カテゴリー別アーカイブ: 02 ことば・本

Time is money?

 今日から今年も後半戦です。7月は英語でJuly(ジュライ)。

 しかし、ローマ帝国以前の暦にJuly(ジュライ)とAugust(オーガスト)はありません。10月を表すOctober(オクトーバー)はオクトパス示す通り、ラテン語で8を表します。10月は元8月だったのです。

 紀元前一世紀「全ての道はローマに通ず」の通り、ローマ帝国は絶頂期にありました。ジュリアス・シーザーを表すJuly(ジュライ)と初代皇帝のアウグスティヌスを表すAugust(オーガスト)。それらを、1年の中央に割り込ませた暦を使うようになります。

 それがユリウス暦で、ユリウスはジュリアスのラテン読み。これが現在使われる太陰暦となって行きます。時間さえも支配したのです。

 一方私は……土曜は朝6時の新幹線をとっていました。

 今回は窓側の席を予約。

 祝、世界遺産記念ということで、本物の富士山を撮ってきました。

 この日の目的地は茨城県つくば市。

 11時から始まる建築家展に参加するためです。

 会場は、つくば国際会議場で、流石に研究都市という感じでした。

 イベントには研究者も多く訪れます。

 「ペアガラスは厚みを変えれば、振動係数が変わるから、遮音効果が高まる」とのこと。

 なるほど。一度調べてみる価値ありです。

 翌、日曜日は早朝に柏の現場へ移動。

 朝の9時からみっちり5時間、クライアントと打合せ。

 再びつくば国際会議場に戻ったのが夕方4時でした。 

 6時過ぎまでイベントに参加。終了後、急いでつくばエキスプレスに飛び乗りました。

 事務所に戻った時は午前0時を過ぎでした。 

 「時は金なり」という言葉もありますが、時間=命と考えるほうがより解りやすいと考えています。

 Time is life.

 時間を支配することは無理でも、支配され無い事は可能だと考えます。

 楽しむ。

 どうやらこの言葉がキーワードなんだと、ようやく分かってきた気がします。

スターマニア

 今日は現地調査の日。

 まずは神戸に来ています。梅雨ながら天気に恵まれ有難い限り。

 麻耶山のふもとギリギリまで迫る住宅地。

 神戸がいかに住みよい、また、住みたい街であるかを物語っているようです。

 道が狭いので、パーキングに止め歩いて現地へ向かいました。

 近くに、見覚えのある煉瓦つくりの家が。

 学生時代、何度も寄せて貰った先輩の家でした。

 最後に訪れたのは20年前。夜景が素晴らしかったのを覚えています。

 今回のテーマは「屋根裏を狙え」です。

 一昨日、サッカーの日本代表が2014年ワールドカップ出場を決めてくれました。

 後半はテレビで見たのですが、流石は本田。やってくれました。

 香川、ザッケローニ監督とも「違いをつくれる選手」と、最大の賛辞を送っています。

 しかし選手は「更なるレベルUPが必要」と口を揃えました。元日本代表監督、イビチャ・オシムが少し前に、日本の課題を語っていました。

 厳しい内容ですが、まとめてみます。

 日本もスペインもバスを回すスタイルだが、スペインはチャンスと見るとゴール前までスプリントし、ゴールを狙う。遠藤、俊介、憲剛は、後ろに残ったままで、シュートへの意欲を持たなかった。

 彼らはアグレッシブさを欠いており、パスを出すのが自分たちの仕事で、シュートは他の選手がすべきことと思い込んでいるふしがあった。思うに彼らは、あまりに早く人気者になってしまったのではないか。それが彼らのキャリアに大きな影響を与えた。

 どんなに才能に恵まれていても、美辞麗句を並び立てて賞賛されたら選手は自分を見失う。真面目に練習しなくなるし、プレーにも真剣味がなくなる。遠藤のような選手が、そのために最高のキャリアを築けないとしたらとても残念なことだ。

 日本には、ある種のスターマニアの傾向がある。スターには触れることができない。彼らにもできないことがあるのは傍から見て明らかにもかかわらず、そのことに触れないし批判もしない。彼らは守られている。

 批判を受け入れることが進歩のための唯一の道だが、日本では批判することもされることも嫌う。誰も批判されることを喜ばないのはどこでも同じだ。誰もが愛されながら生きたいと願っている。だがそれでも、進歩のために批判を受け入れている。

 「スターマニア」という言葉には、はっとさせられました。正解や方法論は一つでありませんが、オシムの言葉には説得力があります。

 今回視聴率は38.6%。ワールドカップは世界で最も愛されるスポーツイベント。その舞台で、日本代表を見れることは本当に幸せです。

 本田が言うように、優勝を狙うなら……

 誰もが愛されながら生きたいと願っている。だがそれでも、進歩のために批判を受け入れる。

 頑張れ日本代表、そして自分たち。

Hard To Say I’m Sorry  素直になれなくて

 14日(火)は車で滋賀県へ。

 名神栗東ICで下りたかったのですが、リフレッシュ工事が始まりました。

 前日の渋滞は25km。こんな時は、迷わず急がば回れ。

 瀬田東ICで下り、東の田園風景の広がる県道へでました。田植えの季節です。

 休耕田に植えられているのか、黄色、紫の野花。

 得をした気分になります。

 快適ドライブで、2時間掛かりませんでした。

 早く着きそうだったので、途中にある弥生の森歴史公園へ。ここに竪穴式住居が復元されています。

 復元ではありますが、これらの材は当時でも確保できたでしょう。

 この日の気温は29℃まで上がりましたが、内部はヒンヤリしていました。果たして家は進歩しているのか……

 カナブンの一種か、足には花粉を付け務めを果たします。意図していないところに、自然の秩序を感じるのです。

 学生時代に先生が「少し余裕をもって学校に来れば、違う景色が見える」と言っていました。

 また、JAL再生を果たした稲盛さんは、こう言っていました。

 青年時代は反発心の多いもの。今すぐ全て分って欲しいとは言わない。もしかすると役に立つ時が来るかもしれないという心構えで聞いて貰えれば

 ありのままに見る、素直でいる。情報に、自分の希望や願望を付加しない、アドバイスには真摯に耳を傾け、間違いは詫びる。これらが簡単でないのは間違いありません。

 Hard To Say I’m Sorry  素直になれなくて

 シカゴが歌にしているくらいですから。

社会はないが、会社はある

 土曜、日曜と、和歌山での建築家展に参加していました。

 ホテルは会場でもあるビッグ愛の11階。

 和歌山城を見下す景色はなかなかのものです。

 去年のこの時期、同じ会場に来ました。おなじ敷地にあるビッグホエール。

 今回も50組の来場がありました。来場が多いと時間が経つのはあっと言う間。十分に楽しめました。

 土曜日はイベントの後、懇親会がありました。同じ仕事をするもの、盛り上がらないはずはありません。
 
 2次会、そして和歌山ラーメンへ。

 和歌山と言えば醤油トンコツ。間違いないお味でした。

 卵とはや寿司が和歌山ラーメンの定番です。

 今朝新聞をみて、昨日が母の日だった気付きました。

 社会というものはありません。個人だけが、男と女だけが、家族だけが存在するのです。 マーガレット・サッチャー

 4月の初め、亡くなった際に新聞に載っていました。

 解釈は色々ですが、簡単に言えば、社会に、政府に頼るな、ということです。流石は鉄の女。

 社会はなくとも、会社はあります。母へだけでなく、スタッフへ、家族へ、感謝の気持ちをしっかり伝えていないと反省します。

 次にあるのは父の日。これまた難しい日なのです。

女の仕事

 連休の後半は梅田での建築家展へ。

 翌7日は茨城県のつくばへ打合せに行っていました。

 バタバタと日常に戻って行くのですが、もう少し伊勢志摩の話を。

 連休前半、羽で海女さんの実演ショーを見ました。この日は気温20℃、水温14℃。

 それでも3日前からウェットスーツを着ていないと説明がありました。

 この海女と言う仕事。何故女性なのだろうと思っていました。理由はいくつかあるようです。

 1つは、女性の方が皮下脂肪が厚く、寒さに強いから。これは想像できます。

 その他、沖での漁は漁獲も多いが、危険が伴う。それで、沿岸部の潜水漁業は女性の仕事になったとありました。

 また夫婦で働く夫婦船も多く、その際は漕ぎ手が男の仕事だったのです。船と言えば、エンジン付きをイメージしますが、漕ぎ出すとなるとこれは重労働です。

 現在は、男海女(海士)が増えているとのこと。ウェットスーツの着用が認められたり、経済的不況なども影響しているようです。

 ドイツ帝国の礎を築いたビスマルク。鉄血宰相の名で知られますが以下の言葉を残します。

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

 歴史は時代の積み重ね。その時代が変われば歴史も変わります。

 男らしい、女らしいも時代によって変わるのです。

情熱は足りているか

 新年度が始まり、2人の若者が入所試験中です。

 うち一人は敷地模型を制作中。 

 これがなかなか珍しい敷地で、行ったり戻ったりしながら、ようやく形になってきました。

 サッカー選手、本田圭祐はテレビ番組でこう言っていました。
  
 自分を信じるというのは希望そのもの。どんな困難でもポジティブにとらえる。そう考える技術、習慣を身につけたい。そしてうまく行かない時、自分に問う。情熱は足りているか、と。
 
 25、6歳というアスリートとして最高の年代に怪我をし、ジレンマもあるでしょう。また所属クラブとの問題も聞こえてきます。その中でも、あくまで、あくまで前向きに。素晴らしい若者です。

 また、経営コンサルタントの石原明氏がメルマガでこんな事を書いていました。

 人間の成長は、繰返し行うことからしか生まれない。ほとんどの人は、仕事ができるようになると、それが簡単なことに思えるようになり、自然と手を抜き始める。結果、知らないうちに自分のレベルを下げる。

 プロフェッショナルな人は、1回1回がとても大事であることをよく理解している。なぜなら、お客さんにとっては、それが初めてのことだから。

 プロとは、何百回何千回繰り返そうが、飽きることなく全力を傾けてやり続けられる人のこと。

 若いスタッフ達へ、そんな姿をいつも見せれれば良いのですが、現実はそんなに甘くありません。良い結果が出ても、そうでなくても、学び、努力する他ありません。 

 改めて自分に問います。情熱は足りているのか、と。

髭文字とオダサク

 急な話ですが、本日1:00pmから3:00pmまで、本町のLIXIL大阪水廻りショールームで「設計相談会」に参加します。良ければ遊びに来て下さい。

 春が訪れ、夜の心斎橋にも活気が感じられます。

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 大丸南館は、ウィリアム・メルレ・ヴォーリズ設計の、優美な近代建築。

 しかし夜撮ると、ロゴの存在が際だっています。

 大丸のサイトにはこうあります。

 「大という字は、一と人を合わせたもので、丸は宇宙・天下を示す」ことから、天下第一の商人であれという業祖・下村彦右門衛門正啓の志と決意が込められたものと伝えられています。大丸マークは、1913年(大正2年)に、縁起のよい七五三の髭文字を商標登録しました。

 大の文字に、七五三の髭が生えていたのは分かっていませんでしたが、天下第一の商人を目指す意思表示だったのです。

 梅田周辺に比べると話題に乏しい感もあるミナミ。

しかし「大阪まち歩き」栗本智代著は、大阪大学教授の橋爪節也氏の「アートなミナミを回遊する」から始まる通り、主役はミナミです。

 8人のカリスマ案内人が大阪を紹介してくれるのですが、何らかの関わりのある場所が3カ所でてきました。

1. 仕事をしたことのある神社
2. クライアントの親族が経営する書店
3. 後輩が管理するビル

 これを見ると、長く大阪で暮らしてきたんだなあ、と感じるところもあります。

 この本の中に「オダサクの大阪発見」という章があります。オダサクとは勿論「夫婦善哉」の織田作之助です。

 大阪人に共通の特徴、大阪というところは猫も杓子もこういう風ですなという固着観念を、猫も杓子も持っていて、私はそんな定評を見聴きするたびに、ああ大阪は理解されていないと思うのは、実は大阪人というものは一定の紋切型よりも、むしろその型を破って横紙破りの、定跡外れの脱線ぶりを行う時にこそ真髄の尻尾を発揮するのであって、この尻尾をつかまえなくては大阪が判らぬと思うからである。
そしてその点が大阪の可能性である……

 先月書いた大阪の気質と合せると「紋切型をきらう、永遠の新人」それが大阪人という事になります。確かの自分の中にもあるような気がします。

 先日復帰を果たしたタレントのやしきたかじん。東京に放送が有る番組は出ないそうです。地域に拘り過ぎることは賛同しかねますが、そこまで言える自信はかっこいいのです。

過去とは相談不要

昨日は奈良へ。

 奈良市も広く、神功という所でのリフォーム相談会でした。

 163号線、清滝街道を通ったのはいつ以来か。

 随分道が良くなったなあ、という印象です。

 道端では野菜の販売所も出ていました。

 告知もあったようですが、あまりの陽気に皆遊びに出掛けたのでしょう。

 来場者は少な目。春なので、まあそんな日もあるでしょう。

 卒業式も概ね終わった頃でしょうか。

 地域の中学校も先週終わったばかり。

 その数日前、ちょっと制服の乱れた男の子が、2人乗りの自転車でゆらゆら蛇行していました。事務所のすぐ近くに中学校があり、周辺に自転車を置いて、通学するつもりなのです。

 「自転車通学はあかんねんやろ」と一声掛けると、全く反省する風も無かったので、学校まで連れて行きました。で、生活指導の先生が出てきます。

 反省を即すると、今度は悪態をつき出しました。先生方が「○○やめなさい」と言うと彼は私に「お前誰やね!」と言ったのです。

 私は切れないと決めています。しかし、中3の男の子にお前呼ばわりされる覚えはないので、最近出した事のないレベルで怒鳴りまくりました。

 「お前って、誰に向って口聞いてんねん!!!……」

 周りの人もかなり引いていましたが、大人の本気を見せるべきだと思ったというのが、正直なところ。おそらく、ちょっと暴れれば、大人に制止されるのに慣れているんだと思います。

