カテゴリー別アーカイブ: 02 ことば・本

追悼、アントニオ猪木‐1944‐

先週の土曜日、「アントニオ猪木死去」のニュースが流れました。

近年は難病を患っており、かなり痩せた姿も報道されていました。

小学生から25、6歳の頃まで、大のプロレスファンでしたが、そのきっかけは金曜8時のプロレス中継です。

戦後、街頭テレビに映る力道山の活躍で、国民的娯楽となったプロレスですが、私もすっかりその魅力にとりつかれてしまったのです。

1963年、戦後のヒーローだった力道山が凶刃に倒れます。その後の2枚看板となったのが、ジャイアント馬場とアントニオ猪木でした。

しかし政治的な問題が色々と起こり、猪木は力道山が興した日本プロレスを追放されます。

そして1972年に新日本プロレスを立ち上げました。28歳の時です。

長らくプロレス本は買っていませんでしたが、アントニオ猪木追悼の意をこめて、「新日本プロレス50年史」を購入しました。

裏表紙にはタイガーマスク。左下に写っているのは、若手時代の前田日明と山崎一夫だと思います。

1973年から1985年の金曜8時枠の放送があったこの時期が、昭和プロレスの黄金期と言ってよいでしょう。

猪木は「プロレスこそが最強の格闘技」と宣言し、「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」と言いました。

そして、プロレスを世の中に認知させるため、異種格闘技戦が始まるのです。

1976年、ボクシングの現役世界チャンピオンだったモハメド・アリ戦が最も有名ですが、6歳だった私の記憶にはありません。

しかし、1980年の極真空手のチャンピオン、熊殺しの異名をもつウィリー・ウィリアムス戦あたりからは覚えています。

それぞれの面子があるので、殺気立った両陣営の雰囲気は10歳の子供でも感じるところがありました。

異種格闘技戦とは別に、新日本プロレスからは、藤波辰爾、タイガーマスク(佐山サトル)、長州力、前田日明、武藤敬司、蝶野正洋……次々とスターが生まれていきます。

また、プロレスの天才と言われた猪木は、外国人レスラーを育てる能力も優れていました。

「ひとり民族大移動」のアンドレ・ザ・ジャイアント。

「不沈艦」スタン “ザ・ラリアット” ハンセン。

そして、「超人」ハルク・ホーガン。後に映画「ロッキー3」への出演まで果たし、世界一有名なプロレスラーとなったのです。

スタン・ハンセンは、後にジャイアント馬場の全日本プロレスに移籍しますが、いずれも猪木のプロデューサとしての能力が、彼らをトップレスラーに育てたのは間違いありません。

よりプロレスを好きになったのは、1983年創刊の『週刊プロレス』を読むようになってからでした。

編集長・ターザン山本は「観るプロレス」から「読むプロレス」の面白さを提唱していきます。

「テキサス・ブロンコ」テリー・ファンクも写っていますが、ほんとに格好良かった。

私も「週プロ」の影響で、1984年に前田日明が立ち上げた、より格闘技色の強いUWFに傾倒していくのですが……

プロレスとアントニオ猪木のことを書き始めると、延々と書いてしまいます。プロレス史自体が大河ドラマなのですが、話をもとに戻します。

現在は日本のプロレスはよりショーアップされ、アメリカナイズされたエンターテイメント色を強めています。

プロレスには「ブック」と呼ばれる脚本があると言われるので、他の格闘技より下に見られがちです。

それはひとつの意見なので構いません。

しかし、プロレスラーが亡くなる度に思いだす言葉があります。

冒険小説とは、成熟した男性によって書かれた、成熟した男性のためのエンタテイメント
-田中光二- 作家

プロレスを楽しむには、ある程度の許容量と、想像力が必要なのだと思います。

ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、橋本真也、三沢光晴、ブルーザー・ブロディー、アンドレ・ザ・ジャイアント、ホーク・ウォリアー、アニマル・ウォリアー、ジミー・スヌーカー、ビッグバン・ベイダーそしてついにアントニオ猪木まで。

