今日は朝から梅雨らしい天気でした。

庭木の梅も雨粒をたたえて活き活きとしています。
「梅雨の梅」と書くと和菓子の名前のようでもあります。
雨だれが葉を打つ景色も、なかなかに風情があるのです。

「梅雨」は中国から来た言葉で、梅の実が成る季節に由来していると言います。
「つゆ」という読み方も、木々に「露」が付く様だったり、梅の実が熟れて潰れる様子から「潰ゆ(つゆ)」となったと説明するサイトもありました。
まさに梅の実から露が流れる瞬間ですが、梅と梅雨は相性ぴったりのようです。

梅の葉ではありませんが、青々とした柿の葉で包まれた柿の葉寿司です。
これまでに仕事をさせて頂いたクライアントが、ご夫妻である相談に見えたのです。
気が付くと4時間も話しこんでいました。

お土産に頂いてしまったのですが、スタッフも、我が家の娘も、食べだすと止まらないと……
この季節は柿の葉まで美味しく、梅雨には梅雨の楽しみがあるものです。

と思っていたら、夜にはShabby Houseの奥さんからメールが届きました。
先日我が家の玄関照明をやっとつけました。
守谷さんにご報告したくて…
嬉しいことは続くもの。

こちらのお家は、内部のこだわりで言えば私の仕事の中でもSクラス。

家具などは、ビンテージ加工したものを確か名古屋の業者さんから納品してもらいました。
殆どが奥さんのこだわりでしたが、キッチンにある冷蔵庫の左に躙り口が見えるでしょうか。

ここをくぐると酒部屋があります。
ご主人のご希望はここだけ。
担当がびっくりするくらい明確でした。

玄関扉は南仏で100年以上使われたもの。

静岡の清水港まで見に行って、購入されました。

その玄関を入るとエントランスホールがあります。

そこに新加入したのがこの星形のペンダントライト。
「ようこそShabby Houseへ!」です。
メールの最後に「またコロナが落ち着いたら、晩御飯でもご一緒したいです」と添えてもらいました。

このような機会だからこそ、考えることが色々あります。
何が大切なのか。何を大切にしてきたのか。これから何を大切にして行くのか。
戦友であるクライアントと、杯を酌み交わすこと程幸せな時間はありません。
ご主人の蘊蓄に耳を傾けながら黄金比のハイボールを……そんな時間がまたやってくることを楽しみにしています。
ワクチン接種、東京五輪と課題は山積していますが、有史上、梅雨が明けなかったことは一度たりともないのです。
■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました