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戦うに値する、この美しい世界‐1812‐

 土曜日の朝、八尾ICから近畿道に乗りました。

 現場へ向かうためですが、すぐに「東大阪JCTから事故渋滞」の表示が目に入りました。

 遅れるかなと思いながら八尾料金所を通過すると、すぐに出口が。

 そのまま流出して、阪神高速に乗りなおし。第二阪奈で雨上がりの奈良へ入りました。

 近畿道1km250円。高いのか、安いのか分かりませんが、間に合ったので良しとしましょう。

 「3つの庭を持つコートハウス」の打合せが終わり、次の現場へ移動します。

 こちらの現場は、完成後に現場日記を公開予定です。

 かなりダイナミックなリノベーション計画なので、楽しみにしていてください。

 どんどん天気が回復してきて、真夏のような日差しになりました。

 雨と日差し。

 植物にとって、最も好ましい季節が梅雨です。

 近所の家庭菜園でもグングン成長するのが、見ていて楽しいくらい。

 青いミニトマトも愛らしく。

 すでに熟しているものもありました。

 そう言えばOhanaの裏庭で、カメラマンの石井さんがナスビを育てていました。

 菜園をしている人にとっては当たり前なのでしょうが、茎から葉脈まで紫でびっくりしましたのです。

 よくみるとアブのような虫が。アブもミツを吸うのでしょうか。

 紫の花も極めて美しいのです。

 「この世界は美しいところであり、そのために戦うに値するものであり、そしておれは、この世界を去ることを心からいやだと思う」

 『誰がために鐘は鳴る』でアーネスト・ヘミングウェイは語りました。

 少し目をこらして見ると、世の中は美しいもので溢れています。

 そして自ら去らなくとも、命はいつか尽きます。

 日々飛び込んでくる朗報、訃報を見ながら、そんなことを考えていました。
 
 やはり、戦うに値するのが、この美しい世界。

 それは、ヘミングウェイだけでなく、誰にも等しいはずなのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

◆メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

毎回、食事は真剣‐1707‐

 明日からは雨が続くようで、今のうちにと現場を回ってきました。

 商店街の入口に昔ながらの八百屋さんを見掛けました。

 こちらの商店街もシャッターが目立ちますが、奮闘しているお店もちらほら見えます。

 左に見えるバケツはおつり入れでしょうか。

 ゴムで伸びるザルからおつりを取り出し、新聞紙を巻いてくれる風景もすっかり見なくなりました。

 手書きの値札に、発泡スチロールの陳列台。

 これなら、季節季節の変化もた易いでしょう。

 イチジクの甘い香りに誘われて、近所の畑をのぞいてみます。

 カボチャの黄色い花が咲いています。

 実は葉に隠れて上手く撮れず。

 トウモロコシ。

 ナスビ。

 そしてトマト。

 まだ熟していませんでしたが、夏野菜が勢ぞろいです。

 夏野菜、何とも美味しそうな響きなのです。

 2004年に亡くなっった、作家・水上勉の「土を喰う日々-わが精進十二カ月」は、食に関する珠玉のエッセイです。

 軽井沢での四季の食卓を綴ったものですが、その暮らしぶりには、幼い頃を過ごした禅寺で経験が生かされています。

 貧しかった家庭の事情で、京都の禅寺に預けられたのですが、寺の畑には何もないような寒い時期、来客に食事を準備する場面で、師にこう教えられます。

 「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」

 料理であれ、仕事であれ、全ては心の所産です。

 気持ちの入ったハードワークの先に、悪い結果など出るはずがないのです。

 ある女性クライアントのお母さまが、「下の娘は、仕事が終わると『今日のご飯は何?』と必ずメールしてくるのよ」と笑いながら教えてくれたことがあります。

 こちらの女性、クラッシックバレエのダンサーで、ロシアへの留学経験もある方。

 「毎回、食事は真剣ですから」と言われていました。

 その気持ち、よく分かります。

 出来る限り体を動かすようにはしていますが、それでもバレエダンサーと比べると雲泥の差。

 それで、月水金は出来る限り粗食にし、火木土日を「食べて、飲んで良い日」にするというシステムを思いつきました。

 打合せの関係もあるので完全ではありませんが、15年位は概ねのようなリズムとしています。

 今日は木曜日。

 妻からタイの昆布じめとトンカツだと聞いています。聞いているということは、私にとっても「毎回、食事は真剣」なのです。

 冷えたビールと美味しい肴。適温のキャンティとカマンベールチーズが少しあれば、そこは私にとっての天国。

 今日はもうそんな口になってしまったので、そろそろ上がることにします。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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