多くの大男たちが早世しているので、79歳まで日本を元気づけてくれたと感謝するべきなのでしょう。

「燃える闘魂」

「過激なダンディズム」

「プロレス外交」

「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし 踏み出せばその一歩が道となる迷わずゆけよ、ゆけばわかる」

「元気があれば何でもできる」

「闘魂ビンタ」

選手を引退してからは、道化的な役割も引き受けていましたが、現役バリバリの頃は、初めの写真の通り、とにかく格好良かったのです。

先日亡くなった稲盛さんも、経営の原点12か条の8条に「燃える闘魂」をあげています。

経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要。

作家・開高健もそうでしたが、インテリと言われる人に、プロレスファンはかなり多いのです。

一時は袂を分つことになった、弟子でもある前田日明のコメントがニュースに上がっていました。

「猪木さんがいなかったら、前田日明もタイガーマスクも、リングスも修斗も総合格闘技もK―1もPRIDEも何もなかったよ。全ての始まりですよ」

この言葉が全てでしょうか。

新約聖書は「はじめに言葉ありき」で始まるそうですが、近代プロレス、総合格闘技においては「はじめに猪木ありき」だったのです。

多くの人に影響を与え、元気づけ、楽しませてくれた「創造主」。安らかに。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

魔法の間取りと、魔法のない敷地‐1940‐

昨日、 『ESSE-online』 でコラムが公開されました。

できれば月に1本は書いて欲しいと言われているのですが、前回から3ヵ月も開いてしまいました。

6月から9月にかけては、自分でも良く覚えていなくらい、あっという間に時間が過ぎてしまったのです。

今回は「冷蔵庫の位置次第でLDKがすっきり。調理もしやすくなる魔法の間取り4選」

タイトルは付けて貰うので、多少気恥ずかしい感もあります。


ただ実際に、冷蔵庫の配置がLDKに与える影響はかなりのものがあります。

図面も添えて解説しているので、良ければ読んで下さい。

昨日から台風14号が猛威を振るっていますが、九州では浸水の被害がでています。

大阪近辺は、真夜中あたりに最接近するようです。被害が少なければよいのですが。

普段は平地が暮らしやすいですが、こういった時には標高が高い方が水害には強いことになります。

大阪で言えば、天満橋、谷町四丁目あたりが上町台地の先端になります。

谷町四丁目から東の法円坂へ向かって歩いて行くと、さらに標高が上がります。

このあたりは海抜20m以上。

大阪歴史博物館のあたりです。

北東には大阪城とOBPが見えています。

中央大通りを挟んだ反対側。

南側には難波宮跡も見えます。

法円坂から谷町四丁目駅を見下ろすと、高低差が分かりやすいでしょうか。

最も標高が高く、安全な位置に宮殿が建てられていたのです。

土地を探しをしている人がいたとしても、この周辺の土地を買うのは大変ですが、国土地理院が公開している地図はとても参考になります。

中でも、この「活断層図」は土地の生立ちも分かるのです。

画像中央にある赤い半島が上町台地で、先端に大阪城があります。

濃いめの赤は「約十万~数万年前に離水した台地面」であることが示されています。

設計の依頼があった時、この地図を参考にすると、地盤改良の要不要がある程度想像できるのです。

先日「発掘調査」となった敷地も、淡い赤色上の敷地で、「約数万~数千年前に離水した台地面」だということが分かっていました。

それで、地盤改良が不要だったうえに、土器まで出土したのですが。

これまでに設計させて貰った土地も、 「活断層図」 で調べると納得できることばかり。

「なぜここに段差があるんだろう」と思っていた場所が、断層によるものだったことが分かったりもしました。

もしかすると、土地の調査をしている時が、一番ワクワクしている時かもしれません。

また、「年代別の写真」をみることもできます。街が発展していく様子が分かりやすく、面白いのでお勧めです。

間取りは工夫によって、無限の可能性があります。

しかし、土地に関しては全て受け入れるしかありません。

「温故知新」は孔子が説いた教えですが、土地に関しては古ければ古い程よいのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

