昨晩は一雨降ったようで、今日は涼しい朝になりました。
青柿には雨粒が残っていました。
クーラーを入れずに寝たのはいつ以来でしょう。
やはり自然の風で寝るのが一番です。
明け方の空気は澄んでおり、清流のような清々しさがありました。
高野槙などで知られる槙。以前はよく庭木に使われていました。
近所の庭ではかなり採用されていますが、この時期に新芽がでるようです。
ジョギングしているとあちこちに水溜りが出来ていました。
それぞれが、鏡のように空を映しています。
三種の神器に鏡が含まれるように、古代においての鏡は特別なものだったはずです。
庶民は自分の姿を見たければ水面を覗き込んだのだろうか、などと考えていました。
現代では、透明ガラスに「銀引き」という加工をして鏡を製造します。
洗面所には必須の材となりますが、「光庭の家」では、間接照明を後ろに仕込み、収納として開くよう考えました。
「サンルームと吹抜けのある家」の寝室にはパウダースペースがあります。
こちらは開くと三面鏡となります。
「White Eaves」はタイミングが合わずで、竣工写真が撮れていないのが残念です。
バスルームの鏡も格好良く仕上げたのです。
先日2ヵ月点検だった「ときめく紺色の家」のパウダースペースです。
仲の良い母娘が並んでお化粧できるよう、こちらは可愛く仕上げました。
鏡は使い方によって、様々な演出ができる強い素材なのです。
吉川英治の三国志につぎのような行があります。
人と人との応接は、要するに鏡のようなものである。驕慢は驕慢を映し謙遜は謙遜を映す。
人の無礼に怒るのは自分の反映へ怒っているようなものといえよう。
いつも言い聞かせているつもりですが、なかなかこのレベルに到達するのは難しいものです。
と、言っているから難しいのかもしれませんが。
娘さんがアマレスの五輪メダリストであり、ボディビルダーでもある、元プロレスラー・アニマル浜口さんはこう言っていました。
毎朝、素っ裸になって鏡に映る自分と向き合え!
どんな文脈だったのか忘れましたが、半分は理解できます。
左右反転である点を除けば、鏡は嘘をつきません。
姿だけでなく心まで映すという言い方もできますし、姿には心も反映されているという言い方も出来ると思うのです。
■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました
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【News】
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■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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地域情報サイトに掲載
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