タグ別アーカイブ: タンポポ

タンポポをわたしの魂とする‐1694‐

 土曜日は現場打合せがありました。

 現場に、打合せシートを忘れてしまったので、日曜日の朝一番で取りに行ってきました。

 途中、だんじりを積んだトレーラーを見かけました。

 多くのイベントが中止になっていますが、夏祭の時期までにどこまで平静を取り戻せるでしょうか。

 現場はクライアントの「家」になる前の段階です。

 この時点なら、私は自由に出入りができます。

 図面を元に創り上げられて行くものですから、自分の頭の中に入っていくような感覚です。

 休日の現場ほど、好きな場所はそうないかもしれません。

 1階には、昨日の打合せの成果が。

 とても面白い打合せだったので、また現場日記にUPしたいと思います。

 そういえば、『homify』から「下町のコンクリートCUBE」が、『homify』(英語版)に取り上げられたとメールが来ていました。

 もう14年前の作品ですが、本当に色々なところで取り上げて貰いました。

 50代のクライアントから突然お電話頂いたのですが、間違いなく、私の人生に大きな影響を与えた仕事でした。

 外に出たついでに写真も少し。

 確か、背が低いのはニホンタンポポ。

 背が高いのがセイヨウタンポポだったと思います。

 すでにワタボウシになっているものも沢山ありました。

「タンポポ」

 踏みにじられても

 食いちぎられても

 死にもしない

 枯れもしない

 その根強さ

 そしてつねに

 太陽に向かって咲く

 その明るさ

 わたしはそれを

 わたしの魂とする

 真民・詩

 自然派と言われた詩人、坂村真民の「タンポポの本」の中にある一編です。

 自宅を「たんぽぽ堂」と名付けた程ですから、人並みならぬ愛着があったことがよく分かります。

 柔らかく、温かい作風とは一転して、このような言葉も残しています。

 すべては出会いの 一瞬できまる

 だから その時のために 心を磨いておくのだ

 名刀のように

 タンポポを私の魂とし、心を磨きます。

 オファーは突然届きますし、全ては一瞬で決まると思うからです。

A photograph is wonderful.
2015年5月 北海道/札幌

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

この世に無駄なことはない、ただ……‐1585‐

 前回は、5月5日(月)ゴールデンウィーク最後の宿に到着したところまで書きました。

 妻が見つけてきた「熊野倶楽部」。なかなかに面白い宿でした。

 広大な敷地に、1棟建ての宿泊棟がいくつも建っています。

 私達が泊まった棟は、2部屋で1棟でした。

 1室空間ですが、内部はゆったりしています。

 1棟であるメリットは、3方から光と風が取り込めることでしょう。

 高低差のある敷地を活かし、景色もよいのです。

 小物にも、なかなかに配慮が行き届いています。

 提灯は、浴室棟に向かったりするときに使うもの。

 敷地を活かし、全てがゆったりしているのです。

 地元の杉でしょうか。木材はふんだんに使われていました。

 食事も良かったのですが、一番好感がもてたのは外構が芝生でないこと。

 あたりは野草で埋め尽くされています。

 ある程度雑草は抜いているでしょうが、優しい景色になっている一番の要因だと思います。

 熊野倶楽部を後にし、世界遺産の熊野本宮大社へ向かいました。

 私も初めてかもしれません。

 最果ての地と言えば叱られそうですが、山間部に突如として現れる広い平地は、確かに神聖なものを感じます。

 急な石階段を上ると社殿が見えてきます。

 偶然ですが、令和の初詣でが熊野神宮大社となりました。

 ただ、神社建築は撮影禁止が多く、建築に関わるものとして残念ではあるのです。

 その後、紀伊半島の中央を貫く168号線を北上。

 ここも昔はよく来た二津野のダムを通過します。

 十津川温泉郷といったほうが分かりやすいかもしれません。

 子供達は多少山道に酔ってしまいましたが、最後は日本一の谷瀬の吊り橋。

 高い所が大嫌いな私はパス。

 高い所を苦にしない娘も、54mのスカスカ足下は怖かったようです。
 
 最終日ということもあり、渋滞もなく夕方6時には大阪に戻りました。

 娘が受験を控える今年は、かなり短めのGW旅行でした。

 ヒナにエサをやる燕。

 タンポポ。

 そしてワタボウシ。

 子供にはいつか巣立って貰わなければなりません。

 それでもなのか、だからこそなのか、出来る限り多くの体験をさせてやりたいとは思います。

 この世に無駄なことはない。

 ただ、無駄な人が居るだけだ。

 どこで聞いたのか忘れましたが、イギリスあたりのアイロニックジョークでしょうか。

 皮肉も悲観も嫌いです。しかしこの言葉は至言かもしれません。

 社会に求められる人になって欲しいと思うなら、まずは自分がそれを体現する必要があります。

 これだけ休ませて貰ったなら、ゴールデンウィークボケなどしている暇はないのです。

 草木は青々とし、虫たちも動き出すこの季節。色々なオファーを貰う季節でもあります。

 18歳までの昭和を「成長」、48歳までの平成を「修行」とするなら、令和は「実り」としたいと思うのです。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記