昭和の良いとこ、悪いとこ‐1934‐

昨日は、久し振りにエアコンなしで朝まで熟睡できました。

朝夕が涼しくなり始めると、どことなくホッとするのもです。

出掛けると言えば、現場か近所の散歩くらいですが、大阪の下町には昭和な建物が沢山残っています。

「大衆食堂」という言葉は知らない人のほうが多いかもしれません。

玉子丼は480円、昭和49年創業とあります。

こちらは昭和モダンといった感じでしょうか。

雀荘とスナックという組み合わせが、まさに昭和です。

エントランスのミラー貼りもいい感じ。

こちらは、立派な昭和の建物。

こういった2.5階建ての建物も、私の子ども時代に沢山建ちました。

各家庭にマイカーが1台という時代に合わせて考えられたのだと思います。

現在、オープンデスク研修に参加している学生は2002年、平成14年生まれです。

今日で5日目ですが、リノベーション計画の模型を作成中。真面目に取り組んでくれています。

実は彼女と同時に、もうひとりの学生がオープンデスク研修をスタートしました。

しかし、2日目の早朝「辞退したい」というメールが届きました。「考えてみた結果、私には合わない」という結論に至ったそうです。

オープンデスク研修というものは、そもそもが自由なものですし、辞退するのは一向に構わないと思います。

10年前、20日間研修の完走率が70%くらいだったと思いますが、最近は30%くらいでしょうか。個が尊重される時代なので、当然なのかもしれません。

ふと「昭和生まれは、悪いとこだらけ?」と考えることがあります。

20年程だったか、若者の討論番組を偶然見かけました。

MCは大人の男性でしたが、白熱する議論の途中でこんな発言をしました。

「相手を否定したり傷つけるために行うのは議論ではない。互いを理解しようと努力し、その上で建設的な結論を導くために行うものだ」

否定はひとつの意見であるのも間違いありません。また、舌鋒鋭いのも結構です。

しかし、この前提条件で行わなければ、そもそも話をする意味さえない気がします。

昭和の良いところは、敗戦⇒復興⇒高度経済成長期⇒バブルと、時代が上向きだったからか、熱量の多い人が多いところでしょうか。

悪いところは、そのような時代背景からか、「頑張れば何とかなるという」という精神主義的なところかなと思います。

討論に限らず、「互いに分かり合える」また「互いを知ろうとする」という心の傾向は、とても重要だと思います。

「個」を大事にすることも大切ですが、過ぎると「孤」になってしまわないかと心配するのです。

これも、昭和生まれのお節介かもしれませんが。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ‐1932‐

週末の天気はさえませんでしたが、今日は快晴でした。

私たちが中学生の頃は、2学期は9月1日からでした。

娘も今日から授業があると言っていましたが、最近は早いと聞きます。それで、昨日はスパワールドで1日遊んだそう。

暑い暑いと言っていても、いつか夏も終わります。

一度くらいは海で泳ぎたいと思っているのですが。

先週から、新しい現場がスタートしました。

https://youtube.com/watch?v=OnP3auyhZmw%3Frel%3D0

まだ現場日記の準備もできていませんが、土曜日から本格的に解体が始まっています。

重機の先端にフォークというアタッチメントを付けて、掴み、倒していきます。

今度は廃材をつかみ、脱着式コンテナに詰めていくのですが、その動きは極めて繊細。

https://youtube.com/watch?v=nDdxBCed768%3Frel%3D0

自分の手のように操るのです。

庭先には、少し残材が残っていました。

滑り台でしょうか。

随分活躍したのだろうと思います。

そして内部の壁には世界地図。

中古で購入したもので、それほど愛着がある訳では……と聞いていました。

それでも、確かにここでの暮らしがあったのです。

1月に竣工した「あの森のOhana」の竣工写真も上がってきています。

いまだWebサイトの準備もできておらずで……

「Ohana」の解体が決まり、 「あの森のOhana」 は生まれてくることになりました。

いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ

- パブロ・ピカソ - 画家

物理的な意味でなく、精神的なことを指しているはずです。

それでも、何かを破壊し、創造するのですから、その覚悟は持っておかなければなりません。

「没頭できる家」完成へ向けて、気合は十分です。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
『 建築家・守谷昌紀TV』

