兵戈無用‐1891‐

菜の花が咲いていましたが、時期的にはそろそろ終わりでしょうか。

花が少ない2月頃からこの時期まで、黄色い花で楽しませてくれました。

再会はまた来年です。

温かくなってくると、ジョギングも少し遠出してみようかという気分になります。


日曜日はいつもの反対、南へ向かってみました。

「天神社」とは凄い名前です。


一般的には「瓜破天神社(うりわりてんじんじゃ)」と呼ばれているようです。

大阪市のWebサイトに、瓜破について説明がありました。「当地の庵 」がこちらの天神社です。

瓜破(うりわり)
 大化年間(645~649年)道昭法師が当地の庵で祈念の最中、天から光明のさしたご神体が降ってきたので、瓜を割(破)ってお供えしたことから瓜破と呼ぶようになったという説と弘法大師が高野山へ登る途中、この地を通り、水を所望したところ、住民が瓜を割(破)ってさしだしたことからこの名がついたという説があるが、定かではない。
 いずれにせよ、昔から瓜(西瓜)の産地であったことが、地名に由来しているといわれている。


よく大阪の難読地名にでてくる「瓜破」ですが、由緒正しき場所でした。

周辺からは弥生時代の遺跡も多く出土しており、古来から暮らしやすい土地だったことが分かります。

境内の桜もちらほらと咲き始めています。

変わらず日本人が大好きな、桜のシーズンも間もなくのようです。

近所のお寺の前に「兵戈無用(ひょうがむよう)釈尊」という貼り紙がありました。

Web上には色々な解釈がでていましたが、言葉としては兵=戦力も、戈(ほこ)=武器も要らないということでしょう。

抑止力、勢力バランスなど、そんなことが不要な世の中は、理想でしかないのでしょうか。

娘がぽつりと「戦争なんか、早く終わればいいのに」と言っていました。

食費、燃料、建築資材の高騰と、何ひとつよいことはありませんが、人の心に不安の影を落とすデメリットが一番大きいのかもしれません。

何も生まない、誰も幸せにしない、ただ独裁者の権力欲を満たすだけ。もし現世にブッダが健在なら、どんな言葉で諭したのでしょう。

永遠の冬がないように、戦争もいつか終わります。

新聞では、名作映画「ひまわり」の舞台がウクライナだったという記事を何度か見ました。春の東欧には、どんな花が咲くのでしょうか。

花を愛でる世界に、一刻も早く戻ることを心から願います。


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2月27日「照明計画」
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