褒めました。

ただ、8時間働くという事と、朝9時20分に出社することは辛そうでした。

それを「真剣味と謙虚さの足りない」とするのかは随分悩みました。

若い時なので、心の傷にならないよう気は使っていますが、約束を曲げてまで研修を続けることは、彼女の今後のためにも良くないだろうと、苦渋の決断でもあったのです。

時代は変わります。労働時間も変わります。ただ、一番変わったのは、経営者、先生などの年長者なのではないかという気がします。

「No」と言える大人が、学生の回りにいないのだと感じるのです。そんな学生が、いきなり真剣勝負の場に放り込まれたら……

尊重することと、なんでも認めることは違います。辛くはあったと思いますが、少しでも仕事人生の足しにして貰えたらと思うのです。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

メディア掲載情報

すべてがキラキラ‐1991‐

■半地下の音楽室がある「没頭できる家」オープンハウス開催■

場所:大阪府南部
天王寺駅から電車で30分
日時:2023年 3月26日(日)10:00~16:00
詳しい場所はお申込み後にメールでお送りいたします。

https://youtube.com/watch?v=RZ43wazHs3k%3Frel%3D0

「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」の現場へも定期的に通っています。

ようやく【ゲンバ日記チャンネル】のEpisode1をUPしました。

撮影のある時は、機材があるので車で現場へ向かいます。

渋滞を避け、阪神高速湾岸線→ハーバーウェイ→第二神名を乗り継いでおよそ2時間の道程です。

現在、オープンデスク研修に学生が参加しています。

手前の彼女は昨日まででしたが、 「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」の 撮影も手伝って貰いました。

それぞれに模型も担当。

何せ人手が足りていないので、ろくに指導もできていませんが、何とか形になるよう頑張ってくれています。

ただ、やはり見たいのは現場だと思います。

こちらの音楽室のある「没頭できる家」では、退屈しているお子さんの遊び相手になってくれていました。

クライアントご夫妻がとても喜んで下さったのです。

ひとりの学生は「すべてがキラキラしていました」という感想を聞かせてくれました。

一昨日は、少しだけテレビ出演があり、それにも同行してもらいました。

直接建築設計には関係ありませんが、なんでも経験です。

結局帰りは夜になってしまいましたが、「面白かったです」と。

昨日の打合せに模型は間に合いませんでしたが、オープンデスク研修生に仕事の質やスピードは求めません。

ただ、真面目に一所懸命は必須と伝えています。

模型は不得手だと言っていた彼女も、ここまで作れるのですから。

同じ人間。そんなに違いはないと思っているのです。

キラキラ

感想に良いも悪いもないのですが、素敵な表現だと思います。

未来ある若者に、仕事のやりがい、可能性を感じてもらえれば嬉しいのです。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

STAY ATELIER‐1692‐

 ゴールデンウィークは、多くの人達と同じように何処にも出掛けずでした。

 胸を張って出掛けることが出来た時、その爽快感をイメージしながら、ここは「忍」の一文字です。

 子供達も同じですが、ようやくweb授業が始まり、すこしずつペースを掴んできたようです。

 ”STAY HOME”でなく”STAY ATELIER”。

 折角時間があるので目一杯働きました。

 ずっと滞っていた「私の家」計画は、一旦「両親の小さな家」となりましたが、再び建てることにしました。

 子供達も2日間だけ手伝いに来て貰ったのです。

 人手不足につき、自分達の家の模型は自分達で作る。

 長男が「僕、向いてないと思うわ~」と言い、無理だったら掃除に切り替えると。

 娘は手先が器用なので大丈夫のはず。

 要領を伝えておくと、思った以上に進んでいました。

 私にとってはATELIERがHOMEみたいなもので、昼ごはんは小さなキッチンで作ります。

 おでん風煮込みとハヤシライス。

 長男は辛口カレー。

 とても美味しいと喜んで食べてくれました。

 レトルトですが(笑)

 しかしご飯は鍋で炊きました。

 2合半炊きましたが、2人で殆んどを平らげたのです。

 ようやく授業が始まったので、休憩時間には宿題をしていました。

 学校が始まった時、その有り難さが身に染みると考えれば、こんな貴重な体験はそうありません。

 これからは「勉強しなさい!」と言わずに済むでしょう……とまではならないか。

 苦手かもと言っていた長男ですが、意外に上手。

 小学生にアルバイト代は出してはいけないそうで、娘にはお駄賃、長男にはいくらかアルバイト代を渡しました。

 「こんな楽しい上に、お金まで貰えて!」と、二人とも上機嫌で家に帰っていったのです。

 そこから2人で出し合って、母の日のプレゼントを買ってきていました。

 もし長男が現役で大学に入り、下宿したとすれば一緒に暮らすのはあと3年足らず。

 クライアントの幸せを実現するのが私の仕事なので、設計においては、家族を一番後ろ回しにしてきました。

 そろそろリミットが来たようです。

 やる以上は全力がモットーです。今年中には必ず建ててみせると、大見得を切っておきました。

 2011年のゴールデンウィークは、初めて4人でフェリーの旅にでました。

 9年も経ったのですからご飯も沢山食べるはずです。

A photograph is wonderful.

2011年5月 熊本/阿蘇

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記