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図面のUPは禊‐1689‐

 気温も25℃近くまであがり、本当に気持ちのよい季節になりました。

 激変の4月も今日で終わりです。

 普段は活気のある商店街も、この状況下で閑散としていました。

 普段はひたすらに会社で仕事をしていますが、今日は現場監理へ出ていました。

 近鉄の普通はかなり空いています。

 換気のために窓が開いていることもあり、気持ちのよい風がはいってきます。

 貸し切りに近く「ああ、気持ちいい」と、思わず声に出してしまいそうです。

 日の光を浴び、風を感じると気分は一気に変わります。

 誰もが日々の暮らしの中で、落としどころを模索し続けなければなりません。

 休業中の張り紙をする飲食店を多く見かけます。

 働きたいが働けない人達の心中は察するにあまりあるのです。

 現場は「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」のでしたが、手応え十分でした。

 この計画の設計図面が完成したのは、昨年秋の香港行きの当日、朝4時でした。

 フライトに間に合うギリギリまで描いていたことを思い出しますが、頑張った甲斐があったというものです。

 今年に入ってからは、2月にリノベーションの実施図面UP、そして今月は2つ新築の実施図面をUPしました。

 仕事において、1時間にどれだけの付加価値を生めるかを、「単位時間当たり採算」と言います。

 経営の師である、京セラ名誉会長の稲盛和夫さんに教えて頂いたものですが、ようやく当社でも取り入れることにしました。

 成果を時間で割り、うまく時間がコントロールできているかの指標とするものですが、スタッフに求める以上、私も自分の働いた時間を把握しておかなければなりません。

 23歳の年から建築設計の仕事を始めたのですが、働く時間は、長ければ長い程よいものだと思っていますし、気にしたこともありませんでした。

 しかし正確に時間を記録してみて、これはちょっと人に言っては駄目なレベルだと痛感したのです(笑)

 私は日に12時間は働くと決めていますが、それがすでに過労死ラインだそう。そもそも残業という概念がないので、全く問題ないのですが。

 物創りが神聖な仕事だとすれば、設計図面のUPは禊のようなもの。

 打たれる滝の水が、ここちよい水量で、快適な温度では駄目なのと同じです。

 1ヵ月半くらいは休みがなくても、良い仕事になると思えれば頑張れるのです。

 実はこのゴールデンウィーク、1週間池原ダムのバンガローを予約していました。

 しかし全国への緊急事態宣言で、宿泊施設から休業となりますと電話がありました。

 1ヵ月半は頑張れますが、2ヵ月はちょっとこたえます。2ヵ月以上にならないよう、もうひと踏ん張り必要なようです。

 ああ、早くあの湖面に浮かびたい!

A photograph is wonderful.

2014年6月 奈良/池原ダム

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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