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青春ヒッチハイク‐2088‐

この時期は大学受験真っ只中です。

昨年の春から東京の大学に行っている長男ですが、受験で大学は休み。

帰省するとは聞いていましたが、ヒッチハイクで大阪まで帰ってくるとは聞いていませんでした。

心配するだろからと、妻と妹のストーリーズは見れないようにしていたそうです。

私は見れたのですが、流石に子供のインスタを見に行くことはなく……

金曜日の夜、「ヒッチハイクでもうすぐ吹田に着く」と連絡があってから、のぞきにいったのですが、思わず笑ってしまいました。

一緒に寮でくらす親友と、2人で計画したそうですが、東京にはヒッチハイクの聖地があるそう。

それがマクドナルド 用賀インター店。

なるほど、東名高速に乗る前に腹ごしらえするには絶好のロケーションです。

ドライブスルーもあり、合流前に一旦停止したタイミングで声を掛けると、ほとんどの人が話は聞いてくれるそう。

最終的に、4台を乗り継いで1日と少し掛けて帰ってきたのですが、3組のヒッチハイカーのブログをリサーチし、9時間くらいで帰ってくるつもりだったようです。


一番驚いたのは、最も長く声掛けをしたのが2時間だということ。

ただそこは、かなり車が止まりにくい条件でした。

多くは10分~30分くらいの声掛けで乗せてくれたらしく、ヒッチハイクが良いか悪いかは別にして、日本もまだまだ捨てたものではないなと思ったのです。

1台目は私と同年代の女性でした。

木曜の夕方5時頃に声掛けを初めて20分くらいで乗せてもらい、第1目的地の海老名に到着。

もとは海老名サービスエリアの1つ手前までという話だったのが、満車状態で入れず、第1希望の海老名までやってこれました。

お金は全く払っていないのですが、別れ際に用意してきたお土産だけ渡したそう。

なのですが、急に雨が降ってきたので、傘まで貰ったと言っていました。

ヒッチハイクと聞くと、長距離トラックをイメージしますが、今は企業的に完全NGだそうです。

それで、同じ大学生が一番良いのですが、海老名でもすぐに大学4回、2回の若者が同乗をOKしてくれました。

2人は名古屋の大学近くで下宿しており、東京から帰る途中。


車内では、4人でかなり盛り上がったそうです。

うち2人が、かなりのサウナーらしく、サウナの聖地「しきじ」にわざわざ寄ってくれたのです。

裕福な大学生らしく、サウナ代を奢ってもらったと言っていました。

何とも厚かましいと思いますが、本当に良い人に出会った訳です。

木曜日の夕方出発なので、この時点で深夜になっています。

ですが、更に浜名湖サービスエリアも案内して貰い、最終的に4回生の先輩宅に4人で泊まることに。

お金は無くても、楽しむことはできるということです。

ここは一番見習わなくてはなりません。

深夜まで皆でドラマを見て、昼過ぎには名古屋名物「岐阜タンメン」へ。

その後、東名の名古屋インター付近まで送って貰い、インター入口の少し手前の信号で声掛けを始めます。

しかし、なかなか車は止まってくれないそう。

それはそうだと思います。

色々考え、2匹目のドジョウではありませんが、2kmほど離れたドライブスルーのあるマクドナルドまで歩くことに決めました。

その途中、ガソリンスタンドがあったので、だめもとで3人程声を掛けてみると、刈谷まで送ってくれる人が現れました。

南米系のかなりのイケメンですが、日本語はペラペラとのこと。

ここが最難関で2時間掛かったそうです。

長男はまだ車の免許を持っていないので、高速に乗る車が、どんなところに止まりやすいかがまだイメージできていませんでした。

近くにめぼしいポイントが少なければ、まずはガソリンスタンドだと思いますが、これも良い経験になったと思います。

当初のリサーチから、最終乗り継ぎ地点と考えていた、刈谷ハイウェイオアシスに少し東に戻る感じで到着。

ここは一般道からも入れるようで、完璧なセレクトだと思います。

1人は食事が終わった人、1人は出発の為にライトを点灯した瞬間の車と、2人で手分けして探したそうです。

元々人当たりは柔らかいのと、はっきり言って厚かましいので、9時間は無理でしたが4台目の車が見つかりました。

元々この地域の人のようですが、大津くらいまでならいいよとのこと。何の用事がある訳でもないのに、です。

40歳前後の優しい人で、更にお願いして最終的には吹田駅まで送って貰ったのです。

このあたりで、家族のラインに連絡がありました。

しかし、この日も結局家には帰ってきませんでした。

親友と、この体験を語り合いたいので、カラオケに行くという連絡が入りました。

妻はヤキモキしていましたが、気持ちは良く分かります。

このヒッチハイク旅行で使ったお金は1500円。

それを考えると、カラオケも結構高いので、梅田のマクドナルドで朝まで話していたそうです。

猿岩石のユーラシア大陸ヒッチハイクの旅はリアルタイムですから、私たちはヒッチハイク世代と言ってもよいと思います。

しかし車を持っていたので、ヒッチハイクはしたことがありません。一度、沖の磯で困っている人を、ボートに乗せてあげたことはありますが。

寝れないかもしれず、いつ帰ってこれるかも分からない旅は、学生時代しか無理です。とても良い経験だと思いますし、私が聞いていても楽しかったです。

一番いいなと思ったのは、丸2日ろくに寝ていないのに、朝まで話したかったということ。

今はほとんど友達はいませんが、学生時代は、よく夜通し語り明かしたものです。

青春とは、悩み語り合う時間があることを言います。

3年などあっという間です。思う存分、悩み、語り、楽しみ、苦労して欲しいと思うのです。

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