十津川警部とともに、木曽路を行く‐1917‐

6月中に梅雨が明けてしまいました。しかもこの暑さ。

ちょっと記憶にありません。

夏に咲く濃紅の花といえばキョウチクトウとサルスベリですが、 キョウチクトウ は強烈な毒があります。

BBQの際、串がわりに細い葉をつかって……という話もありますから、注意して下さい。

夕食の後は、晩酌をしながら本を読むのを楽しみにしています。

歯ごたえのある本も良いですが、基本は小説が好き。

家の本棚に、私が買ったものではない、西村京太郎の「十津川警部」シリーズがありました。

タイトルは『木曽街道殺意の旅』。

木曽福島は義妹家の別荘がある縁でよく訪れます。

ちょっと涼し気な感もあり、セレクトしてみたのです。

小説内にもでてきましたが、木曽福島の手前には妻籠と馬籠があります。

こちらにもよく立ち寄りました。

もうもうと蒸気が立ち込めるセイロ。

この写真は11年前なので子供が、6歳、3歳くらいです。

昼食に立ち寄った飲食店では五平餅の文字も見えます。

その五平餅とソバの昼食ですが、それも何か涼しげ。

あちこちと出掛けていたころが、何とも懐かしいかぎりです。

西村京太郎は、2019年にこのシリーズで吉川英治文学賞を受賞。そして今年の3月に亡くなっておられました。

「十津川警部」 初体験でしたが、思っていた以上に人が亡くなり(笑)、エンターテイメントでした。

気楽に楽しませて貰ったのです。

暑い暑いといっていても、涼しくなることはありません。

せめて本のなかで、雪国をめざすのも一案です。

目に涼しい写真で、かなり早い暑中お見舞い申し上げます。

少しでも省エネ効果があればよいのですが。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
『 建築家・守谷昌紀TV』

