タグ別アーカイブ: 湯川秀樹

ありたい‐2307‐

春分を過ぎ、陽が長くなってきました。

天満橋から見る大川ほとりの樹々も、葉が元気を取り戻してきました。

谷町筋は天満橋で終わり、北側は天満橋筋に変わります。

最近気づいたのですが。

大川の北側を歩いていると、凛とした打ち放しのビルを見つけました。

すぐ南に川と緑がある、絶好のロケーションです。

見たことがあるなと思っていたら「TSビルディング」と表記がありました。

安藤忠雄の設計で1986年の完成です。

作家・堺屋太一のイニシャルをとってTSビル。

2019年にお亡くなりになっていますが、今も研究室のプレートがありました。

1階にはカフェが入っていますが、早朝の時間帯なのでCLOSED。

それで写真が撮りやすかったのは幸いでした。

アール状の軒が、写真で見るより美しかったのです。

最上階の6階は天井が高くなっています。

側面の屋外階段もダイナミックで、内部空間がとても気になります。

昨年の夏に、堺屋太一が織田信長と明智光秀を描いた「鬼と人と」を読みました。

経済企画庁長官まで勤めた、極めて多才な文化人ですが、この場所にアトリエがあったら筆も進むはずです。

本当にいい場所にあるなとジョギングしていたら、またまた見たことがある打ち放しの建物が。

2012年完成の上方落語協会会館。こちらも安藤忠雄の設計です。

この建物は、竣工寸前に日本建築家協会近畿支部だったかの見学会に参加しました。

現場監督が、安藤事務所と仕事をする苦労を繰り返し語っていたことを思い出します。

設計者と現場は利害が反対になることが多々あるので、どちらの言い分も分かります。

その中で、最大のパフォーマンスを出すことこそが仕事の神髄と言えるのですが。

しかし、流石安藤は良い場所に作品を残しています。

実は、1枚目の天満橋から撮った写真にTSビルディングの最上階が写っていました。

阪神百貨店の地下に人気のお惣菜店が集まるように、便利の良い場所には質の高い建築が増えるのが鉄則です。

都心部の風を感じ、自分のレベルを、組織のレベルを上げるために、中央区に越してきました。

1年が経ちましたが、果たして少しでも成長できたのか……

1949年(昭和24年)に日本初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士の言葉です。

氏の言葉の「ありたい」という部分に謙虚さを感じます。

願うことが、全ての始まりにあるということも。


■■■10月1日(水)『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」
が掲載されました■■■

■9月28日(日)地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」内覧会開催

株式会社 一級建築士事務所 アトリエ m
建築家・守谷昌紀TV

プレミアムカーで、ちょっと秋の京都旅‐1956‐

先週末、時間ができたので京都まで足を伸ばしてきました。

天満橋から京阪電車に乗れば三条まで50分程です。

電車代も420円とお得ですが、少し奮発してプレミアムカーで行くことにしました。

シートも2列+1列の配置でゆったりめ。

全席に電源がついているのも嬉しいところです。

車窓からの景色は、木津川、宇治川を渡るあたりが見どころでしょうか。

追加で500円ですが、快適な電車旅でした。

三条駅に着くと、高山彦九郎が迎えてくれます。

https://www.instagram.com/tv/Ck7oH–v-Bk/?utm_source=ig_web_copy_link

のんびりと岡崎を目指しながら散策します。

このあたりは、岡崎のマンション<リノベーション>の仕事をしている時によく歩きました。

もう18年も前のことですが、この景色を見るのを楽しみにしていたものです。

京セラ美術館での「アンディ・ウォーホール・キョウト」が1つ目の目的。

それなりのボリュームになりそうで、こちらは木曜日に書こうと思います。

ポップアートを満喫して京セラ美術館をでました。

二条通りを西へ歩きますが、京都会館前の街路樹が見事に紅葉しています。

京都出身の友人達が、京都を出たがらないのもよくわかります。

ゆったりした大通りも、細い路地もどちらも良いのですから。

その後、下鴨神社を参る前に腹ごしらえです。

京都は食事が高いですが、リーズナブルな中華を見つけたので寄ってみました。

東大路と御陰通交差点の北、「華祥」の担々麺+炒飯・唐揚げセットは1200円程。

名物という卵白あんかけ炒飯が千円弱。

担々麺も美味しかったですが、 炒飯 はパラッパラで絶品。
卵白あんかけも、全く見た目だけではありません。

絶賛してお勧めしておきます。

デザートは妻の希望で和菓子の名店へ。

近くにある、 阿闍梨餅本舗 京菓子司「満月」です。

「満月」は、ここ本店と金閣寺店で土日にしか販売されないとか。

「満月」も美味しかったですが、私は「阿闍梨餅(あじゃりもち)」が好みでした。

ほんのり温かく、中に入っている粒餡が絶妙です。

下鴨神社は、賀茂川と高野川に囲まれ合流部にあります。

三角洲の先端には出町の飛び石。

京都も人出が戻り、沢山の人が渡っているのが見えます。

ここから、世界遺産でもある糺の森を北に向かって歩きました。

赤、黄、緑と紅葉が見事。

20分くらいは歩いたでしょうか。

結婚式を挙げている人もいました。

素晴らしい天気に恵まれ何よりですが、こちらも幸せな気分になります。

社が干支で分かれているのははじめてでした。

私は戌ですが、寅と一緒なのは相性がよいのでしょうか。

このあたりは、文豪に愛された街でもあります。

「下鴨泉川亭」は川端康成が「古都」執筆のため、住んでいた邸宅です。

また、すぐ南にある「石村亭」は谷崎潤一郎が住んでいたこともあります。

この白壁には、木が自然な形で塗りこまれていました。
何とも意味ありげなデザインです。

しかし私が一番気になったのは「湯川秀樹旧宅」です。

日本人初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹が晩年を過ごした邸宅で、現在は京都大学に寄贈されています。

長谷工コーポレーションが親族から購入して寄贈。安藤忠雄が設計し、長谷工が無償で施工をし、保存、改修をすることになっているのです。

無償とはスケールの大きな話で圧倒されてしまいます。

子供が小さい時、よく訪れていた京都青少年科学センターに湯川博士の色紙が置いてありました。

一日生きることは、一歩進むことでありたい -湯川秀樹-

この言葉を年のモットーにしたこともありました。
そのくらい好きで、かつ重たい言葉です。

晴天に恵まれた、ちょっと秋の京都旅。
妻へのサービスも含めていたので、好天で良かったです。

世界中から観光客が訪れる京都まで1時間ちょっと。

世界で最も住みやすい街ランキング、10位の大阪に住むこの幸せ。(イギリスの経済誌「エコノミスト」調べ)

先日ここで、無理やりでも「幸せだなぁ」とつぶやくべしと書きました。

しかしこれこそ「リアルガチ幸せ」(出川哲郎調べ)と言わずしてなんと言うのか。

幸せだなぁ。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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