タグ別アーカイブ: 大阪砲兵工廠

頑張れニッポン!‐1877‐

土曜日は敷地調査へ向かうために、車で家をでました。

阪神高速の松原線に乗るとすぐ目に入ってくるのがあべのハルカス。

そして通天閣。

ディープな南大阪に住んでいる証しです。

あまりにも天気が良いので窓を開けてみると、びっくりするくらい寒い!

日中で4℃とはかなりの寒さです。

何か雰囲気が変わったなと思っていたら、阪神高速は11月末にリニューアル工事を終えたばかりでした。

表示はかなり見やすいですが、車線が減っているところもあり、多少あたふたしました。

道を知っていてこれなので、はじめて阪神高速に乗る人は大変だろうなと思います。

運転しながらこの標識群を理解するのは、相当に難易度が高いはずですから。

北摂へ向かう時は、環状線から池田線に乗り替えます。

空港を過ぎたあたりの景色が気に入っていますが、「路外パーキングサービス」があることは十分認知されているのでしょうか。

池田線では、豊中南出入口付近の「ロイヤルホームセンター豊中」がそれにあたります。

2時間以内なら、ここに立ち寄っても通常料金で済むのです。

シオノギ製薬の医薬研究センターを過ぎ、名神とのJCTを越えるとすぐに見えてきます。

Webサイトで見ると3月末までの社会実験とありました。

都心部の高速道路はサービスエリアがあまりないので、出来れば続けて欲しいところです。

池田線を走っている時は、どこかで飛行機を期待しています。

帰りはグッドタイミング。

JALの鶴丸マークが見てとれました。

日曜日の夜、北京オリンピックでも見てみようかとテレビをつけると丁度スキージャンプの決勝。しかも小林陵侑選手の2本目直前でした。

20分くらいの観戦で、金メダルの瞬間を見せて貰うことができました。

個人に限れば長野オリンピックの船木選手以来の金メダル。ノーマルヒルにおいては札幌五輪以来50年振りの文字が踊ります。

JAL ではありませんが「日の丸飛行隊」の面目躍如です。

先のシオノギ製薬は、薬の町、大阪の道修町が本社。

コロナのワクチンでは海外の製薬メーカーに遅れをとりましたが、是非一矢報いて欲しいところです。「物づくりの国、日本」の面目躍如となるはずです。

微妙な時期に、微妙な国での開催ではありますが、やはり人類の頂点を見せて貰えるオリンピックは特別な機会です。

この日記を書いていて、ふと「麗しのサブリナ」でのヘップバーンのセリフを思い出しました。

人生とは何か。
どう生きるべきかを知りました。
傍観者ではだめだと。
……もう、人生から逃げはしません

ある若者にこの言葉を送ったことがあります。

読み返すと、我ながら偉そうなことを書いているなと思います。しかし本心です。

学びは必ず年長者から有る訳ではありません。若者から学ぶことも多々ありますし、時には我が子から学ぶこともあります。

その気持ちを忘れなければ、いつまでも成長できるはずですし、そう信じます。

頑張れニッポン!

ニッポンには勿論私も家族もある若者も含まれます。

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」
2月1日「アウトドアリビング」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■

■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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北北西に進路を取れ‐1876‐

今日は節分。ということは明日は立春です。

すっかり春めいて……きてはいませんが、文字だけでも春を感じてこうと思います。

一昨日、 『ESSE-online』 でコラムの第3弾が公開されました。

今回は「アウトドアリビング」について書きました。

これまでと同じく、内容に関してはピンポイントですが、外部の写真が多いので画は楽しいと思います。


Yahoo!ニュースにUPされるのも嬉しいことです。編集の方は、結構なPVがあると教えてくれるのですが、もうひとつ実感がなく……

アトリエmのコラムのページにもリンクを貼ってみました。

これで記事は3本になりました。このまま書き続けていけば、一冊の本にできるのではという夢も持っているのです。

前回、大阪砲兵工廠跡を訪ねたと書きました。

所用のついでに立ち寄ったのですが、その目的地が後ろに見えています。

土佐堀通の南に建つこのビル。「日本海洋レジャー安全・振興協会」が入居しています。

2級小型船舶操縦士は学生時代に取りましたが、5年に一度の更新が必要です。

いつか更新のタイミングで、1級にランクアップしよう思っていました。

試験の申し込みと、教材を買いに行ってきたのです。

2級を持っていると実技試験は免除。学科試験も「上級科目」の14問だけです。

「上級科目」 は2つのカテゴリーに分かれます。

「上級運行Ⅰ」の8問のうち4問以上、「上級運行Ⅱ」の6問のうち3問以上の正解が必要です。かつ 14問中、10問以上正解すれば合格。

「上級運行Ⅰ」は海図を使った問題が3問でるので、ここがキーになるようです。

独学で受けようと思うので、練習用の海図も購入してきました。

恥ずかしい報告にならないよう、合間を見て勉強してみます。

先程の建物、立地が素晴らしく目の前に大阪城の天守閣が見えます。

働く人にとっては日常ですが、私にとってはまさに絶景でした。

大阪は八百八橋の街ですから、船の街とも言えます。

2級小型船舶操縦士は河川や海岸から5海里まで。1海里は約1.8kmなので約9km。1級は限定なしです。

80海里以遠へ行くには、6級海技士(機関)などの同船が必要ですが、免許として限定解除は魅力的です。

「上級運行Ⅰ」の海図の問題ですが、これが結構面白いのです。

三角定規を平行移動させて方位を測ったり、コンパスで距離をとったりします。今でこそCADで図面を描きますが、言ってみれば私の本職です。

これは落ちる訳にはいきません。


「北北西に進路を取れ」はアルフレッド・ヒッチコックの名作です。

ケーリー・グラント主役の傑作ミステリーが、なぜ 「北北西に進路を取れ」 という題だったかは覚えていません。

ただ今年の恵方は北北西。ゴロも縁起も良いのでタイトルにしてみました。

私にとって、あなたにとっての北北西はどこですか?

分からなくても、根拠はなくとも、今年も黙って丸かぶりしたいと思います。

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大阪砲兵工廠にも光と風を‐1875‐

1月はあっという間に行ってしまい、今日が最終日です。

地下鉄の天満橋駅から、土佐堀通を東へ5分ほど歩きます。

大川に流れ込む寝屋川を渡ると、南に向かってまた橋が伸びています。

この橋が「京橋」だと今日はじめて知りました。

Googleマップにも「江戸時代の街道の起点だった橋」とあります。

このあたりに所用があったのですが、それを済ませて京橋を南に渡ってみます。

橋の中央から東を見ると、OBPのクリスタルタワーが真正面に。

大阪城の手前に見えるのは、大阪砲兵工廠(おおさかほうへいこうしょう)の旧化学分析場です。

「筋鉄門跡」が見えてきました。

大阪砲兵工廠(おおさかほうへいこうしょう)の石柱も。

徳川幕府が筋状の鉄筋で補強した門を設けたそう。いかに重要な場所だったかが分かります。

入ってすぐに見えるのは警備員詰所だったそうです。

完全に朽ちています。

南に廻り正面までやってきました。

1919年の完成ですが、周辺は完全に封鎖されていました。

建物からは木が生えています。

傷んではいますが、立派な建物です。

ちなみに、大阪城の天守閣のすぐ南にある「旧陸軍第四師団司令部庁舎」は「MIRAIZA OSAKA-JO(ミライザ大阪城)」として昨年再オープンしています。

すこし東へ行きすぎると、中央に水が溜まった鉄の塊がありました。


ネット上にも色々な書込みがありましたが、どうやら砲兵工廠の溶けた鉄がそのままここに残されているようです。

江戸時代、街道の起点だったこの場所に、なぜこのままの状態で放置しているのか……

また、新兵器の開発や化学実験をした場所ですから、不気味さは一層です。

戦後この周辺は、「アパッチ族」と呼ばれる、不良集団が跋扈しました。

大阪砲兵工廠後地に、警備をかいくぐって侵入。鉄くずを集めてそれを売り、糊口をしのいでいたのです。

その姿を開高健は「日本三文オペラ」で、小松左京は「日本アパッチ族」で描きました。先程の朽ちた詰所には、彼らを取り締まる警備員が居たのでしょうか……

しかしその面影を残す建物が、現存しているとは全く知りませんでした。

あるテレビ番組では「光と風の振付師」。「光のマイスター」と呼ばれたこともあります。

この負の遺産を、明るく風通しの良い建物にできないものかと真剣に思うのです。


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