コラム 第8弾 「シンボルツリー」公開、僕はフジっ子‐1914‐

日曜日は車で打合せにでていました。

猪名川を通ると、パッと視界が開けて気分がいいのです。

河川敷に野球場が沢山並んでいます。

元野球少年でしたが2019年にイチロー選手が引退してからは、あまり気になる選手がいませんでした。

しかし今は、大谷翔平選手の活躍が気になります。

それは、誰もが成し遂げたことのない偉業に挑戦する、真のスーパースターだからだと思います。

もう少しホームランが出ると、毎朝のテンションが更にあがるのですが……まずは自分が頑張れという話ですが。

計画地には大きな庭があり、移植する樹種の調査をしました。

和の庭には結構アジサイが多いのです。

紫がやはり王道ど真ん中でしょう。目に鮮やかでした。

6月18日(土)の21時頃、 『ESSE-online』のコラム の第8弾、 「シンボルツリー」 が公開されました。

この時間帯は多くの人が見てくれるそうで、よい記事だと、そういった時間帯に公開してくれるのです。

5つの事例を解説していますが、先週の月曜日にそのうちの1つ「Shabby House」を紹介しました。

「イタウバハウス」のジューンベリーをはじめ、その他も思い入れのあるものばかり。よければご覧下さい。

すると、 「おいでよ House」 も6月16日(木)に公開されていたのを見つけました。

6月18日(土)には『ESSE-online』内の『日刊Sumai』のページには、2つの記事が上下に並んでいました。

これで、 「おいでよ House」『住まいの設計6月号』  『住まいの設計チャンネル』   『ESSE-online』 と3つのメディアに掲載されました。

いずれもフジテレビ系列の出版社、扶桑社が運営するメディアなので、このようなことが起るのですが。

フジテレビの夕方のニュース、『スーパーニュース』や『みんなのニュース』にも、何度も作品を取り上げてもらったので、フジテレビと相性がよいのかもしれません。

ずっと昔、明石家さんまがフジテレビに多く出演していた頃、「僕はフジッ子なんで」と言っていたことを思い出しました。

レベルは違いますが、やはり相性はあるような気がします。

「ひょうきん族」「ごっつええ感じ」「夢で逢えたら」「笑う犬の生活」そして「めちゃイケ」とバラエティのフジが大好きだった世代です。

影響があるのかもしれません。いや無いかな……

ただ、人は知らない人を好きになることはありません。知って貰って、初めてスタートラインにつけるのです。


Yahoo!ニュースにでると見て貰う機会がかなり増えるそうです。

編集者の方が「とてもリッチな記事」と褒めてくれたり、10万プレビュー程あるそうなのですが、特に実感をできることがないのが寂しいのですが。

私と、アトリエmの存在を知って貰うために、いろいろなことをしてきました。

中でも「書く」ことは特に大切にしてきたつもりです。

ひとりでも多くの人にこのコラムが届きますように。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

千日先の近未来‐1909‐

火曜日は朝方まで雨が残りましたが、庭木の調査に出ていました。

計画地の庭がなかなかに立派で、可能なものは移植しようと思っています。

1本1本メモをとっていると、あっという間に3時間ほど経っていました。

昼過ぎに現地を出て、阪神高速の池田線→環状線へと乗り継ぎます。

そして松原線へ。

アトリエに戻る時は「平野」の手前、「駒川」で降ります。

結構いろいろな人に、松原線の通行止めのことを心配されました。

丁度、平野出入口のすぐ横なので、そこまで影響はないのかなと思っています。

それでも初日は予想がつかないので、前日に調査へ出掛けたのですが。

昨日、6月1日は朝からずっと取材のヘリコプターが飛んでおり、その音で目が覚めました。

かなり低い位置でホバリングするので、おちおち寝ていられない程の爆音だったのです。

阪神高速のWebサイトを見にいってみました。

南北の内環状線と、東西の長居公園通が交差する「瓜破」の交差点。

この橋桁部が架け替えられます。

長居公園通は、南港と近畿道を一直線に繋ぐ片側3車線の道路で、それをまたぐ橋桁は65mあります。


この距離を飛ばすため、橋桁中央はヒンジ構造(丁番のような構造)となっています。

それが設計時の想定より大きく沈下しているようです。

2003年に、ワイヤーで上部に引っ張り上げる補強工事をしましたが、根本的には解決できておらずで、今回の架け替え工事になったという説明でした。

ただ、その期間が3年!

初めてこの標識を見た時は、3度見してしまいました。

既存橋桁の撤去が1年以上かかるのは、交通を妨げないよう、低騒音かつ空中で行うからとありましたから、仕方ないようですが。

松原線が開通したのは1970年。私の生まれた大阪万博の年です。

全面開通は1980年。小学4年生の時でした。

地下鉄谷町線の天王寺-八尾南間の開通も1980年で、概ね阪神高速の下を通っているので時期を同じにしているのです。

3年後の開通は、2025年大阪万博を見据えてのことでしょう。

3年と言っても、毎日、毎時、毎分の積み重ねです。

もう少し大阪の中心部へ移転したい気持ちもあり、千日先の近未来はアトリエがどこにあるかは分かりません。ただ全ての面でパワーアップしていたいと思います。

同じ神社仏閣に、続けて千日間参り続ければ願いは成就するというのが「千日参り」。

また、社寺の境内にある百度石との間を百回往復することを「百度参り」とも言います。

何より真剣に願う気持ちが大切ですが、量も大事だという考え方です。最近は流行りませんが。

ただ、私は嫌いではありません。量は質を凌駕するとどこかで信じていますから。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

