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時代の気分を最も感じる場所‐2187‐

【ゲンバ日記チャンネル】Episode4を公開しました。

「ドッグランのあるタイル床の家」の計画がスタートしたのは、2023年の5月。

「気になる土地があるのですが」という相談でした。

夏にはその古家付きの土地を購入。

現地調査に行くと、南東角の敷地境界杭が見つかりません。

当時、入社試験中だった若い彼に掘って探して貰いました。

笑ってしまうようなスタートでした。

それから1年半。無時竣工しました。

こちらの建物、電線の影が少なくなる、春か夏に竣工写真を撮ろうと思っています。

2匹のチワワ兄妹とも長い付き合いになりました。

男の子用。

そして女の子用。

LDKに専用のクローゼットがあるのです。

どれだけ愛されているかが伝わると思います。

こちらのご主人、「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」を見て「どんな作品になるか楽しみで気になっちゃいまして」とメールがありました。

さらに、「残念ながら不都合もなく快適に過ごせています」とも。

とってもチャーミングな方なのです。

ある程度プランが固まってくれば、まずは模型で検討。

そしてCGでも検討。

こんなカラーリングになる可能性もありました。

「あり」かなと思っていましたが、最終的には黒、グレー系になりました。

どんな家を建てるか、何にこだわるかは、本当に人それぞれなのです。

こちらは、かなり大きなRC造の住宅をリノベーションする計画です。

複雑な建物で、いつもと違って模型起こしから始めています。

アルバイトの試験を突破した、20代前半の研修生が担当です。

模型が建ちあがっていく姿は、やはり面白いもの。

かなり形が出来上がってきました。

古ビルのリノベーション、クリニックの増築、住宅のリノベーションと、様々な計画が進行中です。

また、テナントで開業予定のクリニックのプレゼンテーションも控えています。

これまでの仕事で言えば、新築が7割ほどでしたが、その比率はかなり変化しています。

まさに多様性の時代に入ったのだと実感しますし、それぞれのクライアントに最も合った伝え方、進め方をいつも模索しています。

そういった「時代の気分」を感じることが出来ない人は、当然、時代に置いていかれることになります。

過去にどんな栄光があったとしても……です。

先のご主人は、タイ人の奥さんとチワワ2匹を指して「ちょっと変わった家族」と言いました。

ごく普通とは言いませんが、何も不思議なことはありません。

「時代の気分」を最も感じる場所とはどこか。

それは、直接お代を頂く場面に他なりません。

目の前のクライアントを感激させるために、人生のほぼ全てを掛けてきました。

ドンキホーテとならないためにも、良く聞き、良く見、良く話し、しっかり考えるしかないのだと思います。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転します
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

光沢、平滑、高級感、しかし難題‐2173‐

「ドッグランのあるタイル床の家」の現場も最終盤です。

残すところは、外構工事のみとなりました。

【ゲンバ日記チャンネル】もUPしたいのですが、なかなか撮影時間が取れておらず……

タイトルの通り床はタイルですが、壁にもタイルを採用しています。

手前の造作家具は、洗濯機を隠せるよう考えたものです。

様々なタイルが使われていますが、時間を掛けて厳選しました。

吹き抜けにあるペンダントライトはベースがゴールド。

ダイニングのペンダントも、ゴールド系になりました。

このあたりは、タイ人の奥さまの好みを織り込みながら、セレクトしたものです。

2001年にバンコクを訪れた際の、ワット・プラケオの写真です。

タイをはじめ、東南アジアはゴールドがあふれています。

そんなお国柄も上手く織り込めたのではと、自画自賛しているのです。

さらに、「光沢」というお題もありました。

手摺はステンレスの大ぶりなものを採用しました。

ウォークインクローゼットのちょっとした収納も、光沢のある面材を選んでいます。

「光沢≒平滑」と言ってよいと思います。

また「平滑≒清潔」とも言えます。

平滑は自然界にはありません。

古代なら石を磨くしかなく、その最高峰にあるのが磨き上げられた大理石や御影石だったでしょう。

重く、硬いものを、労力を掛けて磨かなければ、得られないものですから、時々の権力者が好んだのは必然でした。

良いことだらけですが、現代でも材としてはやはり高くなります。

光沢は、硬さ、平滑さの象徴ですが、それゆえ奥行き感も増すのです。

良いことだらけですが、ひとつ問題が……

写真を撮った際に、こちらが写り込んでしまうのです。

実際は高級感があって素晴らしい、しかしメディアを通して伝えるのが難しいという材なのです。

それは、私のような立場の人間だけの問題なので、クライアントには全く関係ありません。

とは言え、知って貰ってこそはじめて選んで貰える可能性がある訳で、難題と言えば難題なのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載