宇宙の始まり、ビッグバンが起こったのは137億年前とされています。
地球の誕生は46億年前で、単細胞生物の誕生は40億年前。生命の誕生に水は不可欠で、その頃には海があったと考えられています。そして5億年前、生命は始めて陸上に上がったのです。
それ以前の地表はマグマに覆われ、それを二酸化炭素、窒素、水蒸気等が包んでいました。地表は徐々に冷え、冷やされた水蒸気は雨となり、1000年にわたって降り続きます。これが海となったのです。
その頃の海は強い酸性で、生き物が住めるものではありませんでした。その後、カルシウム、ナトリウム、鉄などが溶け、現在のような海に近づいて行ったのです。
当時は、スープのような状態だったと考えられます。中でも、浅瀬で濃度の濃い所では、水分の蒸発が進み、表面に膜が張ったような状態になります。これが、細胞膜の原型と推測さているのです。
海底火山から湧き出る、温泉から原始生物が生まれたという説もあるそうですが。
この話しは、日曜日に京都青少年科学センターへ行ったとき教えて貰いました。学者肌に見えた館長らしき人に質問してみたのです。
とても丁寧に、注意深く教えてくれました。
センターには、日本人で初めてノーベル賞を受賞した、湯川秀樹博士の色紙が置いてありました。
「一日生きることは、一歩進むことでありたい」
科学者は、時にとても詩的です。そして謙虚。
唯物論を追求するとそんな世界があるのでしょうか。とても気になるのです。