 パワハラと言う言葉も在る中、大人が本気で叱るというのはどういう事何だろうと考えます。そもそも義務教育とは……

 そんな事やめておけば、というアドバイスも良く分ります。しかし、何か感じたのに行動を起こさなければ、一日とっても気分が悪いのです。

 ダウンタウン浜田の奥さんが、子育てに置いてこんな事を言っていました。

 「自分の過去とは相談しない」

 子供は未来の宝。自分の過去とは相談不要なのです。

真似る 真似ぶ 学ぶ

 昨日は桃の節句。

 なかなか雛人形を飾ってやれず、申し訳ない気もします。来年こそは新しい家で……

 先月、娘のお遊戯会に行きました。その会場がコミュニティ・プラザ平野です。

 設計は出江寛で1995年の作品。

 私が初めて働いた事務所は、出江事務所のOBが所長でした。

 そこでは1年しか働いていませんが、その間に他のOBとも少し面識ができました。うち一人はこの建物の担当者でした。

 その人は、私より2つ3つ先輩だったと思います。公共建築を設計する大変さ、その苦労なども、聞かせて貰いました。私が24、5歳の頃のことです。

 その時の自分と照らし合わせ、遥か彼方の話しのように聞いていました。

 未だ、公共建築に関わったことはありません。しかし重鎮出江寛とて、初めからそのようなチャンスがあった訳ではありません。やはり、目指さなければ、その機会が訪れることはありません。 

 元楽天イーグルスの監督、野村克也はこんな事を言っていました。

 親も育ってきた環境も違うし、肉体や骨格も違う。それを猫も杓子も一通りの型にはめたのでは個性を生かすことができない。「学ぶ」というのは「真似る」を語源にしていると言われるが、若手も「教わる」のではなく、「覚える」という意識が必要なのではないか。

 「学び」と対になっているのは「憧れ」もしくは「謙虚」、というのが持論です。少なくとも「教える」ではないと。

 ああなりたい、と思わなけれれば、真似たいと等と思わないはずです。となれば、子供に、スタッフにそう思わせる事が出来るか、という一点に掛かってきます。

 大きな仕事をするなら、更にスタッフも必要です。まずは自分が希望に燃えていなければ、何も始まりません。

 季節がらもあってか、何か良い事が起こりそうな予感……

必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる

 四ツ橋はその名の通り、4本の橋が架かっていたのがその由来。
アメリカ村の北、西心斎橋と言った方が分かりよいでしょうか。

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 リキテンシュタインの「OSAKA VICKY!」が迎えてくれます。

 その北にあるキッチンハウスで、建築家・窪田勝文氏の講演がありました。
海外でも多くの賞を受賞する建築家で、現在55歳。

 講演は建築家協会の主催で、世話役を務めるのがキッチンハウスの人だったのです。

 彼は当事務所の担当でもあり「質疑応答で、挙手が無かった場合何か質問して貰えますか」と言われていました。

 講演時間は1時間半。自身の生い立ちから、創作のストーリー、作品の変遷。また世界の名建築がなぜ名建築たり得るかなど、素晴らしい内容でした。

 人と自然の間にある、建築がその関係を邪魔してはいけない。

 ファンズワース邸を見てもよく分かる。

 そして建築は、心を動かす事ができる瞬間がある、そう信じている、と。

 講演が終わると挙手は無く、「仕込み」のあった建築家3人が質問をしました。

 そして最後に私。

 いくつか聞きたいことがあったのですが、答えは全て講演の中にありました。それでこう質問しました。

 「多くの創り手が、自身の哲学や思想をダイレクトに表現したいと思っていると思います。その中でも、窪田さんは非常に多くのことを実現していると感じるのですが、何故それが可能となったのだと思われますか」

「昔から、何故フェラーリよりクラウンのほうがかっこいいという人が居るのだろうと思ってました。ずっと世の中がそうだと言っていると、同業者の人でも自分が気づかないうちに、社会に合せてしまってているのでは、と思う事があります。僕は、そこは曲げなかった、という事ではないでしょうか」

 という答えでした。

 この世に起こることは全て必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる。

 松下幸之助の言葉です。

 自分に足りないものは何なのだろうと、いつも考えます。能力、努力など色々あると思います。しかし、真面目で一生懸命ではあるつもりでした。

 「誰が一番真面目で、純粋なのか」というメッセージとも言えます。真面目さが足りてなかったとは……

 全ては必然で必要、ベストのタイミングで起こるのです。