■ 『ESSE-online』にコラム連載

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記


『住まいの設計』掲載。必要で必然な、「チョイ掛け」「チョイ置き」をご覧ください‐1904‐

4月初めに『住まいの設計』の取材があった「おいでよ House」

先週金曜日、5月13日に掲載号『住まいの設計6月号』が発売されました。

「子育て世代の家づくり」のテーマにそって、5軒のこだわり住宅が紹介されています。

ロフトとキッチン、ダイニングの関係性がよくわかる写真です。

カメラマンによってアングルは様々。

私も撮ってみました。

キッチンもここまで片付けて貰い、ご家族の協力のお陰で取材は成立します。

笑いの絶えない撮影でしたが、その雰囲気がよく伝わってくる楽しい誌面になりました。

書店で手に取ってもらえると嬉しいですが、Kindle版なら1051円。時代も感じます。

https://youtube.com/watch?v=ZGtsqQOG0Ac%3Frel%3D0

Youtubeチャンネルの【ルームツアー】。

https://youtube.com/watch?v=U7IctbOkHRM%3Frel%3D0

【Owner’s Voice】 にも協力頂きました。

丁度竣工して1年経ったので、「1年後の感想」が届きました。

いくつかピックアップしてみます。

・軒を大きくしてもらったことで、雨の日も玄関で濡れずにすむ
・玄関外構の塀を当初より玄関扉前を隠れるまで伸ばした事で道からの視線が気にならず扉を開けっ放しにもできる
・駐車場から入ることができるドアと土間を作ったことで荷物の出し入れや砂がつくもののチョイ置きが出来て便利


このあたりが、外部関係でしょうか。

特に駐車場奥の勝手口が「チョイ置き」に便利だと言ってもらいました。

・独立したスタディルームを作ったことで、勉強と遊びの区別がはっきりした

一番の特徴といってよい「小さな」スタディルームです。

・ロフトを設けることでリビング天井が高くなり、驚くほどの解放感
・来客時に大人はリビング、子供はロフトと子供の行動を感じながら離れることができる
・リビング高窓から見える空の雲の動きや月を眺めるのはとても気持ちが良い

・リビングが2階だから冬も床暖だけで温かい

やはりリビング関係が多いですが、この洗面脱衣室もなかなかの高評価です。

・2階中央に水回りをコンパクトにまとめたお陰で家事がとてもやりやすくなった
・乾太くん、浴室乾燥で室内干しのストレスなし
・水回りのタオル掛けやチョイ掛け金具を多めにしたことで洗濯物を干す際の一時置き場に困らない


写真中央のこの小さな金物が「チョイ掛け」フックです。

洗面脱衣室はタオル、バスタオルを掛けられる壁が少ないので、この方法で解決しているケースがかなりあるのです。

取材の日も大活躍だった奥さんが書いて下さったと思いますが、「チョイ置き」「チョイ掛け」とワードのセンスも抜群なのです。

最後の総括でもこう書いて下さいました。

土地探しに難航しましたが、待ったからこそ、守谷さんに出会うことができましたし我が家にとっての家づくりに最適な時期だったんだなと思います。
家族のことを一人一人よく見て聞いてアドバイスいただきとても感謝しています。
本当にありがとうございました!


