温暖化が進む中での暖冬で、今年のスキー場はどこも大変だったと思います。
廃業を決めたというニュースもあり、野外こそが大好きな私としては寂しい限り。
子供達を、年に一度くらいは雪上へと思い蓼科へ来ています。
この辺りは標高が高いので、雪はしっかりあります。
むしろ暖冬時の方が賑わうそう。
標高2240mで、気温は-9℃。大阪から392km。
子供が小さい頃から、よく来ていたので概ね勝手は分かっています。
2歳の長男を初めて雪上に連れてきたのも、ここピラタス蓼科スノーリゾートでした。
13年前のことです。
2010年、実家で陸上トレーニング中の娘。
あっという間に10年が経ちました。
6年前に、「滋賀の家」のクライアントにスノーボードを教えて貰ってから、長男はどちらかと言えばボード派です。
娘はほぼショートターンが出来るようになりました。
一番の変化は、娘までがスマホを持っていることでしょうか。
家族のもめ事はほぼスマホがらみで、難しい時代に入りました。
それでも、何かしらの答えを出しながら進んで行くしかありません。
宿は蓼科高原内のペンションを妻が探してきました。
針葉樹の森に夕日が沈んでいきます。
八ヶ岳あたりの夕日はとても美しいのです。
ロフトのような部屋で、天窓からは星が見えます。
夕食は薪ストーブの前で。
手作りのコース料理に、子供たちが喜んでいました。
長男が生まれるまでは、本気で国体を目指していました。シーズンになると毎週のように信州へ向かいます。
冬季国体のアルペンスキーは「大回転」という種目で争うので、各地である試合にエントリーするのです。
公式記録はあるのかなと探してみると、1998年(平成10年)1月の国体予選の成績がUPされていました。
成年男子Bに、27歳の私が居ました。
国体の出場枠は2~3人ですから8位では全く駄目。
15/51とあるのは、51人の出走という意味のはずです。27歳の私の名誉の為に(笑)
1998年の2月頃に、初めて自律神経失調症と診断されたので、その直前の時期です。3年弱を鬱で苦しむことになるので、よく出場していたなと思います。
この時期は、写真を撮る気力も無かったので、この数字に当時の自分を見るようでした。
経営を教えて頂いた、京セラの創業者稲盛和夫さんは、「どんなことでも数字で語りなさい」と言われていました。
数字だけが公平だし、客観的に語れるからです。
また、数字=お金というケースも良くあります。
長男が将来の仕事のことを意識しているのだと思いますが、お金のことに関心をもつようになりました。
お金を稼ぐという意味においては、IT長者と私とでは雲泥の差があるでしょう。
億単位のお金を掛けて奥さん探しをしている人のことを、私が「格好いいと思わない」と言うと、長男に「お父さんが言っても説得力がない」と言われました。
それはその通りだと思います。ただ、お金を稼ぐことを人生最大の目標としていないのも正直なところです。
どんな生き方をしたいかが前で、その後に、評価はついてくるものだと信じています。
負け惜しみに聞こえるのかもしれませんが、誰が何と言おうと、そこが揺らぐことはありません。
作家、開高健はこう言っていました。
金を儲けようとすると逃げていきよる。結果として手にするんならええんヤ。そんなもんより名だ、名を惜しむんヤ。いいか、いい仕事しなくてはいかんゾ。
思えば、身近な人に仕事観を理解をして貰ったことは無い気がします。
だからこそ、立派な人はどんな考えを持っているのだろうと本を読み続けるのでしょう。
ただ夢想家で終わるのか、現実とできるのか。試合は未だ続行中です。
目標が国体出場から、関西建築家大賞、建築大賞、プリツカー賞、世界遺産へ変わっただけ。
多分、根っからの競争好きなのだと思います。
■■■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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【News】
■2月3日 『Houzzの特集記事』で「阿倍野の長屋」が取り上げられました
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』で「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』に「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』で「住之江の元長屋」再放送
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました
■4月1日発売『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました