清滝街道で大阪平野から奈良盆地にはいります。

阪奈道よりはカーブが緩やか。街道風情が残るので、現場へ行く際は好んで使っています。

奈良側に入ると更に景色は穏やかで、目に優しい里山風景が広がります。
土手には野焼きの跡が見てとれますが、その匂いも懐かしいのです。

計画地の水源が近くにあると聞き、その付近を通ってみました。

池という表記でしたが、小さな湖のような佇まいです。

水質もかなり良さそうで、水道の水も美味しいだろうと想像します。

最速梅雨入りの影響を受け、「The Longing House」の外構工事も雨の中での土間コンクリートの打設です。

最も道路側にあるレッドシダーが張られた空間は会員制サロンでした。
インスタグラムでは、工事終盤からの写真もUP済み。

そしてエントランスに「HELLO」の文字が。
頭の中で、ハロー・グッバイのメロディが流れた人は、間違いなく70年代生まれのはず(笑)
オープンは5月23日(日)で、その後もかなり予約が埋まっていました。
私としても嬉しい限りですが、工事のほうは本当にギリギリで、そこは気が気ではありませんが。

先日、現場日記で紹介した井戸のようなもの。
今週からの雨で、ぐっと澄んできました。
大阪に降る雨も、地面という巨大なフィルターを通って沁みだしてくると、これだけ清い水になることに、感動すら覚えました。
本格的な井戸ではありませんが、非常時にトイレを流したり、普段は庭木の水遣りに使うことができると、クライアントも非常に喜んでくれました。
計画がスタートし、あっという間に2年が過ぎていました。
課題、難題、金額というフィルターを通して染み出してきた思いは、多分純粋なもの。
きっと『870』を訪れる方にも届くと思います。
■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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