ここまで協力頂いて、お礼を言わないといけないのは私の方です。

この世に起こることは全て必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる。

松下幸之助の言葉を、実際に体現して頂いたことになります。

必然で必要なものづくりを、ずっと続けて行きたいと思うのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

■ 『ESSE-online』にコラム連載

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

車と自転車「手入れという思想」‐1898‐

植込みのツツジやサツキが咲き始めています。

これらが咲き始めたらゴールデンウィークがすぐそこです。

もうスタッドレスは要らないだろうと、八尾のサイトウ自動車でタイヤを交換してもらいました。

ハイラックスサーフの時は、気持ちよくタイヤ交換をしてくれた工場が、「うちの機械では2tonまでが精一杯で……」と難色をしめしました。

それで、池原ダムで知り合ったこちらに相談すると「トラックのメンテまでするんで、全く問題ないですよ」と。

確かに、こんな小さな機械で持ち上がるなら、何とかなりそうな気もしてきます。

タイヤ交換と言えば、自転車もよく難色を示されます。

カゴ付きで格好いい自転車が欲しくて、探して貰ったのがこの自転車です。


購入した天王寺のムーブメントまで持っていけば、メンテナンスしてくれるのですが自転車で行くにはちょっと遠い。

それで、近所の自転車屋さんに持っていくのですが、大概が「ディスクブレーキの自転車は、うちでは触れない規定になっているんですよ」と。

ブレーキの種類がディスクブレーキなだけで何故?と思いますが、ほとんどが門前払いです。

ですがこの店員さん「ほんとは駄目なんですが」といってタイヤを外して見てくれました。

どうやらチューブも傷んでいるようで、何となく直し方を教えてもらい、ネットで注文したのです。

四苦八苦しながら、何とか付け替えしたのです。

物ごとに永遠はないので、車にしても、自転車にしても、手入れをしながら使うことになります。

「バカの壁」で知られる養老猛司さんは、「手入れという思想」で、日本人と「手入れ」について書いています。

当たり前ですが、自然は「自然のまま」にしているから自然です。反対に人工は「思うようにする」ことだと言います。

思うようにならないことに人の手を入れ、人工のほうに引っ張る。これが「手入れ」という考えです。

子育ても同じようなものだそうです。

放っておけば良いかと言えばそうでもない。かと言って、どこへもっていけば良いかも分からない。わからないけど、とにかく毎日「手入れ」をすることになると。

庭でも放っておけばすぐに雑草が生えてきます。 「手入れ」 とは、自然の強い日本人の生き方だともありました。

子育ても仕事も答えはないので、日々手入れするしかありません。

また、自分の心や考え方も同じで、一度答えがでたらそれでおしまいとはなりません。時代、時流、タイミング、によって答えは変わっていくからです。

還暦とは人生ひとめぐりしたという意味です。還暦まではまだ少しありますが、最近、色々なことを見直す時期に来ているのかなと感じているのです。


生まれて初め自転車のタイヤを交換しました。できたら、新たな満足感もありましたから。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載■■■

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設

■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

『住まいの設計』の撮影は、セッションも爆笑も動画もあり‐1895‐


昨日は、老舗の住宅雑誌『住まいの設計』の撮影がありました。

「おいでよ House」に撮影に伺うのはこれで6回目くらいのはず。

ご家族にはお世話になりっぱなしで……

カメラマンは大阪の方。ライターさんは神奈川からの来阪です。

予定の10時から早速撮影が始まりました。

撮影時は写り込まないよう、身を低くして貰わないといけない場面があります。

この日は、オープンデスク生を2人連れていったのでこんな感じ。

密と言えば密ですが、マスク、換気は徹底していたのでご容赦ください。

「おいでよ House」 といえばこのカットです。

長男くんが、朝日を浴びる指定席についてくれました。

カメラマンの方がホスピタリティ抜群で、どんどん盛り上げてくれます。

ちょっとシャイな次男くんも乗ってきました。

今まで一度もまともに撮れていない、ガス衣類乾燥機の「乾太くん」

リンナイの大ヒット商品ですが、ようやくそのカットもおさえることができたのです。

長男くんが、お手製のマスクを披露してくれました。

ウルトラマンもあり、相当なクオリティです。

ウルトラマンの変身アイテムもお手製ですが、マーブルチョコの容器を芯にして、粘土で作ったそうです。

これだけ物創りへの熱意があれば、今すぐにでもスカウトしたいところなのです。


初めは「イヤ~」と言っていた次男くんも、その特技を披露してくれました。

バイオリンです。

弓に使われているのは馬のしっぽの毛だと教えてくれたのです。

彼はピアノも弾くのですが、この日はお母さんとセッション。

動画の撮影もあったので、その腕前を披露してくれました。

心温まる構図で、一方的叔父としてはただただ嬉しい限り。

色々な動画の撮りもあったのですが、採用になればと楽しみにしています。

インタビュー動画の撮影は、ライターさんと爆笑の図です。

あっという間に4時間が経ち、14時に撮影は終了したのです。

これまで 『住まいの設計』 では、「光庭の家」「サロンのある家」「イタウバハウス」「滋賀の家」「阿倍野の長屋」「回遊できる家」を取り上げてもらいました。


今回で7作品目ですが、動画の公開になれば初めてのことです。

これは、こちらのご家庭でしか見たことのない、特大タバスコ。

その秘密が明かされるかもしれません。

オープンデスク生の1人が「クライアントの声を目の前で聞き、実際に見るという事に凄い感動しました」とメールを送ってくれました。

私の目的は1つだけ。クライアントを幸せにすることです。そんな空気感が伝わるとよいのですが……

『住まいの設計』 の発売、『住まいの設計チャンネル』で公開が決まれば、またここでお知らせします。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載開始■■■

2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記