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スターマニア

 今日は現地調査の日。

 まずは神戸に来ています。梅雨ながら天気に恵まれ有難い限り。

 麻耶山のふもとギリギリまで迫る住宅地。

 神戸がいかに住みよい、また、住みたい街であるかを物語っているようです。

 道が狭いので、パーキングに止め歩いて現地へ向かいました。

 近くに、見覚えのある煉瓦つくりの家が。

 学生時代、何度も寄せて貰った先輩の家でした。

 最後に訪れたのは20年前。夜景が素晴らしかったのを覚えています。

 今回のテーマは「屋根裏を狙え」です。

 一昨日、サッカーの日本代表が2014年ワールドカップ出場を決めてくれました。

 後半はテレビで見たのですが、流石は本田。やってくれました。

 香川、ザッケローニ監督とも「違いをつくれる選手」と、最大の賛辞を送っています。

 しかし選手は「更なるレベルUPが必要」と口を揃えました。元日本代表監督、イビチャ・オシムが少し前に、日本の課題を語っていました。

 厳しい内容ですが、まとめてみます。

 日本もスペインもバスを回すスタイルだが、スペインはチャンスと見るとゴール前までスプリントし、ゴールを狙う。遠藤、俊介、憲剛は、後ろに残ったままで、シュートへの意欲を持たなかった。

 彼らはアグレッシブさを欠いており、パスを出すのが自分たちの仕事で、シュートは他の選手がすべきことと思い込んでいるふしがあった。思うに彼らは、あまりに早く人気者になってしまったのではないか。それが彼らのキャリアに大きな影響を与えた。

 どんなに才能に恵まれていても、美辞麗句を並び立てて賞賛されたら選手は自分を見失う。真面目に練習しなくなるし、プレーにも真剣味がなくなる。遠藤のような選手が、そのために最高のキャリアを築けないとしたらとても残念なことだ。

 日本には、ある種のスターマニアの傾向がある。スターには触れることができない。彼らにもできないことがあるのは傍から見て明らかにもかかわらず、そのことに触れないし批判もしない。彼らは守られている。

 批判を受け入れることが進歩のための唯一の道だが、日本では批判することもされることも嫌う。誰も批判されることを喜ばないのはどこでも同じだ。誰もが愛されながら生きたいと願っている。だがそれでも、進歩のために批判を受け入れている。

 「スターマニア」という言葉には、はっとさせられました。正解や方法論は一つでありませんが、オシムの言葉には説得力があります。

 今回視聴率は38.6%。ワールドカップは世界で最も愛されるスポーツイベント。その舞台で、日本代表を見れることは本当に幸せです。

 本田が言うように、優勝を狙うなら……

 誰もが愛されながら生きたいと願っている。だがそれでも、進歩のために批判を受け入れる。

 頑張れ日本代表、そして自分たち。