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最期のメッセージ‐1117‐

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 秋口から、近くの電柱にヒヨドリがやってきます。

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 木の実を電柱に打ちつけ、殻を割り中身を食べているのです。食べ損ねたものがいくつか下に。近所の人に聞くとマキの実だそう。

23 - コピー

 早朝から「カン、カン」と高い音が響き、目覚まし代わり。子供達はカンカン鳥と呼んでいますが、いつまでこの実が採れるのか。

 一昨日、高倉健さん亡くなると、報道がありました。

 実際の命日は11月10日。近親者のみで葬儀はとり行われ、最期も自身の美学を貫きました。

 遺作となった「あなたへ」の公開が2012年の夏。その時のドキュメンタリー番組を見て、初めて特別な俳優だと理解しました。

 「映画俳優っていうのは良い仕事で、こういうのはいい人間だよって、ずっと教えて貰ったのかもしれない。

 こういう人生もあって、みなさんどうですかって。こういう生き方も悪くないんじゃないですかってちょっと見せたい」

 「俳優という仕事には、生き方がやっぱりでているよね。テクニックではないんでしょうね。

 柔軟体操なら、いいトレーナーにつけば体を壊さずに柔らかくなる。いい本を読めば知識はつく。

 しかし、最もでるのは普段の生き方。偉そうなことを言うようですけど」

 2013年の文化勲章受賞が決まった際は、このようなコメントを発表しました。

 「今後も、この国に生まれて良かったと思える人物像を演じられるよう、人生を愛する心、感動する心を養い続けたいと思います」

 スタッフのマルコはイタリア人で、時々こんな事を言います。

 「日本人はよく、良く頑張って、と言います。イタリアならボオナ・フォトゥナ。(=グッド・ラック)

 日本には頑張る文化がある事と、頑張れば何とかなる国だと良く分かります」

 経済がややダウンしたとは言え、頑張れば、私も何とかなると思っています。当たり前の日常が当たり前なのか。

 感じる、感動する心は自分で養うものだというのが、高倉健のラストメッセージなのかもしれません。

 自分の使命を見つけ、ひた向きに生きた映画俳優83歳。どこまでも格好良く、そして寂しく。

思考の整理学

 昨日は横浜へ行っていました。

 車窓からは、街あり、海あり、田圃あり。日本の景色は変化に富んでいて、飽きることがありません。

 帯に「東大・京大で一番読まれた本(2008年大学生協調べ)」とあるのが「思考の整理学」。

 順番を少し後ろにしていましたが、読み出すと、エッセイとしても面白いのです。

 しかし、出だしの章から強烈です。「グライダー」を要約してみます。

 人間には、受動的に知恵を得る『グライダー能力』と、自分でものごとを発明する『飛行能力』がある。

 前者を欠いていては知識を習得できないので、独力で飛ぼうとするとどんな事故になるか分からない。

 現実的にはグライダー能力が圧倒的で、飛行能力はまるでなし、という「優秀な」人間がたくさんいる。

 そういう人も「翔べる」という評価を受けている。

 学校はグライダー人間をつくることには適しているが、飛行機人間を育てる努力は少ししかしていない。教育が整備され、ますますグライダー人間を増やす結果になった。

 また、

 プロの棋士には、中学までの義務教育がじゃまになっていると言う人もいる。

 一番頭の発達する時期に、学校でグライダーの訓練なんかさせられては、ものにならないという。

 著者の外山滋比古さんは大学の教授で、教授の書いたこの本を、東大生と京大生が最も読んでいる。

 この現実をどう考えれば良いのか。ちょっと悩みます。

 しかし、これを物語る場面は実際に起こります。例えば、新卒の学生が当事務所に入って来た時。概ねこんな感じです。

 どんなことにも、正解がある。それを一つずつ、教えて貰おう。

 仕事に正解なんかありません。自分が正しいと思う所へ向かうだけです。その葛藤こそが人生で、その軌跡が仕事の結果なのです。
 
 でも心配いりません。全ては現場が教えてくれます。あとこの本が。

座右の銘

大阪は快晴の朝。海の向こう、アメリカメジャーリーグではワールドシリーズが行われています。

レイズの岩村、フィリーズの田口と日本人2選手も出場していますが、あと一歩のところで出場を逃した、レッドソックス松坂大輔投手について。

今シーズンの成績は18勝3敗。メジャー2年目にして申し分のない成績です。今年6月の新聞記事にこうありました。

レッドソックス入団を決めた2006年12月の会見で「夢がかなったか」の問いに「見ることはできてもかなわないのが夢。ぼくはここで投げられると信じて目標にしてきたからここにいるのだと思う」

夢の語源は「寝(い)」+「目(め)」寝ながら見るもの。夢などというあまっちょろいものと違うという意思表示だったのだ。

松坂の座右の銘は後藤静香の詩「第一歩」にある「目標がその日その日を支配する」

2008/6/3 産経新聞より

28歳の彼は、いつもニコニコしていますが、流石に素晴らしい座右の銘を持っています。

イチローの発言などもあり、監督問題で揺れている来春のワールドベースボールクラシック。記念すべき第一回大会の優勝国として、そのMVP選手として、3年前を上回る活躍を是非期待します。

「目標がその日その日を支配する」

そう、志が自分の人生を決めるのだと、再確認して今週の始まりです。