
御堂筋と千日前通の交差点が「難波」。
北を見ると、右手に大丸心斎橋店、左手に大阪Wが見えています。

真東を見るとなんばヒップス。
壁面には「namba HIPS」の看板も見えています。
完成は2007年で高松伸の設計。

千日前通を渡り、南に下った西側にはホテルロイヤルクラシック大阪。
2020年の完成で、設計は隈研吾。
この地にあった、村野藤吾設計の大阪新歌舞伎座のデザインを踏襲しています。

そして御堂筋は、南大阪からの玄関口、南海なんば駅であり大阪高島屋でもある南海ビルディングに突き当たり、西へクランクして南下していきます。
大阪の目抜き通りだけあって、建築も多種彩々です。

周辺にある、大阪メトロ「なんば」駅のローマ字表記は「Namba」です。
私達が小学校の時に習った時は「Nanba」が正解だったはず。

こちらは、天神橋筋と大川が交差する「天神橋」。

大阪メトロと運営母体が近しい大阪シティバスの停留所は「Tenjimbashi」表記。
「n」と「m」が混在しています。

しかし、道路標識は「Tenjinbashi」と「n」表記。
こうなってくると???という感じです。
日本語の発音をアルファベットで表現するのがローマ字ですが、私達が小学校の時に習った「訓令式(くんれいしき)」と「ヘボン式」という表記方法があります。
「訓令式」は規則に乗っ取ったもので、「ヘボン式」は英語の発音に近い表記方法。
アメリカ人宣教師、ヘボンさんが考案しました。
パスポートを「ヘボン式」で表記するのは、このためです。

「ヘボン式」では、「p」「b」「m」のようにしっかり唇を閉じる音(両唇音)の前の「ん」は「m」で表現します。
英語を習った時「n」の発音は「エンヌッ」といった感じで、唇は離したままでした。
確かに「馬場町」を唇を離したまま発音するのは難しい。
日本語では同じ「ん」で、違いを気にしていませんが、英語的な観点からみると、両唇音の前の「ん」は「m」で表現する方が、音としては正確なのでしょう。
それで「本通」は「hondori」、「馬場町」は「Bambacho」といった表現が混在することになりました。
昨年末、国としても広く浸透している「ヘボン式」を基本とする方針を決定しましたが、先の「天神橋」のように、道路標識は、訓令式が残っていることも多いようです。

難波も、道路標識は「n」でした。
この話、電車で通学している時から気になっていました。
それが、少し前に偶然付けたテレビ番組、『チコちゃんに叱られる』で解説していて、ようやくすっきりしました。
中国における漢字の数は、よく使われるもので3千5百文字、歴史的には10億とも言われているようです。
しかし、日本人が使う漢字、ひらがな、カタカナの組み合わせは無限とも言えます。
日本語の表現の多彩さが、日本人の感性を維持するのに、大きく役立っていると思っています。
しかし、音の滑らかさに関しては、英語が群を抜いていると思います。
母語において英語のシェアは世界一ではないにもかかわらず、世界規模のヒットをする楽曲はほぼ英語です。
意味を深く知らなくても、好きな楽曲が沢山あるのは、その説明にもなると思います。
今回は「エンヌッ」と「エンム」の違いに執着して書いてみました。
インバウンドが日本の経済を支えるなら「ナヌッバ」「テンジヌッバシ」でなく「ナムバ」「テンジムバシ」のほうがちょっとだけいいかなと思います。

道頓堀橋の南にある、はり重の隣にある松竹座は解体が決まってしまいました。

道頓堀通と心斎橋筋の交差点。

東側にミャクミャク様が鎮座していました。
撮影をするインバウンド客も沢山居ます。
表記も「ヘボン式」が基本となりました。
大阪のため、日本のためにどんどんお越しください。
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