前回は、5月5日(月)ゴールデンウィーク最後の宿に到着したところまで書きました。
妻が見つけてきた「熊野倶楽部」。なかなかに面白い宿でした。
広大な敷地に、1棟建ての宿泊棟がいくつも建っています。
私達が泊まった棟は、2部屋で1棟でした。
1室空間ですが、内部はゆったりしています。
1棟であるメリットは、3方から光と風が取り込めることでしょう。
高低差のある敷地を活かし、景色もよいのです。
小物にも、なかなかに配慮が行き届いています。
提灯は、浴室棟に向かったりするときに使うもの。
敷地を活かし、全てがゆったりしているのです。
地元の杉でしょうか。木材はふんだんに使われていました。
食事も良かったのですが、一番好感がもてたのは外構が芝生でないこと。
あたりは野草で埋め尽くされています。
ある程度雑草は抜いているでしょうが、優しい景色になっている一番の要因だと思います。
熊野倶楽部を後にし、世界遺産の熊野本宮大社へ向かいました。
私も初めてかもしれません。
最果ての地と言えば叱られそうですが、山間部に突如として現れる広い平地は、確かに神聖なものを感じます。
急な石階段を上ると社殿が見えてきます。
偶然ですが、令和の初詣でが熊野神宮大社となりました。
ただ、神社建築は撮影禁止が多く、建築に関わるものとして残念ではあるのです。
その後、紀伊半島の中央を貫く168号線を北上。
ここも昔はよく来た二津野のダムを通過します。
十津川温泉郷といったほうが分かりやすいかもしれません。
子供達は多少山道に酔ってしまいましたが、最後は日本一の谷瀬の吊り橋。
高い所が大嫌いな私はパス。
高い所を苦にしない娘も、54mのスカスカ足下は怖かったようです。
最終日ということもあり、渋滞もなく夕方6時には大阪に戻りました。
娘が受験を控える今年は、かなり短めのGW旅行でした。
ヒナにエサをやる燕。
タンポポ。
そしてワタボウシ。
子供にはいつか巣立って貰わなければなりません。
それでもなのか、だからこそなのか、出来る限り多くの体験をさせてやりたいとは思います。
この世に無駄なことはない。
ただ、無駄な人が居るだけだ。
どこで聞いたのか忘れましたが、イギリスあたりのアイロニックジョークでしょうか。
皮肉も悲観も嫌いです。しかしこの言葉は至言かもしれません。
社会に求められる人になって欲しいと思うなら、まずは自分がそれを体現する必要があります。
これだけ休ませて貰ったなら、ゴールデンウィークボケなどしている暇はないのです。
草木は青々とし、虫たちも動き出すこの季節。色々なオファーを貰う季節でもあります。
18歳までの昭和を「成長」、48歳までの平成を「修行」とするなら、令和は「実り」としたいと思うのです。
■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
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【News】
■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日に「碧の家」掲載
■『houzz』4月15日の特集記事 に
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました
■大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
■ 『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「回遊できる家」掲載
■『homify』6月29日に「回遊できる家」掲載