サバイバル考

 昨日は大暑。暦の上では年で最も暑い日。

 夕方から南港へ行っていたのですが、海風も熱風のようでした。

 停泊するサンフラワーを見ながら、昨年行った九州への旅を思い出したり。

 南港ATCで開かれている「モンスター研究所」というイベントに行ってきました。

 子供が割引券を貰ってき、親子2人で2000円。リアル体験アトラクションワールドとあります。
 

 映画のセットを作るプロが制作した、モンスター研究所なる施設があります。

 そこに我々ゲストが招待され、トラブルが発生するという設定。スタッフは実際の役者だそうです。

 「危険があるかもしれない」などの説明を聞く長男の顔は真剣そのもの。

 写真撮影不可なので、アトラクションの説明は控えます。お勧めできるかというと、微妙なラインですが、子供は相当に焦り、ビビっていました。

 ぎゅっと引っ付いてくるので、心臓が飛び出さんばかりにドキドキしているのが分かります。

 初めてUSJに連れて行った時、スパイダーマンのアトラクションで、子供が気絶しはしないかと心配したことを思い出しました。以前、取材で会ったコピーライターが「我が家の趣味は、お出掛け」と書いていました。私もそうなのだと思います。
 
 では、何故お出掛けしたいか。自分が何かを見たい、もう1つは、子供に何かを見せたいのだと思うのです。

 ビートたけしの弟子、浅草キッドの水道橋博士が以前こんな事を書いていました。
 
 親バカとして、子供の教育に熱心になる心積もりは当然ある。

 しかし、学歴社会の体制内の仕組みのなかで、安全で保障のある道を選択させたいわけではない。むしろ、そこから落ちこぼれてもサバイバル出来る、知恵を授けたいからこそ、教育なのではないか。

 ここにあるのは、俺が思う「教育」とは正反対ではないか。などと思う。

 これは「お受験」について書かれたコメントですが、全くもって共感できます。しかし「サバイバル出来る知恵」はどうすれば授けられるのか。

 何らかの非常事態に陥った時、過去の経験のどこかから「自分で」それらを引っ張って来れた時に、はじめて育つものではないか。もしそうだとすれば、どうやってその体験をさせられるのか。

 いつもトラブルを求めている訳ではありませんが、基本的には出掛けるしかないと思います。親の限界を超えるような体験が理想ですが、それではいくつ命があっても足りません。

 また、大人にとっては他愛もない事でも、子供にとってはそうでない事も沢山あります。
 
 「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」

 後は助けないことでしょうか。これらは、事務所のスタッフに対しても全く同じ。

 嫌われる覚悟は出来ているつもりですが、これが一番難しいのだと思います。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

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